2021年2月17日水曜日

また「怪盗ルパン」が、はやる



突然、やってきた大寒波は、
突然、行ってしまいました。

先日の日曜日は、
朝、マイナス6度くらいだったのが、
午後には、8度くらいになりました。
一気に、13度ものぼったことになります。

心配していた、草木のことですが、
無事、この寒さを超えられたようです。
ランプをつけたり、
シートをかぶせたり、と、
準備しました。

おかげで、梅の花は、大丈夫でした。
シートをはずすごとに、あのいい香りがしてきます。
花も、ちっともだめになっていません。
ああ、よかった。


















一方、シートをかけなかった椿の方は、
咲いていた花が、霜にやられていました。
まだ、
たくさんのつぼみがあるのに、
これもダメかもしれない、と思っていたのですが。

それが、
ちゃんと、咲きました。
すごい、強さです。
開いていた花は、ダメでも、
そのそばで、つぼみは、がんばっていたのかもしれません。
暖かくなった今、
また、しっかりと、咲いています。

拍手!



 




それにしても、
暖かくなって、ちょっとがっかりしたことは、あります。

ロックダウンにはならなかったので、
雪山を歩いてこよう、と思っていたのです。
今年は、リフトは禁止されていますが、
ただ、お散歩なら、できるのです。

それが、
アルプスまで足をのばさないと、ダメそうです。
近場の、中央台地では、
雪は、全部とけてしまいました。

と、がっかりしていると、
スイスに住む友から、写真が送られてきます。
日帰りスキーを楽しんでいる、ということです。
むむむむ、と、
その素晴らしい景色が、恨めしく思えます。

スイスは、リフトはオッケーですし、
標高2000メートルを超えて、
ステキな雪が、ふんだんにあるということです。



同時に、
ウイルス状況は、いい方へ向かっているようです。
ふつうの生活ができるようになるのも、
時間の問題かもしれません。

今のように、
夜6時に、街に、人っ子一人いなくなる、というのは、
ずいぶん、さびしいことです。
もう、ヤンなっちゃった、という人が、多いです。

もう少しの、しんぼうだと思います。
あと一息!


日曜日の午後は、
友人に勧められた、テレビドラマを見ました。
「ルパン」というフランスのドラマ*です。

アルセーヌ・ルパンが大好きな私に、と
勧めてくれたのです。
今のパリで起こる、いろいろなコトです。
とても素晴らしい演技、ストーリーでした。
久しぶりに見る、ドラマ。
すばらしくて、感激でした。

このドラマのせいで(おかげで)、フランスでは
今、「怪盗ルパン」の本が大人気になっているそうです。

私も、また、
ルパンの本を出してきて、
さて、何を読もうか、などと迷ったりしました。
フランス、なかなかやるね!と、
うれしくなりました。

きょうも、読んでくださり、ありがとうございました。


* 「最強のふたり」という映画の主演を演じた、
オマール・シーという俳優が、ヒーローを演じています。
素晴らしいです。

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2021年2月12日金曜日

フランス、真っ2つに分かれる

もう、梅の花も満開ですし、
ジンチョウゲも、我が家にやってきましたし、
「光のお祭り」のクレープもう焼いて、
すっかり、春のことを思っていましたら。

なんだか、すごい寒波がやってきています。
この冬、初めて、ブルブル寒くなりました。
ダウンコートを着ました。

天気予報を見ると、
フランスが、真っ2つに分かれています。
北が、ものすごい寒波。
南は、ぽかぽか。
そして、
その境界線がどこにあるのかといえば、

私の住むあたり、ロワール川が、さかい目です。
つまり、
この町の北側、ロワール川の向こうは、寒くて、
南は、まぁまぁということになります。
確かに、ふだんからでも、差はあるのです。
町の北側に住んでいる友人たちは、かなり寒いはずです。
私は、南側にいます。
それでも、寒さは感じてしまいます。






 






寒波が来ることを、ちょっと前に知りました。
しかたなく、鉢植えのゼラニウムとか、
シンビジウムは、家の中へ入れました。
肉っぽい葉っぱの植物は、鉢が小さくて、
いちいち、めんどうでしたが、
これは、凍ったら、ダメになる、と思いましたので、
入れてやりました。

