2022年9月26日月曜日

9月の、コートダジュール


 もう、9月の末になってしまいました。
この月は、ただでも、新学年で、新しいことが始まりますが、
その上、
今年は、いろいろなことがあって、
もう、てんてこ舞いでした。

この夏は、
私の商売道具、ピアノの調子を整えるのに、
さんざん苦心しました。
ここまで、自分の楽器が、
自分の体のように、気になるものだとは
思っていませんでした。

それでも、
9月の初めには、久しぶりに南フランスに行けました。
これは、
3年ぶり!
行ってみれば、
ちょっとした変化もありました。

温度が高かったせいで、
木は、緑色をしていませんでした。
火事にはならなかったですが、
カサカサにかわいているようでした。

ブーゲンベリアの濃いピンクも、
あまり見られませんでした。
水の中も、温度が高いせいか、
海草がいつもと ちがいました。
海草まで、かわいて見えました。
魚の色まで、いつもより色あせていました。

(でも、海草のことは、気のせいだと思います)

















もう1つの変化は、
いつもならたくさんいる、ロシア人が、あまりいなかったことです。
コートダジュールには、
ロシア人が好んで来ますし、
別荘もたくさんある、ということです。
それが、
変わっていました。
























私は、いつもの海岸に行って、
海水浴。
そして、ゴーグルをつけて、
魚と一緒に泳ぎます。
水は、とても澄んでいます。

3年ぶり。
「やあ」と、言いたい気持ちですが、
返事もありません。
この3年で、温度が上がって、
別なところから、こわい魚が来たりしたそうです。
どう?と、話をしてみたいのですが、
魚が相手では、どうにもなりません。















そして、
水の中は、まぁ、涼しいですが、
外の暑いこと。
ちょっと歩くのにも、大変。

ロワール地方も暑いですが、
コートダジュールも、とても暑いです。
クーラーなしでは、とてもむりです。
ノルマンディーとは、ちょっとわけが違います。




 














そして、
もひとつ違うのは、お食事です。
レストランでは、ものすごく量が多いです。
だいたい、オリーブ油と、トマトとニンニクが、
必ず入っているようです。
そして、その量と言ったら、3人前くらいなのです。
これは、どういうことなのかと、
考えてしまいます。

コートダジュールの人が、こんなに食べるとは思えません。
これは、
観光客の、外国人向けかもしれません。

まぁ、それはともかく。
海に沈む夕日を見ながらいただく食事は、
ステキです。

















そして、帰りには、ニースに寄ります。
ニース イズ ナイス!(Nice is nice!)と
大声で言いたくなります。
海の色は、あいかわらず独特で、
ステキです!

昔、ビー玉で遊んだことのある方は、
ご存知かもしれませんが、
ビー玉には、2種類の色があります。
だいたい同じような青に見えますが、よく見ると、
紺色系と、
緑系。

その、紺色の方が、ニースの海の色です。
そして、光がさすと、
まるで、ミルクが入ったような青にもなります。

するとこれは、
やっぱり昭和時代の、アイスキャンデーで、
「ソーダ味」というのがあったのですが、
その色と、同じです。

そんな色の海を、初めて見たとき、
感激しました。
ぜひ、こんな色の水につかって泳いでみたい、と
思いました。
それ以来、機会があれば、来ます。

飛行場がすぐそばにあるのも、
ステキな点の1つです。
泳いでいると、
飛行機が、頭の上で、旋回したりします。
さわれそうなくらい、近いところで、です。
そばで見る、銀色の飛行機の、カッコいいこと!

そして、
私が、うちに帰るときに乗る飛行機も、
こんな風に旋回して、
さよなら、というように、パリに向かいます。
















今年は、
ニースの古道具屋さんで、
ポスターを一枚、買いました。
ニースの海岸の絵です。
仕事場にかけて、
チラ、と見ては
ニースの海岸を思い浮かべられるように、と、もくろんだのです。

これください、と言ったら、
「まぁ、これは亡くなった夫の絵です」と、
マダムが、喜びました。

聞けば、その未亡人も、
画家だということです。
奥にある絵を、たくさん見せてもらいました。
この次来たとき、買うかもしれません、と
言いました。

そのポスターは、今は、さっそく、
仕事場にかけられています。
なかなか、いい感じです。
ニースの海岸。
9月の、新学年。

今は、天気は、小雨が降って、
暖房も入りました。
キンモクセイも、2週間くらい前から咲いています。
ついこないだのことなのに、
南フランスは、
遠い、外国のように思えます。

きょうは、これから、
小雨の中、
ダンスの新学期レッスンに、行きます。

毎回、行く前は、少しドキドキします。
帰って来るころには、
クタクタになって、「あぁ、おもしろかった」という風になります。
それなのに、
毎回、行く前は、よっこらしょ、と
腰を上げないとなりません。

これは、どうしてなのか、
自分でも、よくわかりません。



暑かったり、
風が吹いたり、と忙しい地方の方もあるようですが、
みなさん、お元気で、おすごしください。

きょうもありがとうございました。






 






にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村



もうひとつのブログ
オンライン「ふだん塾」。
ピアノ教師として、上達の
ヒントを、書いています。

こちら↓










2022年9月1日木曜日

自分のやってることに、ガックリする


この夏は暑すぎて、計画していたことも、
思うままにいきませんでした。
小さな家具を工作する、とか、
ぬいものをする、など。
やっと、気温も、しのぎやすくなってきましたので、
数日前から、とりかかっています。

