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2023年2月14日火曜日

バレンタインには、魚介類でジュテームと言う


 今、パリに来ています。
カラッと晴れて、気持ち良いこと!
昼間は、久しぶりのお日さまが、
とても心地よいです。

公園に行くと、
皆さん、椅子にすわって、太陽を楽しんでいます。
別にお話をしたわけでもないのに、
「ひなたぼっこがうれしい」という気持ちが、
わかってしまいます。
公園全体が、そういう雰囲気になっています。

でも、朝は、マイナス1度です。
息は、白いです。

こんなに気温が上がったり下がったり、というのは、
ものすごく久しぶりなのです。
メリハリがあって、いいです!
東京の気持ちいい冬を思い出します。

いつもは、
最低1度、最高3度、という
モノトーンな気温なのです。

春も近いな、という気がします。
















きのうは、ひなたの道を歩いていましたら、
歩道のはしに、クロッカスが咲いていました。
それを、しゃがんで、
写真に撮ろうとしていましたら、
ある男性が、ん?なになに、
と様子を見にきて、
そして、
「ブラボー」と言われてしまいました。

これは、パリだからだな、と思いました。
ロワール地方で、
草木の写真を撮っていても、
こんなふうに珍しがられたことはありません。
だからと言って、
こういう写真を撮る人が多い、というわけではないのですが。

そんなことを、
パリに住む人に話したら、
「お花を愛する、というライフスタイルを、
よしとするのは、パリジャン的なんですよ」という
説明が返ってきました。

それが本当かどうか、よく知りませんが、
そういえば、
「花を愛でるのは粋」というのは、
江戸っ子にもあるかもしれないなぁと、
思い出しました。





































そして、
ラーメン屋さんに誘われました。
パリのラーメン屋さん。

中に入れば、
なんと、まるで新橋のガード下のような内装です。
日本から持ってきたのでしょうか、
すべて、本物です。
古びた電線、
黒ずんだ日本家屋の窓、
ラーメン屋台、、、
まるで舞台装置のようです。

そして、もっとおどろいたのは、
流れる音楽は、音楽ではなくて、
日本の「音」なのです。

からすの声、
電車の音、
信号機の音、
駅のジングル、
人の声、
ゴーゴーという地下鉄のおと(?)、、

私は、それを聞きながら、
ラーメンをいただきました。

ラーメンは、とてもまじめに、
ていねいに作られていました。
だしから麺まで、自家製だそうです。
へぇ、と感心しながら、いただきました。

そして、
この「音」は、昔の、私の知ってる音ではないけれど、
里帰りするたびに聞こえる、
「今の東京」の音だと思いました。
毎回、びっくりする、音の数、量。

これにあこがれる、フランスの若い人たちが、
いるのだなぁと、
これまた、びっくりする気持ちになりました。
















ラーメンのあとは、
外で、
デザートに、コーヒー味のアイスクリームを、
いただきました。

季節がら、
あまり人も出ていませんでした。
ゆっくり、ゆっくり、
ステキなお花のコーンを、作ってくれました。

たかがアイスなのに、どうして
こんなに時間がかかるのだろうと、
外で待ってる、
お供の人たちが、いぶかるほどでした。

でき上がったコーンは、
私の大好物のコーヒー味ですし、
お花がうれしく、
喜んでいただきました。

















きょうは、バレンタインデーです。
どういうわけか、
下着屋さんが、はりきって、セクシーなものを
ウインドーに出しています。

同じような調子で、
魚屋さんでは、
「魚介類を買って、ジュテームと言いましょう」と
張り紙がしてありました。

これは、なんだか、変な感じだ、と
思いました。
タコやイカを買って、
ジュテームになるか?
と思ってしまいますが。

実は、生ガキを買って、豪勢な食事をしましょう、と
いうことだと思います。

レストランは、混み合って、満員になりますし、
お花は、値上がりしますし、
冬は、切り花は、どうも輸入物が多いのです。
それはどうも気に入りません。
自然に、
無理な力を加えた感じがして、
ちょっとくたびれてしまいます。

そんな時、
おうちで、ちょっといい食事、というのもいいと
思いました。

それにしても、
恋人がいる人はいいですけれど、
いない人は、どういうことになるかな、と
ちょっと心配になりました。

























きょうも、
読んでくださって、ありがとうございました。




 Chiyo


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2023年1月11日水曜日

ゾロ目で、初笑い


暗い冬に、年末の楽しみがあると、
本当に救われます。
楽しいものです。

年明けには、フランスでは、元旦にお祝いするくらいで、
大したことはしません。
それでも、
一月は、ガレットドロワの月。
アーモンドの粉の入ったお菓子をいただきます。

