2017年3月16日木曜日
おせっかいな、フランス人
ご存じの方も多いでしょう、
フランスでは、あいさつの時は、
握手をするか、
さもなければ、
左右のほっぺに、チュッ、チュッ、と、キスします。
チュッ、チュッ、と2回の時もあれば、
場所によっては、チュッ×3かもしれないですし、
ロワール地方なんて、×4です。
パリとちがって、のんびりしてるのかもしれません。
さて、
カゼをひいた人が、チュッ、とやるのは、
うつしてしまったりしますから、申し訳ないです。
私は、まだセキをしているので、
「遠くから、ボンジュールを言いますね」と、
キスをお休みしていることを伝えます。
すると、
どうしたの?
カゼ?
あらまぁ。
と、すぐ話題がそっちに行きます。
ちゃんと、お医者さんにみせたか、
とか、
自然療法でやってるか、
(抗生物質はいけない、という意見らしい)
とか、
さらには、
「ニガリ」をのんだらいいわよ。
免疫がつくから。おかげで、
うちの子たちは、ぜんぜんカゼひかなかったわ。
と教えてくれる人までいます。
へぇー、豆腐のニガリ?!と感心しちゃいます。
ちょっと独特なタイプでは、
ちゃんと、レントゲンを撮ったか、と
心配してくれる人もいます。
この人は、肺炎か結核を心配してくれてるみたいです。
まさか、そこまでしなくても〜と、思います。
ひょっとすると、家族に、
こっち方面をわずらった人がいたのかもしれない、
などと、想像してしまいます。
みなさん、
おしゃべりで、
ほんとうに老婆心というか、
おせっかいというか、
ありがたいというか、
くたびれている時は、ちょっぴり苦笑してしまいますが、
ですが、ですが、
今でこそ、
フランスの生活に慣れてきて、
素知らぬ顔をしていますが、
初めてこの地をふんで、しばらくは、
このフランス人の「おせっかい」が、どんなにありがたかったか、
思い出します。
しばらく、といっても、
何年間も、です。
もう思い出せないほど、
細かい毎日のこと、
お役所のこと、
言葉のこと、買い物、食べ物、
自動車の乗り方、などなど
何から何まで、
みなさんに教わって、
手を貸してもらったのです。
だから、私は今でも、
あっさりと、
「おかまいなく」なんて、
なかなか言えないです。
ところで、冷蔵庫に、こんな物を見つけました。
「ポピーのジュレー」。
ずっと忘れていたのです。
長女が、父親に、とプレゼントしたものです。
一口、スプーンで味を見てみると。
ほのかな、やさしい味が、のどにぴったりきて、
体が、じーんと温かくなりました。
いったいこれは何、と、
あわてて、調べてみれば。
セキに、よく効く、ということです。
ここからそう遠くない「レ島」産です。
ひなびた島。
朱色のポピーがたくさん、雑草みたいに
畑をおおっている「レ島」。
おぉ、
我が娘よ。
私たちは、
あまり味のしないジャムだと思ってました。
健康を思って、プレゼントをしてくれたのに、
知らなかった。
ごめん。
朝晩、スプーンで一口。
なんとなく、
セキは、出なくなったような気がします。
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2 件のコメント:
私は今アメリカの東部に住んでます。
ハワイやカリフォルニアに住んでいた時はフレンドリーで少し面倒だと
感じた事もありましたが、今住んでるノースカロライナは保守的でそっけない
感じが寂しいぐらいです。
それでも車がパンクでもしますとどなたかが止まってくれてタイヤを交換するのを
手伝ってくれたりした事もあります。
フランスは少し冷たい印象があるのですがフレンドリーなのですね。
卑弥呼さん、こんにちは。
アメリカから、コメントをありがとうございます。
フレンドリーだったり、保守的でそっけなかったり、と、
地域や風土によって、違う。
今、お住まいのところが、そういう感じですと、
なんだか、ちょっとお気の毒に感じてしまいます。
おせっかいが、ありがたいのか、
面倒なのか、
なかなか、いい切れませんね。
とくに、そこに住む、外国人にとっては。
それから、
あぁ、そうなんですね、
フランス人は、少し冷たい印象があるのですね。
そういえば、たしかに、そうです、
あんまりニコニコしない人が多いかもしれません。
でも、なんかのきっかけで、心を開いてくれたら、
フレンドリーだったりします。
まぁ、人によります。
卑弥呼さん、
どうぞ、お元気でおすごしください。
よろしかったら、
また、アメリカのお話、きかせてください。
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