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2022年6月2日木曜日

なぜ日本人は西洋のマネをするのだ


 今、ロワール川沿いを散歩すると、
菩提樹の花の香りが、プンプンします。
とても強いのです。

フランスに来たばかりの時、
シャンプーに「菩提樹の香り」というのがあって、
珍しく思っていました。
ちょっと、とらえどころのない香りです。
でも、本物の花にお目にかかったことはありませんでした。

今、
それは、どれだかわかっています。
学年末になって、通信簿をつける、というような時期には、
必ず、この、いい香りがします。
「あ、あのシャンプーの香り」と思ってしまいます。

今年は、暑さが早めにやって来ました。
菩提樹の香りも、
ちょっと早めです。
いい香りで、夏休みはもうすぐですよ、という、
メッセージを送っているように見えます。
















もう、学校や電車の中では、マスクをしなくてもいいのです。
私は、念のために、
電車や、店の中では、まだつけています。

私のような人は、まれで、
もう、ほとんどの人は、
ふつうの生活をしているのが見えます。
話をする声も、マスクなしで、
ふつうの声になっているのが聞こえます。
あぁ、そんな感じだったな、と思い出します。

それでも、
ハグ、そして、フランス独特の、
ほっぺにチュッチュ、は、あまり見られません。
どちらかというと、日本人のように、
ボンジュール、と言っては、にっこり笑っています。
おじぎはしませんが、
じき、そんな日が来るかもしれません。

私は、チェックをするのが好きです。
手のこぶしを合わせる。
もしくは、肘で。
ほっぺに、チュッチュよりも、いいと思います。

このまま、チェックをする人が増えてくれたら、と
思ったりします。
















もう、ほぼ、ふつうの生活に戻ったかのようです。
ただ一つ、そうとも言えないことがあります。
それは、日本に簡単に行けない、ということです。

それは、あとしばらく、しんぼうすれば、
元に戻るのではないか、と思えます。

まあ、夏に日本に行くのは、もともと苦手なのです。
暑すぎます。
ですので、のんびり、しんぼうすることにします。



 
それにしても、
よく、どうして自分はフランスにいるのかな、などと、
考えたりします。
自分で選んでそうしたのに、
いまだに、どうしてそうなったのか、疑問に思うことがあるのです。
人生の3分の2は、 フランスで生活しています。

どうしてそんなことを思うかと言いますと、
日本の良さを、フランスにいると、
ものすごくよく、感じるからです。
日本の文化、職人芸、心意気、得意なところは、
よく気がつきます。
きっと、日本にいる人より、
毎日、それを感じているかもしれません。

まぁ、そのために、ここへ来たと言えばいいかもしれません。
だったら、
まぁ、なんともムダな感じがします。
そしてがっかりもします。
日本で、もっと日本的なことをやればいいのに、とも
思ったりします。


さっき、日本のテレビを見ていて、
明治時代に、東京の街を大改造しようとした、という
話を聞きました。
そして、これは、妙な話だという感じがしました。

ドイツの設計士に頼んで、
ドイツの建築を、東京に作ろうとしたそうです。
国会議事堂、裁判所、皇居などなど、、、。
お金が足りなくてか、実現しなかったそうです。
私は、しなくてよかった、と思うくらいです。

あのころ、木造の、日本独特の建物があったのに、
それでは、後進国と思われる、と思って、
ガンバって、ヨーロッパのまねをしようとしたのです。
そうしないと、西欧から見下される、と、考えて。

それは、確かにそうだったかもしれませんが、
私としては、
木造の素晴らしい技術をゼロにして、
「ヨーロッパ並みの」建築にするなんて、
本当に、もったいないことのように思えます。

日本の風土にあった、
日本の木造建築は、いいところがたくさんあるように
思えるのですが!


まぁ、それはさておき、
そして、その後、戦争に負けて、
またまた、日本はダメだ、という気持ちがして、
西洋のマネを続けたのかもしれません。

少なくとも、私の両親などは、
「舶来もの」と言って、
西洋のものを大事に考えていました。
そういう影響を受けて、私は育ちました。

そして、私はと言いますと、逆です。
フランスで生活していて、
日本人のすごさ、いいところが、よく分かります。
今では、フランスの人が、
日本にあこがれたりします。
まぁ、これは、漫画、映画の影響で、
ちょっと、ひいき目だと思いますが。