それに、
仕事をしているとわかりますが、
どんどん日が伸びています。
たとえば、
5時に来る生徒さんは、
つい、この間までは、まっくらの中を通って
レッスン室に来ていたのです。
それが、今では、その生徒さんが来るころには、
窓からも、まだうっすら明るい空が、見えます。

「あぁ、日が伸びていますね」と言います。
すると、
太陽の動きの説明をしてくれます。
私は、知っていますけれど、
得意げに説明してくれる生徒さんの話を、
聞きます。
















ところで、
先日、針さし(針山)を作りました。
と、こういう話をするには、恥ずかしいデキなのですが、
ちゃんと出来上がったのが、
うれしく思われました。

定かではありませんが、
小さいころに、母から、
針さしには、
米ぬか、もしくは、髪の毛を入れるといいですよ、
と聞いたことがあるのです。

そんなことを思い、
私は、シャンプーのたびに、髪の毛をいくらか
ゴミ箱に捨てますので、
それを、洗っては、とって、ためていました。
もし、ADNの鑑定をしたかったら、
将来、この針さしを開けなさい、と
娘たちに言っておこうかと思いました。

鑑定をして何をするのか?って、
それは、ぜんぜん見当もつかないのです。
まぁ、形見に、2つ作っておこうと
ぼんやり思いながら、ためていました。

それが、
先日、針さし1つが必要になったのです。
買いに行きましたところ、
あ、と思い出しました。
ジーンズのボロを使って、
ミシンでぬいました。
私の髪の毛を入れて、
ぬってしまえば、出来上がりです。

髪の毛ですから、
針のすべりがとてもよろしいです。
もし、これがシャンプーなどで油分が
取れていなかったら、
もっとすべりが良かったかもしれません。

そして、
おばあちゃんが、昔、
針仕事をしている時に、
たまに針で、頭をこすっているしぐさを、
思い出したりしました。
あれは、針にすべりが良くなるように、
油分をつけているたのだな、と
今さら、気がつきました。

















ところで、話は元に戻って、
ガレットの話になります。

ご存知の方も多いかもしれませんが、
フランスでは、1月は、
アーモンドの粉のアンが入ったパイを
いただきます。
その中に、フェーヴというおまけが入って
焼かれているのです。

みんなで分け合って、
そのフェーヴに当たった人は、
お返しをしなくてはなりません。
だから、その人がまたお菓子を買って来ます。
そして、またくりかえし。

それが、まぁ1月の末まで続きます。

おいしいといえば美味しいですが、
私は、このガレットよりも、
2月の初めの行事、クレープ祭りの方が、
ずっと好きです。

そんなことを、
ある人と話していましたら。

その人も、クレープの方がいい、と
いうのです。
まぁ、私もです!と、
2人で握手したくなるくらい、
うれしくなりました。
ごく平凡ですが、
この、クレープの美味しさをわかる人があるなんて、
珍しいです。

そして、
そのおしゃべりは続きます。
どういうケーキが好きか。

その人は、アルジェリア人とのハーフです。
ですので、
フランス文化を、
ほんのちょっと外側から見ているのです。
私も、です。
フランスで、美味しいものと言ったら、、、と
2人で考えているうちに、
「フォレノワール」と言い出します。

「まぁ!私もです!」と、
また、握手したくなるくらいです。
最近、なかなか見ないケーキですが、
「あそこのお菓子屋にありますよ」と教えてくれます。
2人で、ゲラゲラ笑って、それを喜びました。

そして、
まだ、続きます。

信じられませんが、
好きなデザートは、という話で、
「ティラミス」と言い出します。
もう、これは冗談?!というくらい、大当たりです。
私も、ティラミスが、大好きなのです。
デザートのナンバーワンだと思っているのです。

これまた、
マイナーというわけではないですが、
行くべきところに行かないと出会えないデザート、
だと思います。


3つ、続けて、
同じものが好きなのです。
中学生のお嬢さんですのに、
世代がこんなに違っても、
同じものがゾロ目で好きとは、、と、
お互い、おもしろくなって、
笑いが止まらなくなりました。

これが、
今年の、初大笑いでした。
















新しい年が、
みなさまにとって、たくさんのことが
実現しますように!

