2021年7月31日土曜日

ノルマンディー寿司

今、夏休みで、ノルマンディー地方に来ています。
きのうは、思いがけず、「お寿司」をいただけました。

フランスでは、もうこのごろでは、
お寿司パックが、簡単に手に入るようになりました。
ですが、
それは、日本人が作っているものではなくて、
ネタも、
味も、ちょっと怪しげなものが多いです。
買ったことは、あまりありません。

ここ、海辺では、
新鮮な海の幸がたくさん手に入るので、
ぜひ、いいお寿司を作ってほしいと、
ずっと思っていました。

それが、
この地方の方々は、
何しろ、生クリーム大好きですから、
お魚料理も、生クリームソースがほとんどです。
お刺身なんて、ありません。
かろうじて、あるのは、
生ガキ、生貝のたぐい。

生貝があるのでしたら、
江戸寿司を握ってほしいと、思ってしまうのですが、
もちろん、そういうことは、
今まで、ありませんでした。



 







さて、それが。

よく行く、レストランがあります。
クリエイティヴに、魚介料理をしてくれます。
もちろん、ノルマンディー風に、です。
たまに、ちょっと日本料理的にも、
してくれます。

(魚を、ちょっとしか火を通さずに、
そして、お醤油や、出汁や、海藻のアレンジ)

評判も良くて、予約をしなければ、
席は取れないほどです。

そこのシェフが、
別館で、お寿司屋を始める、というのです。
見れば、看板を取り付けている最中です。
日の丸も、描かれています。
テイクアウト屋さんです。

おお、ついに来たか!
と思うと同時に、
あのシェフが作るお寿司なら、
ものすごく良さそう、と思います。
材料は、いつも、えり抜きだからです。
すぐに、ネットで予約をします。

すると、
なんと、始めたばかりの、
スタートの日でした。
手順はまだまだ、慣れていないようです。
予約したものを、時間通りに取りに行きますと、
「はい、〇〇さんですね」と、言うので、
あ、ちゃんと予約が取れていた、
ついに、お寿司が、手に入る、と喜びますと。

見れば、
のりを一枚、取り出しています。
それから、エビフライを揚げ始めています。
と、そういう段階です。

ええっと、驚きますが、
しかたありません。
25分くらい、待ちました。
顔を見てから作る寿司、と言うのは、
いい寿司です、と、心に言い聞かせて、
待ちました。

そして、やっと手に入ったのが、
上の写真です。
それは、それは、芸術的に、おいしかったです!
これは、江戸寿司のり巻きと、
ノルマンディーの、「合いの子」です。
新たな風合いです。

コリアンダーが入っていたり。
伊勢海老が入っていたり。
ノルマンディー産の生クリームチーズが入っていたり。
フォアグラが入っていたり。
そして、味のバランスは、最高です。
イクラは、分量が多すぎにも思えますが、
かまいません。
フライののり巻きなんて、知りませんでしたが、
おいしすぎです。
外がわには、揚げ玉が散らしてあります。

それも、
お重箱のような、りっぱな箱に、詰めてあります。
紙の箱ですが、
洗って、取っておきます。
また、何かに使えそうです。
















江戸寿司を、100パーセント、マネしなかったところが、
いいと、私は思います。
いくらマネしようとしても、
完璧には、できないでしょう。
そうではなくて、
ノルマンディーのいいところも、混ぜてしまったところが、
そして、
その混ぜ加減が、上手でしたので、
大成功だと思います。

あまり、感激したので、
夕方、その店のあたりを通った時に、
もう一度、寄ってみました。
そして、お店のお姉さんに、
素晴らしかったです、と言いました。
はい、そうですか、と嬉しそうにしていました。
「それは、彼が、いいアイディアを思いついたので。
いつもの通り」と指さします。
それは、シェフです。