それにしても、
西洋のマネをしながら、
それを応用して、どんどん取り入れていくところは、
すごいと思います。

私も、ちゃんぽんに、
和洋折衷どころか、中華も混ざって
「和洋中」折衷で、料理していますし、
いいところは、なんでも国籍かまわず、
どんどん取り入れるのです。
これも、私が遺伝でもらった、日本人の体質かもしれません。



なんて、
こんな風に、いろいろ考えるのは、
やっぱり、ミニ ホームシックのせいかもしれません。
思えば、
3年くらい、日本に行っていません。

あぁ、
東京をぶらぶら歩いてみたいなぁと
思ったりします。 
みんな、どうしてるかしら。




東京ではありませんが、
あしたは、
ちょっとパリまで、足を伸ばします。
用事が済んだら、すぐにとんぼ返り。
それでも、
ちょっとした、あのにぎわいは、
いいスパイスになると思います。

ロワール地方も、
静かで好きですが、
たまには、都会の、ごみごみしたところが、
恋しくなります。




きょうも、いらしてくださり、
どうもありがとうございました。













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2021年5月28日金曜日

ワクチンの、ショック



先日、となりの県まで行って、ワクチンを受けてきました。
その県は、あまり状態が良くないので、
ワクチンも、たっぷりあるようなのです。

一時間くらい車を走らせて、
注射場に、着きました。
注射場では、まぁ、それはそれは、
うまく段どりができていて、
空港を通り抜けるよりも、ずっとラクです。

ただし、
みなさんの、ドキドキが伝わってきます。
なんでだろう、と思いますが、
やっぱり、注射の「後」のみなさんが、ドキドキしていないのを見ますと、
ははーん、注射がこわいのですね、という推測になります。

















私は、注射自体は、ぜんぜんこわくありませんが、
そのあと、どうなるのか、
重体になるのか、
体が、新しい変なことになってしまうのか、というような気持ちは、
ちょっとは、あります。

よく知らないワクチンです。
この先のことは、だれもわかりません。

でも、結果は、今のところは、
大したこともなく、すみました。
あとで、15分くらい座って待って、様子を見てから、
帰ってもいい、と言われました。

そのあとは、
ル・マンの街を、ぶらぶら歩きました。
24時間のレースで有名な、あの、ル・マンです。

















たった1時間で、着けるというのに、
なかなか来ない街です。
用事がないと、来ることはありません。

地図も持たずに、ぶらぶら歩きますと、
旧市街は、ステキでした。
中世の時代に戻ったような気になります。
























もう、そろそろ疫病のことも忘れて、
ふつうに、ぶらぶらしているような気持ちになります。
ただ、
カフェへ入って、座る、ということは、
まだ、しません。

テラスは、一応開いていますから、
本当は、座りたいのですが、
さて、座った時に、となりの人が、どのあたりに座るのか、
そして、
風の具合で、風上に、もし、ウイルスの人がいたら、
どうなるのか、などと考え始めますから、
ゆったり座れそうにもありません。



















結局、ふらっと、ミュゼに入ります。
マスクをしたまま、ひたすら歩いて、
油絵を楽しみます。

この地方の景色が、
ものすごくよく説明されている絵が、たくさん。
地元の方たちは、それはそれは、
誇りに思っていることでしょう。

ですが、こんなに素晴らしいのに、
私は、それほど、興味もわきません。
それより、
故郷のみんなは、どうしてるだろうか、だとか、
故郷のひと昔の景色は、どんなだったのだろうか、
の方が、気になってしまいます。

ずいぶん長いこと、故郷に帰っていませんから、
ホームシックになっている、というのが、
わかります。
















それでも、
中に、あ、すてき、と、
好きになってしまう絵に、出会います。

もちろん、このあたりの風景なのですが、
説明を見れば、
珍しく、
画家は、地元の人では、ありません。

私のような、外国人でもありませんが、
やはり、別なところから、やってきた人が描いた絵です。

























しばらくぶらぶらして、
お茶は、やっぱり、家で入れよう、ということになりました。
用意してきた、お茶の道具は、
そのまま家へ戻ってきました。

ワクチンを腕に、
さぁ、具合はどうなるか、と待ちかまえていましたが、
何が起こるということもありません。
ちょっと、くたびれたかな、ぐらいです。

注射のすぐあとに、
体に異物が入ってきた、という感じと、
泣きたくなるような気持ちが、少ししましたので、
そんな話を友人にしたら、
「ちょっとしたショック症状でしょう」と言いました。

そうかもしれませんが、
ショックといえば、
私のワクチンの書類を見た時に、
年齢のところの数字を見て、
ちょっぴり、ショックを受けました。
どなたか、別な人の書類かと思いました。

あぁ、そうだっけ、
そういう年になったのだっけ、ということに
気がつくまでに、しばらく時間がかかりました。


















きょうも、読んでくださって、
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2016年11月7日月曜日

日本の人口は、減っているのか



けさの、ロワール地方は、
寒いです!

