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2020年4月6日月曜日

ロックダウン、4週目


フランスのラックダウンは、
4週目に、入ろうとしています。

毎朝、許可証をもって、散歩します。
ロワール川をわたるのが、クセになりました。
橋を、2度行き来します。
いつもだいたい、とてつもなく晴れていました。
空は青いですし、
車がなく、
静かで、
気持ちいいです。

けさは、
めずらしく、
雨ふりでした。
気のせいか、木々は、青い芽をふいて、
どんどん、いい色になっています。
きのうと比べると、
ずいぶん、若葉が吹き出しています。

雨ふりで、
川の上は、風がふいています。
それも、オツなものです。
久しぶりの、おしめりは、
気持ちがいい。


フードをかぶって、
かさをさして、
ひたすら、歩く。

家では、
毎日、来る日も、来る日も、
電話か、
パソコンのスクリーンを見ています。
話す人といったら、
家人か、
電話の人。
レッスンは、ビデオで、です。
生徒さんを想像して、
話す。

想像上の人と、話してばかりです。
そのクセが出てしまったのか、
けさは、
橋の上を歩きながら、
つい、父と話をしてしまったです。
もう、天国にいるはずの父。

「もしもし、
どうしてる。
それにしても、
大変なことになっちゃったよね。
そっちは、どう。
志村けんさん、来たかい。
おもしろいこと、言ってるかい。

きのうは、マスクをつくったよ。
完璧に、ふせげないけど、
やらないより、ましだよ。

おとうさんは、
もう大丈夫だね。
ウイルスの心配ないね。
完璧に、楽勝だよね」

父が、いるはずありませんけど、
毎日、電話で人とはなしてばかりいると、
天国の人と、
地上の人との、区別が、つかなくなってきます。
だったら、
話しても、いいか、と
声を出して、歩いてしまいます。

まわりにだれもいませんし。

もし、だれかが見たら、
ちょっと、あぶない人になっているかもしれません。


でも、
こうやって、おしゃべりして、
ずいぶん、すっきりして、
家にかえってきます。

毎日、毎日。
おひる、と、夕食。
なるべく、かわった物をつくります。
ふだんは、同じようなものを、
リピートして作っています。
今では、なるべく違うものを、作ります。

ついこないだは、
中華の、ちまきを蒸しました。
もち米、ぶた肉、にんじん、きのこ。
おいしい!
なんで、もっと、ふだんから
作らないのだろう、と思いました。
また、
キャベツを2個注文しました。
そのキャベツを、保存のために、
漬け物につけました。
または、
山芋をおろして、とろろ。
そばに、とろろと生卵をかけて、いただく。

それは、
楽しいです。
夕方に時間がたっぷりあるというのは、
かなり、ぜいたくで、うれしいです。


きょうは、これから、
クッキーを、作ります。
梅のジャムを、だしてきて、
それを真ん中に、ちょこんと、のせて焼く。
食後のお茶の、お茶うけに。

そして、
マスクを、ぬいます。
香港マスク HKmask というのを、
友だちから、おしえてもらいました。
フランスでも、
だんだん、マスクをした方がいい、という
流れがおこってきたのです。

ですから、
仕事にもどるようになったら、
使えるように、と、今から、考えます。

このマスクは、
きくところによりますと、
完璧ではないかもしれませんが、
かなり、いい線いっているかもしれません。

けれど、
気になることが、あります。
いったん、このマスクをつけてしまうと、
気軽に、お茶をすすることもできない、
ということです。
ちょくちょく、
とりはずしは、してはいけないそうです。

レッスン中でも、私は、お茶を飲みます。
マスクをしているため、
それが、できなくなる、というのは、
とても、むずかしいことです!
だんだん、慣れていかなくてはなりません。

それにしても、
ぬいものは、いつもなら、楽しいですが、
今回は、あまり楽しくありません。
ただ、人のためになりますように、と、
作り方をおしえてくださる人たちのことが、
心にしみます。
涙が、出ます。

