2017年11月20日月曜日

日本は、いいにおいがする



きのう、日ようびは、
ロワール川にそって、となりの町に行きました。

とてもおいしいレストランがある、といううわさを
きいたからです。
シェフは、日本の女性。
友だちと一緒に、行ってきました。

ほんとうに、
おいしいですし、
ひとつひとつが、
発明品、
芸術品でした。

日本の味をいかした、フランス料理。
すごいなぁと、拍手をしながら、
いただきました。

それから、
もうひとつ、すばらしかったのは、
景色。
ロワール川が、目の前にあるのです。
大きな鳥や、小さな鳥が、
ゆらゆらと、動いているのが、見えます。
まるで、テレビがついていて、
年中、ロワール川がながめられるようなものです。



里帰りから、もどってきて、2週間になります。
日本では、いろいろ、
いいな、と思ったり、
なつかしく思ったりしました。

たくさんありすぎて、
それを、いちいち書いていたら、
一冊の本になりそうなくらいです。

ほんとうは、書きたいのですが、
目の前には、やりたいことも、たくさんあって、
どうも、収集がつきません。

ですので、
ひとつだけ、
いいな、と思うことを書きます。

それは、
日本にいると、
日本の人が、すうーっと、前をとおっていったりするとき、
いいにおいがする、ということです。

シャンプーの香りか、
せんたくのきいた、服の香りか、
よくわかりませんが、
香水というのでもなく、
いいにおいがします。

これは、ほんとに、ステキです。

電車に乗っていても、そう思います。


におい、といえば、

もし、東京、駒込のあたりに、
昭和のときから、
ちっともかわってない文房具やさんや、
せとものやが、あったとしますと、

私は、
その前に、すっと、たたずんで、
目をつぶって、
においを感じます。

すると、
いくら、きれいにしてあっても、
お店からは、
古い、においがします。

それは、
梅雨のせいで、きっと、カビっぽくなったりしたような、
ほこりっぽいような、
それに、
昭和のあの昔に、感じていたにおいも、
まざっています。
ほんのり、ですが、
確実に、そういうにおいがします。

それには、
毎回、感激します。

まだ、残っていたんだ、と、びっくりです。
写真だけじゃなくて、
生きている、
昭和の時代があった、と、
とてもうれしくなります。

そういうお店には、
「くださ〜い」と、声をかけて、
中にはいります。
そして、必要もないですが、
ユニというえんぴつと、
トンボというえんぴつを、一本ずつ買ったり、しました。

フランスにもって帰って、
そのえんぴつをけずってみれば、
これまた、いいにおいでした。
昔のと、同じにおいでした。

あら、と思い、ためしに
フランスのえんぴつをけずってみても、
こんな、いいにおいはしません。

この香りは、
日本の木かもしれない、と
また、うれしくなりました。
なつかしい、なつかしい、においでした。

きょうも、
読んでくださって、どうもありがとうございました。



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2017年11月13日月曜日

ヒップホップおばさん、パーティに行く



けさ、旧市街を歩いていると、
25才くらいのお兄さんが、
すれちがいに、「ボンジュール」と言いました。

私も、「ボンジュール」と言いました。
でも、いったいどこの、だれさんなのだろう?と
ふしぎに、思いました。
もしかすると、きのうの人かもしれない、と
思いました。

実は、
きのうは、ダンスパーティーに行ったのです。
ヒップホップの先生が、オーガニゼーションしてくれました。
日曜日の午後、
若い人も、小さい人も、
私のようなおばさんの年代も、みんな集まって、
3時間くらい、ガンガンと、踊りました。

そこにいた人かもしれないです。
たぶん、そうです。


と、書いてみれば、なんのことはないですが、
実は、
行く前は、ものすごく、ゆううつでした。
楽しみが目的で始めたヒップホップなのに、
いざ、行くとなると、こんなにストレスがかかるなんて。

ダンスパーティーといっても、
一人一人が、それぞれ自由に踊っていればいいときもあれば、
みんなで、円(サークル)をつくって、
その中に入って、即興のソロを披露する、という形式もあります。

