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2023年3月24日金曜日

日本のお年寄りは?


 このごろでは、天気が変わりやすく、
「3月の大雨」ということになります。

日本では、「春雨」というくらいですから、
ぬれていってもいいくらいの細い雨です。
それが、
ここフランスでは、大雨どころか、
雷が鳴ったり、ひょう、あられも降ります。
とつぜんやってくるのも、3月らしいです。

これまで雨が降らずにいたものですから、
ほんとに「いいおしめりですね」と、いう気持ちになります。

そんな言葉は、フランス語にはないですが、
それでも、「雨ですね。気持ちいいですね」と
声をかけると、
そうそう、ほんとによかった、という答えが返ってきます。
















ご存知の方もあると思いますが、
フランス政府が「定年退職の年」を延ばそうとしているのです。
それに反対する人たちが、
ストだのデモだのを行っています。

少し混乱しています。

それにしても、私が気になるのは、
そういう考えをきいて、
幼い子供たち、
若い人たちは、
「労働」イコール「悪いもの」と、決めつけてしまわないか
ということです。

働くことは、
私たちの体にとっても、
気分にとっても、
そんなにワルい事ではないと思うのですが。。。
(仕事の種類によりますけれど)


















日本では、
77歳のおば(あ)さんが 、
中華屋を切り回していたりします。
テレビで見たのですが、
ずっとご夫婦で運営していたのに、旦那さんが
亡くなったため、それ以来、
おばさんが、料理から何から引き受けているそうです。

このお年で、すごいと思います。
生活するには、そのくらいのことをする時もあるのです。

平均寿命が伸びるのでしたら、
少しは、働く期間も伸びないと、
いろいろな計算が合わないと思うのですが。

つらい肉体労働はやめて、
他のことでお仕事してもらう、とか、
年長者の得意分野をいかして、
なにか方法はないものか、と思ってしまいます。

























ところで、話は変わります。

先ほど、地元のワインを買いに行きました。
作っているところで、買いました。

前回に行った時は、
コロナのせいで、大変に不況な感じでした。
そこの主人は、元気がなさそうでした。
ワインの年の、どれを選ぶのがいいか、
意見を聞いても、
「もう、意見などありません」と言っていたのです。
私にも悲しみが伝わってきましたので、
よく覚えているのです。

それが、
また笑顔が、もどってきていました。

あぁ、よかった。

そして、いい気分で、味見をさせてもらいます。
そして、選ぶ。

甘い白ワインをいくつか、
発泡白ワインもいくつか、
そして、
甘くなった、リキュールっぽい古いワインをちょっと。

この最後の、liquoreux (リコルー)ワインは、
白ワインと言っても、
カラメル色をしています。

ブランデーのような味がしますが、
甘くて、
軽いお酒。

まるで、小さい時に食べた、
「ボンボン」というステキなアメのようです。

もう、おいしくって、おいしくって。
いくらでも飲めてしまいそうですが、
少しにしときます。




















ロワール川沿いには、
野生のあんずのような木が、あちこち、
花を咲かせていました。
白っぽかったり、
桃色ぽかったり、
葉っぱがちょっと見えていたり、いろいろです。

日本の桜のように豪華ではないけれども、
くもり空の下に、ぼーっと明るく咲いているさまは、
とてもステキでした。

暖炉を燃やすにおいも、ちょっと、しました。
なんだか、
とってものどかな感じでした。


きょうも、ご訪問、
ありがとうございました。




 











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2022年12月23日金曜日

泣いても笑っても、大拍手


 コロナも収まったような感じですので、
いろいろなイベントも、かなり盛んになっています。
私は、いろいろな企画を終えて、
一息入れています。

おまけに、
冬だというのに、
サッカーワールドカップがありました!
いつもは、夏に行われるのです。

今回は、
日本もすごかったですし、
フランスも、ずいぶんがんばりました。
ふだんはサッカーなど見ませんが、
ワールドカップですと、見入ってしまいます。

ブラボー、ブラボーです!
私など、
お茶を片手に、座って、
パソコンを見ていればいいのです。
がんばれ、がんばれ、と応援していればいい。

そこを、
あの広いフィールドを走り回る選手たちは、
どんなに疲れていることか、と思います。
毎日、毎日の、ものすごいトレーニングのことを
思いますと、
勝っても、負けても、
ともかく、ブラボー!と思います。
