ひたすら、じめじめ、寒いです。

朝起きた時は、
むかいの屋根に、霜がおりていて、
びっくりしました。
11月に、初霜なんて、めずらしいです。
けれど、空もカラッと晴れていたので、
気持ちよいな、とよろこんでいると。

しばらくして、トントン、と雨の音。
天気のアプリをみれば、
2度、と、あります。
東京の秋とは、ちょっとちがって、
しんしん、じめじめ、冷えそうです。



さて、
今回、日本に行って、思ったことがあります。
前にも、少し、思ったのですが。
気のせいかもしれません。

東京、都心をふらついていて、
なんとなく、人が少ないような気がするのです。
山手線に乗っていても、です。

以前のような、ラッシュアワーの「すごさ」も、
なんとなく、おだやかになったように、感じます。

町中を歩いていても、
人が、少なくなっているような、気がします。

サラリーマンの数がへっているのか、
それとも、時差通勤のおかげなのか。

こんど、数字をしらべてみよう、と思いました。



それにしても、
私のおじいちゃんたちが生まれた、100年くらい前は、
東京は、ずいぶん人口が少なくて、
建物も、今のようには、なくて、
スカスカだったことでしょう。

見晴らしも、よかったことでしょう。

山手線にのりながら、
私は、たまに、
そんな風景をおもいうかべて、
ひとりで、楽しんだりします。

また、
電車にすわっている人、ひとりひとりに、
着物をきせてみたりします。
「おっ、似合ってる!」と、思わず拍手しちゃいます。
(心の中で)
たいていの人に、着物は、ぴったり似合います。

それから、
里帰りの、帰り、
羽田の飛行場に向かいながら、
「浜松町」ということばを、夫に説明しました。
松が、かっこよく、
のんびりと、砂浜にはえてる様子が、うかびます。
とっても、すてきです。

