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2023年12月1日金曜日

ノルマンディで、ひと休み

 


ロワール地方では、
もう、毛糸の帽子をかぶったり、
手袋をつけたりしています。
小雨が降ったりすると、
しんしんと冷えます。

そんな中、海に行く、というのは、
変に聞こえますが、
天気が悪くても、私は行きたくなります。

海の音を聞く。
海の風にあたる。
できたら、
海水の中に足をつっこむ。
海の幸をいただく。

それだけで、うれしくなります。

先日、
仕事を終えて、その足で、
海辺へ行きました。
もう、暗くなっていました。
















カラッとした晴れとは行きませんでしたが、
それでも雨が降らなかったのは、ラッキーです。

ザザーン、ザザーンという音が、
暗いところから、聞こえてきます。
昼間でも夜でも、
24時間、波は働いているのです。

やっとこさ、お宿に着いた時は、
ほっとしました。
いつも行く中華屋さんが、店を閉めていまいましたので、
わざわざ、隣の町まで、
遠回りをしました。

なかなか評判がいいという中華屋さんに、
試しに行ってみました。
お店の前に、駐車する場所が空いていました。
ラッキー!と、
じょうきげんで、お店に入りました。
お腹も空いていましたし。

ところが、
お料理は、イマイチでした。
評判がいいというのは、
この辺りの人が、そういう味を好きだから、ということ
かもしれません。
まわりを見回すと、
春巻きを頼む人が多いのです。
私も、春巻きを頼むべきだったかもしれない、と
思いました。

ちょっぴり、がっかりして、
お宿に着きました。
あすは、海辺のレストランに行こう、と決めました。

















さて、
次の日は、海の水にちょっとでも足を入れたかったのですが、
どう考えても、
それができない寒さでした。

海の水の温水プールに行くことにして、
その後、
サウナでよく体を温めました。
これだけでも、
ちょっと海につかった気持ちになれます。

浜辺では、
大きなかもめや、
小さな鳥が、さかんに食事をしていました。
小さな鳥は、すずめくらいの大きさですが、
雀とちがって、ぴょんぴょんはねずに、
歩きます
歩く鳥は、かわいい。
そして、速いこと。
その速さは、見ていておもしろいくらいです。

波が来ると、ちょこちょこちょこ、とそれを避けます。
水鳥なんだから、ちょっとくらい
濡れたっていい、と思うのですが。
それを、波が来るたびに、くりかえします。
そのうち、
私が来たのを見て、サーっと逃げていきます。
一羽ではなく、
全員が、逃げます。

誰が合図するのか、
これまた不思議なくらい、動作がシンクロになっています。
オーケストラだって、
バレエだって、
これほどピッタリ動きを合わせるには、
かなりのリハーサルが必要かと思います。



 

 














お昼は、レストランでした。
(エイのクリームソースあえと、アイスクリーム)
夕飯は、
お宿で、伊勢エビ。
ゆでてもらったエビに、
マヨネーズをつけます。

今回は、
紙のお皿を持ってくるのを忘れました。
でも、なんとかなりました。

その前に、
バーで、りんご酒をいただきました。
シャンペンを勧められましたけれど、
どうしても、りんご酒の方がおいしそうに思えました。
リンゴがよく取れるノルマンデいの地にいたから、
かもしれません。
甘い味のをください、と頼みます。

はい、いいですよ!と、
出してくれたのは、
見たこともない、赤い、ステキな飲み物でした。
いつもなら、
濃いビールのような色をしているのですが。

皮ごと、お酒にしたのだそうです。
とても、とてもおいしいお酒でした。
と、
書いているだけで、
また、口の中がしめってくるようなお酒でした。
















街中には、
オブジェがありました。
曇り空には、あまり似合わないなぁ、
一体何かとそばへよると、
オリンピックのオブジェでした。
それは、
来年の夏に、聖火ランナーが通る、
そのことを歓迎しているものでした。

なるほど、
暑くて暑くて、
早く冬が来ないかと恋こがれたのは、
ついこないだです。

今では、お日様が出ないかと
恋こがれます。
そして、またしばらくすると、
暑くなって、
オリンピックの雰囲気になるのだなぁと、

月日の経つのは、早いと思いました。

























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2022年9月1日木曜日

自分のやってることに、ガックリする


この夏は暑すぎて、計画していたことも、
思うままにいきませんでした。
小さな家具を工作する、とか、
ぬいものをする、など。
やっと、気温も、しのぎやすくなってきましたので、
数日前から、とりかかっています。