「あぁ、シェフ、おいしかったです。
ずっと、この日を待ってたんですよ」

と、言いました。

「ありがとう、
それに、もう予約はたくさん入っています。
うまく行きそうです」

と、シェフが言います。
でも、なんとなく、それは、悲しそうでもあります。
苦しそうでもあります。
そして、私は、なんだろう、と
帰る道々、重い気持ちになります。
















そして、やっと、気がつきます。
お寿司は、
私にとっては、うれしい「ファーストフード」です。
でも、シェフにとっては、
そうシンプルではなかったのかもしれません。

この疫病のせいで、レストランの経営が、
ものすごくよくなかったのです。

「いいアイディア」を出したシェフですが、
それは、もしかすると、生き延びるための、
アイディアだったのです。
今、テラスは許可されていますが、
お店の中は、制限されています。
そして、去年は何ヶ月も、
閉鎖されていたのです。

そういえば、
彼のレストランの向かいは、
中華料理店です。
中華料理店は、出前や、お持ち帰りを、
よくやっています。

私だって、この地について、すぐに、
シェフのレストランのところへ聞きに行ったのです。
「いつもの伊勢海老バーガーを、
持ち帰り用に作ってくれますか?」
でも、答えは、ノンでした。
でも、こういうプロジェクトがあったのですね!

あの、中華料理のテイクアウトを見ていて、
このアイディアが浮かんだのかもしれません。
テイクアウト寿司を作るなんて、
シェフの誇りが、許さなかったかもしれません。
でも、そんなこと言ってられなかったのかもしれないです。

どんな苦悩が、ずっと、
シェフの頭を横切っていたのか、
私には、知ることもできません。


















さて、
デザートに、お菓子を買いにいきます。
お菓子屋さんは、
サロンドテが、閉鎖されていても、
まぁ、お菓子が売れますので、たぶん、
あまり疫病の打撃は受けなかったのではないかと思います。

この店の、パン・ド・エピス(スパイスパン)というお菓子は、
困るほど、おいしいです。
(食べ始めたら、止まらなくなります)
生クリームがたっぷり入った、
スパイケーキです。
それを、ひとかたまり切ってもらいます。
それから、
クロワッサンも、とびきりおいしいそうです。

さわると、カラッとしていますが、
実は、バターが、たっぷり入っています。
層になっている、その具合は、
細かく、薄く、レギュラーで、
見事です。
見ただけで、おいしいと、わかります。

はちみつをつけて、
カフェオレと、いただいたら、
これまた、芸術となりそうです。
私は、これをデザートとします。

きょうは、
食べ物の話でした。

























きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。


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2021年7月30日金曜日

思ったより、よかった

今、夏休みで、海辺に来ています。
もともと、涼しくて有名なノルマンディー地方ですが、
今年は、ことさら、天気が悪いです。

出発前には、
天気予報を見ていて、
こりゃ、雨に降られて、
海水浴どころではない、と思いました。

ですので、
トランクの中には、夏物と、
冬物が入っています。
ダウンジャケットだって入っています。
同時に、水着、サマードレスも入っています。
長靴もあります。
ゴムぞうりもあります。

もし、雨が降ったら、
長靴をはくか、ゴムぞうりで行くか、と、
そういうことを想定して、来ています。

ところが、
思ったよりも、晴れ間が多いです。
朝も、午後も、海水浴ができます。
それに、、、!
きのうは、ヨットにも乗れました!


 












このビーチでは、
ヨット教室があります。
午後4時に、教室が終わると、
一般の人に、1時間いくら、でヨットを貸してくれます。

ヨットというのは、
ご存知のとおり、風がなければ、進みません。
風のない日は、遊べないのです。
その一方で、
あぁ、きょうは風があって、いいな、と思っていると、
ありすぎて、遊べなくもなります。
風の具合がよくても、
波がありすぎると、ヨットがてんぷくするおそれが、
大きくなります。