毎日、涙が出ます。
つい、こないだまでは、
ふつうの生活をしていましたのに。
とつぜん、
みんなそろって、こういうドラマに
入り込んでしまいました。

はやく、終わりますように。
みなさま、
無事でいらっしゃいますように。

きょうも、読んでくださって、
どうもありがとうございました。

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2020年3月21日土曜日

今夜は、ダンスパーティ



このまえの日記では、
「絶対に外にでない方がいい」と書きました。
でも、
私は、朝早くなら、だれもいないだろう、と
思いました。
散歩をするのが、毎日のクセになっています。
それがなくなるのは、
ほんとうに、つらい。

なんとかならないか、と、
思いました。
外出許可書をプリントしました。
特別許可がおりる項目のひとつに、
「ひとりで、住まいのそばで、
体を動かすことにつながる移動」というのが、
あります。

そこに印をつけて、
サインをして、
外にでます。
朝はやくだから、
たぶん、大丈夫!


私がアップする写真には、
あまり人間が登場しませんから、
この写真をお見せしても、
いつもと、
なんの違いもありませんでしょう。
ですが、
ほんとうに、人は、少ないです。

ジョッギングをする人、
犬の散歩をする人、
仕事に行く人。
ちらほら。

行って、帰ってきて、
合計、12人くらいの人を見ました。
たったの12人。

それも、
人が目にはいると、
すぐ、私のセンサーが稼働して、
「避けよ」と、いいます。
そして、
3メートルも、4メートルもぐるりと
避けます。
あちらも、避けます。
まるで、フォークダンスを踊っているようです。

「ボンジュール」と言うときもあります。
私は、避ける時に、
笑顔になってしまいます。
「別に、あなたを避けてるのではない」と
言いたくなってしまうのです。


きのうも、きょうも、
とても、よい天気。
春うらら、というステキな日和です。
この、SF小説のような、ウイルスの心配さえなければ、
私にとっては、
最高に幸せな時です。

静かで、
時間もたっぷりあって、
家にとじこもっていてもいい、なんて。
職人さんや、アーティストだったら、
苦にならないどころか、
ありがたい時間であります。

***

ところで、
おとといから、私は、
毎晩8時に、窓をあけて、
拍手をします。
フランス全土で、やろう、と、
だれかが提案したのです。

医療に携わっている方々、
つまり、「戦士」に、ありがとうを言う意味です。
もっとも、今のところは、
私の住んでいるところでは、
むかいの人と、私だけしか拍手しません。
テレビでは、パリなど、
大きな町では、たくさんの人が一斉に拍手をして、
ありがとうを言っているのが、見えます。
見ているだけで、
その、みなさんの気持ちが伝わってくるようで、
心が動きます。
涙がうかんでしまいます。

それから、
別な情報によりますと、
フランスでは、
今晩、金曜の晩、8時から9時まで、
窓をあけて、
音楽やダンスをすることになっています。
DJは、バルコンから、
音楽を奏でるそうです。
これも、
医療にかかわる「戦士」さんたちを、
ねぎらう気持ちをあらわすため、です。

私も、中庭に出るか、
窓からか、
音楽をちょっぴり大きめに鳴らして、
踊る予定です。
規則をまもるのが、ちょっと苦手な人が、
フランスには多いような気がしますが、
こういう企画をするのは、得意なように思います。
楽しみです。

きょうも、読んでくださって、ありがとうございました。


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2017年3月31日金曜日

個人的、ぜいたく


きのうは、スポーツジムでは、
ちょっと苦労しました。
足が痛かったです。

前の日に、自分のうちの前で、ころびそうになったのです。
足の指を、くじいたかもしれません。

そんなこと、あるかしら?

と、あまり気にもせず、ジムでは、
思いっきり踊りまくっていたのですが、
最後の方では、ちょっと、同じ部分が痛くなってきました。

足が痛いというのが、こんなにつらいものだとは。

というより、どんな痛みでも、
痛いというのは、
つらいことなのでしょうけれど。

心が痛むことはあっても、
体の方だけは、けっこう、がんじょうな私は、
あらためて、痛い人のお気持ちが、わかりました。

ですが、
また、これが治れば、ちゃっかり、元気になって、
痛みをもった方のことなど、
忘れてしまうかもしれないのです。
なんだか、申し訳なく思います。

当たり前すぎますが、
痛みがない、というのは、
いいことです。
ほんとうに、
とてつもなく、すばらしいことだと思います。

さて、数ヶ月かかりましたが、
フランスで作ってみた、日本式お風呂は、
スムースに使えるようになりました。

これが、すばらしいこと!