木をつかって、何かを作るのは、
私のシュミです。
と言っても、これは、
小学生の時にやっていた工作のレベルに、
少し毛が生えたくらいのものです。

そしてなんとなく、
今、8月が下旬になって、
こんなことをしていると、
まぁ、夏休み自由工作をしているのかしら、
と、ふと、
小学生の気分を、思い出してしまいます。

そして、「早く仕上げなくちゃ」という
焦りも、出てきてしまいます。
宿題提出ではないのですから、
そんな気分になることは、ないのに。

















木を使うときは、
ヤスリでみがく時が、とても楽しみです。
ただし、電動ヤスリは、
音はうるさいですし、
手に振動がかかって、しびれてしまうほどです。
あまり心地いいとは言えませんが、
できあがりは、すてきなのです。
それが楽しみで、電動ヤスリをがんばります。

きたならしい色で、
ガサガサしていた木の肌が、
だんだんけずられていきます。
木があったまる匂いがします。
白っぽい、ハダカの肌の色が出てきます。

あぁ、あなたは、こういう色をしていたのね、
と、
あらためて、こんにちはを言いたくなります。
そして、ヤスリのキメを、少しずつ細かくしていきます。
終わりの方は、
手で、紙やすりで、こすります。

すると。
もう、すべすべになります。
この感触は、
子どもの、ぬいぐるみ好きと、ほとんど同じかもしれません。
さわってるだけで、
気分は、落ち着きます。

ストレスの時に、こねる玉、
なんていうのがありますが、
私には、これをさわっているのがいいかもしれない、と
考え始めます。
それに、この杉の木などは、
香りがいいです。


 




















丸太を切ったところは、木目がステキで、
もう、じーっと見つめてしまいます。
バームクーヘンそっくり、おいしそう、と思ってしまいますが、
それは逆で、
お菓子の方が、木目をマネしたのです。

これが一年、これも一年、と
すぎた時を、しるしてあるそうです。
こうやって、大きくなったのね、
そのころ、私は何していたかしら、と思ったりします。
それにしても、
その線の美しさは、見事です。
自然というのは、本当にすごいです。

それから、
スイレンの花。
うちでは、このごろよく咲きます。
黒っぽい水面に、白っぽい花が咲きます。
咲くときは、もう嬉しくて、すぐ見に、近寄ります。
花は、完璧によくできています。
気持ちまで、すーっとします。

それでも、だんだん慣れてくると、
「あ、スイレンが咲いたわ」
となり、
しまいには、
「ふんふん、スイレン」と、頭でわかるだけで、
よく見もせずに、
通りすぎてしまったりします。

それでも、
誰もみていなくても、
スイレンは、
毎回、完璧な花を咲かせています。
自然はすごい、と思います。


 













私は、ピアノを弾いて、
一生懸命、表現の美しいものを生み出そうと、
毎日のように、
がんばっているのです。
でも、こうして自然のつくったものを見ると、
そのすごさに圧倒されて、
自分のやっていることに、ガックリきてしまう。

何も、人間が苦労して、つくらなくても、
自然がこうして素晴らしいものを、つくってくれてる、と
思ってしまいます。

まぁ、
これとそれとは、ちょっと話がちがうのかもしれませんが。



 













きのうは、久しぶりに、
ダンスのトレーニングが始まりました。
外で、でした。
夕方、蒸し暑いかなと思って心配していましたが、
いいそよ風もあって、
大丈夫でした。

久しぶりに、お仲間に会えて、
楽しく踊れました。
休み中は、
一人で練習しようとするのですが、
一人でつまらない、
なかなか、はかどらない、と思っていました。
聞いてみれば、
他の人たちも、同じようでした。