なかなか、思うように行きませんが、
きのうは、
泳ぎに行くつもりで、浜に行きますと、
風もよし、
時刻も、よし、と、大丈夫そうです。

ただ一つ、
キャプテン(夫)が、
「もう、ウイルスのせいで、貸し出しをしてないかもしれない」とか、
「風が足りない」とか、
ちゅうちょしています。
















(↑ ノルマンディーには、馬が多いです。朝早くに
アポロンのように、一人乗り馬車の人も見かけます。
馬の足跡の両わきに、筋が見えますが、それが、その車のあとです)


さて、
こういう時は、夫を「そそのかす」しかありません。
夫は、たまに、こういう風に、消極的になります。
何が何でも、私が言い張って、
連れて行くしかありません。
そして、やっと実現します。

結果は。
とても正解でした。
風の調子は良く、しかも、
借りた2そう船のヨット(カタマラン)は、
絶妙に調節されていて、
スイスイ、走りました。

ちょっぴり、波がありましたので、
パタン、パタン、と遊園地の乗り物のように、
上がったり、下がったりしました。
そういう時は、進みが遅くなるので、
夫は、気に入らないようですが、
私は、おもしろくてたまりません。

そして、
水中カメラを持ってこなかったことを、
悔やみます。
ヨットに乗れるとは、思っていませんでした。
ですので、普通のカメラしか、持って来ませんでした。
この、カタマランの楽しさを写したかったのですが。

浜から海を見ているのではなくて、
海の上にいる、楽しさ。
波のリズムを、体で感じる、楽しさ。
手をのばせば、水がさわれる楽しさ。
足も、つっこめる楽しさ。
貨物船からは、こういうことはできません。

水鳥たちも、一緒に進みます。
ちょうど、ご飯の時刻。
水面すれすれを、たくさんのカモメが飛んだり、
ぷかぷか浮いたり。
グレーの若いカモメも、魚のとり方を、
学習中のようです。
「ヨットを見るなんて、初めてでしょう!」と、
つい、カモメに話しかけてしまいます。

「雀の子 そこのけそこのけお馬が通る」の気持ちになってしまいます。
カモメの子は、まだヨットを知らないのか、
思うように体が動かないのか、
よく知りませんが、
ちっともこわがらずに、ぽけっとして、
そのあたりにいるのです。


 




















スイスイ進む、といっても、
ヨットは、
実は、大して進んでいないのがわかります。

あ、あそこに、カジノが見える、
あ、あのホテル、
なんだ、歩けば、すぐそこのところなのに、と、
ちょっとびっくりします。

でも、そのくらいでちょうどいい、と思います。
あまり、早く進みすぎたら、
気がつかないうちに、
「あらまー、イギリスまで来てしまった」ということに、
なるかもしれないです。

そんなことを思いながら、
浜をながめながら、
建物が、ステキだな、と思ったり、
丘には、緑が、キレイだなと思ったり、
遠くの、ル・ハーブルの港が見えたりすると、
長い航海から帰ってきて、
陸の美しさをほれぼれと、ながめる、そんな気持ちになりました。

それは、私が船乗りの血を、
引いているからかもしれません。
 


 

















けさは、起きたら、雲が厚く、
小雨も降っていたのですが、
これを書いているうちに、日が差してきました。
ラッキーです!

さて、きょうは、何をしようか、と
考えます。
まずは、海水浴に行こうか、と思います。
これから数日、天気予報は、よくありません。
でも、なぜか、日が差していますので、
光があるうちに、海辺へ進むことにします。

















きょうも、読んでくださって、ありがとうございました。


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2021年7月28日水曜日

ノルマンディー作戦

 


 去年は、疫病のせいで、夏休みにも家ごもりをしていました。
今年はと言えば、
去年よりも、フランスは、良くない状況ですのに、
夏休みで、旅行に行けるようになりました。