こんなふうに、
東京の町を、楽しんだり、しました。



さて、
けさのロワール川は、
もみじが、きれいかな、と期待していたのですが、
もみじ、というよりは、
枯れ葉色、でした。

2度、という天気アプリをみたので、
スキーに行くような格好で、散歩に行きました。
毛糸の帽子、てぶくろ、ブーツ。
おおげさではなくて、それが、正解でした。

それでも、手は、かじかみました。
家に帰ったら、お風呂に入れたらいいのだけど。
先週はいった、
東京の銭湯が、恋しいナ、と、思いました。




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2016年11月4日金曜日

日本の、良くないところは



きのう、日本からフランスへ、もどってきました。
まだ、時差ぼけで、頭がぼーっとしています。

短い滞在なのと、
たまにしか、行けないのとで、
日本の、私の大切な人々は、
大歓迎してくれます。

これでもか、これでもか、
というように、
日本の良いところを、見せてくれたり、
おみやげに、と、
日本の、いいところばかりを、
プレゼントしてくれます。

私は、私で、

くずもち、
シュークリーム、
茶わん蒸し、
中華料理、
あんみつ、
などなど、おいしいものを、
できるかぎり、食べてしまいます。

そして、
銭湯へ行って、
温泉にはいって、

海のすてきな景色をながめたり、
町中の、中途はんぱに古い、むかしのまんまの、
昭和の家なみを見ては、

きょろきょろしたり、
ぼーっと、して、

ともかく、
日本のいいところばかり、
味わってきました。

日本を出て、ここ、
フランスに住むことを決めた時、
そんなに、日本のいいところを、知りませんでした。

なんとなく、あたりまえのように、
見ていたこと、
やっていたこと、
きいていた、日本にしかないものを、
今、
いいな、と思います。

なくしてみて、
やっと、その良さに気づきます。
そして、
短い里帰りで、
たくさん、味わってきます。



今回は、
昭和時代の、ボンボン時計を、
持って帰りました。
オークションで、買いました。

チクタクは、ちょっとうるさいですが、
きいていいるだけで、
体が、よろこんでいるようです。

ザーンザーン、と
時報をうつ音は、
友だちのうちで、遊んでいて、
きこえてきた音です。
「あ、もう帰らなくちゃ」という、合図。

この音をきかなくなって、
ずいぶんになります。
きいていると、
なくしたパズルのピースが、もどってきたような、
そんな気持ちです。


もちろん、
日本にだって、良くないことは、あるはずです。
でも、私は、それは、
無視します。
いいとこばかり、味わって、
思う存分、日本を楽しんじゃいます。

いつも、外国で、
日本が恋しい気持ちになっているのだから、
里帰りの時は、
うんと、甘えてしまうことに、します。
ありがとう、日本。
ありがとう、日本の人たち。


さあ、
時差ぼけの、ねぼけまなこ、ですが、
これから、仕事に出かけます。


きょうも、
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2016年9月28日水曜日

こんなものが、おふくろの味だなんて



きょう、水曜日は、午後からの仕事です。
ですので、朝市に行きました。
けっこう早くに、行きました。

とちゅう、
常設の市場の中を、とおりました。

肉屋、
やおや、
魚屋、
などなど、準備をしています。

すると、

なんとも、なつかしいにおいがします。
なんだろう、と目をつむって、
考えたところ、、、

きゅうりの切ったの。
ウインナの、炒めたの。

そうそう、
これは、遠い昔の、
幼稚園のお弁当メニューです!

なんだか緊張して、
制服を着て、
黄色いかばんをななめに下げて、
黄色いうわばきぶくろも、もって、
朝ご飯も、なかなか飲み込めないまま、
スクールバスに乗って、
幼稚園に行っていました。

黄色いカバンの中には、お弁当。
お弁当箱は、アルミで、
「ぴっきいちゃん」というサルの絵が。
三輪車に乗っている。

中身はといえば、
ごはんと、
塩をふった、きゅうりの乱切りと、
炒めたウインナソーセージ、というおかず。

なんだか、そまつな、お昼ごはんです。
でも、そのおいしいにおいは、
よく、覚えています。

しかし、
キュウリとウインナが、
私の「おふくろの味」だなんて。
なんか、味気ない、と思います。

そうでなくて、
おいものにっころがし、とか、
煮物、なんていうのが、
おふくろの味なのだと、思っていました。

でも、このにおいは、
私にとっては、
世界のどこを歩いていても、すぐわかる、
心の中では、ピカっと光るような、
そんな、においです。
においをかいだだけで、
いっきに、幼い自分にもどれます。
なつかしい、なつかしい、
「おふくろの味」。

やれやれ、と、
思いながら、
きょうの、朝市では、
とうもろこし、ぶどう、にんじん、
そして、ひさしぶりに、
農家のお花を、買いました。



それでは、仕事に、行ってまいります。

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2016年8月30日火曜日

やっと、復活



やっと、サハラ砂漠の熱風が、去りました。

毎日、36〜8度、と
一週間も、なれない暑さがつづきました。
涼しくなってくれて、
私は、やっと生きた心地がします。

きょうは、
やっと、そうじも、ラクラクと、できました。

そうじをするのは、
そして、
片付けをするのは、
あまり上手なほうでは、ありません。
ですが、
散らかっていたり、ホコリっぽいのは、
さらに、苦手なのです。

このところ、
少し、元気がありませんでしたが、

涼しくなって、
さっぱりした部屋で、
あぁ、よかった、復活!
と、いう気分になりました。

調子にのって、
鉢植えの、植え替えをしたり、
水草の、株分けをしたり。



という、
ただ、それだけのことでしたが、
とても、うれしいです。

そして、
日本のみなさんは、毎年、きびしい夏を、
どのようにすごされているのだろう、と、
敬嘆の気持ちをもって、
ふるさとを、想います。

たしか、
私がいたころの、昭和時代の東京は、
今ほど、暑くはなかったです。

夕ご飯では、扇風機が、首をふっていました。
クーラーがなくても、
なんとか、大丈夫でした。
そして、
赤と緑のが一本ずつはいった、ヒヤムギなんかを、いただく。

扇風機といえば、
弟が、
お風呂あがりに、扇風機を、強い風力にして、
キンカンを塗っていたこともありました。
塗る時は、痛いけれども、
あせもに、よく効くのだそうです。

きっと、今は、あせもなんて、
ないかもしれませんね。
なつかしい、
昭和時代の、夏を、思い出してしまいました。


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2016年6月24日金曜日

ホームシックになる時、ならない時



学年末で、いろいろ行事があります。
書きたいことも、たくさんあります!

