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2022年5月17日火曜日

これが、千円札だったらいいのに

うちの、小さな庭のすみには、
大山木という大きな木があります。
それが、今の時期には、よく葉を落とします。
その落ち葉は、だれかが拾わないとなりません。

毎年、めんどくさいな、と思いながら、
ホウキで集めたり、
手で拾ったりします。
その葉っぱは、お札の2〜3倍も厚い、
しっかりとした、見事な、落ち葉です。
これで、何かができそうなくらいです。

私は、これが千円札だったらいいのに、と
思いながら、拾います。
毎朝、千円札が庭で拾えたら、私もうれしいですし、
時間がとれなければ、
門を開けて、「拾い放題」というふだをかければ、
誰かが来て、あっという間に、きれいになると思います。

でも、
今のところ、この落ち葉の使い道は、
わかっていません。
ふつうの枯葉ならば、ためておけば、
いい堆肥になったりしますが、
この、しっかりしすぎた、セルロイドのような枯葉は、
ただただ、ゴミ箱へ、行ってしまいます。
















ヨーロッパでは、5月といったら、
寒く、ゆううつな冬が終わって、
若葉やお花が、ステキな時です。
私も、ずっと、5月は、一年で一番美しい月、と
思っていました。

それが。

このところ、そうとも言えないのです。
今週も、アフリカから、熱い空気がやって来ます。
あすなどは、30度が予定されていますし、
おまけに、日本のように湿っぽいのです。
そんなことは、初めてです。

私は、暑さが苦手です。
雨戸を閉めて、
ひんやりとした一階にこもります。
なるべく、外には出ません。
そろそろ、
お布団も、上の階から1階に、おろしてくる予定です。
いつもなら、
それは、7月のはじめごろなのですが。

以前は、
夏服といったら、大して着る時期もなく、
ちっともすりへらなかったですが、
最近では、ちょっと様子が変わってきています。

どこかへ引っ越すことを、
考えないとならないかもしれません。



 







などと、今日は、
文句ばかり言ってしまいます。
そんな自分に気がついて、ある人のことを考えます。

ブリュノーという、用務員のおじさんです。
私より少し若いようですが、
私より先に、定年で、いなくなってしまいそうです。
それは、残念だな、
もっといて欲しいのに、と思うような人です。

一年前くらいに私の勤めるところに、来ました。
親切で、
テキパキ仕事をしてくれるから、
みんなに好かれています。
当たり前です。

なぜ私が、こんなに大好きで、
もしかすると、
神様のように尊敬しているのかと言いますと。

「太陽っていうのは、頭の中にあるのさ」って言うのです。
というのも、フランスでは、
天気が悪いと、すぐ文句を言い始めます。
まぁ、それが、あいさつがわりのようなものです。

すると、ある日、ブリュノーは、
「太陽なんて、自分の頭の中にあるのさ」と、
ボソッと言っていたのです。
なるほど。

















ブリュノーさんに、
あいさつで、「元気?」と聞けば、
「元気!ぼくはいつも元気さ」と言うので、
はじめは、おかしいなぁ、
なんか、変だなぁと思っていました。
フランスには、薬で元気を出している人が、
けっこういる、と言う話ですから、
もしかすると、それかもしれない、と思っていたのですが。

でも、
色々話をしているうちに、そうではなくて、
本当に、体を動かして、
福を呼んでいるような人だということがわかります。

そのブリュノーさんは、
しなくてもいいのに、
私の仕事が終わると、
部屋のゴミ箱を、きれいにしてくれます。
初めは気づかなかったのですが、
ある日、それに気づいて、お礼を言いますと、

「ははは、だったら、
学長に、それを伝えておくれ。
そしたら、お給料値上げしてもらえるかもしれないからねぇ!」と
笑っています。
と、そんな風に、ごまかしてますけれど、
私たち公務員は、そんなことで、
お給料値上げ、なんてことは、ありえないのです。