行き先は、ちょっと近場になります。
私たちは、
ノルマンディー地方を、選びました。
週末に出かけられるような、近い場所です。
2時間ちょっとあれば、着きます。

もともと、
私が大好きな場所です。

さて、
フランス人に、ノルマンディーと言えば、
「雨」と連想します。
おみやげ屋さんに行けば、
雨の絵が描かれたマグカップや、
傘を、売り物にしています。

実に、雨がよく降る。
ですので、草木はよく育ちます。
景色は青々しています。
この、しっとりした感じが、
日本人の、私の、気に入るのかもしれません。
























お天気が悪い、とはいっても、
いざ、こちらへ着いてみると、
けっこう、晴れ間があります。
そういう時に、さっと、浜辺へ出て、
散歩したり、海水浴をしたりします。

気温さえ良ければ、海につかります。
そういう時は、多少雨が降っていてもかまいません。
と、そういう心の勢いで行きます。
結局、いいお天気の日は、たくさんあったり、
雨が降るのは、
私たちが眠っている間の、夜だけだったりします。

それはともかく、
ロワール地方の人は、ほとんどここへ来ません。
それよりも、とかくパリジャンがよく来ます。
小さな町でも、シックなお店がたくさんあったり、
粋なレストランがたくさんあるのは、
パリジャン相手に、しのぎを削っているからかもしれません。
















(↑ 商店街では、カモメの子供が2羽、お母さんにご飯をねだっています。
ピーピー、うるさい。でも、何を考えているのか、お母さんは、動きません)


と、
どうしても、私はノルマンディーひいきになります。
あともう一つ、
いいことがあります。
天気が良く変わるせいでか、
ともかく、空が、おもしろい。
雲の形、
光の具合、
それはそれは、ステキです。

海につかって、
空をながめます。
そんな人は、あまりいないようですが、
お日様の前を、雲がさえぎると、
すごい風景が見えたりします。

それは、「後光」がさしたようになります。
昔の日本の旗、
大日本帝国の旗の、日の出のように、
光線が、実によく見えます。
絵に描いたようになります。

雲は、フチが、まっ白の線。
そして、中身は、濃い色になります。
海の中では、カメラを持っていませんから、
いっしょうけんめいそれを暗記して、
あとで、絵に描いてみよう、なんて思いますが、
私には、とうてい、できません。

神がかったような、
ものすごい図です。
















一つだけ、困ることがあります。
この地方では、牛がたくさんいて、
乳製品が、ものすごく良くとれます。
したがって、
バターにチーズ、
生クリームをふんだんに使ったお料理が、多いです。

それは、いいのですが、
野菜というものを、知らないのかしら、と思うほど、
野菜の量が足りないです。

ですので、
せっかくここへ来たのだから、
ここの名産を楽しもう、といっても、
しばらくすると、げんなりします。

ですので、
私たちが、エンジョイするのは、
海の幸を、シンプルにいただくやり方です。
きのうは、スズキをおろしてもらいました。
もちろん、「生で食す」と言ったら、
若い魚屋さんは、ぎょっとして、倒れそうになりました。

(きっと、ここの人は、
生クリームで煮るのでしょう)

きょうのお昼には、
伊勢海老を注文してあります。
これは、ゆでてもらいます。
シンプルに、おしょう油、塩、オリーヴ油で、
食します。
























また、
お肉屋さんでは、
アンチーユ風、ブーダンノワール(血の腸詰)
というものがありましたので、
それは、アンチーユ独特で、ピリピリ辛いですか?と尋ねますと、

「そうですねぇ、
私にとっては、もっと辛くしてほしい、
っていう感じです。
人によるんですよね」

という答えをもらいました。
ですが、
それでは、何のヒントにもなりません。
夫が、ピリ辛を苦手とするのですが、
私は、平気ですので、とりあえず、
買って帰ります。

家で、味見してみると、
コショウをちょっとかけすぎた、ラーメン程度の、
辛さです。
なるほど、そういう意味か、と
思いながら、あることに気がつきます。

レポンス ノルマンド(ノルマンディー風お答え)という言い回しが、
フランスにはあります。
それは、

Peut-être que oui, peut-être que non.
(=もしかすると、そうかもしれないし、そうでないかもしれない)、

という、答え方をさします。
ノルマンディー人は、
よく、そういう、はっきりしない答え方をする、というのです。

ははん、そういえば、
あのマダムは、レポンス ノルマンドで、
答えをしたのだ、と、
いまさらになって、気がつきました。

なるほど、
そういえば、ロワール地方の人に、
同じ質問をしたら、
「ほんのちょっと辛いです」とか、
「全然辛くないですよ!」とか、
その人の基準で、答えるはずです。

