2022年6月28日火曜日

フランス、蚤の市


学年末になってきて、
いろいろな行事があります。
コロナなんか、どこに行ったか、
だれも、気にしていません。

それどころか、
コロナのせいで、できなかった行事まで、
今、あらためて、開かれています。

私も、先週は、
おめでたい行事や、
久しぶりの発表会に、行ってきました。
みなさんのうれしい顔を、たくさん見てきました。
いい「気」というのでしょうか、
楽しい雰囲気、エネルギーが、たっぷり!




そして、そんな中、
フランスでは、下院選挙がありました。
ご存知の人も多いかもしれませんが、
フランスでは、
極端な考えの人が、とても増えてきて、
ちっともおだやかではありません。
おまけに、若い人は、
80パーセントは投票に行かないということです。

どうなることかと、
私も、ハラハラしながら見ています。
結果は、なんとか、かろうじて安定しそうですが。
テレビを見ていますと、
極端どうしが、口げんかをしたりしています。
そのレベルは、
子どものけんかと、大して変わらない雰囲気です。

これでは、
政治に、投げやりな気持ちを持ってしまう人が
ふえて当たり前、と思ってしまいます。

極端の考えの党の人たちは、
ワルクチはよく言いますが、
では、具体的にどうする、ということは、
あまり言っていません。



  
もしかすると、次の大統領選挙では、
極端な方向に行ってしまうかもしれません。
「ワルクチ党」が国を治めることになったら?
うーん、
心配になってしまいます。

でも、こればかりは、
なるようになるしかありません。

それはさておき。


話は飛びます。

きのうの日曜日は、
蚤の市に行ってきました。
そこでゲットしたものは、
おままごとの、ティーポットと、
おままごとの、牛乳ポットでした。

昔は、生牛乳を買ってきて、
それをわかしてから、保存していたそうです。
それに使うようなポットかもしれません。
その、まねっこです。
おままごと、です。

それは、
フタもありませんし、
また、きっと、トウできた取っ手があったと思うのですが、
それも、なくなっています。

ただのような値段で、
売ってくれました。

ティーポットの方も、フタがありません。
取っ手の部分は、トウで編まれています。
金属のように見えてしまいますが、
実は、これは、
瀬戸物に、塗りものがしてあるのです。

両方とも、小さくって、
かわいらしい!

私も、おままごとでは、
瀬戸物の食器で、遊んだのを、思い出します。
そういえば、
最近では、そういうものがないなぁと、気づきます。
きっと、割れたりしたら、
あぶないから、ということかもしれません。



それから、
また、話は、飛びます。
先週の週末は、ものすごく暑かったのです。

アフリカから、熱風が来てしまったのだそうです。
これでは、私は頭が働かなくなる、と思いましたので、
前もって、
天気予報と、にらめっこしていました。

そして、
ひどい暑さの予定の日、午後の仕事は、
テレワークにさせてくださいと、上司に頼みました。
そうさせてくれました。

家へこもって、
雨戸を全部閉めて、
仕事をしました。

たまに、
ためしに、外へ出てみました。
道には、人っ子一人いませんでした。
それでも、空気は乾いていて、
すごしやすい、といえば、すごしやすい暑さでした。

そして、
それが3日ほど続いたと思ったら、
だんだん、涼しくなってきました。

今では、朝、11度、というくらいになりました。
最高が41度でしたから、
30度もの差が出た、ということになります。
たった10日くらいで、
こんなに変わると、体も、びっくりします。



そして、この暑さの前には、
嵐もあったのです。
大きなヒョウやアラレがふったり。
そうなのです、フランスは、ちょっと、
さんざんな目にあっています。
農作物だって、ずいぶん、大変なのです。

それでも、
うちでは、梅が少し、取れました。

途中、
暑さで、ポタポタと、実が落ちました。
まだ、青いです。
それを拾っては、
梅雨がない国で、
この梅の木は、困っているかしら、と、
ちょっと心配になります。



それを、家の中にためておいて、
熟させました。
それを、きょうは、塩につけました。
こうして、梅干しを作ります。
そして、暑さをしのぎます。

ずっと昔、昭和時代、
おばあちゃんのうちでは、
スダレに3本くらい、ものすごい量の梅を干していました。

おばあちゃんちにお泊まりに行くと、
外に出るとき、一個、
家に帰ってくるとき、一個、と、口に入れていました。
それでも、ぜんぜん減る様子はないのです。
ものすごい量です。

夏休みの思い出です。
それと同じ香りが、今もします。
梅の香りがすると、
あぁ、夏だな、と思います。



きょうは、
久しぶりに日記を書いたので、
書くことがありすぎて、
ちょっぴり、戸惑いました。




暑いところに住んでいる方、
おからだ大切に、おすごしください。

きょうも、ありがとうございました。







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2022年6月15日水曜日

オンラインお焼香


きのうは、朝4時に起きました。
私は、どちらかというと早起きの方です。
でも、
これほど早いのは、よっぽどのことがないと。

これは、
日本の親せきの法事に、オンラインで参加したのです。
東京では、法事が終わったら、
ゆっくりご飯でも、という計算で、
午前11時半、と決めたようです。

それを聞いたとき、
私も参加したい、と思いましたが、
同時に、うわぁ、こんなに朝早く、大丈夫だろうか、という考えも、
頭の中をかすめました。
フランスでは、朝4時半となるのです。
でも、まぁ、なんとなかるだろうと思いました。