そして、
先日は、歯医者さんに行きました。
この、友人歯医者さんは、ここから250キロくらい
はなれた、大西洋岸にいます。
いつも、日曜日の朝に、診てくれます。
そして、
のこって、おしゃべりをしたり、
食事をしたりするのです。
ですが、
今回は、サッカー決勝観戦のために、急いで家に戻りました。

この人は、サッカーなどに興味がないのです。
だから、一緒に見ましょう、ということには
なりません。

私たちは、帰り道、
途中の町で、ランチをとります。
レスントランでは、
日曜日で、ゆっくりした雰囲気の人もいますし、
私たちのように、急いでいる人もいれば、
もうすぐ始まる決勝の話で、
ずいぶん興奮しているグループもあります。
























さて、この決勝は、
ずいぶん激しくて、
ハラハラする試合でした。
結果は、惜しくもフランスは、
負けてしまいました。


次の日、
パリに、選手たちが帰ってきたとき、
お迎えの集まり(お祝い)をするか、しないか、で
ずいぶん、いろいろ迷ったようです。
負けたのだから、凱旋帰国とはいえない、など。

する、
しない、
する、
と、いろいろな知らせが、混ざりましたが、
最終的には、行われることになりました。
それがいい、と私も思いました。

その様子を動画で見ますと。
とてもたくさんの人たちが、
とてもあたたかく迎えてやっている様子は、
本当に、やさしく思えました。
がっかりしている選手たちも、
ねぎらわれて、少しは心が温かくなったかもしれない、
そうだといいな、
と思いました。


















ところで、話は変わります。
ノエルとは、あまり関係ありませんが、
きのうは、
ゴボウではない、
ゴボウのような野菜で、きんぴらを作りました。

サルシフィ、という野菜です。
辞書では、「ばらもんじん」と訳が出ています。
私は、そんな野菜を知りません。
ごぼうよりクセがなく、
でも、ゴボウのような歯ざわりになります。

自分でも、めんどくさいと思いますが、
皮をむいて、
細く切ります。
ずいぶん、時間がかかります。

でも、それができ上がったら、
もう、おいしくって、おいしくって、
あぁ、やっぱり苦心してよかった、と思うのです。

日本にいたら、
きんぴらなんて、それほど貴重ではないかもしれませんが。

















さて、
もう、ノエルは、目の前です。
今、これから、もみの木のかざりをつけます。
ちょっと、おそめ、です。
まだなの!?と、おどろかれます。
はい、はい、
ちゃんと用意します。

イブの日は、
カナッペや、お寿司。
ノエルの日は、
クネル(はんぺんのような、ねりもの)と、
お肉を予定しています。
デザートは、定番の、わが家の
ガトー オ ショコラ。
40年前から、同じレシピなのです。


それでは、
取りかかります。

















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2022年12月6日火曜日

時計クレージー


先日、うれしいことがありました。
小さかったころに読んだお話を、
もう一度読むことができたのです。

などと書いても、
大したことない、と思われる方も多いかもしれません。

どういうことかと言いますと、
そのお話というのは、
私のルーツのような、
私の変なクセまで説明できるような、
そんな、印象ふかいお話だったのです。

坪田譲治という作家の童話です。
ですが、
題名は忘れてしまいましたし、
なにしろ、たくさんの童話を書いた人ですから、
さがすのが、大変。
今まで、あきらめていたのです。

その変なクセというのは、
そのお話のせいでか、
時計というものが、
とても、好きになってしまった、ということです。

置き時計。
目覚まし時計。
柱時計。

好き、というより、
ちょっとこわい気持ちがします。
そのくせ、ひきつけられてしまうのです。

















こわいけれども、
見たい。
ローマ数字の時計なんて、
今では大丈夫ですが、
小さかったころは、こわすぎたのです。
それでも、
こわいもの見たさで、見ていたのです。

少し大きくなってから、
はじめて、
お年玉で買ったのは、
金色の、小さな目覚まし時計でした。
選んだのは、
ローマ数字でした。

それだって、
例のお話のせいだと思うのです。
それにしても、
いったい、どういう筋の童話だったか。

柱時計が、お化けのように、
歩き出したりする話のように覚えています。
それが、もう、ほんとうによく書かれていて、
その場にいるようになるのです。

それ以来、
時計が気になってしかたない。
その原因となったお話を、
もう一度読みたいと思っていました。

そして、
大人になった今の私が読んだら、
どう思うのか。
















そして、ダメでもともと、と思いながら、
念のために、
「柱時計」「坪田譲治」というキーワードで、
さがします。
まったく、
インターネットというのは、すごいものです。
見つかったのです。

その、びっくりうれしさと言ったら!