あぁ、
ノルマンディーに来たなぁ、と
あらためて、感じて、
おもしろく思いました。
















きょうも、読んでくださって、
どうもありがとうございました。


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2021年7月21日水曜日

コカコーラは、体に良い(かもしれない)

先日、用事があって、田舎まで車を走らせました。
朝日の中を走るのは、気持ちいいです。
ちょうど、ひまわり畑の花が咲いていました。

ちょっと降りて、
畑のふちを、歩きます。
遠くから見ていた畑にも、細かい世界があって、
これまた、ステキです。

きっと、「ナントカかづら」というような、
名前の、つるの植物が、ぐんぐんのびています。
それは、
まるで、学校で、ペン習字を習う時のお手本のように、
それはそれは、ステキな花文字になっています。

つる科の植物は、
私の大好物です。
スイカ、朝顔、ぶどう、なんでも、
つるが出てくると、ながめてしまいます。





 






でも、実際の植物の世界は、
ジャングルで、
つる科の植物は、そんなにステキなものでもないかもしれません。
からまれている木にとっては、
問題なのだと思います。

ですので、
けさも、うちの、つる科たちを、
ちょっとヘアカットしたところです。
つる科の勢いは、動物のよう。
からまれて、おおわれた草木は、何もできずにいます。

私は、なんでも植物がのびると、うれしくなって、
そのままにしたがりますが、
たまには、ヘアカットをしなくては、と、
がんばりました。

今年は、雨がよく降りますので、
草木が、
のびること、のびること!

















さて、
その田舎道の帰りには、
自動車用品の店に、立ち寄りました。
こんな店に来るのは、何十年ぶりです。
次に来るときは、また何十年後だと思って、
何か、必要なものはないか、と
お店中を回ります。

車の座席とか、
スパナ、だの、
ほとんど、興味のないものばかりですが、
一つ、目につくものがあります。
車の中にぶる下げる、香料です。

バックミラーのところにぶる下げると、
それがゆらゆら揺れて、目が回りそうになります。
それに、
人工香料で、気分が良くなったことは、
あまりありませんから、
もともと、興味はありません。
ですが、
それは、コカコーラのコップの形をしているのです。

これを、あのバッグにぶら下げたい、と
思ってしまったのです。
















香りの方は、
外へ何日間か置いておけば、
なくなるだろうと思います。
そして、
あのコップを、かざりにできます。
それに、もしかすると、
コカコーラの香りがするかもしれません。
万が一、そうだったら、
もう、このまま、あのスポーツバッグに、
ぶる下げてしまいます。

コカコーラ、
コーラのグミ、
コーラのキャンディ、
コーラのアイスキャンディ、
これらはみな、
私の大好物です。

今はもう、あまり飲みませんし、
食しないのですが、
でも、たまに、
例えば、山登りをしたあとは、
コカコーラと、バニラアイスを頼んで、
コーラフロートを自分で作り、
自分に乾杯します!

コカコーラは、
シェフが、これでソースを作ったこともあるくらいです。
もともと、ハーブのお薬でした(下にスパイスを書きました↓)。
こんなにステキな味、香りはないと思っています。

ですから、
もしかするとコーラの香りがするかもしれない、という
考えに、興奮してしまいます。



家に着いて、
パッケージを開ける時が、来ます。
見れば、コカコーラの会社が、作っている、
自動車の芳香剤です。
密封されたパッケージ。
ハサミで、切って、
どんな香りがするか、、、