その寒いこと。
鉢をさわると、冷たいこと。

その昔、昭和時代、
小さい時は、寒くても、
オーバーも着ずに、外で遊んでいたことを思い出しました。
霜柱の上を歩いたり、
金魚の入っている火鉢の氷を、たたいて遊んだり。

寒くていやだなぁ、と思ったのか思わなかったのか、
ずいぶん外で、遊んでいました。
家の横にある、
木の樽に、白菜が漬けてあるのを、
母が、取りに行く時は、
なんだか、冷たくてかわいそう、なのを思い出します。
赤くなった手で、白菜を取り出しています。

そのせいか、
白菜のお漬物は、貴重に思えました。
特に、葉っぱのちりちりとした薄い部分は、とてもおいしい。
お茶わんの、あったかいごはんの上に、
2本のおはしで、器用に広げて、
お寿司のように包んでいただくのが、
ごうかなお食事!
透きとおって、ご飯つぶが見える、
その薄い色も、ステキなのです。

そんな白菜のお漬物は、しばら〜く食していないな、と
そんなことを思い出しながら、
植木をせっせと、家の中に運びました。


















夫は、
ずいぶん鉢があるねぇ、と文句を言っています。
そう言いながらも、
大きな鉢植えの、みかんの木だとか、
日本の夏みかんの木も、大事に、
運んでいます。

一つ一つ、
思い出がつまっている、植木なのです。
ここで、枯らしてしまっては、タイヘン。
たったの一晩でやられちゃうことだって、あるのです。

そして、問題は、
今、満開の、梅の花。
土に、じかに植わっています。
これが凍ったら、
木は枯れませんが、
今年の実は、つかなくなります。

これには、シートをかけてやりますが、
こんなので、効果はあるのでしょうか?
念のために、ランプもつけてやります。
夜は、これで少しは温かくなるかもしれません。

もう、植物が、
かわいいペットのようになってきます。
風が吹いても、大丈夫なように、と、
よしずをかけたりもします。
シートが飛ばないように、と、
洗濯ばさみで、止めたり。


今晩が、寒さの山だから。
がんばってね。
















ところで、きのうの朝は、
ちょっと、雪が降りました。
たくさん降ったら、大人は困る、とはわかっていても、
やはり子どもは、喜びます。
私も、うれしい、うれしい!
外へ出て、空気を吸います。

雪の匂いがするような、しないような。

でも、あまりつもりませんでした。
写真を撮っても、
ぜんぜん、このステキな気持ちは、写せません。
まっ白になって、
世界が、生まれ変わりそうな気持ち。
世の中の欠点が、
ぜんぶ見えなくなって、ちょっと、おとぎの世界になるような気持ち。

お菓子だって、
ちょっとくらい失敗しても、
パウダーシュガーをかけてやると、
まっ白になって、見ばえがします。
グッとステキになります。
そんな風に、
世の中が、パーフェクトになるはずなのですが。

それでも、家に入って、
お風呂場に行きましたら、
ものすごく明るくなっていました。
となりの屋根に、うすくつもった雪の光でした。
それが照りかえしていました。
まるで、
目が、光をごくごく飲んでいるみたいに、
体にいいような、そんな感じでした。

このごろの、うす暗い毎日をすごす私には、
この光は、とてもうれしい光でした。


きょうも、読んでくださって、
どうもありがとうございました。





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2021年2月8日月曜日

とうとう、復活!

このブログが、しばらくの間、
原因不明の、閉店状態になっていました。

技術的なことは、よくわからないのですが、
せっかくお店をやっているのに、
外からは、閉まっているように見えていたのです。

ごく少ない、知る人だけが、
入口が見えて、中に入ってこられました。
それが、やっとなおって、元どおりになりました!
その、うれしいこと!