このすばらしさは、
日本で、ふつうに、お風呂に入っている方には、
わからないかもしれません。

湯船にはいって、あったまること。
そして、
湯殿で、お湯を、ざーっと体にかけること。
それも、派手に、勢いよく、
ざーっと、かける。

これが、心地よくてたまりません。
(バスタブでは、できないことです)

「みそぎ」という言葉が、うかんできます。
体をきれいにする、どころか、
清める、というレベルになっています。

30数年間、
こういうお風呂にはいっていなかったのです。
だからかもしれません。
ものすごく、良さがわかるような気がします。
もう、ガンガン、味わってしまいます。

私の、ぜいたく、です。

きのうは、とても気温があがって、
旧市街のテラスには、外でテーブルを囲む人が、いっぱいでした。

私たちも、外で食事をしました。
といっても、外にすわると、
なんだか冷えるような気もしました。
ですので、
韓国料理のテラスで、あつあつの、ぎょうざスープをいただきました。
とても、おいしかったですし、
痛い足に、じーんと、しみる感じでした。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。
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2017年3月16日木曜日

おせっかいな、フランス人


ご存じの方も多いでしょう、
フランスでは、あいさつの時は、
握手をするか、
さもなければ、
左右のほっぺに、チュッ、チュッ、と、キスします。

チュッ、チュッ、と2回の時もあれば、
場所によっては、チュッ×3かもしれないですし、
ロワール地方なんて、×4です。
パリとちがって、のんびりしてるのかもしれません。

さて、
カゼをひいた人が、チュッ、とやるのは、
うつしてしまったりしますから、申し訳ないです。

私は、まだセキをしているので、
「遠くから、ボンジュールを言いますね」と、
キスをお休みしていることを伝えます。
すると、

どうしたの?
カゼ?
あらまぁ。

と、すぐ話題がそっちに行きます。

ちゃんと、お医者さんにみせたか、
とか、

自然療法でやってるか、
(抗生物質はいけない、という意見らしい)
とか、

さらには、
「ニガリ」をのんだらいいわよ。
免疫がつくから。おかげで、
うちの子たちは、ぜんぜんカゼひかなかったわ。
と教えてくれる人までいます。
へぇー、豆腐のニガリ?!と感心しちゃいます。

ちょっと独特なタイプでは、
ちゃんと、レントゲンを撮ったか、と
心配してくれる人もいます。
この人は、肺炎か結核を心配してくれてるみたいです。
まさか、そこまでしなくても〜と、思います。

ひょっとすると、家族に、
こっち方面をわずらった人がいたのかもしれない、
などと、想像してしまいます。

みなさん、
おしゃべりで、
ほんとうに老婆心というか、
おせっかいというか、
ありがたいというか、
くたびれている時は、ちょっぴり苦笑してしまいますが、

ですが、ですが、

今でこそ、
フランスの生活に慣れてきて、
素知らぬ顔をしていますが、
初めてこの地をふんで、しばらくは、
このフランス人の「おせっかい」が、どんなにありがたかったか、
思い出します。
しばらく、といっても、
何年間も、です。

もう思い出せないほど、
細かい毎日のこと、
お役所のこと、
言葉のこと、買い物、食べ物、
自動車の乗り方、などなど
何から何まで、
みなさんに教わって、
手を貸してもらったのです。

だから、私は今でも、
あっさりと、
「おかまいなく」なんて、
なかなか言えないです。

ところで、冷蔵庫に、こんな物を見つけました。
「ポピーのジュレー」。
ずっと忘れていたのです。
長女が、父親に、とプレゼントしたものです。
一口、スプーンで味を見てみると。