その、「サークル」が問題なのです。
別に、ソロをやらなくてもかまいません。
ぜんぜん義務はないし、
だれも、圧力をかけてくることはありません。
でも、やっぱり、
行ったからには、踊りたいです。

それから、
いったいどのタイミングで、円の真ん中に出ていけばいいのでしょう。
それが、よくわかりません。

ものすごくうまい人、
ぜんぜんタイプの違うダンスをしている人。
そのあとで、
私のような初心者が、出て行ったら、
なんだか、場違いのようですし、
気おくれするから、ますます、踊り方が、情けなくなりそうです。

それに、だいいち、
ダンスパーティに行くのは、これが、初めてなのです。

いつも、先生は、
「correct (正しい)踊り方ができないと思ってるんでしょ。
だから、出てかないんでしょ。
だけど、ボクに言わせれば、
踊らないで、いつまでも見てるだけ、ということ、こそが、
correct じゃないよ」
と言います。

それを思い出して、
パーティに来たんだから、
ボンジュールを言うつもりで、さぁ、行こう!と、
自分で自分に、圧力をかけて、
無理をして、円の中央に出ました。

もう、なんだか、
いい加減に、
支離滅裂に、
いっしょうけんめい、
踊りました。

そうしたら。

なんだか、ふだんより、ぐっと暖かい声援がきこえました。
「よくやったなぁ」という
励ましのコールのように、きこえました。

うわぁ、
みんな、、暖かいなぁ、と
ほっとしました。

ものすごくうまい、
無表情の、お兄さんたちも、
声援してくれました。

うれしかったですけれど、
踊り終わったあと、
あらためて、
心臓がバクバクしてきました。
かなり、ストレスかかってたんだな、と
思いました。

まだまだ、自然にはいきませんし、
楽しい、とまではいきません。
でも、
調子に乗って、そのあと、何回か、
サークルの中央に、出てみました。
一度やってしまえば、あとは、
けっこう、
それほどむずかしくもないかな、なんて、
ちょっぴり思ったりしました。

そんなふうに、一山超えられた、
自分では、記念になるパーティでした。




行く前に、
ゆううつ、だの、
不安だのと、こぼしていたので、
家族の人に、
「ダイジョブだよ、
みんな、人のことなんか、気にしてないんだから」とか、
「『おばさん』が来てくれて、きっと、みんな喜んでるよ」なんて、
励まされていました。

帰ったら、
「ね、ダイジョブだったでしょ」と
言われました。
ほんとに、
ダイジョブでした。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。



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2017年11月9日木曜日

血のつながった人たちは、私のお宝


しばらく、ごぶさたしていました。
秋休みには、東京へ里帰りしていました。
それを終えて、フランスにもどると、
ものすごく、ステキな秋晴れでした。

雲の形は、とびきり、ステキでした。

と、
思っていたら、
じき、雨もふりだして、
寒くもなってきました。
その間、私は、時差ぼけで、
からだが、思うように動きません。

あれよ、あれよという間に、時はすぎていきます。


さて、
日本には、十日くらい、いました。
とても短いです。
でも、思い出は、いつまでたっても、
ひきだせます。
ひきだしては、また、くりかえし、味わいます。




海にも、行きました。
ちょうど、台風のあとでした。
波が、ダイナミックでした。



ここでも、雲は、とびきりステキ。
千葉の、外房です。
フランスの雲と、ほとんど、同じです。
海だって、ほとんど、同じです。

同じ地球に住んでいるのだから、
あたりまえなのかもしれません。



日本では、大好きな人たちと、会えて、
うれしかったです。
やっぱり、私のふるさとは、日本。
日本に、血のつながってる人がいる、というのは、
ありがたいことだ、と、つくづく思いました。

などと、
あたりまえのことを、
思いっきり、知らされて、帰ってきました。

さぁ、
これから、職員会議にでかけます。
まだ、時差ぼけも、ちょっぴり残っています。
眠たくならないか、と、ちょっと心配です。




季節のかわりめ、
みなさんも、お元気でおすごしください。
きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。

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