照れて、そんなこと言ってるのだと思います。















それにしても、
それは、お掃除のおばさんの分担なのでしょう?
と、私が、不思議がりますと、

「ぼくがこうするとね、お掃除の人たちは、
その分、時間ができるでしょ。
すると
他のところを、もっときれいにしてくれるからね!」と
言います。
だから、みんなが得する、というような感じです。

また、
職場では、皆の誕生日がわかるようになっていて、
その日には、軽く、
祝い合うのが習慣です。
私は、ケーキを焼いて持っていきます。

すると、今年、ブリュノーさんは、
お花をくれました。
ささっと、外へ出て、雑草(?)のような、
かわいらしいお花をつんで、渡してくれました。

私が、野の花が好きと言うことは、
たぶん知らないと思いますけど。
うれしいお花ですので、
今でも、よく思い出します。
















そして、よく、
「どう、仕事は。
うまく行ってる?
何か、することあったら、言って」と
声をかけてくれます。

もう、人の役に立つことが、
楽しくって仕方ない、という感じです。
コロナの始めのころには、
雑巾で、あちこちを、しょっちゅうふいていました。
テキパキ、テキパキ。

こういう人が職場に来てくれて、
よかったなぁと思います。
みんな、そう思っていると思います。

もともと、この、
用務員の仕事の遅番は、
家に帰るのが遅くなるので、人気がないのです。
今までに、何回も人が変わりました。
ブリュノーさんも、それを気にしてるかな、と思えば、
そうではなくて、
この時間帯が、ものすごく気に入ってるのだそうです。

夜は、遅くまでにぎやかにすごして、
朝は、遅くに起きるのがいいのだそうです。
だから、自分にぴったり、と言っています。

へぇ、そうなんですね、と感心。
でも、もし、朝早くの仕事に就いたとしたら、
やっぱり、「この時間帯がすごくいい」なんて、
言うのかもしれない、と私はにらんでいます。

なんでもいいですけれど、
いつまでもこの仕事場にいてほしいな、と思います。
そして、
私も、ブリュノーさんの、
「太陽は頭の中」を思い出して、
体を動かしていこう、と思いました。

第一、
その方が、がぜん、楽しいですし!
















きょうも、読んでくださって、ありがとうございました。


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2020年11月12日木曜日

今回のロックダウンは、ゆるゆる

我が家では、大人気です。
日本にある、「ムーンライトビスケット」と、そっくりの、
ビスケットの箱入りです。

その、大きな箱から、何枚も、何枚も、
つまんで食していますと。

その箱のフタのうらがわには、昔の、そのお店の絵が、
描いてあります。
それが、なんと、
あの、お店そのものなのです!

私は、目がさめたら車が止まって、
とつぜん、そのお店に入りましたので、
大きなおみやげ屋さんだと、思っていました。
ところが、
この絵は、私が見たものと、同じです。
うしろは、その、大きなビスケット工場なのだと、
わかりました。













まぁ、安くておいしい、
すごい、ビスケット屋さんです。
マドレーヌも売っています。
ノルマンディー地方の特産の、バターがたっぷりです。
ですが、このお店は、
あまり有名でもなく、
ほかの地方で、ここのお菓子が手に入るとは思えません。

地図で見れば、まぁ、シェルブールのそば、
あの北の方の、
訪れる人も、少ないかもしれない、
行きにくいところです。

私も、まぁ、
そんな遠くまでよく行ったものだ、と思いながら、
このおみやげのビスケットを、
ますます、おいしく感じました。






 








このあたりは、
ずいぶん秋らしく、木の葉の色も、変わってきています。
でも、ずいぶん暖かいです。

今回のロックダウンは、
前回のとくらべて、ずっとゆるやかな感じがします。

それは、第一に、
学校が、開業しているからです。
子どもたちが、外を歩いています。
その声が、聞こえてくるというのが、
前回とちがうのです。

送り迎えの、親御さんの車の音、
マスクをつけた、中学生が、集まって歩く声、
いろんな声が聞こえてきて、
ずっと、「普通」な雰囲気になっています。

外に出るときは、かならず、
証明書を持っていないといけません。
前回は、忘れたことなんて、なかったのに、
今回は、すぐ忘れそうになります。
一度は、車でずいぶん遠くまで行って、
忘れたことに気づいて、
Uターンして、帰ってきました。

あぶない、アブナイ!