おまけに、
その昔の本を、1ページずつ、
写真に撮ってくれた人があるのです。
国会図書館が、です。
おかげで、この私は、1枚1枚、ページをめくって、
パソコンで、
そのお話を読むことができたのです。

いったいどういう目的で、
国会図書館が、
坪田譲治の小学3年生向けの本を、いちいち
ページをめくって、
こんな作業をしてくれたのでしょう。
なんとも、うれしいことをしてくださる方が、
あるものです!

自分の、思い出の奥に、ボヤーっと、
残っていて、
ほんとうに読んだ話なのか、
私が勝手に作り変えてしまったのか、
わからなかった、
その現物を読むことができました。

もう、
「ようこそ!」
と、
「おかえり!」が混ざったような気持ちでした。

筋は、私が覚えていたとおりでした。
いっきょに、また、
魔法にかけられたように、
そのお話の中に入ってしまいました。


















その時から、私は、
ずっと、この魔法にかけられ続けているのかもしれません。
今でも、時計というものを、
ちょっと、おそれ多い気持ちをもって、
見ています。

私の家には、あちこちに、
カシオの小さな目覚まし時計が、置いてあります。
洗面所にも、あります。

それについては、
どうやら、娘の一人にも、うつってしまったらしい。
先日、
「洗面所に、時計を置くのは、ごく当然なことである」と
まるで、
定理のように、言い切っていたのです。
それを聞いて、
これは、まずい、
言ってることが、私とそっくり、と、
あわててしまいます。

そして、その理由は、
朝、出がけに、洗面所を使っている時、
「あら、何時かしら」と、
別な部屋に、時計を見に行かなければならないとすると、
戻ってくるまでに、時間がかかる、
と言います。
朝の10秒、20秒は、ものすごく貴重なのだと言います。

私は、
心の中で、やっぱり、そのとおりだなぁ、と思います。
















というような、
合理的な理由もあるのですが、
もう一つ、時計は、
生きている証拠、のように思うこともあります。

チクタク、いつも動いています。
生き物のように。
だから、ひかれるのかもしれません。
それに、
ちょっと、神様のような、
絶対権力(?)を持っているような感じもあります。

その指示に従わないと、
チコクする、とか、
電車に乗り遅れる、とか、
おなべがコゲつく、とか、
いろいろ困ったことが起こる。
そんな風に、きびしいところがあります。

でも、コチコチ、心地よくもあります。
聞いていると、眠くなったりします。
夜、床に就くときには、
目覚ましをセットする。

ですので、私は、
コチコチいう時計がいいのです。
たまに、ぼんぼん時計も聞きたくなりますが、
実は、うるさくて、
あまり使えません。

それから、腕時計も、あまり、
使いません。
ピアノを弾くとき、
用事をするときは、
はずしてばかりいるからかもしれません。
















と、
時計の話になると、
止まらなくなります。

このへんで、やめときます。

あとひとつ、
このごろでは、コチコチいう時計より、
じーっという音の時計が多くなっています。
それに、
単に、
時計は、あまり必要なくなってきたようにも見えます。
みなさん、スマートフォンで、
時刻を見てらっしゃいます。

コチコチ言わない時計といえば、
私のお腹。
ぴったり12時半にお腹がすきます。
この正確さは、
ワンちゃんだって、同じです。
ある一定の時刻が来ると、
そわそわして、ご飯を催促してきます。
毎回、ぴったりの時刻に、です。

これは、なかなかおもしろいとおもいます。
















ところで、話は飛びます。

先日、パリに用事がありました。
ついでに、ユニクロに寄りましたところ、
それはそれは、すごい人で、
てんやわんやでした。

あったかい下着をたくさん売っているそうです。
それが大人気。
今年は、暖房の温度設定を低くします、という
おふれですので、
みなさん、あったかいものを探しているのです。
ユニクロ製品は、
もう、引っ張りだこ、という雰囲気になっています。