そして同時に、
「にほんブログ村」に読者として登録なさっていた方、
お手数かけますが、
もう一度、登録しなおしていただけますか。
よろしくお願いいたします。

*****

さて、
このロワール地方では、毎日毎日、
雨が降っています。
ロワール川の水かさも、かなり高いです。
いつも歩いている川沿の散歩道は、
完全にアウト。
カモくんたちだけが、ゆうゆうと、泳いでいました。

















真ん中右に見えるのは、
いつもの標識。
あっぷあっぷしています。

フランスのいたるところで、洪水もあります。
なんとも気の毒で、しかたありません。
ウイルスだけで、大変なのに、
住む家が、だめになるなんて。




 











今のところ、
私の家は、大丈夫ですので、
それだけでも、ラッキーと思って、生活しています。

もし、文句を言いだせば、
ダンスに行かれない、とか、
スポーツジムに行かれない、とか、
レストランに行かれない、とか、
パリに遊びに行けない、とか、
色々とあるのですが、

家があって、
元気なだけで、大吉、と考えて、
毎日、すごしています。

私なんか、まだいい方です。
若い人たちは、
デートをしたり、
カフェで集まっておしゃべりをする、ということを、
できなくて、気の毒です。
昔は、私も、友達と一緒にうろついては、
長いことおしゃべりをしていたので、
よくわかります。

早く夏になって、状況が変わるのを、
待ち焦がれます。
























ちょうど、一年前です。
ウイルスの関係で、パリにはツーリストがいなくて、
ガランガランでした。
まだ、マスクをつける、ということはしていませんでした。

人が少なく、
静かでした。
買い物をしたり、
ミュゼを見たり、
ゆっくり楽しんでいました。

それが。

今では、
ミュゼは閉まり、
レストランもカフェも、閉まっています。

カフェといえば。

私は、たまに、鍵を持たずに、
家を出てしまうことがあります。
もし、そうやってしまったら、おしまいです。
ドアがバタンと閉まったら、
もう、鍵なしでは開けられないのです。

隣の人のところに、合鍵を預けてありますが、
その人が、外出していれば、私は、
自分の家に入ることができなくなります。

そういう時は、
しかたなく、(お金を持っていれば)
カフェに行って、お茶でも飲みながら、
家人が帰ってくるのを、待ちます。

そういう失敗談は、話し出すと、
いくらでもあるのですが、
今、問題が深刻なのは、
カフェが全て閉まっているということです。
寒いですから、
外をぶらぶら歩くのにも、限度があります。
もし鍵を忘れたら、
完全に、流浪の民になります。

ですので、
「カフェには行けないのよ」と、心に命じて、
鍵を持って、外へ行くように、気をつけています。




















先日は、「光のお祭り」でした。 
春になってきて、だんだん光も増してきている、
というお祭りです。
日本では、節分。
クレープを焼いて、祝います。
クレープが、「光」を象徴しているそうです。

私は、その日、
大好きな、
そば粉ガレットと、クレープと両方焼きました。
たっぷり食べて、
そのあとは、豆まきをしました。
いつもの年は、
節分とクレープの日は、1日違いなのですが、
どういうわけか、今年は、
同じ日でした。

離れたところに住んでいる娘たちにも、
「きょうは、豆まきの日よ」と伝えました。
しばらくして、一人から、
「お豆がなかったから、豆乳をばらまいた」と
返事が来ました。

人類は、進化しているのかどうか、と、
疑問に
思ったりしました。

きょうも読んでくださって、どうもありがとうございました。



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2021年2月1日月曜日

森の空気を、思いっきり吸う


きのう、日曜日は、雨が降りませんでした。
このごろでは、めずらしい方です。
毎日、毎晩、強い雨が降っているのです。

お昼ごろになると、くもり空でも、
ずいぶん明るくなってきました。
春は、すぐそこまで来ている、というのがわかります。
もしかすると、
もうじきロックダウンになるかもしれない、と思うと、
さぁ、今のうちにどこかへ行きたい、と
思ってしまいます。

森の中を歩きに行こう、ということになります。
そして、帰りに、
植木屋さんに寄って、春のお花を買って帰ろう、と思います。
すると、
割引クーポンがある、と夫が言います。
さっき、ゴミ箱に捨てたところ、
今日が期限だから、と言って、またゴミ箱から、
取り返して来ます。

なんだか、タイムリー、と思っていますと、
雨がまた、ぱらついてきます。
ダメかな、
どうかな、と天気予報を調べれば、
午後3時には、また雨が降り始める、ということですので、
森歩きは、ダメかもしれません。




 

 