罰金の心配もそうですが、
ウイルスに対して、
気持ちが、ゆるんでいること、まちがいありません。


















それに、
あの、ワクチンの朗報!
なんだか、希望が出てきました。
このワクチンがうまくいけば、いずれは、
なんとかなるでしょう。
遅かれ早かれ、トンネルから出られます。

そのニュースも、手伝って、
いよいよ、
気がゆるんできます。

とはいうものの、
フランスの、今の現実は、まだまだ大変です。

今夜は、また何か、新しい規則が、
発表されそうな気配です。
もしかすると、高校(リセ)が、閉鎖されるかもしれません。
授業は、オンラインオンリーになるのかもしれないのです。


















このトンネルから出られる、という見通しが、
見えてきて、
私は、うれしいのと、残念なのが、半々でした。

病気がなくなるのは、うれしいですし、
趣味のスポーツ、ダンスを再開できるのは、
ものすごく、うれしい。

けれども、
家で仕事をする、というのも、
なかなかいいものです。
私は、それがなくなるのは、ちょっぴり
残念だと思いました。

家で、レッスンをしていますと、
夕方、暗くなって、
明かりを、つけなくてはならなくなる時。
あたりには、
日が暮れる、空のグラドュエーションが、
よく見えてきます。
そして、
窓の外には、隣のお家の、明かりが、
格子の窓から、見えます。

私は、その時間が、好きなのです!

なぜだかわかりませんが、
その時間に、家にいられるのが、
ものすごく、幸せです。

今、
それを、味わっています。
この先、定年退職したら、
また、この時間を、たっぷり味わえるのだな、と
これまた、
うれしい見通しだ、と思いました。
















ところで、このあいだ、
久しぶりに市場(レアル)で、チーズを買いましたら、
ちょっと、びっくりしたことがありました。

こんなに、たくさんの、
山羊チーズ、羊チーズがあるなんて!
それも、
値札には、動物の顔の写真がはってあって、
だれにでも、
牛なのか、山羊なのか、羊なのか、
わかるようになっています。
今まで、こんなのは、見たこともありませんでした。

これは、たぶん、
牛乳アレルギーの人が、多くなったせいでは
ないかと、思います。
じっさい、
私のまわりにも、「牛乳アウト!」の人が多くて、
かなり、困っているのです。

大好きな、
たとえば、

ティラミス、
ベシャメルソース、
シュークリーム、
プリン、
などを、メニューに織りこめません。

お招きに行きますと、
やはり、チーズのお皿には、
このごろでは、
山羊のや、羊のが、多いです。
私も、山羊、羊のチーズが大好きなので、
それはそれで、大歓迎なのですが。


















リモートワークになったり、
牛ミルクなしの、お料理になったり、
今、
世の中が、うつり変わっているな、と、
思ったりしました。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。






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2020年10月15日木曜日

つらい仕事


 


 たぶん、ウイルスのせいだと思うのですが、
ものすごく、がっかりすることがあります。

朝市でいつも買っていた、リンゴ売り場が、
すっかり消えてしまったのです。
この近くの田舎で、リンゴを育てている人です。
ものすごくたくさんの種類を、
木の箱につめて、いっぱい売りに来ていたのです。
親子でやっていましたし、
孫の代の人も、見かけていました。