2人で踊ったりすると、
もう、なんとも言えなくいい時間になります。
まるで、2人の間に電磁気が発生して、
それで、お話ししているような(?)。

バカンスあとの、再出発でしたので、
体がなまってますから、
控えめに、踊りました。
いいトレーニングでした。
 
















まだまだ蒸し暑いロワール地方です。
朝や、夕方は、まぁまぁ涼しいのが、
心地よいです。

そういえば、
この暑さにも、いいところがあるのです。
困ったことばかりではありません。

今まで、この地方には、
夏のセミや、
秋の虫が鳴かないのを、残念に思っていました。

それが、
先週から、秋の虫の声がするのです!
はじめは、
もしかすると、これは街灯が出す、電気音かもしれない、
とか、
私の勘違いかもしれない、などと思いました。

それで、何回も調べに行きましたが、
たしかに、これは虫らしいです。
りんりん、と大きな声で鳴くのが、一匹いるようなのです。
うれしいです!
マツムシか、なんだか、よくわかりませんが、
ステキな声です。

秋の虫の音、と言ったら、
CDを持っているくらい、好きなのです。

数年前に、コオロギを買ってみましたが、
これは、ペットのえさなので、弱くて、
長生きしませんでした。
あきらめていたのですが、
自然が、ちゃんと、
丈夫な虫を届けてくれたようです。

朝や、夕方が、楽しみになります。

もしかすると、
この先、セミもやってくるかもしれません。

それでは、きょうは、このへんで。

ご訪問、ありがとうございました。








 








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2022年8月4日木曜日

ノルマンディーで、潮干狩り


ノルマンディーでの休日は終わって、
家に戻ってきました。
それが、暑いのなんのって、37度です。

日本も、今年はとりわけ暑いそうですので、
37度なんていうのは、
ちょろいのかもしれません。
ノルマンディー海岸では、毎日、涼しかったですので、
この差には、からだもびっくりします。

帰りたくないなぁと思いながら、
しかたがないので、帰ってきました。
名残惜しい!


















バカンス中は、おもに、
何を食べようか、というようなことが、
話題になります。
こんな、ぜいたくなことはありません。

ノルマンディーで、
ある日、
私は、ボンゴーレを食べたい、と言います。

ここの砂浜では、
貝がよくとれるのです。
その中に、コックというおいしい貝があります。
それを、くま手で砂をひっかいては、
とっている地元の人をよく見ます。
また、
満ち潮のときなど、
カモメたちが、待っていて、
貝をねらっているのをよく見ます。

私は、地元の人に聞いて、
砂出しのやり方もカンタンだというのを知っているのです。
ですから、ぜひ、ボンゴーレを作りたく思います。
ですが、
夫は、あまり気乗りしていません。
やたらにとったものを食べて、
食中毒になることもある、と言うのです。

くま手を買って、貝をとる、と言う私。
魚屋さんで貝を買う方がいい、と言う夫。
意見が合いませんが、
私は、この土地で、コックという貝を見たのは、
砂浜で、だけです。
魚屋で売っていない、と思うのですが。

でも、
せっかくとって、
手間をかけて、
お腹をわるくしたら、みじめな気持ちになるでしょう。
それなら、夫の言うように、
魚屋さんで、買おう、ということにします。

パスタと、
ニンニクも、買って、
さて、魚屋さんに行こうとすると。
















やっぱり、思ってたとおりです。
コックは、売られていません。

こんな貝は、砂浜で、タダでとれるのです。
買う人なんて、いないのです。

パスタも、ニンニクも用意してあるのに、
肝心の貝がない。

夫は、何も言いませんが、
たぶん、責任を感じていると思います。
ムール貝は?と聞いてきますが、
ムール貝と、コックでは、
味がぜんぜん違います。

それなら、
お寿司を買おう、と言って、
なんとなく、
その場を、とりつくろっています。

うーん、
お茶をにごされた感じがしますが。

まぁ、いいか。
















そして、
夕ご飯のあと、
いつものように、夕日を見に、浜に出ます。
ちょうど、潮が満ちてくるときでした。
すると、
やはり、コックが見つかるのです。

私は、1つ、拾います。
2つ目も。
5つ拾えたら、もっと真剣に拾おう、
と決めます。
すぐに、5つ拾えます。

ね、ずいぶんカンタンに拾えるでしょ?
と、夫に見せると、
へぇ、と言って、自分も拾い始めます。
波がザーッと上ってきて、
ザーッと帰ってゆくとき、
コロコロ転がる貝があったら、
それがコックです。