私も、今年は、仕事場でも、
いつもより、
ほんの少し、厚着にしています。

まぁ、暑いのが苦手な私は、
そのぶん、寒さは、あまり気にならないのです。

それにしても、
ロワール地方も、パリも、
まだ木の葉が落ちきっていません。
12月になっても、葉っぱがついているのは、
初めて見たような気がします。
来年の夏は、どうなるか、暑くなるのだろうかと
今から少し、気になります。
















さきほど、
ある店を出るときに、
「それでは、いいクリスマスシーズンをすごしてくださいね」と
言われました。
あぁ、そうだな、
そういう季節になったな、と思いました。

毎年、暮れになると日本に送る、
甘くて、おいしいものも、
たくさん買い込みました。

















それにしても、思うことがあります。

遠い昔、昭和のころ、
坪田譲治の童話を読まれた方は、
たくさんあったでしょう。

はたして、
今でも、この童話は読まれているのでしょうか。
それから、昔、読まれた方、
今でも覚えておられるのかしら、と、
ちょっと、興味深く思いました。


きょうも、ご訪問、ありがとうございました。








 


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2022年11月21日月曜日

香水の、モンダイ




 朝起きると、まっくらになる季節になりました。
もう、街では、クリスマスのかざりがつけられています。

そうすると、
朝起きるのが大変、という人も出てきます。

私は、、というと。
むしろその逆です。
外が暗い、早い朝は、
静かで、得したような気がします。

そして、
私は、朝ごはんが、大好きです。
もしかすると、1日の3食のうち、一番好きかもしれません。
ですので、
目が覚めれば、少しは眠くても、
「あぁ、朝ごはんの時間!」と、
よろこんで起きてしまうのです。

あつい紅茶とトースト。
こんなに、ありふれていて、
おいしいものはない、と思ってしまいます。

たまに、
夜、床に就くとき、
あぁ、お腹すいた、
はやく、朝ごはんにならないか、と、
思ってしまうことだって、あるくらいです。

まだ、暗い朝、
台所におりたら、明かりをつける。
お湯をわかす。
クレッシェンドに、わいてくる音。
そして、お湯を注ぐ時の、音。
そして、イキイキとのぼってくる、
紅茶の香り。







 





香りといえば、
今、ちょっと考え中のことがあります。
今までずっと使ってきた香水が、
前のように香りがしないのです。

まず、
私のハナが、にぶくなったのかもしれない、と
思いました。
同じ香水をずっと使っていると、
慣れてしまうこともあります。

それにしても、
前は、たまには、
「あぁ、すずらんの香りですね」、
などと感想を言ってくださる方もあったのに、
最近では、まったくありません。

ネットで探せば、
同じことを感じている人も、
ずいぶんあるようです。

私も、
考えてしまいます。















どうしようか、としばらくお店を回ります。
やっぱり、
いつもの香りが、以前とは違うような気がします。
あのステキな香りが、見つかりません。
「慣れ」のせいだけではないようです。
何だか、
どこにでもありそうな、
良くも、ワルクもない、香りがします。

こんなにお金を出して、
ちゃんとした香りがしなかったら、
「裸の王様」のようなものです。
私だけが、
いい香りだろうと考えていて、
実は、何の香りもしないのかもしれません。
























がっかりです。
ほかの銘柄に変えようか、と
いろいろ試してみますが、
まだ、
どうも、ぴったりきません。

今まで、この香水を、
自分の体の一部のように考えていましたので、
それを変えるというのは、
なかなか、ちょっとやそっとでは、
決められないかもしれません。
















とはいうものの、
もっと、カンタンに手に入る香りもあります。

このあいだ、仕事をしていたら、
すーっと、香りだか、思い出だか、
どちらとも見分けがつかないような感じがしてきます。

あ、古い香り、
でも、「これ!」とはっきりわかる香り、
と、思うのですが、
思えば、とても薄い香りです。

しばらくして、「あぁ、そうか」と、
わかります。
そばの、一輪ざしに、サザンカの花をさしておいた、
その香りでした。

もうその白い花は、ちょっとしなび始めています。
それなのに、
こうやって、確実に香りはします。
誰も知らないような、
珍しい香りです。

私は、遠い昔、昭和のころに、
そんな香りを、知りもしないで
気がつきもしないで、
生活していたのだと思います。



こんな風に、
品が良くて、
「気がつきもしないけれど、いい香り」というのが、
カンタンに手に入るのに、

それを、香水屋さんで見つけるのは、
それは、それは、ムズカシイ。

そういえば、
このごろでは、
窓を開けると、

どこかで暖炉をくべている香り、
湿った庭のにおい、
落ち葉の香り、
菊の花の、濃い香り、
などなど、

それはもう、いろんな香りがするのです。



となると、
もう、これ以上、人工の香水は、もう良しにしようかしら、
それとも、
やっぱりエチケットです、
何か、さっぱりした香りをさがそうか、などなどと
いろいろ考えてしまいます。