もう、15年くらい毎週、
リンゴや、梨を買っていましたから、
すっかり顔なじみです。
その、やさしいおじさんが、あいさつもなしに、
いなくなってしまったのです。

とりたての、
そのリンゴのおいしさといったら、
日本のリンゴくらいおいしいです。
と、言うのもおかしいですが、
日本にいた時は、うちでは、
長野の知り合いから、新鮮なのを送ってもらっていたのです。
それと、同じくらい。

そんなリンゴは、もちろんスーパーでも、
ほかの商人のところでも、手に入らないほどです。
日本のお店で、でも、なかなか。

電話番号を見つけて、
かけてみましたところ、
もうろくした、おばあさんが、返事に出るだけで、
ラチがあきません。
こんど、その農園に、抜き打ちで、
行ってみようと思います。

あのリンゴが手に入らないなんて、
秋が来た気分がしないです。
がっかり!

夏の前には、
商売あがったり、と、
言っていましたから、きっと、
おつらい状況に、おちいっているのかもしれません。
でも、あきらめずに、
あの、おいしい無農薬のリンゴを、
育て続けていってほしいのですが。。。

















つらい状況、で思い出すことがあります。
先日、テレビで、Francis Cabrelフランシス・キャブレルという、
歌手のインタビューを見ました。

私は、あまりよく知らない歌手なのです。
でも、聞けば、あ、その歌なら、知っています、と
いうくらい、有名なヒット曲を出しています。
ステキで、心に残る歌が多いです。
フランスの、シンガーソングライターです。

その人が、
言ってましたが、
自分の父親は、労働者として、
毎日、つらい仕事をしてお金を稼いでくれた、
子どもたち(自分)を育てるために。
なのに、自分は、
こんなにラクをして、歌うたって、
かんたんに、お金がはいってくる。
そんなことに、いつもずっと、
申し訳なさを、感じている、ということでした。

(そんな気持ちを込めてうたったのが、
こんど、久しぶりに出る新曲なのだそうです。
それが、とてもさわやかで、
心にひびきましたので、
下に、のせておきます)

それにしても、
「こんなにラクに」「かんたんに」曲を作って、
というのには、なんとなく、合点がいきます。
ふつう、
アーチストは、苦しむことが多いと思います。
でも、うまくいく時というのは、
ラク(楽)に、
つまり、楽しんでいる瞬間、なのかもしれない、と
なんだか、よくわかる、と
思ってしまいます。
たしかに、そういう瞬間は、あるのです。

それについて、
申し訳ない、とずっと思っている、というのも、
また、なんともいえない、と思います。


インタビューのあとの、
テレビスタジオでの、ライブ演奏は、
とても、すばらしかったです。
涙が、出ました。

























うちの、スイカズラ、Halliana(針穴)さんは、
もう、夏は終わったのに、
まだまだ、ステキな花を咲かせてくれています。
打ち上げ花火の、最後の方、みたいです。
しばらくすると、この青い葉っぱも、
落ちていくはずです。

寒くなってきました。
みなさん、お身体大切に。
きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。

♪フランシス・キャブレルの歌をきく。
ここをクリック↓





*歌詞のホンヤク。
***
「あなたに似るということ」

あなたは私の年齢まで生きられなかった。
これのために頑張りすぎたんだよな。
村の入り口の工場では丸一日中
夕方には、2つの家庭菜園の仕事
あなたの子供たちが食べられるように、と
それはよくわかっている、私はそこにいたのだから...