ほのかな、やさしい味が、のどにぴったりきて、
体が、じーんと温かくなりました。
いったいこれは何、と、
あわてて、調べてみれば。

セキに、よく効く、ということです。
ここからそう遠くない「レ島」産です。
ひなびた島。
朱色のポピーがたくさん、雑草みたいに
畑をおおっている「レ島」。

おぉ、
我が娘よ。
私たちは、
あまり味のしないジャムだと思ってました。
健康を思って、プレゼントをしてくれたのに、
知らなかった。
ごめん。

朝晩、スプーンで一口。
なんとなく、
セキは、出なくなったような気がします。


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2017年3月6日月曜日

カゼの効用


カゼをひいて、
それが治って、
体が、リセットされたような気持ちになったことがあります。

ですから、今回のカゼも、
すっかり治れば、リセットされた、すがすがしい気持ちに、
なるかもしれない、と、楽しみにしています。
今回のは、ずいぶんしつこいみたいですが、
もうだいぶ、よくなりました。

カゼをひいて、
体を動かすのが難儀なとき、
いつも、ふつうにやっていることが、
ものすごく大変に思えました。
生活するために、しなくてはならない、
あたりまえのこと、
たとえば、洗濯にはじまって、週一回の肥料やりなど、
あらためて、
いつも、こんなにたくさんのことをやっていたのだ、と
びっくりしました。

もう少し、自分に感謝(?)
というと、おかしいですが、
その苦労を、認めてやってもいいかな、と思ったりしました。

体が難儀なときのこと、
もうひとつ。

そういうときは、
何でも、ゆっくりやらねばなりません。
せっかちな私には、かなり、じれったいことです。
が、それに慣れてくると、
静か〜な気持ちになるのもたしかです。

家にいて、大したストレスもなかったので、
だんだん、お風呂につかったような、
のんびりした気持ちになりました。
肩の力がぬけて、いい感じなのですが。

さて、仕事に戻って、
ふつうの生活に戻ったら、この肩は、どうなるのかしら。
できたら、このまま、のんびりした肩のまま、
やっていきたいけれど。


家にいるあいだに、今回は、
たまっていた縫い物を、しました。
それが終わって、すっきり。
そのことは、また、書くかもしれません。

きょうは、雨ふりで、風もよくふきます。
窓辺の植物が、そわそわ、落ち着かない様子です。

あしたは、また、ふつうのリズムに戻る予定です。
きょうもまた、
読んでくださってどうもありがとうございました。
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2017年3月1日水曜日

家に、軟禁状態になる


カゼをひいて2週間たつのに、まだ、抜けきりません。
何か手はないものかと思って、
いつものドクターに診てもらいましたところ。

仕事は休んだ方がいい、というお見立てでした。

えっ。

いつも、楽観的な先生。
「そんなの、すぐ治るよ」とおっしゃると思っていたのに。

それに、
仕事はまぁいいとして、
あさっての夕方、ジムダンスは休みたくありません。
ならば、2日くらいならいいかしら、と
お伝えすると、

「そんなに少し?
いや、もうちょっと休んだ方がいい」と、
一週間の休み、というおふれになってしまいました。

書類手つづきをして、
仕事場にも、そう伝えます。
自営業の方だったら、このくらいのカゼでは、
仕事に出るはずです。
だから、とても申し訳ない気持ちになります。
でも、社会保険の規則なのだから、
まぁ、しかたありません。
ありがたく、利用させてもらいます。

目をこらして、書類をよく読むと、

9時から11時まで、と、
14時から16時までは、家にいなくてはいけない、

とあります。

この時間帯に、
社会保険のお役人が、見張りに来るかもしれないのです。
ですから、
私は、この書類を2日以内に、届けなくてはならい、とあります。

なるほど。



私は、家で休んでいるので、
書類を届けるには、出向くのではなくて、郵便ポストを使います。
それが、無事あちらに届くのに数日。
封が切られて、係の人の手にわたり、
その方が、私の書類を読んで、
私の所に見張りにくる、という決断をして、
上司に願いを立てる。
上司の許可が出る。

それまでに、どのくらい時間がかかるかしら。
日が暮れちゃう、どころではなく、
私の仕事停止期間は、とっくに終わってるはずです。

などなど、想像してしまいます。
すると、
お役人が、抜き打ちで、
うちのベルを、ピンポーン、と鳴らす、
ということは、ぜったい、ありえないように思えます。

というわけで、
私は、家にいます。
ひとりで家にいる、というのは、静かなことです。

お役人は来そうにありませんが、
でも、やっぱり外へは、出ません。
気持ちは、
「あそこに買い物にいかなくちゃ」とか、
「生地やさんで、あれを買って、どうのこうの」と、
かなり積極的ですが、