まずは、先日、日曜日、
近所の方と、となりの県に、あそびに行った時のこと。

となりの県といっても、そう遠くはありません。
ただ、ふしぎなことに、あまり行きません。

昔、杉並区に住んでいたころ、
杉並区の情報ばかりはいってきた、ことを
思い出します。
うちのうらの、すぐそこは、中野区でした。

でも、「区報」が、はいってこなかったからかもしれません。
中野区は、ちょっぴり外国のように思えました。

それと同じか、となりの県に、あまり行ったことがないです。

それをきいて、とてもなつっこい、近所のご夫婦が、
おいしいレストランや、
おもしろそうなお城があるから、
行こうよ、とさそってくれました。

ほんとうに、
レストランは、とっても、よかったです。
それに、いつもと違う人たちと食べるのは、楽しい。

気さくで、おいしい魚料理でした。
遠いのに、新鮮なお魚をもとめて、
海辺まで、買い出しに行くそうです。
びっくり。

さて、
問題は、お城。

ここ、ロワール地方には、お城がたくさんあります。
お庭も、中も、すてきです。
でも、私の好みからいうと、
ちょっと派手すぎる、というのが正直な感想です。

今回も、お城、どうかな、と、
思いました。
でも、誘ってくれる人たちは、
「すごいお城だ」と、ちょっと興奮ぎみです。

実際、とてもすてきでした。
ブレゼ城といいます。

着いたとたん、ほんとうに、すばらしいお城が見えます。
お殿さまの、スィートホームではありますが、
戦争中に、たてこもるようなお城でもあるそうです。

お堀が、深くて、
地下も、ものすごく深いお城でした。



いざ、おりてみると。

たくさんの地下室があって、
ほこりだらけです。
パン焼きかまどがあったり、
ワインをつくるところ、
そして、
おかいこ(蚕)を、飼っていたところも、あって、びっくり。

あぁ、シルクロードをつたって、お蚕も、ここに来たのかしら。

また、
とても重々しい、とびらもありました。
ほこりや、クモの巣が、かかっています。
きけば、中世の、とびら、だそうです。
まぁ、
そんなに古いのに、だれも、気にかけていないみたい!

厚ぼったい、とびらの木を、なでながら、
中世の人も、さわったのかしら、と
思いうかべました。

とってもすてきな、とびらだと思います。



























この小さなかまどは、
非常時の「かまど」だそうです。

遠いむかし、中世のころ、
戦争がおこった時、
お殿さまは、お城にたてこもったそうです。
そして、
村中の人たちも、この広い地下に入れて、守ったそうです。

この小さなかまどは、
そういう時にパンを焼く「かまど」なのです。
でも、村中の人が、
お城の、地下にこもるなんて!
それに、酸素は、じゅうぶんに、あったのかしら。

そして、
その時の、村人の気持ちを、思いうかべて、
不安な雰囲気を、想像してしまいます。
小さい子も、いたかしら。

などなど、
思いうかべているうちに、

お城の、上の方に、あがってきました。

すると、がらりと変わって、
お殿さまの、豪華な、生活の様子が、
うかがわれます。
なんでも、かざりが、ゆたかなこと。
フリルや、金の額縁が、かなり多いです。

でもこれが、私には、ちょっぴりつらいのです。

とたんに、なんとなく、
うちに、帰りたくなります。
この美しさを、あまり気に入らない自分が、
申し訳なく、思えてくるのです。
ホームシックのような気分です。
あぁ、なんだか、
木でできた、日本の民家を見たいなぁ、
と、思ってしまいます。

でも、
さっきの地下の、家来の人たちの、生活の様子は、
おもしろかったな、
こういうのを見ている時は、
自分は、ホームシックにならないんだけどな、
などと、

損にも、得にもならない、
妙なことに感心しながら、また、散歩を続けました。

気さくな人たちと、一緒で、
楽しい、一日でした。


外のカフェで

























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2016年1月10日日曜日

フランスからながめる富士山


ゆうべは、夜寝る前にネットで富士山を見ました。
日本では夜が開ける時刻でした。
空がだんだん明るくなっていくのが見えました。

私は「絶景くん」というサイトから、富士山を見るのが好きです。
2分おきに写真が撮られています。
そのながめは、とても壮大です。
雲やかすみで全く見えないこともあります。

小学生の時、山中湖につれていってもらったことがあります。
その時、富士山を生まれてはじめて近くで見て、
とても感動しました。
数十年もたった今ですが、
リアルタイムで写真を見るたびに、その時の気持ちを
ほんのちょっと思い出します。

本当は、本物の富士山を見たいです。
ですが、こうやってネットの窓から富士山を見られるのも、
贅沢なことだなあ、と思いました。


















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