そんな時間に起きるのは、勇気がいることさ
夜が明けるずっと前だ
真っ暗な頃に起きて、
素手で、冷たい自転車のハンドルを握って

そして、それはすべて、
あなたの子供が眠れることができるように、とやってくれたこと
それはよくわかってる、私はそこにいたのだから...
私も、もっとあなたのようになれたらいいのに...と思っていた
でも、思っても、なれなかった。
私の性に合わなかったんだよね...。
お父さんだって、本当に色々考えたでしょう?
そして、ある日、ギターに出会ってしまって。
そして、それ以来楽しく生きてきた...。
あなたの足は地面についている人だった。
そして、私はその正反対。

"愛してる "とは言ったことはない
ハグもしたことはない...
愛情に関することは
すべて自分たちで憶測するだけ。
私たちは、そんなふうに育てられた
そして、本当に、大きくなったでしょ。
知ってるさ、私はそこにいたのだから。

これほどいい運を得られたことを
たまに、申し訳なく思う
まわりを見渡してみると
私の家は広いし、
庭は見て楽しむもの(食べるためじゃない)
そしてあなたは遠く離れた天国から
私を見張っているということを、私は知っている

あなたは私の年齢まで生きられなかった。
このために頑張りすぎたんだよな。

***








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2020年9月11日金曜日

あと、5回


私のまわりでは、
ぼちぼち定年退職する人が、でてきています。

日本でも、フランスでも。
私も、そういう年になったということです。
気持ちは、ちっともそうではないのですが。

きのうは、
勤め先で、学長と面接がありました。
毎年一回、
通信簿のような、評価をされます。
そのために、行きました。

以前は、ちょっぴり緊張していましたが、
このごろでは、
もう慣れてしまっています。
もしかすると、
質問をする、上司の方が、緊張しているような気もします。
理由は、
へたなことを言うと、
部下の方が、裁判をおこしたりするからです。

おまけに、この面接は、
ロックダウンのせいで、延期になっていました。
もう、かっこだけ、
とにかく、やらなきゃ、という
形式がおもな、面接でした。

必要なことを、全部話して、
最後に、これからの「展望」のはなしになります。

いったいいつごろ退職するか、というはなしになります。
私は、この仕事が楽しくてしかたないので、
「やめてください」と言われるまで、のつもりです、
と、答えます。
あと、10年くらいは、仕事できます。

すると、
私とほぼ同い年の上司が、
では、自分とだいたい同じころかもしれない、と
言います。
が、
よく聞けば、あと6年、ということです。

その、
6年、ということばを発音したときの、
上司の顔!
「ほっとする」、「解き放された」、という
顔でした。

やれやれ、このウイルス騒ぎや、
いろいろなことで、
ずいぶん気疲れしているのかもしれません。

とはいうものの、
いつもの年とくらべると、
けっこうスカッとしています。
だいたい新学年のはじまる9月は、
キゲンが悪いです。
あまり話もしないのです。

ですが、今年は、けっこうおしゃべり。
それに、
話の内容が、ウイルス関係で、
めんどくさいわりには、けっこう、さわやかな表情です。

あと、5回、新学年をむかえれば、
終わり、だからかもしれない、と思いました。
上司の頭の中には、
別な「展望」が、広がっているのかもしれないです。

さて、私は?

このロックダウンで、
毎日家にいて、
なんだか、定年退職をしたような気分でした。
オンラインレッスンという、
楽しくって、とても効果的な形式を発見したのも、
このロックダウン期間です。
新しい形式の時代が、来ているような気もします。


上司に、この新学年の展望は?
と、きかれて、
「生きていることです。健康第一です」と、
答えました。

今、フランスのコロナウイルスの状態は、
あまりよいとは、いえません。
きょうも、マクロン首相が、
何か、「言いづらいことを言う」と予定されています。
なにか、また新しい規制がありそうです。

まだまだ、楽しみたいことは、
たくさん、あります。
あと、5回でも、
10回でも、
ともかく新学年をむかえることが、できますように。

みなさんも、
お元気で、おすごしください。



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2020年9月4日金曜日

あと、何回?