もし、お店をふらついていて、
高校生の生徒さんとか、
父兄の方にばったり出会ったら、ということを考えると、
どうも、行きたくなくなります。
規則では、例の時間外なら、出てもいいのです。
でも、やっぱり、
どうあいさつしていいか、わからないですし。


というわけで、
部屋で静かにして、
ひたすら、窓の外をながめたりします。
すると、だんだん、肩の力も抜けてきます。


きのうも、きょうも、
晴れたり、
強い風がふいたり、
雨が、らんぼうに降ったり、
わかりにくい、お天気です。

そのかわり、
空がとってもきれいでした。



きょうも、読んでくださってどうもありがとうございました。
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2017年2月25日土曜日

丈夫な人むきな、カゼ


私のまわり、という、小さな世界で、
カゼをひいている方々を見回してみれば、
みなさん、
なかなか、抜けきれないご様子。
私も、です。

それに、
おかしいと思うのですが、
いつもけっこう元気な方たちばかりが、
このカゼにかかりました。
はたして、
丈夫な人ばかりをおそうカゼ、なんて、あるのでしょうか?


話はかわって。

ある方から頼まれて、
きのう、筆で字を書きました。
めったに、すずり箱なんて開けません。
でも、本当は大好きなのです。
だから、こんなふうに頼まれごとがあると、うれしいです。

すずりに、水をさして、静かに墨をする。

すると、
小学校で、書道の時間に、
こうやって、墨をすっていたことを思い出します。
クラス45人が、そろって、墨をすっていました。
こんなに、のんきに、悠長に、
墨をすっていたなんて。
時間の流れ方が、今とは、ちがってたかもしれません。

そのあと、「墨汁」たるものがあらわれて、
時間の節約になりましたっけ。

きのうは、
力強い字を書きたく思い、
墨は、ちょっと粘りがでるくらいのつもりで、
こってりと、すり上げたりしました。
まっ黒で、ツヤのある字になるはずです。

墨汁では、こんなことできないだろうな、と
ちょっと、得意になったりしました。

使った墨は、小学校の時のものです。
あのころ、惜しみなく、どんどん使っていたのに、
まだ半分くらい、残っています。

はて、私は、これを使い切るかしら。
もし、使い切らなかったら、
あとは、だれが、使うかしら?
ちょっと、不安になってきます。

それにしても、この墨の香りは、あの時のまま!
なつかしく、
止まった時が、また、動きだしたような、
ふしぎな気持ちがしました。


けさは、晴れですが、まだまだ寒そうです。
お向かいの屋根に、うっすらと霜が見えます。
でも、明るく、気持ちのいい一日になりそうです。

みなさまも、よい一日をおすごしください。

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2017年2月23日木曜日

デトックス効果、もうひとつ


海辺で、数日すごして、ゆうべ家へもどりました。
旅もいいけど、家もいい!
わが家へもどってこられるって、いいことだ、と、
つくづく思いました。

テーブルに残していった「ごちゃごちゃ」だって、
いとおしく思えてしまうのです。

ちなみに、
上の写真は、わが家ではありません。
帰りに立ち寄った町、オンフルールで見た家です。
この町は、実にかわいらしいです。

窓ぎわの植木を見れば、
ちょっぴりモヤシっぽい、あお白いゼラニウム。
これは、冬越しために、
どこかガレージにでも置いといたのでしょう。
それを、出してきたようです。

そういう季節になりました!
もう、春夏の用意が始まっています。
そういえば、こんなくもり天気でも、
寒さは、もうすっかりやわらいでいます。

今回、海辺では、よく休めたと思います。
とくに、始めの2日間は、静かでした。
理由は、私が、口をきかなかったからです。
声が出なくなったのではないですが、
ちょっとしゃべろうとすると、セキこんでしまうのです。