赤貝のような形で、
中身は、バカ貝のような、ゴムのような歯触りです。
風味の良い貝です。
ゆでたものを、サラダに入れたりします。

でも、ちゃんと食べられるかな、
でも、砂抜きはカンタン、と、地元の人が
言っていたから、、、などと、
思いながら、拾います。

バケツも、袋も
持ってこなかったので、
バミューダのポケットに入れて、持ち帰ります。
















お宿に戻って、
塩水を作って、砂抜きをします。
海の塩からさと同じになるように味見しながら、
塩を入れていきます。

塩水に入れると、
コックは動き出します。
水をかき混ぜると、もっと、動きます。
きっと、波が来た、と思っているのかもしれません。

さて、
本当に食べられるのか、
お腹は、大丈夫だろうか、
かなり心配しながら食べましたが、
結論を言いますと、
大丈夫だったのです!

次の日、サラダにして、
おいしいコックが食べられたのです。
試し、でしたから、ほんの少しです。

よかった!

これからは、
冬など、またここへ来たら、
どんどんとろうと思います。
大潮の時なんて、
ものすごい量のコックがゴロゴロしているのを、
私は見ているのです。

でも、あまり地元の人は、
ガツガツとっているようにも思えないです。
喜んでいるのは、むしろカモメたち。
貝を口にくわえたら、
空の上の方まで飛んで行って、
貝を落とす。
すると、割れて、食べられるようになるのです。

私は、
この次は、ボンゴーレを作ろうと思っています。















もう1つ、食べ物の話です。

魚屋さんで、何を買うか。
せっかく海辺にいるので、
海の幸を、と思いますが、
今の季節ですと、伊勢エビがおいしいのですが、
そればかりでは、
しまいに、他のものも食べたくなります。

ジロジロ、魚屋さんの台を見ていましたら、
サバが3本くらいありましたので、
これを、酢でしめてみよう、と思いつきます。

ですが、
サバは、いい顔していても、
古かったりすることがあります。
それを見抜くには、魚屋さんに、
「きょうは、どのお魚が生で食べられますか?」と
聞くのがいいのです。

ただし、
ノルマンディーで、「魚を生で食べる」と言ったら、
魚屋さんが、気を失いそうになった覚えがあります。

それ以来、
生で、と言うのはやめて、
「マリネにできますか」と聞くことにしているのです。

それでも、
マリネという言葉を聞いて、
魚屋さんの女主人は、まごまご口ごもってしまいます。
「ええとえええと」と言いながら、
ご主人に助けを求めようとしています。

とっさに私は質問を変えて、
「このサバは、いつ着いたんですか」と聞く。
すると、ご主人が、
「あぁ、それなら、今朝着いたばかりだよ」と言ってくれましたので、
よかった、それでは、と、
3枚におろしてもらいます。

そして、
超特急でお宿に戻って、
塩をふります。
お酢の用意は、
お宿に、前の人が残して行った、
ヘレス酒のお酢と、
バルサミコのお酢がありましたので、
それを使わせてもらいます。

骨を抜くのに、
家族の人に毛抜きを貸してもらいましたけど、
フニャフニャで、ダメです。
私の指の爪で、抜きます。
それは、ちょっと大変な作業でしたけど、
これをやれば、おいしいシメサバが!と思って、
がんばります。























出来上がったシメサバは、大人気。
あぁ、よかった、
おいしかった。
また、作ろう、と思いますが、
あの骨抜きは、ちょっと面倒なので、
ちゃんとした道具を買おう、と心に決めます。

次の日、
朝市で、その道具をさがしますと。
金物屋さんのいい市が立っているのですが、
見当たらないです。
ないかな、と思いながらも、
念のために聞いて見ますと、
「はい、ありますよ」
よくぞ聞いてくれました、という風に、
隠されたところから、取り出して見せてくれました。

あぁ、これなら、
カンタンに、スイスイ骨が抜けるだろう、と
いうような、頑丈そうなピンセットです。
すぐに、買いました。

見れば、
フランス製、と書いてあります。
なるほど、これは、
フレンチ料理の、
シェフが使うのかな、と想像してしまいます。
















あんまり、おいしかったので、
また食べたくなります。
ここ、ロワール地方に戻ってきて、
あの骨抜きを使ってみたくなります。

また、魚屋さんに行って、
サバを買ってきます。
そしてシメサバ、リピート!


