それでも、
カレンダーを見るたび、
少しストレスになっていました。
4時起き、4時起き。
















始まりは、4時半。

ゆうべ、
着るもの、
時計、
スマホスタンドは、用意しておきました。

ご飯は食べたくなるのか、どうなのか。
その時になってみないとわからない、と思いました。
目覚ましは、2つセットしました。

4時に、目が覚めます。
あぁ、大丈夫、寝過ごさなかった、と安心します。
でも、また眠ってしまわないように、気をつけます。
身なりを整えます。
やっぱり、お茶を入れよう、
パンも焼こう、と準備します。

お茶とトーストなしでは、声が出ないと思いました。
マイクのテストのように、あーあーあー、と
発声練習をします。
お坊さんや、出席の人にごあいさつするのです。
大丈夫そうです。

そして、
4時25分を待って、
スマホでテレビ電話をかけます。
つながりました。
あの、おなじみのお寺の中が見えます。
すごいことです!
















みなさん、マスクをつけているので、
顔は見えませんが、私だけは、
マスクなしです。
「ヤァ、お久しぶり」と言いたくなりますが、
そういう場合ではない。
みなさん、とてもまじめな顔つきです。

そして、お経。
ポクポクポク、と木魚や、
ごわぁ〜んというかねの音。
音の質はイマイチですが、わかります、わかります。
これ!これ!久しぶり、と思います。

そして、お焼香
みなさん、かわるがわる、お焼香に行きます。
私もやらせてもらえたらいいのに、
でも、多分ダメだろうな、と思っていますと、
気の利く人がいます。
スマホを持って歩いて、前の方へ行って、
Chiyo  さんにも、お焼香をさせてもらいなさい、と
声をかける人が。

うわぁ、
久しぶり。
そういえば、こういう習慣があったのでした。
お焼香なんて。
まるで、お寺の中を歩いているみたいな気分になります。
「オンラインお焼香」です。

そして、おつとめは終わり。
おしゃべりするヒマもとらず、まじめに、
スイッチは切られます。
さようなら〜、またね。

私だけ、まだ暗い、朝のフランスに戻ります。
とても満足でした。
こんなことができて、本当に良かった、
すごいことだ、と思いました。

欲をいいますと、
なんとなく変だったのは、
お線香の香りが、ひとかけらもなかったことです。
法事といったら、あの香り。
でも、
もしかすると、そのうち、
そういうことができるようになるかもしれない、と
SF 小説のようなことを、考えました。

もちろん、
もっと欲を言えば、、、。















このごろは、いい天気で、
涼しい風で、気持ちいいです。
ロワール川あたりを歩いていますと、
自転車の人も多いです。

その中には、
イヤホンで音楽を聴いている人もいますが、
たまに、自分のスピーカーで、音楽を聴いてる人もいます。
それは、
ちょっと、おもしろいです。
あぁ、この人は、こういうのが好きなんだな、と
わかってしまいます。
さぁっとあらわれて、
さぁっと、横に消えてしまいますので、
音迷惑、という感じにもなりません。

こないだは、こうして、
ある男性が、クラシック音楽を聴きながら、
自転車をこいでいました。
めずらしいです。
へぇ、と思います。

また、ノリのいい曲だったりすると、
あぁ、あなたはこういうのが好きなのね、
ダンスも好きですか?と、聞きたくなってしまいます。
一緒に踊りたくなります。

















今、
いろいろな花が、いい香りを出しています。
外を歩いていると、
目をつぶっていても、歩けそうなくらい、
ここには、この木、
ここには、この花、というのが、香りでわかります。

うちの、タイサンボクは、花が始まりました。
レモンっぽい香りが、すごいです。
それをかぐだけで、上キゲンになってしまいます。
あと、
私の好物は、Chèvrefeuille 。
上の写真の花です。
オシロイバナの香りと似ています。

あとは、
ジャスミンの花、
木いちごの実が、とてもいい香りです。

 















このブログを書き始めて、
しばらくになります。

毎年毎年、同じような写真ばかり、
載せているのかもしれない、と
ちょっと気になります。
毎年、同じような草木の。
四季の移り変わりで、そうなってしまうのです。

私にとっては、毎回、
新鮮な感じなのですが。
























きょうも、ありがとうございました。


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2022年6月2日木曜日

なぜ日本人は西洋のマネをするのだ


 今、ロワール川沿いを散歩すると、
菩提樹の花の香りが、プンプンします。
とても強いのです。

フランスに来たばかりの時、
シャンプーに「菩提樹の香り」というのがあって、
珍しく思っていました。
ちょっと、とらえどころのない香りです。
でも、本物の花にお目にかかったことはありませんでした。