ですので、夫には、紙に字を書いて、
筆話をしました。
ベートーベンみたいです。
夫は、声が出るのですが、
私につられて、ひそひそ声になったり。
実に静かでした。

でも、夫は、ちょっと気味悪がっていました。
おまけに、
私があまりにゆっくり歩くので、

のろのろ歩き+声が出ない=もう終わりが近い

という気がしたそうです。
ですが、
それにもだんだん慣れてきたら、
「あぁ、なんて静かなんだろう」と感動したそう。

そして、
私は、といえば、
何か言おうとしても、
紙に書かなくてはなりませんから、
だんだん、めんどくさくなってきます。
そして、
「別にいいや、こんなこと」と思います。

それを続けていると、
ふだん、どれほど自分がおしゃべりか、わかります。
別に言ったって、言わなくたって、どうでもいいことを、
しゃべり続けてるんですから。
そういう自分が、おかしくなって、笑ってしまって、
また、セキこむ!


オンフルールでは、
前にも行ったことがあるのですが、
また見たくなって、美術館へ行ってきました。

そこには、
このへんの海を描いたものがたくさんあります。
それをながめていると、
私が今、見ている海の色と、まったく同じです。
150年たっても、同じ光、同じ空、同じ海です。
150年前のフランス人たちに、なじみの気持ちがわいてきます。


↑ これは、
海ではないですし、
ちょっと、季節がはずれていますが、
色が目にしみて、とても心地よいので、アップしました。

言葉断ちと、
きれいな色とで、
ずいぶん、心も体も、休まったと思います。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。
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2017年2月22日水曜日

いつも、やり過ぎだったと思う


ノルマンディー海岸で、静養はつづきます。
歩いて、空気をすう。

それから、ごはんは、
パン、お野菜の煮たの、白身のお魚。
ソースはお塩だけにして。
これを、よくかんで、ゆっくり食しています。

それぞれの味。
ひとつづつ、ゆっくり。

そして、
こんなにおいしかったかしら、と、ちょっとびっくり。

浜辺では、渋い色の貝がらがいっぱいあって、

それを見ていたら、
あさりのお味噌汁を、思い出してしまいました。
遠い昔、昭和時代、
私の小さかったころは、
貝のお味噌汁なんて、
別に格別ぜいたくではなかったように、
覚えています。

今はどうなのかしら。
いずれにしても、ここ、フランスでは、
ぜいたく品です。
あぁ、あさりのお味噌汁が食べたい。
食べたら、元気が出そう〜な気がするのですが。
でも、
カゼで、くたくたになっていた体も、
小食にしていると、
だんだん軽く感じられてきました。

そういえば、
今まで、ちょっと食べ過ぎ、動き過ぎだったかもしれないです!


体が軽くなったら、
なんだかとたんに、春らしい服がほしくなって、
町に出て、
店を見て歩きました。

色が気に入ったので、
おもしろい柄のワンピースと、
春らしいマドラスチェックのストールを購入。

そして、あす、わが家に帰ります。

それではみなさん、お元気でおすごしください。
読んでくださって、ありがとうございました。
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2017年2月18日土曜日

完全にわからなくてもいい



きのう、少し調子も出てきたので、
お風呂にはいりましたことろ。

どうもおかしいと、うすうす気にしていたことが、
はっきりしたのです。
作ったばかりの湯船が、もれている!
それも、けっこうたくさんもれているのです。

配管工、タイル職人ともども、
電話で、大さわぎになりました。
配管工さんは、(また)バカンスで遠くにいます。

タイルガイの言によると、
配管ボーイは、ショックで
「リケフィエ」しちゃってるそうです。
直訳すると、「液体になってとけちゃった」という意味です。

これを修理するのに、もしかすると、
大変なことになるかもしれないみたいです。
つまり、一度完成したものを、またくずさなくてはならない、
かもしれないのです。

やっと終わった工事が、また始まるなんて。
なんで、もうちょっと慎重に、試しながら
やってくれなかったのだろう。
私だったら、これこれこういう手順でやったのに、

なんて、いろいろ文句を言いたくなります。
配管のハの字も知らない私が、
えらそうなことを言いたくなってしまいます。
うーん。
これを避けることはできなかったのか!