でも、
天気予報は、まちがえることもあるし、
急いでお昼を食べて、
今、行けば、少しは歩けるかもしれない、と、
チャンスを計算するのですが、

そういえば、
さっき、ブリオッシュを、
パンのマシンにしかけたところなのです。
でき上がりの時間に、
すぐ取り出せないのは、ダメです。
4時までには帰ってこなくてはならない、という
新たな障害物が、現れてきます。

でも、
思い始めたら、どうしても行きたくなってしまいます。
今、行けば、大丈夫かもしれない!と、
お茶も、全部飲み干さないうちに、
急いで、
準備します。

そういうのは、得意です。
遅刻ギリギリに学校に行く、とか、
あとあとまで伸ばしておいた仕事を、
締め切り前に、あわててやる、とか、
そういうのに、私は慣れています。
長年の訓練がありますから、
こんなの、お茶の子さいさいです。

4時10分までに帰って来ればいい、という
のを確認して、
超スピードで、出発用意をします。

ゴム長ぐつ、
カッパ、
傘、
マスク、
割引クーポン。
















しばらく車を走らせて、
森の中に入ります。

まぁ、いい香り!
マスクをつけないで、ガンガン空気を吸います。
人はどこにも見えません。
まだ、
みなさん、お食事中かもしれません。
こんなに、空気を、
素手で(?)吸えるのは、久しぶりです。

それに、
切られたばかりの、松の木が並んでいます。
木くずも、あたり一面にあります。
その、いい香りといったら!

まるで、今使っているバスオイルそっくりです。

オイルが、木からきているはずなのに、
この香りがオイルに似ているとは、
おかしな話なのですが。
















そんな香りを吸い込みながら、
今度は、森の中を歩きます。
景色は、どってことありません。
ただ、枯葉と、葉のない木があるだけです。
苔だけが、
みごとに緑の色を発しています。
まるで、蛍光塗料のような、緑です。

ガサガサと、枯葉の上を歩きます。
いつもなら、
キノコ採りにきます。
おいしいポルチーノ(ボレ)が目的です。
探しながら歩くのは、ゲームみたいでおもしろいのです。
でも、この時期には、もうキノコはありません。
ただ、ひたすら、歩くだけです。

しばらく歩いているうちに、
はじめは感動した、いい空気も、
だんだん、あきてきます。
もういいか、と、
森を出て、今度は、植木屋さんへ向かいます。
















そこで、
プリムラベール、スイセンをいくつか、
そして、
あとひとつ、何を、買ったかといいますと、
ジンチョウゲです。

これは、
実は、前に、うちにもあったのです。
日本から、トランクにしのばせて、わざわざ持ってきたのです。
(それほど、好きなのです)
ところが、
ある日、やはり草木が好きな友人に、
「いい香りの花が咲いたから、いらっしゃい」と
見せたらば、
「あぁ、ダフネね。
いいわね。私も大好きよ」と言っていたのです。

えーっ、フランスにもあるのですか?!
それも、
ダフネって、いうのですか?

と、びっくり、かつ、ちょっとがっくり。
ダフネというのは、
音楽をやっている人なら、聞いたことのあるかもしれない名前です。
そういうバレエ音楽がありますし、
フランスには、
そういう名の女性があります。

ジンチョウゲが、ダフネだったとは。
なんだか、香りまで、
西洋風になって、突然、変更してしまったように
思いました。

















その後、そのジンチョウゲは、
枯らしてしまったのです。
ですので、
今度は、フランスで買えばいい、と思っていたところです。
それが、
ゴミ箱から取り戻したクーポン券で、
また、
よみがえったような、
新たなジンチョウゲを手に入れることができました。

マスクのせいで、
お店では、香りはわかりませんでしたが、
花を見ただけで、頭の中では、香りが浮かびました。
家へ帰って、
マスクを取るのが、楽しみだと思いました。

家へ着いたら、
家中が、ブリオッシュの焼けるいい香りでした。
あと4分で、焼きあがるというタイミングでした。
なんだか、
一人で、「やったー!」と、得意になりました。

雨にも、あいませんでしたし、
ブリオッシュも、大丈夫でした。

そして、
顔をジンチョウゲに近づけて、
たっぷり、いい香りを吸い込みました。
遠い昔、昭和時代に、楽しんでいたあの香りと、
まったく同じでした。
ああ、よかった、と
思いました。

















きょうも、読んでくださって、
どうもありがとうございました。






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