こういう橋からの景色は、なんどとなく、撮っていますから、
もう、同じようなのを、
ごらんになった方もあるかと思います。

けれども、何度見ても、見とれてしまいます。
実際は、写真よりも、オレンジ色がつよくて、
むらさき色も、味わい深いのです。

何回見ても、あきません。

さて、
きのうは、新学年の職員会議でした。
これも、
今まで、なんどとなく、出席してきました。
このあいだ、この先、あと何回出席するのか、
数えてみました。
来年のことを言うと、オニが笑うそうですが、
それを無視しますと、、、

10本の指で数えられるほどの数です。


ステキな仕事をもてて、うれしいような、
早く退職して、バカンス気分になりたいような、
でも、地味に同じ事をつづける楽しみ、のような、
がらりと変わったことも、してみたいような、
いろんなことが、ごっちゃまぜに、
まざった、気持ちがします。

けっきょく、
淡々と、続けています。

今年は、マスクをして、
ちょっと変わった新学年がはじまります。
その、うれしいこと。

6ヶ月間、音楽院には来ませんでしたから、
また、路面電車に乗って、こうして通うのが、
とても、楽しく思われます。


そして!

きのうは、スポーツジムへ行きました!
ボディジャムを踊りに。
6ヶ月ぶりです。
3度の飯より、楽しい、と思うような娯楽なのです。
5月に、ロックダウンが解除されたとき、
私は、迷いました。

あんな換気の悪いところで、
「密」にくっついて、踊って、大丈夫かしら、と。
ですから、仲間が「大丈夫だよ」と言っても、
私は、行きませんでした。

けれど、その残念さといったら、もう限度です。

とうとう、私は、
スポーツ用のマスクで訓練をして、
それをして、行くことに決めました。

その、楽しかったこと!
お仲間に会えて、楽しかったこと!
先生も、うれしい、と言ってくださって、
うれしかったこと!

やっぱり、踊るのは、楽しいです。
これまた、あと何回踊れるのか、わかりませんが、
きのうは、
やっと、いつもの自分にもどれて、
「ただいま。おかえりなさい」という気分でした。


きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。





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2020年7月11日土曜日

うるさい隣の人


ゆうべは、
おそくまで、眠れませんでした。
それは、
となりの坊やが、パーティーをしたからです。

その坊やというのは、
グランゼコールに受験するための、
きびしい勉強をしていたのです。
それが、きのう、すべて終わって、
打ち上げだ、と言ってました。

「そう、それはよかった!
すっきりしましたね」

結果は心配だけど、
少なくとも、今晩は、楽しむのだ、と
言うので、

そうね、
思いっきり、リラックスしてください、と
言って別れたところ。


夜中、12時半になっても、
音楽や、叫び声で、にぎやかなこと。
しょうがないので、
せめて、窓をしめてもらおうと、
呼び鈴を、おしてみたのですが、
ぜんぜん、聞こえてないようです。

それどころか、
道路から見ると、
あけはなされた窓から、
ぴょんぴょん飛びはねてる人も見えます。
これは、
ベッドの上で、
ぴょんぴょんはねてるにちがいありません。

このおもしろさは、
よくわかります。
トランポリンのような、はねぐあい。
私もやったこと、あります。

2年間の、きびしい受験勉強が、
やっと終わって、
やったー!という気持ちでしょう。
いつも、しーんと、
いるのかいないのか、わからないくらい、
お勉強していて、
パーティーもやったことない坊や。

それは、わかる、ぜったい、わかる。
ただ、おばさんは、眠りたいから、
窓しめてほしいなぁ、と
思いながら、
ぴょんはねを見ていました。

おまけに、皮肉にも、
聞こえてくる、テクノ系音楽は、
フランス語で、
「だから、眠れないんだ〜」という歌詞です。

呼び鈴なんども、押しながら、
あきらめるしかない、と思いました。
なかば、笑いながら、
私の寝どこに、もどりました。


午後は、
日本の友人の、
日本画の展覧会に行きました。
ちょっと、迷ったのですが、
窓の大きい、風とおしのいいところ。
思いきって、行きました。
人かげはなく、静かでした。