みんな、やさしくて、気のいい職人たちです。
ですが、こういうことになると、
そのやさしさが、一転して、
呑気、甘さに見えてしまいます。

それにしても、
バカンス先で、悩んで、眠れなくなりそうになっている
配管ボーイのことを考えると、
私も、心が痛んでしかたないです。



ところで話は、きのうに戻ります。
熱を出して、あれこれ思った話の、続きです。

体がうまく動かなくて、
痛くて、
気が沈んでしまった時。

では、
自分は、どうしてほしかったか、
何がありがたかったか、と思い出してみると。

だれかが、そばにいてくれることでした。

別に、気持ちをわかってもらえなくても、
いいです。
気持ちを全部わかってもらえることなんて、
なかなかできることでは、ないかもしれません。

でも、だれかがいてくれる、ということは、
それだけで、うれしいことだなあと、
つくづく感じました。

そして、
別に、お年寄りや、病気の方のお気持ちは、
完全に「わからなくても」いいか、
なんて、(勝手に)思ったりしました。
でも、そばにいられたら、それだけで、
貴重なのかもしれないなぁと、

そして、そばにいられなくても、
電話とか、手紙とか、
それだけでも、心強いかもしれない、
こちらの気持ちが、ちょっぴり伝わったら、
なんて。

なかなか会いにいけない人たちのことを想って、
また、気が沈みそうになる自分を、
そうやって、なぐさめた次第です。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。
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2017年2月17日金曜日

お年寄りの気持ちは、わかりにくい


先日は、市役所の窓ぎわで、
アネモネが、とてもきれいでした。
とても明るい日でしたので、青色がくっきり見えました。
なのに、けさは、一転して、霧!
窓からは、お向かいのお家だって、よく見えません。

ところで、
お風呂好きがたたったのか、
慣れない和風呂で、湯冷めしてしまったのか、
熱を出して、ちょっと寝こんでしまいました。
そういえば、このひと月は、
どこへ行っても、
カゼをひいた人が、いっぱいでした。
しょうがないといえば、しょうがないです。

久しぶりに、熱を出して、思います。
体の調子がよくて、スタスタと歩けるっていうのは、
なんていいことだろう!と。

そんなこと、何度も経験しているはずなのに、
私はすぐ忘れてしまうのです。
スタスタ歩けることのありがたさも、
すぐ、忘れてしまいます。

もう、だいぶよくなりましたが、
関節が痛むというのは、つらいです。
ただ横になっているだけで、痛くて、つらくて、
「こんな人生、意味ないのではないか」なんて、
大げさなことを思い始めてしまいます。

そして、
思い出します。
今まで出会った、痛みを持った方たちのこと。
たいていは、お年寄りです。
もうちょっと、若い人だっていました。

そして、
あの時、そこまで、つらさをわかってやれなかったことを、
申し訳なく思います。
だからといって、どうすることもできなかったかもしれませんが、
きっと私は、冷たかったのではないか、と思います。


きのう、だいぶ具合がよくなったので、
起き上がって、ちょっと歩いたところ。

あ、この歩き方は、リュリュおばあちゃんのだ!と
すぐにわかってしまいました。

その歩き方は、
鏡を見なくても、わかります。
ペンギンのように、手は、うしろの方に。
お腹をかばうように、体は「く」の字に折れてます。
それは、腰が痛いからなのです。

リュリュおばあちゃんというのは、
夫の祖母です。
もうこの世にはいないです。
でも、けっこうお年になるまで、元気で、
私たちを歓迎してくれました。
長い時間かけて、お料理を作ってくれたり。

そして、今、私はやっと気づきます。
いくらお元気でも、この歩き方をしていたということは、
たぶん腰が痛かったということです。
そこまで、わかってやれなかったことを、
ちょっと、申し訳なく思います。
もうちょっと、いたわればよかった、と思います。

私のまわりには、グチをこぼさないお年寄りが多いです。
お年寄りにかぎらず、若い人でも。
グチをこぼしたら迷惑になる、と
思ってらっしゃるのかもしれません。
ポンコツに見えたくない、という誇りの気持ちもあるかもしれません。

でも、ひょっとすると、
ひそかに抱えた、痛み、つらさがあるのかもしれない、
私には、なかなかわからないなぁ、
ゴメンね、
という気持ちになりました。

きょうも読んでくださって、ありがとうございました。
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