木をつかって、何かを作るのは、
私のシュミです。
と言っても、これは、
小学生の時にやっていた工作のレベルに、
少し毛が生えたくらいのものです。

そしてなんとなく、
今、8月が下旬になって、
こんなことをしていると、
まぁ、夏休み自由工作をしているのかしら、
と、ふと、
小学生の気分を、思い出してしまいます。

そして、「早く仕上げなくちゃ」という
焦りも、出てきてしまいます。
宿題提出ではないのですから、
そんな気分になることは、ないのに。

















木を使うときは、
ヤスリでみがく時が、とても楽しみです。
ただし、電動ヤスリは、
音はうるさいですし、
手に振動がかかって、しびれてしまうほどです。
あまり心地いいとは言えませんが、
できあがりは、すてきなのです。
それが楽しみで、電動ヤスリをがんばります。

きたならしい色で、
ガサガサしていた木の肌が、
だんだんけずられていきます。
木があったまる匂いがします。
白っぽい、ハダカの肌の色が出てきます。

あぁ、あなたは、こういう色をしていたのね、
と、
あらためて、こんにちはを言いたくなります。
そして、ヤスリのキメを、少しずつ細かくしていきます。
終わりの方は、
手で、紙やすりで、こすります。

すると。
もう、すべすべになります。
この感触は、
子どもの、ぬいぐるみ好きと、ほとんど同じかもしれません。
さわってるだけで、
気分は、落ち着きます。

ストレスの時に、こねる玉、
なんていうのがありますが、
私には、これをさわっているのがいいかもしれない、と
考え始めます。
それに、この杉の木などは、
香りがいいです。


 




















丸太を切ったところは、木目がステキで、
もう、じーっと見つめてしまいます。
バームクーヘンそっくり、おいしそう、と思ってしまいますが、
それは逆で、
お菓子の方が、木目をマネしたのです。

これが一年、これも一年、と
すぎた時を、しるしてあるそうです。
こうやって、大きくなったのね、
そのころ、私は何していたかしら、と思ったりします。
それにしても、
その線の美しさは、見事です。
自然というのは、本当にすごいです。

それから、
スイレンの花。
うちでは、このごろよく咲きます。
黒っぽい水面に、白っぽい花が咲きます。
咲くときは、もう嬉しくて、すぐ見に、近寄ります。
花は、完璧によくできています。
気持ちまで、すーっとします。

それでも、だんだん慣れてくると、
「あ、スイレンが咲いたわ」
となり、
しまいには、
「ふんふん、スイレン」と、頭でわかるだけで、
よく見もせずに、
通りすぎてしまったりします。

それでも、
誰もみていなくても、
スイレンは、
毎回、完璧な花を咲かせています。
自然はすごい、と思います。


 













私は、ピアノを弾いて、
一生懸命、表現の美しいものを生み出そうと、
毎日のように、
がんばっているのです。
でも、こうして自然のつくったものを見ると、
そのすごさに圧倒されて、
自分のやっていることに、ガックリきてしまう。

何も、人間が苦労して、つくらなくても、
自然がこうして素晴らしいものを、つくってくれてる、と
思ってしまいます。

まぁ、
これとそれとは、ちょっと話がちがうのかもしれませんが。



 













きのうは、久しぶりに、
ダンスのトレーニングが始まりました。
外で、でした。
夕方、蒸し暑いかなと思って心配していましたが、
いいそよ風もあって、
大丈夫でした。

久しぶりに、お仲間に会えて、
楽しく踊れました。
休み中は、
一人で練習しようとするのですが、
一人でつまらない、
なかなか、はかどらない、と思っていました。
聞いてみれば、
他の人たちも、同じようでした。

2人で踊ったりすると、
もう、なんとも言えなくいい時間になります。
まるで、2人の間に電磁気が発生して、
それで、お話ししているような(?)。

バカンスあとの、再出発でしたので、
体がなまってますから、
控えめに、踊りました。
いいトレーニングでした。
 
















まだまだ蒸し暑いロワール地方です。
朝や、夕方は、まぁまぁ涼しいのが、
心地よいです。

そういえば、
この暑さにも、いいところがあるのです。
困ったことばかりではありません。

今まで、この地方には、
夏のセミや、
秋の虫が鳴かないのを、残念に思っていました。

それが、
先週から、秋の虫の声がするのです!
はじめは、
もしかすると、これは街灯が出す、電気音かもしれない、
とか、
私の勘違いかもしれない、などと思いました。

それで、何回も調べに行きましたが、
たしかに、これは虫らしいです。
りんりん、と大きな声で鳴くのが、一匹いるようなのです。
うれしいです!
マツムシか、なんだか、よくわかりませんが、
ステキな声です。

秋の虫の音、と言ったら、
CDを持っているくらい、好きなのです。

数年前に、コオロギを買ってみましたが、
これは、ペットのえさなので、弱くて、
長生きしませんでした。
あきらめていたのですが、
自然が、ちゃんと、
丈夫な虫を届けてくれたようです。

朝や、夕方が、楽しみになります。

もしかすると、
この先、セミもやってくるかもしれません。

それでは、きょうは、このへんで。

ご訪問、ありがとうございました。








 








にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村



もうひとつのブログ
オンライン「ふだん塾」。
ピアノ教師として、上達の
ヒントを、書いています。

こちら↓