なにか、いい気分になるような香り。



きのうは、
久しぶりに、家で、ビデオ動画を相手に、
ボディジャムを踊りました。
9ヶ月ぶりくらいです。

一人で踊るのは、ちょっとイマイチです。
でも、
スポーツジムでは、このプログラムがなくなってしまったのです。
こうするしかありません。

それでも、
みんなと踊る楽しがなくても、
体がとても喜んでいるのが、わかります。

「あぁ、楽しい!」と、
関節、筋肉、スジたちが、言っています。
どんなマッサージよりも、
もっといい気持ちです。

ボデイジャムを毎週踊らないで生きていくのは、
残念すぎる、
これも、何とか、解決方法を見つけないと、
と、思いました。

世の中が、いろいろ変わっていくのに、
ついていかなきゃ、と、
ちょっと、焦るような気持ちになりました。



きょうも、ご訪問、ありがとうございました。




 




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2022年5月17日火曜日

これが、千円札だったらいいのに

うちの、小さな庭のすみには、
大山木という大きな木があります。
それが、今の時期には、よく葉を落とします。
その落ち葉は、だれかが拾わないとなりません。

毎年、めんどくさいな、と思いながら、
ホウキで集めたり、
手で拾ったりします。
その葉っぱは、お札の2〜3倍も厚い、
しっかりとした、見事な、落ち葉です。
これで、何かができそうなくらいです。

私は、これが千円札だったらいいのに、と
思いながら、拾います。
毎朝、千円札が庭で拾えたら、私もうれしいですし、
時間がとれなければ、
門を開けて、「拾い放題」というふだをかければ、
誰かが来て、あっという間に、きれいになると思います。

でも、
今のところ、この落ち葉の使い道は、
わかっていません。
ふつうの枯葉ならば、ためておけば、
いい堆肥になったりしますが、
この、しっかりしすぎた、セルロイドのような枯葉は、
ただただ、ゴミ箱へ、行ってしまいます。
















ヨーロッパでは、5月といったら、
寒く、ゆううつな冬が終わって、
若葉やお花が、ステキな時です。
私も、ずっと、5月は、一年で一番美しい月、と
思っていました。

それが。

このところ、そうとも言えないのです。
今週も、アフリカから、熱い空気がやって来ます。
あすなどは、30度が予定されていますし、
おまけに、日本のように湿っぽいのです。
そんなことは、初めてです。

私は、暑さが苦手です。
雨戸を閉めて、
ひんやりとした一階にこもります。
なるべく、外には出ません。
そろそろ、
お布団も、上の階から1階に、おろしてくる予定です。
いつもなら、
それは、7月のはじめごろなのですが。

以前は、
夏服といったら、大して着る時期もなく、
ちっともすりへらなかったですが、
最近では、ちょっと様子が変わってきています。

どこかへ引っ越すことを、
考えないとならないかもしれません。



 







などと、今日は、
文句ばかり言ってしまいます。
そんな自分に気がついて、ある人のことを考えます。

ブリュノーという、用務員のおじさんです。
私より少し若いようですが、
私より先に、定年で、いなくなってしまいそうです。
それは、残念だな、
もっといて欲しいのに、と思うような人です。

一年前くらいに私の勤めるところに、来ました。
親切で、
テキパキ仕事をしてくれるから、
みんなに好かれています。
当たり前です。

なぜ私が、こんなに大好きで、
もしかすると、
神様のように尊敬しているのかと言いますと。

「太陽っていうのは、頭の中にあるのさ」って言うのです。
というのも、フランスでは、
天気が悪いと、すぐ文句を言い始めます。
まぁ、それが、あいさつがわりのようなものです。