ところで、ノルマンディーでは、
砂浜に、
海鳥の足あとがあったり、
馬の足あとがあったりしました。

それを見るのは、
動物がいなくても、
なんとなく、かわいらしく思えます。

それから、お宿の窓から、
雨どいを見ますと、
鳥の巣の、建築中でした。
どんな鳥なのか、見てみたいと思っていましたが、
一度も見られませんでした。

ただ、
毎日、小枝が少しずつ増えていってるのが、
見えました。
私たちと同じで、
生活するために、
コツコツと建設しているのだなぁと、思いました。
















きょうも、ご訪問、ありがとうございました。

暑いところにお住いの方、どうぞ、お大事に、
おすごしください。


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2021年9月30日木曜日

フランスでは、コロナは終わったみたい


 私の住む、ロワール地方では、
もう、だいぶ涼しくなっています。
ほんの少し、暖房も入れました。
そして、めずらしく、青空の毎日です。
日本の秋を、思い出します。

そんな、いいお天気の中、海に行ってきました。
ラ・ボールというところです。
これは、歯医者さん、という用事でした。
歯医者さんが、こんな遠くにいる、というのは、
あまり便利ではないのですが、

オマケは、
その友人と会えること。
それから、
すぐそばの海の水に、つかることができること。

まだまだ、コロナのせいで、
会食もできませんが、
でも、こっそり、
「この次は、一緒にランチをしよう」と決めました。
なんだか、このごろ、
フランスでは、コロナの調子が、いい感じです。

海では、
もう、海水浴の人は、少ないです。
ですが、前回、水着を持たないで海に行って、
残念な思いをしましたので、
もうこれからは、どんな天気でも、
海に行くときは、海水浴の道具を持って行く、と心に決めています。

海辺についてみると、
やっぱり、泳げそうな雰囲気です。
天気はいいですし、
水は、冷たそうですが、これは、なんとかなりそうです。

「なんとかなりそう」と思ってしまうのは、
もしかすると、年のせいかもしれません。

とてもかっぷくの良い(お年の)マダムが、お2人、
浜辺にあらわれたかと思うと、
さっさと、ワンピースを脱いで、
水着に着替えて、海辺の方に進んでいきました。

それを、目を凝らして、よくみてみます。
マダムたちは、おしゃべりをしながら、
ズンズン進んで行くのです。
足が水に入っても、
「あらー冷たいわー」などと言っている様子は、ありません。
そのまま、ズンズン、歩いていってしまいます。

見ている夫は、
「年のせいで、神経のつながりが、
なくなっているのかもしれない」などと、言っています。
もう、冷たさを感じなくなっているのかもしれない、というのです。
そんな、と思います。

でも、そういえば、お年の方が、
冷たい水の中で、楽しそうに泳いでいるのを、
よく、見かけます。

私も、そう若くはありませんから、
もしかすると、同じように、
そういう現象になっているかもしれない、と
ちょっとイヤな気持ちと、
得したような気持ちが、両方、します。

ですが、私は、
まだ、それほど年、ではないのかもしれません。
その証拠に、水が、
冷たくて、しかたありません。
ゆっくり、ゆっくり慣らしながらでないと、
入れません。

ちょっと、ホッとします。

そばでは、
若い人たちが、水の中で、
ラグビーごっこをして、遊んでいます。
その人たちと、
あのマダムたちの、ちょうど私は、
まん中あたりにいるのかもしれません。

それから、
水鳥たちが、
ちょうど、ご飯を食べに、浜に来ていました。
その食べ方を見ていますと、
工夫が、おもしろいです。

2本の足で、水のかぶった砂を、
地団駄のように、足踏みをしています。
ちゃかちゃかと、ものすごいスピードで、
足踏みです。
そして、そのあと、中をつついて、食べます。
何がいるのだか。

そのあと、その地団駄の場所に、
私も行って、足をつっこんでみます。
おお、あんなに小さな足で、
こんなに大きな穴を掘ったのだ、とびっくりします。
私は、私で、
毎度おなじみの、
ブリオッシュに、生ハム、というサンドイッチを、
(バターは、たっぷり塗ってある)
いただいて、
お茶も飲んだのです。
すっかり、いい気分。