今年もよろしくお願いいたします。





Chiyo




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2017年4月13日木曜日

なつかしい日本が、入ってた



きのうは、一日、縫い物をしていました。
最後の方は、ちょっぴり、あきあきしてきました。
でも、あともうすぐででき上がると思えば、
どうしても、今日中に仕上げたいと思います。

ですので、がんばって、仕上げたのです。
が、
その代償として、筋肉で、少し痛いところがあります。
夜、床に就く前に、お風呂に入ろうかな、と
そうすれば、コリも、よくほぐれるかな、と思ったのですが。
クタクタでしたので、
あした、朝風呂にしよう、と決めました。


さて、
きょうは、そのミシンの話です。

先日、
ミシンが、こわれました。
結婚祝いに、と、叔父がプレゼントしてくれた、ミシン。
飛行機で、手荷物として、持ってきた、
重たい、卓上ミシンです。

大して、使ったわけではないけれど、
それでも、けっこう、
いろいろ、思い出があります。
30数年の、思い出です。

がんじょうにできていて、
部品も、アルミの鋳物で、よくできています。
でも、さすがに、こわれました。
もう、用はなくなったので、捨てるほかないのです。
持っていても、しかたありません。
でも、
どうしても、なかなか捨てる気になれなくて、
部品だけ、いくつか、箱に入れて、
大事に、記念に、とっておくことにしました。



そんなわけで、
新しいミシンを買いました。
ベーシックな、ミシンですが、
とっても、便利にできています!
「電子ミシン」、なんて、いわれていた時代は終わって、
すべて、あたりまえに、エレクトロニックです。

部品は、プラスチックになったり、
軽い金属になったりして、頼りない感じもします。
でも、全体が、とても軽くなって、持ち運びが、便利です。

別に、日本製に、と、こだわったわけではないですが、
お店の人に、勧められて、
そうだな、と納得して、
そのとおりにしたら、日本製の機種になりました。

そして、家へ帰って、
さっそく、いじって、いろいろな所をあけてみると。

小物入れには、スペアの針が入っていました。
それが、なんと、まぁ、
昔と同じ包み、でした。

びっくり、なつかしく、
いとおしく、感じました。


あわてて、
私の古いさいほう箱を、開けてみると、
やっぱり、
同じ包みの、針が入っていました。

これだって古いですが、
母のさいほう箱にも、同じのが、入っていましたから、
もう、何十年も、同じ包みで、
海外の人にまで、供給しているのだな、と、
感心しました。

そして、
それが、私の手元に来たのも、
なにか、ふしぎな偶然のような気がして、
「ああ、よく来たね。ようこそ、ようこそ!」という、
気持ちになりました。



きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。
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2017年3月24日金曜日

いいことひとつと、悲しいことひとつ



きのうは、一人でお昼ごはんの時、
ラジオをつければ、
例の悲しいニュースの話が、きこえました。
ロンドンで、また。
悲しくて、涙がでてきてしまいました。

フランスの高校生が、修学旅行で、
ちょうど、ロンドンに行っていたそうです。
かわいそうに、けがをした生徒さんが。

そして、私も、あるピアノの生徒さんのことを思います。
うれしそうに、
「来週は、ロンドンに、学校で旅行するので、
お休みしま〜す」と言っていました。

さいわい、彼女は、大丈夫そうだけれども、
その時、ロンドンのどこかに、いたはずです。
きっと、その学校でも、旅程をきり上げて、
急いで、帰ってきたのだと思います。

あんなに楽しみにして、目がキラキラとしていたのだから、
その帰り道は、
どんなだったのだろう、
楽しみにしていた分だけ、心はざわざわとしているだろう、
親御さんは、どんなに心配しただろう、
などと、
想像すればするほど、
悲しいですし、くやしいです。

人を傷つける、というのは、
ほんとうに、いやなことです。
そういうことが、なくなったら、いいのに。

とはいっても、
私だって、言葉などで、
傷をつけているかもしれない、です。

*****

悲しいこと、ひとつ、
それから、
きのうは、いいことも、ひとつありました。

長めの、巻スカートを縫ったことです。
それが、うれしくてしかたないです。

私は、縫いものはしますが、
テクニックが、いまいちです。
だから、外に出て着ていくものは、
作ったことがありません。
あまりにも、「でき」が、いまいちだからです。

ですが、
どうしても、巻きスカートが欲しかったのです。
どこをさがしても、売っていないので、
作るほかありません。
この私にも、かんたんに作れるように、
そして、ラインがきれいに出るように、
知恵をしぼって、設計しました。

そして、
どうして、こんなに着ごこちが、いいのか、
気づいたことがあります。
巻きスカートは、着物の感じがするのです。
またしても、日本的。
着物。

あの足さばき、
やさしくお腹を支えてくれる感じ。

それに、ちょっとくらい太っても、
ごはんを、たくさん食べたあとでも、
お腹が、きゅうくつにならないです。
ちょっと、ひもをゆるめればいいのです。

あぁ、そうか、
これは、いい、
これからも、どんどん作ってみようかと、
思いました。


きょうも、読んでくださってどうもありがとうございました。
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