すると、ある日、ブリュノーは、
「太陽なんて、自分の頭の中にあるのさ」と、
ボソッと言っていたのです。
なるほど。

















ブリュノーさんに、
あいさつで、「元気?」と聞けば、
「元気!ぼくはいつも元気さ」と言うので、
はじめは、おかしいなぁ、
なんか、変だなぁと思っていました。
フランスには、薬で元気を出している人が、
けっこういる、と言う話ですから、
もしかすると、それかもしれない、と思っていたのですが。

でも、
色々話をしているうちに、そうではなくて、
本当に、体を動かして、
福を呼んでいるような人だということがわかります。

そのブリュノーさんは、
しなくてもいいのに、
私の仕事が終わると、
部屋のゴミ箱を、きれいにしてくれます。
初めは気づかなかったのですが、
ある日、それに気づいて、お礼を言いますと、

「ははは、だったら、
学長に、それを伝えておくれ。
そしたら、お給料値上げしてもらえるかもしれないからねぇ!」と
笑っています。
と、そんな風に、ごまかしてますけれど、
私たち公務員は、そんなことで、
お給料値上げ、なんてことは、ありえないのです。

照れて、そんなこと言ってるのだと思います。















それにしても、
それは、お掃除のおばさんの分担なのでしょう?
と、私が、不思議がりますと、

「ぼくがこうするとね、お掃除の人たちは、
その分、時間ができるでしょ。
すると
他のところを、もっときれいにしてくれるからね!」と
言います。
だから、みんなが得する、というような感じです。

また、
職場では、皆の誕生日がわかるようになっていて、
その日には、軽く、
祝い合うのが習慣です。
私は、ケーキを焼いて持っていきます。

すると、今年、ブリュノーさんは、
お花をくれました。
ささっと、外へ出て、雑草(?)のような、
かわいらしいお花をつんで、渡してくれました。

私が、野の花が好きと言うことは、
たぶん知らないと思いますけど。
うれしいお花ですので、
今でも、よく思い出します。
















そして、よく、
「どう、仕事は。
うまく行ってる?
何か、することあったら、言って」と
声をかけてくれます。

もう、人の役に立つことが、
楽しくって仕方ない、という感じです。
コロナの始めのころには、
雑巾で、あちこちを、しょっちゅうふいていました。
テキパキ、テキパキ。

こういう人が職場に来てくれて、
よかったなぁと思います。
みんな、そう思っていると思います。

もともと、この、
用務員の仕事の遅番は、
家に帰るのが遅くなるので、人気がないのです。
今までに、何回も人が変わりました。
ブリュノーさんも、それを気にしてるかな、と思えば、
そうではなくて、
この時間帯が、ものすごく気に入ってるのだそうです。

夜は、遅くまでにぎやかにすごして、
朝は、遅くに起きるのがいいのだそうです。
だから、自分にぴったり、と言っています。

へぇ、そうなんですね、と感心。
でも、もし、朝早くの仕事に就いたとしたら、
やっぱり、「この時間帯がすごくいい」なんて、
言うのかもしれない、と私はにらんでいます。

なんでもいいですけれど、
いつまでもこの仕事場にいてほしいな、と思います。
そして、
私も、ブリュノーさんの、
「太陽は頭の中」を思い出して、
体を動かしていこう、と思いました。

第一、
その方が、がぜん、楽しいですし!
















きょうも、読んでくださって、ありがとうございました。


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2022年4月5日火曜日

ますます、状況がワルクなる


先週は、ものすごくたくさんのことをしました。
飛び入りの仕事が入ったり、 
新しい人に会ったり、
ケーキを焼いたり、
設計をしたり、
いろいろ。

その上、
しょっちゅうニュースを見ては、
何か、いいことは起こらないだろうか、と
待ち構えているのですが、
まだ、そういうことは、ないです。

それどころか、
ますます、状況はワルクなっていくような気もします。
今回の、ウクライナのことは、
大河ドラマを見たり、
歴史の教科書を読むのとは、わけが違います。
ちょっと信じられなく、
涙が出ます。

















たしか、聖書に「10の災い」という話があって、
それは、エジプトで、
イナゴで、農作物がやられたり、
疫病がはやったり、
アラレがふったり、というのが10も続いた、というのです。

それを、思い出してしまいます。

まだコロナは終わっていないというのに、
ウクライナ。
そして、ヨーロッパには、サハラの砂が降っています。
そこいらじゅう、泥だらけです。
と思ったら、
エイプリルフールの日には、冗談のように、
急に寒くなりました。

アラレが降りました。
雪も降りました。
フランスの、ワインのぶどうや、
アンズ、
サクランボが、
大変なことになっています。

そして、
わが家では、皿洗い機が、故障したと思ったら、
掃除機も、アウトになりました。

おまけに、今日は、
寒すぎて、フランスでは、
電気が足りなくなりそう、というのです。
なるべく電気を使わないで、と
言われています。
こんなことは、初めてです!