海で、泳ぐこともできましたし、
もう、大満足です。
今年、最後の海水浴かな、と思います。

この海の色、
海の、ザザーンという音、
この砂の肌ざわり、
風が、肌にそそぐこの感じを、覚えておこう、
また、思い出せるように、と、思います。
ところで、
街では、なんとなく、
みなさん、あまり、マスクをしないで歩いているようです。
さっき、
デパートの入り口では、消毒液が、置いてありませんでした。
それを見張る人も、
いませんでした。

おやおや、大丈夫かな、と
心配になりますが、
そのわりには、数字の方は、大丈夫のようですので、
まぁ、いいか、と思ってしまいます。
私も、外では、
マスクをはずして、歩きます。

すると、
長いこと忘れていた、
街の、いろんな、においがします。
ちょっと暖炉の煙のような、香ばしい香り、
お肉屋さんが、何かを煮ているにおい、
どなたかの、香水、
などなど。
いつもの、生活のにおいです。

今まで、
それ、なしで、目と耳だけで、
街を、見ていました。
ほとんど、テレビを見るように、
街を歩いていたのかもしれません。
また、本当の(?)生活に戻ってきたような気分です。


うちでは、
キンモクセイが、いい香りをプンプン!させています。
今年は、オレンジ色が、うすい、
花の色でした。
でも、香りは、うすくありません。

そして、
菊の、ツボミが、見えます。
もうそろそろ、です。

季節はどんどん!
あと、3ヶ月で、クリスマス。



きょうも、ご訪問、ありがとうございました。






 

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2020年8月9日日曜日

この暑さは、異常


おとといくらいから、
フランスは、またもや、とても暑くなっています。
アフリカの方から、暑い空気が
やってくるのだそうです。

確かに、そんな感じはします。
カラッと乾いた、砂漠の感じ。
少し風もありますから、
まぁまぁ、すごしやすいといえば、
すごしやすいです。

たまに、
蒸し暑くなることが、あります。
すると、
とたんに、頭の回転が悪くなります。
やる気も失せます。
日本の夏は、こうだったなぁと、
思い出します。
夏の、いいにおい、もします。

ここにクーラーはありませんが、
うちには、幸い、
階下のひんやりした部屋がありますから、
なんとかしのげます。
それがない人は、気の毒です。

ところで、
以前に、子どもの小鳥ルージュクを
ひろってきたお話をしました。
2、3日、うちの庭ですごして、
しばらくたって、空にはばたいていった小鳥。
「もち」という名をつけていました。

その「もち」君かどうか、
よくわかりませんが、
先日、
同じような場所に、ちょこんと来て、
じっとこちらの方を見ていたのです。

「やあ!」

大人になったからか、
すらっとしています。
どちらかというとスリムで、
以前の、ぷよぷよとした感じは、ありません。
もしかすると、
「もち」君の、息子かもしれない、
などと、想像は、いろいろふくらみます。

「いつぞやは、
うちのおやじが、どうもお世話になりまして」
なんて、
ルージュクが、言うかどうか?!

言うはずは、ありませんが、
そのまま、続けますと、

「まぁ、それはそれは。
さぁ、どうぞお入りなさい。
お茶がいいですか、それとも麦茶」

と、言いたくなるような、
若い羽毛が、ふさふさした、
若者でした。

それとはまた別の、
小鳥の話ですが、
夕ご飯の、8時すぎくらいに、
よく水浴びに来るのもあります。

ルージュゴルジュ(のど赤)です。
クリスマスカードの雪景色には、
たいてい登場する、というような、渡り鳥です。
それが、
この暑い時に、やってくるのです
ふしぎなことです。

そして、
さらに、ふしぎなのは、
しっぽが、とても短い。
しっぽがない、と言ってもいいです。

もしかすると、
かわいそうなことに、
そのせいで、
みんなと一緒に、涼しい国に、移住できなかったのかもしれない、
と、夫は言います。


それにしても、
毎日、同じ時刻に、水浴びに来るのは、
ふしぎなことです。
小鳥については、
いろいろわからないことが、多いそうです。

地図なしで、
どうやって地球上を飛び回れるか、とか、
眠らずに、飛び続けられる、とか、
すごいことが、
いまだに、ミステリーなのだそうです。

なにあともあれ、
こうやって行水をして、
涼をとれるなら、
お安いご用。
涼しい国にいかれなくても、大丈夫、
どんどん来てね、と言いたくなります。


フランスは、
朝も夕も、
どんどん暗くなってきています。
同じ時刻に散歩に行くと、それがわかります。
どんどん日が短くなって、
そろそろ、新学期が始まる予感がしてきます。