とても、みごとでした。


ところで、
話は、かわります。
お気づきの方もあるかもしれませんが
(パソコン版で、ぶどうをクリック)、
ピアノオンラインレッスンを、始めることにしました。

それは、
ロックダウン以来、4ヶ月くらいにわたって、
オンライン授業をしたところ、
おもしろいように、進歩なさった生徒さんが、
あったからです。

そのあと、
この形式で続けたい、という方もいく人かありましたので、
私も、とても楽しくなりました。
遠い、日本の方にも
レッスンできるかと思いました。

動画を、アップします。
ちょっぴり恥ずかしいです。
これは、いつものフランスの生徒さんに、
フランス語でレッスンしたものを、
日本語で、撮ってみたものです。
少し、緊張しました。






きょうも、
読んでくださって、どうもありがとうございました。


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2020年7月1日水曜日

心がゆれる、学年末


きのうは、3ヶ月ぶりに、
学校に行きました。

いつもなら、
路面電車にのって、
のんびり行きますが、
このごろでは、車で行きます。
ウイルスのせい、です。
なるべく、人ごみには近よらないようにしています。

東京では、小さい時、
人ごみでは、病気がうつる、という
教わり方をしてきました。
「人ごみ」とは、いみきらうような言葉だと
思っていました。
そのせいか、
うっかり、つい、このあいだまで、
人ごみというのは、
人の、ゴミなのかと思っていました。

そんなはず、ありません。
ゴミゴミしている、ときいていたので、
ゴミ、だと思っていましたが、
「人混み」だとわかりました。
その、車で、
午後の、人の出ている時間に、街を走りますと、
その、めんどうなこと。

ただでも、
のんびりしてる人、
せっかちな人、など、
いろいろなリズムに合わせるのに、
ひと苦労しますし、

おまけに、
工事で通行止めの道があると、
いつもの道順で行かれなくなります。
思う存分、想像力を発揮しないと、
目的地に、着けません。

3ヶ月以上も、
静かに、
自分の家で、
自分のリズムで、
自分の都合で、
のんびり生きていましたから、
突然、こういうシーンに会いますと、
その、めんどくささが、
ふだんのを通り越して、
「びっくり!」のレベルまで上がってしまいます。

学校に行ったのは、
授業では、ありません。
今年で学校を終えて、
発って行く人たちに、会いに行ったのです。

今年の学校でのピアノ授業は、
半分くらいしかできませんでした。

せっかく楽しみにしてくれていたのに、
それに、
10何年も一緒にやってきて、
今年は最後の年だ、と
名残を惜しみながら、毎回楽しみに来てくれていたのに、
こういう卒業の形になったのです。

一人、
あぁ、なんだか、イヤな予感がする、と
思いながら、行きました。
思った通り、
はなから、涙ぐんでいます。
今年大学に行く、という
女の子です。
成人したから、女性、というのかしら。

きれいにしたアイラインを、
くずさないように、と
ティッシュをとりだして、
一生懸命、涙を止めようとしています。
しばらく、話をしていましたが、

私は「だめだネ。もう、
メイクはあきらめて、泣きな」と
言いました。
こういうときは、
私は、だいたい、お茶目にしています。
そうでないと、
こっちも、つらいです。

11年間も、毎週レッスンに来てくれていましたから、
それが、なくなるというのは、
ものすごく、なんだか、こわいことのように、
思われるそうです。
なんとなく、わかります。
私も、
スポーツジムで、
慕っていた先生がいなくなると、
ものすごく、心がゆらぎますから。
毎年、この時期には、
こういうことがおこります。
日本だったら、卒業式の、
「蛍の光」の雰囲気、みたいなものです。