でも、皿洗い機くらい、なんのその、と思います。
節電だって、なんのその。
よろこんで、そうします。

















ほんとに、心が沈むのです。
エイプリルフールの日には、どんなジョークを言おうかと、
いろいろ考えましたが、
どうも、思いつかなかったです。

ですので、
生徒さんには、「学校では先生にいたずらをしましたか?」と
聞いてみますと、


「大したことはしなかった。
あんまり厳しくない先生の時間に、
みんなで、バラバラの時間にアラームが鳴るように仕掛けた。
そして、授業中、
てんでバラバラに、あちこちで、
次々にアラームが鳴った」

ということです。
それを聞きながら、
私も、あわてて背中に手をやります。
背中に、魚の絵がはりつけられる、というのが、
まぁ、4月1日の、いたずらの定番なのです。
学校の先生は、よく、ターゲットになります。

今では、あまりそういうことしないのかな、
と思っていましたら、
帰り道に、
冷たい雨にぬれて、アスファルトの上に、
紙のお魚が、落ちてました。
セロテープで、どなたかの背中にくっついていた、
そのセロテープも、見えました。


















さて、上に書いた
設計をした、というのは、
革の、タブレットケースを作ってもらうためです。

私は、今では、
たくさんの楽譜を、薄いタブレットに入れて持ち歩いているのです。
そのタブレットを、大事に、
厚い革のケースで保護したいのですが、
そういうのが売られていません。
布でしたら、自分でも縫えるかもしれませんが、
革は、できそうにありません。

ですので、革の職人さんである、
靴修理屋さんに、話してみましたところ。
へぇ、革のケースね、
いいですね、
一枚革で、作ってみましょう、と
乗り気になってくれました。
そして、
なんども、お店に足を運んで、
話し合いをしました。

さっそく、試作品も作ってくれているのです。
それを元に、ここをこう、
あそこは、こう、と注文をつけて、
私の、好きな通りにしてもらいます。

大きな封筒のような、簡単なデザインなのです。
でも、
サイズ、
使い勝手のことを考えると、
細かいことを打ち合わせしなくてはなりません。

でき上がってから、

「あら、こんなの」なんていうことになったら、
かなり、がっかりするはずです。
それどころか、寸法が合ってなくて、
ブカブカ、とか、
タブレットが入らない、となったら、どうします。

仮縫いもできないのです。
ですので、
ここは、きっちり、詰めをしとかなくてはなりません。

ずいぶん、神経を使って、
決めましたので、もう大丈夫と思います。
あと4週間くらいで、でき上がるそうです。
楽しみです。

















ところで、
フランスは、といえば、
もう、マスクをしなくてもいいのです。
ところが、その、アマノジャクなことと言ったら!

以前は、マスクをしろと政府が言えば、
「自由をうばうの、反対!」と、
デモをしたり、文句をいっぱい言っていたのです。
それが、
今、マスクをしなくてもいいとなったら、
実は、
マスクをする人が、半分以上はいるのです。
そして、
「マスクを外すの、
ちょっと早すぎたんじゃないでしょうか」なんて、
言っているのを、よく聞くのです。

高校生でも、
今までは、いやいやマスクをしていて、
鼻の下までしか、かぶさなかったくせに、
今では、鼻も隠している人がいるそうです。

フランス人のアマノジャク、と
私は、おかしくて笑ってしまいます。


















ところで、
この災いの中、
フランスでは、大統領選挙が近づいています。
そして、
極端な考えの人が、多くなってきています。

おかしなことですが、
民主主義という制度によって、
極端な人(ひっ虎ー、プッチンプリンなど)が選ばれることもあります。
それを思い出して、
フランスの人が、
政治に関心を持って、
ぜひ、投票に行って、
このこわれやすい民主主義を、大事に守っていって、
というのが、私の強いお願いの気持ちです。

大変な時期ですが、
みなさん、
どうぞ、気も心も、お大事に、おすごしください。






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