まだまだ暑いでしょうが、
みなさんも、おからだ大切におすごしください。

きょうも、ありがとうございました。


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2020年5月8日金曜日

お客さんは、もう帰った


うちに、
ルージュクという小鳥が、
しばし来てくれたことは、
お話しました。

また、もどってくるのでは、
と言ってくださった方も、ありました。
それが、
まさに、あたっていました。

次の日、
夫が、「いる!」と言うのです。

えええっ?

カメラをつかんで、
外へ出れば、
ツバキの木の下に、います。
こっちを見ています。
ほんとです、あの、小鳥ちゃんです。
うれしい。


ちょこまか、
土をつっついては、食べたりします。
カメラを向けると、
気に入らないのか、
木の上にのぼって、見ています。

あぁ、元気そうで、なにより。
君、もう、大丈夫ね。

それにしても、
家族が、むかえに来てたみたいのに、
一緒に、行かなかったの?

もしかすると、
ここに、住むのかもしれない、と
思ったのですが。
結論をいいますと、

2日、ここにいましたが、
きょうは、
もう、見あたりません。
お客さんが、帰ってしまったような、
がらんとした、気持ちがします。

また、戻っているかもしれない、と
外へ出るたび、さがしてしまいます。

その2日間は、
この小鳥と、一緒に、
私は、庭で、ぶらぶらしたりしました。
まだ、高くは飛ばずに、
だいたい、地べたをはね回っていました。
私は、
「もち」という名をつけて、
呼びました。

ポチという犬の名がありますが、
「もち」は、おもちのように、
上あがりに、発音します。
すると、
「ち」と言う時に、
なんとなく、鳥の声と似ていて、
あちらも、きょとんと、します。

「もち」、といいながら、そばに行くと、
きょとんと、見ていて、
ちょんちょん、と、
2、3歩は、こちらによってきます。
かわいらしいことです。

でも、まぁ、
1メートルくらいのところが、
限度です。
あっちに、行ってしまいます。


もしかすると、
ここに住んでくれて、
こうして、話(?)ができるかもしれない、と、
楽しみにしたりしました。
でも、
元気よく、旅立って行ったようです。

うれしいのと、
さびしいのと、半々。

ところで、みなさん、
この鳥をご存知かどうか。
日本では、見たことがなかったですが、
このあたりでは、
春、夏になると、よく見られます。
ルージュク=「赤いしっぽ」という名です。

その、おもしろいのは、
鳴き声です。
すごく、めずらしい鳴き声です。
ぴよぴよ、と、まず鳴いてから、
そのあとに、最後に、
紙をくしゃくしゃに丸めるときの、音が、するのです。

つまり、
「ぴよぴよ、ぴよぴよ、ぴよぴよ。くしゃくしゃ」と、なります。

そんな不思議な鳴き声を、
知りませんでしたので、
私はさいしょ、
だれかが、遠くで、
紙を丸める仕事をしているのだ、と思っていました。

「くしゃくしゃ」なんて!


「もち」は、
まだ、子どもですので、
そんなふうには、鳴きません。
音は、しません。

もしかすると、
いつか、
また、「くしゃくしゃ」ができるころになったら、
ここへ、遊びにくるかもしれません。

だと、いいなあ。




でも、そのころには、
大人になって、みちがえてしまうはずです。
「もち」なのか、
ふつうの、ルージュクなのか、
区別がつかないはずです。

でも、
もしかすると、
私を見て、きょとん、とするかもしれません。
そうしたら、
「ああ、『もち』かもしれないな」と、
思うでしょう。

などと、
ロックダウンで、
ヒマがすぎて、色々なひとりごとを、
頭の中で、おこないました。

このロックダウンも、あと2日で、
終わります。
解除、うまく、いきますように。
みなさんも、お元気で、お大事におすごしください。

読んでくださり、ありがとうございました。

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