なんと、
それは、コカコーラの香りでした!
ほんのり、上品な、
ステキな香りです。
いくらかいでも、飽きません。
深呼吸したくなるほどです。

なるほど、コカコーラが作っているのです、
よくできています。
宣伝したいのでしょう。
でしたら、
まがいの香りを発散させるわけにはいきません。
正真正銘の、コカコーラの香りです。

私にとっては、
大当たりです!
(と、書いているだけで、
涼しい気分がしてしまいます)



















というわけで、
しばらくは、キッチンにぶる下げておきます。
通るたびに、
いい気分になります。
きっと、これは、ハーブとは関係なく、
人工香料だと思います。
それでも、
気分は、スカッと、さわやかになります。
まちがいありません。

それにしても、
となりにあった、チェリーコーラの姉妹品も、
気になります。
何十年後かに、あのお店へ行ったら、
買うかもしれません。

















今年は、霜のせいで、
フランスの果物が、ずいぶんやられました。
そのせいで、いつもの、フランスのさくらんぼは、目にしません。
その代わり、
ドイツのさくらんぼが、来ています。
色が濃い赤です。
数年前、
ドイツに行った時、安くて、おいしくて、
おどろいたのを、思い出します。

そういえば、
アメリカは、ニューヨーク、
フロリダでも、さくらんぼは、安くておいしかったです。
大きくて、ジューシーです。
そういうさくらんぼが、今年は、
フランスに来ています。

やっと手に入る、
あんずは、フランスのものですが、
見かける数は少ないです。
でも、味は、バツグンです。
ゆっくり、ゆっくり、味わって、いただいています。

















きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。



** コーラスパイス **

主に、
- クローヴ
- カルダモン
- シナモン
- バニラ

- (レモン、ライム)

そして、さらに

- ジンジャー
- ナツメグ
- 黒こしょう
- コーラナッツ
- 赤とうがらし

などを入れてもいい。






 
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2021年7月15日木曜日

ワクチン2回目に、悩まされる


 きのうは、パリ祭でした。
フランス独立記念日です。
けれども、このへんでは、
今年は、
夜の打ち上げ花火は、行われませんでした。

もっぱら、
テレビ中継で、シャンゼリゼ通りの軍隊パレードを見たり、
夜は、
エッフェル塔の下での、コンサートと、
とりの、打ち上げ花火を見ました。
花火も、
軍隊パレードも、見事でした。

もう、だいぶ元気になりましたが、
こないだの、ワクチンには、
ノックアウトされました。
今でも、ちょっと、ふつう、とは言えません。
もう、10日くらいたちます。

注射は、とても痛く感じました。
注射のしかたにも、うまい、へた、があるそうですので、
そのせいだと思いました。
でも、そのあと、なんともなかったので、
次の日の仕事も、うまくいけるだろうと思っていました。

ところが。

次の日は、仕事といっても、
会議、そして、それに続くカクテルパーティでした。
それが、
朝、ちっとも起き上がれませんでした。
熱はないですが、
関節が痛くて、体を、ほどけません。
この痛さは、カゼをひいた時とは、
ちょっとちがいます。

ものすごく、のろのろ、したくをしました。
そして、遅刻しました。
会議は、どうでもいい、と思いましたが、
カクテルパーティには、どうしても行きたかったのです。
がんばって、行きました。
















結果、
楽しいパーティには、ちゃんと参加できました。
頭もぼーっとしていますので、
どちらかというと、聞き役に回ります。
そして、みなさんの作ったお料理の、楽しいこと、
おしゃべりの、楽しいこと。

しばらくぶりで、こういう会に、
出られました。

そのあと、関節の痛さは、ディミニュエンドしていきました。
数日かかりました。
その中で、ちょっと気になる痛みは、
心臓の痛みでした。
心臓が、痛くなるなんて、初めてです。
それも、だんだん消えてゆきましたので、
あまり心配はしていませんが、
今でも、たまに、心臓が、へんな感じに思えます。