今、
それは、どれだかわかっています。
学年末になって、通信簿をつける、というような時期には、
必ず、この、いい香りがします。
「あ、あのシャンプーの香り」と思ってしまいます。

今年は、暑さが早めにやって来ました。
菩提樹の香りも、
ちょっと早めです。
いい香りで、夏休みはもうすぐですよ、という、
メッセージを送っているように見えます。
















もう、学校や電車の中では、マスクをしなくてもいいのです。
私は、念のために、
電車や、店の中では、まだつけています。

私のような人は、まれで、
もう、ほとんどの人は、
ふつうの生活をしているのが見えます。
話をする声も、マスクなしで、
ふつうの声になっているのが聞こえます。
あぁ、そんな感じだったな、と思い出します。

それでも、
ハグ、そして、フランス独特の、
ほっぺにチュッチュ、は、あまり見られません。
どちらかというと、日本人のように、
ボンジュール、と言っては、にっこり笑っています。
おじぎはしませんが、
じき、そんな日が来るかもしれません。

私は、チェックをするのが好きです。
手のこぶしを合わせる。
もしくは、肘で。
ほっぺに、チュッチュよりも、いいと思います。

このまま、チェックをする人が増えてくれたら、と
思ったりします。
















もう、ほぼ、ふつうの生活に戻ったかのようです。
ただ一つ、そうとも言えないことがあります。
それは、日本に簡単に行けない、ということです。

それは、あとしばらく、しんぼうすれば、
元に戻るのではないか、と思えます。

まあ、夏に日本に行くのは、もともと苦手なのです。
暑すぎます。
ですので、のんびり、しんぼうすることにします。



 
それにしても、
よく、どうして自分はフランスにいるのかな、などと、
考えたりします。
自分で選んでそうしたのに、
いまだに、どうしてそうなったのか、疑問に思うことがあるのです。
人生の3分の2は、 フランスで生活しています。

どうしてそんなことを思うかと言いますと、
日本の良さを、フランスにいると、
ものすごくよく、感じるからです。
日本の文化、職人芸、心意気、得意なところは、
よく気がつきます。
きっと、日本にいる人より、
毎日、それを感じているかもしれません。

まぁ、そのために、ここへ来たと言えばいいかもしれません。
だったら、
まぁ、なんともムダな感じがします。
そしてがっかりもします。
日本で、もっと日本的なことをやればいいのに、とも
思ったりします。


さっき、日本のテレビを見ていて、
明治時代に、東京の街を大改造しようとした、という
話を聞きました。
そして、これは、妙な話だという感じがしました。

ドイツの設計士に頼んで、
ドイツの建築を、東京に作ろうとしたそうです。
国会議事堂、裁判所、皇居などなど、、、。
お金が足りなくてか、実現しなかったそうです。
私は、しなくてよかった、と思うくらいです。

あのころ、木造の、日本独特の建物があったのに、
それでは、後進国と思われる、と思って、
ガンバって、ヨーロッパのまねをしようとしたのです。
そうしないと、西欧から見下される、と、考えて。

それは、確かにそうだったかもしれませんが、
私としては、
木造の素晴らしい技術をゼロにして、
「ヨーロッパ並みの」建築にするなんて、
本当に、もったいないことのように思えます。

日本の風土にあった、
日本の木造建築は、いいところがたくさんあるように
思えるのですが!


まぁ、それはさておき、
そして、その後、戦争に負けて、
またまた、日本はダメだ、という気持ちがして、
西洋のマネを続けたのかもしれません。

少なくとも、私の両親などは、
「舶来もの」と言って、
西洋のものを大事に考えていました。
そういう影響を受けて、私は育ちました。

そして、私はと言いますと、逆です。
フランスで生活していて、
日本人のすごさ、いいところが、よく分かります。
今では、フランスの人が、
日本にあこがれたりします。
まぁ、これは、漫画、映画の影響で、
ちょっと、ひいき目だと思いますが。

それにしても、
西洋のマネをしながら、
それを応用して、どんどん取り入れていくところは、
すごいと思います。

私も、ちゃんぽんに、
和洋折衷どころか、中華も混ざって
「和洋中」折衷で、料理していますし、
いいところは、なんでも国籍かまわず、
どんどん取り入れるのです。
これも、私が遺伝でもらった、日本人の体質かもしれません。



なんて、
こんな風に、いろいろ考えるのは、
やっぱり、ミニ ホームシックのせいかもしれません。
思えば、
3年くらい、日本に行っていません。

あぁ、
東京をぶらぶら歩いてみたいなぁと
思ったりします。 
みんな、どうしてるかしら。




東京ではありませんが、
あしたは、
ちょっとパリまで、足を伸ばします。
用事が済んだら、すぐにとんぼ返り。
それでも、
ちょっとした、あのにぎわいは、
いいスパイスになると思います。

ロワール地方も、
静かで好きですが、
たまには、都会の、ごみごみしたところが、
恋しくなります。




きょうも、いらしてくださり、
どうもありがとうございました。













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