ある男の子は、
もっと元気そうにしていましたが、
それでも、
学校の建物をきょろきょろ見回して、
もう、ここに来なくなるんて、
変だな、と言っていました。

さて、
私は、
学校では、なんとか、明るくしていますが、
家に帰ってくると、
ずっしり、さびしい気持ちになります。
おかーさーん、と言いたくなります。

まぁ、いいか。
また、新しい生徒さんがやってくるのですし。

あと、ひとつ、
職員会議を終えれば、
私は、バカンスにはいります。

今年のバカンスは、
旅にも出られない、
また、訪れる人も少ない、
ひっそりとしたバカンスの予定になります。

静かなのもいいですが、
もうそろそろ、あきてきます。
この時間をどう楽しく使おうか、
考え中です。

きょうも、
読んでくださって、どうもありがとうございました。

2020年6月9日火曜日

テレワークの、恐怖


きのうは、
夕ごはんを終えて、ゆったりしている時、
なにげなくメールをチェックしてみますと。

なんと、
勤め先の音楽院からのメールです。
音楽院は、月末に一部、再開しますので、
教師たちは、来てください、ということでした。

ピアノ、
ハープ、
パーカッションだけ、と書いてあります。

えーっ?

私は、
もう、てっきり夏休みまで、
音楽院は開かないのだと思っていました。
それが、コロコロ変わるのですから、
心臓に、よくないです。

なるほど、
管楽器は、まずいけど、
ピアノは、リスクがないということかしら。
そして、
念のためにもう一度、
読んでみます。
すると、

そうではなく、
ピアノ、ハープ、パーカッションを「のぞいて」
だったのです。
信じられないけれど、
すごく、ラッキーです!
(私はピアノ教師です)

2度も、
びっくり、ころびそうになりました。

とりあえず、
よかった。

こんなに、夜の8時すぎに、
こういう大事なニュースが、
音もたてずに、
私のところに、はいってきます。

私は、インターネットは便利だと思います。
そのおかげで、
オンライン講座ができて、
とても気に入っています。
テレワークは、こういう時期に、
とてもいいと思います。

でも、
こういうふうに、
学長さんが、
大事なメッセージを、前ぶれもなく、
メールで送ってくるのは、
かなり、
びっくりします。

電話ならば、
リーン、などと、
前ぶれがありますし、
人間が相手ですから、
「どう、元気?」などと、
温度をたしかめてから、
本題にはいったりするのですけれど。

それにしても、
今のところ、
ピアノのクラスをあけないのは、
私は、慎重でいいと思います。
お役所の理由では、
ピアノという楽器を、うまく消毒できないから、
ということです。

それは、わかります。
でも、
私は、けんばんから、うつるということより、
私のクラスは、窓が小さいのが、
まずい、と思っています。
換気が、よくできません。

その一方、
管楽器は、
息を使うので、マスクもつけられませんが、
それでも再開するようです。
大丈夫なのでしょうか。

まぁ、いいか。

理由は、ともかく、
私は、このまま、夏休みまで、
オンラインレッスンを続けられます。


それにしても、
こういうふうに、
夜、びっくりニュースがはいってくるとなると、
一日中、
私は、メールチェックに、力がはいってしまいます。
一日中、
緊張してしまいます。

もう少しのんびりできたら、と
思ってしまいます。
いつもの通勤のし方でしたら、
いったん家に帰ってくれば、
もうちょっと、家に帰っている気分になれます。
そこが、
テレワークの、苦手なところです。
寿命がちぢまりますので、
時間外の、びっくりメールは、やめてください、と、
言いたくなります。

ところで、この夏は、
バカンスには、どこも行かない予定です。
ですので、
去年の貨物船の写真を、とりだして、
また、見ようかと思っています。

去年は、ブログをお休み中でしたし、
帰って来た時、
「陸酔い」をして、
10日間は、体が、ふらふらしていました。
とった写真も、まだあまり、見ていません。
それを見て、
また、楽しもうなどと、考えました。

それでは、また。
きょうも、読んでくださって、
どうもありがとうございました。

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