これは、
ちょっと、へんだと思います。
ですが、
ドクターたちは、そういう可能性はある、と言っています。
この先、また、おかしくなったらどうしよう、と
ほんの少し、気になります。
なんとも、この疫病は、わからないことが多いです。
















きのう、パリ祭休日は、ロワール川北がわ沿いを、散歩に行きました。
珍しくもありませんが、
いつもは、南がわなのを、北にしました。
たった、これだけで、植物が変わります。
まるで、外国へ行ったみたいです。
北がわですので、お日様がよく当たります。

歩いていると、いい香りがしてきます。
この香りは、慣れていて、よく知っています。
イチジクです!
ちょうど、実がなっているところでした。
まだ、青くて、食べられませんから、しばらくたったら、
また来るかもしれません。

でも、実がなくても、葉っぱだけでも、
こういう甘い香りは、するのです。

遠い昔、
昭和時代のことですが、
うちのお手洗いの横に、
イチジクの小さな木がありました。
その葉っぱの香りと、まったく同じです。
ところが変わっても、
時が移り変わっても、同じ香りです。



ところで、
私は、日本に里帰りができなくて、困っている、
と、思っていましたが、
実は、やれば、できないことはないのだと、わかりました。

友だちの1人が、
今、東京の飛行場のそばで、ホテルに14日間こもっています。
あと、1週間ガマンすれば、晴れて、外へ出られる、
ということです。

この疫病のせいで、いろいろな国の、キャラクターが、
よく見えてきました。
フランスだったら、外国から来る人を、
14日間、隔離する、と言っても、
それは、とてもゆるい規則です。
「お家で、14日間、こもってください」の程度です。

今、もう少し厳しくすることが提案されています。
その内容は、
「ホテルに、こもってもらう。食事は配達する」と、
良さそうに思えます。
けれど、そのあとが、よくありません。
「朝、10時から12時までは、外に出てもよい」のです。

こういう、
やさしさだか、
甘さ、だか、
フレンドリーだか、
何と言っていいかわかりませんが、
それがあると、疫病は、しめしめ、と喜ぶはずです。
フランスの事情が、あまり良くないのは、
だいたい、こういうところからも、きていると、
私は、思います。

そういうことを決める政府が、
10時から12時までは、ウイルスが、お休みする、と、
考えているのではないかもしれません。
そうしないと、フランス人は、ものすごく文句を言う、
というのが、やっかいなのだと思います。

その点、日本では、
そのホテルこもりの友人は、
外にも出られず、毎日、プリズン生活をしています。
今年の春から、ビザを申し込んで、
いろいろ準備した、その最後の、関門です。
それが終われば、晴れて、自由?に、
日本中を歩き回ることができます。


さて、
私は、それだけのことをして日本に行くかと言いますと、
少なくとも夏だけは、日本には、行きません。
でも、
ワクチンも受け終わりましたので、
これから先、ぼちぼちと、里帰りの計画を立てようかと思います。

ところで、話は飛びます。
数年前に、昭和のお風呂を、
ここフランスで、作りました。
その時、なつかしい、お風呂屋さんのように、
富士山の絵のようなものを、かざりたく思いました。

その時、ちょうど、
蚤の市で、風景画を、ただのような値段で手に入れました。
19世紀の油絵ですが、
ボロボロで、汚くて、黒ずんでいました。
でも、とても気に入ったのです。
それを、きれいにしてもらったのが、下の写真です。

額にも入れず、
お風呂場にかけてあります。
湿り気があるのに、大丈夫ですか、と心配なさる方もあります。
でも、もともと、よくない状態のカンバスですし、
少しぐらいの湿り気は、わるくない、と思います。

それが、
きのうの、ロワール川ぞいを歩いていたら、
その風景と、同じのがありました。
(上の写真)
この画家は、この風景を描いたのかもしれない!と、
思いました。

それを言うと、
一緒にいた夫が、
「なあんだ、それなら、
わざわざここまで歩いてこなくても、お風呂場にいればよかったね」と
ちょっと冗談を言いました。

















きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。



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2021年7月5日月曜日

大きな栗の、木の下で


 きょうは、ワクチンの2回目を受けに、
となり町まで、車を走らせてきました。
とちゅう、大雨が降ったりしました。

雨にぬれて、景色は、色が深くなっています。
やっぱり、夏の田舎の景色は、ステキです。
ちょうど、栗の木の花が、満開でした。
栗の木は、高速道路ぞいに、たくさん!

高速道路ですので、香りは来ませんが、
どういうのか、は、知っています。
いい香りなのか、そうでもないのか、の、中間くらいの、
香りです。
たまに、栗の花のハチミツが手に入ります。
あぁ、あの香りだな、と思います。

この花が咲くと、
学期末で、これからバカンスに入るのだと、
もう、体が覚えています。
ときどき、夏になると、
人を迎えに、パリの飛行場まで、
車を走らせていたことを思い出します。

そんな時、
栗の木の花が、ずーっと見えていました。
あぁ、あの人が、
「栗の花!」と言って、喜んでいたな、と
思い出します。

そういう季節です。

















それから、菩提樹の花も、いい香りです。
ちょっと、峠は超えました。
これは、通信簿をつける時の香り。

(もう、通信簿は、つけ終わりました)

あと、いろいろな行事があって、
それが終わると、バカンスに入ります。
バカンスの楽しみは、最近では、貨物船の旅なのですが、
でも、今年は(今年も)、
出られそうにありません。

車を走らせながら、
あぁ、これから港へ行って、
あのタラップをのぼっていけたらな、と夢見ます。
大きな、大きな船の胴体に沿って、はしご階段(ギャングウエイ)を
のぼって行く時の、あのワクワク!

そして、いったん船の上に上がってしまうと、
ちょっと違った世界があります。
ゆらゆら、もします。
会話の、効率の良さ!
テキパキしたところ!

















最後の貨物船の旅は、3年前でした。
ニューヨークから、
東海岸をつたってマイアミを通り、
そして大西洋を横断して、マルセイユまで。

とても、素晴らしかったのですが、
あのあと、ブログで、記事を書けませんでした。
そのわけは、
いったん船を降りたら、
陸酔い」をしてしまったからです。
3週間くらい、めまいがしていました。
ブログどころではありません。

さいわい、治ったから良いですが、
あの時は、もし、一生治らなかったらどうしよう、と
思いました。
もう、船に乗り続けるしかないか?とも思いましたが、
ドクターの中には、もう2度と乗ってはいけない、と
考える人もいます。

「陸酔い」なんて、
ご存知の方は、あまりないと思います。
船に慣れてしまうと、
陸に足を下ろした時に、アウトになってしまうことがあるのです。

私は、あの時は、船酔いはしませんでしたが、
マルセイユの港に着いたとたん、
頭がグラグラしてきたのです。

あの時の旅で、
いつもと違ったこと、といえば、
毎日、ゆらゆら揺れる船の上で、ダンスの練習をしていましたので、
そのせいかもしれません。
揺れる中で、一生けんめい、
バランスを取ろうとしたのが、
よくなかったのかもしれません。 


でも、でも、です。
もし、この次、
そんなことが、また起こるかもしれないとしても、
やっぱり、
船に乗りたいと、思います。
今年は、しかたがないので、
YouTube で、動画を見ては、
あの日常を、思い出したりします。

う〜ん、素晴らしい、と
1人で、満足します。
















さて、
けさは、久しぶりに、
アペリチフの一品、オリーブケーキを作りました。
久しぶりすぎて、どういう風に作るのか、
忘れていました。
失敗したら、代わりに何を買おうか、
まだ、スーパーは開いているか、などと、
緊張しました。

でも、できました。

そろそろ、
人と集まって、乾杯、と言うことが
できるようになっています。
静かに、おしゃべりのできる集いを、
計画しています。

これも、久しぶりすぎて、
ほんのちょっぴり、緊張します。

















きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。




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