2020年5月8日金曜日
お客さんは、もう帰った
うちに、
ルージュクという小鳥が、
しばし来てくれたことは、
お話しました。
また、もどってくるのでは、
と言ってくださった方も、ありました。
それが、
まさに、あたっていました。
次の日、
夫が、「いる!」と言うのです。
えええっ?
カメラをつかんで、
外へ出れば、
ツバキの木の下に、います。
こっちを見ています。
ほんとです、あの、小鳥ちゃんです。
うれしい。
ちょこまか、
土をつっついては、食べたりします。
カメラを向けると、
気に入らないのか、
木の上にのぼって、見ています。
あぁ、元気そうで、なにより。
君、もう、大丈夫ね。
それにしても、
家族が、むかえに来てたみたいのに、
一緒に、行かなかったの?
もしかすると、
ここに、住むのかもしれない、と
思ったのですが。
結論をいいますと、
2日、ここにいましたが、
きょうは、
もう、見あたりません。
お客さんが、帰ってしまったような、
がらんとした、気持ちがします。
また、戻っているかもしれない、と
外へ出るたび、さがしてしまいます。
その2日間は、
この小鳥と、一緒に、
私は、庭で、ぶらぶらしたりしました。
まだ、高くは飛ばずに、
だいたい、地べたをはね回っていました。
私は、
「もち」という名をつけて、
呼びました。
ポチという犬の名がありますが、
「もち」は、おもちのように、
上あがりに、発音します。
すると、
「ち」と言う時に、
なんとなく、鳥の声と似ていて、
あちらも、きょとんと、します。
「もち」、といいながら、そばに行くと、
きょとんと、見ていて、
ちょんちょん、と、
2、3歩は、こちらによってきます。
かわいらしいことです。
でも、まぁ、
1メートルくらいのところが、
限度です。
あっちに、行ってしまいます。
もしかすると、
ここに住んでくれて、
こうして、話(?)ができるかもしれない、と、
楽しみにしたりしました。
でも、
元気よく、旅立って行ったようです。
うれしいのと、
さびしいのと、半々。
ところで、みなさん、
この鳥をご存知かどうか。
日本では、見たことがなかったですが、
このあたりでは、
春、夏になると、よく見られます。
ルージュク=「赤いしっぽ」という名です。
その、おもしろいのは、
鳴き声です。
すごく、めずらしい鳴き声です。
ぴよぴよ、と、まず鳴いてから、
そのあとに、最後に、
紙をくしゃくしゃに丸めるときの、音が、するのです。
つまり、
「ぴよぴよ、ぴよぴよ、ぴよぴよ。くしゃくしゃ」と、なります。
そんな不思議な鳴き声を、
知りませんでしたので、
私はさいしょ、
だれかが、遠くで、
紙を丸める仕事をしているのだ、と思っていました。
「くしゃくしゃ」なんて!
「もち」は、
まだ、子どもですので、
そんなふうには、鳴きません。
音は、しません。
もしかすると、
いつか、
また、「くしゃくしゃ」ができるころになったら、
ここへ、遊びにくるかもしれません。
だと、いいなあ。
でも、そのころには、
大人になって、みちがえてしまうはずです。
「もち」なのか、
ふつうの、ルージュクなのか、
区別がつかないはずです。
でも、
もしかすると、
私を見て、きょとん、とするかもしれません。
そうしたら、
「ああ、『もち』かもしれないな」と、
思うでしょう。
などと、
ロックダウンで、
ヒマがすぎて、色々なひとりごとを、
頭の中で、おこないました。
このロックダウンも、あと2日で、
終わります。
解除、うまく、いきますように。
みなさんも、お元気で、お大事におすごしください。
読んでくださり、ありがとうございました。
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2 件のコメント:
Chiyoさん
コロナ心配していましたが、皆さまお変わりないみたいでホッとしました。
どうかこれからもご無事でありますように。
さて、先日からのルージュクのお話!
もうワクワクして読みました。まるで自分もそこに居て、じっと観察している
かのような気分に浸れました。
心がじわーっと温かくなりました。
素敵な出会いがあったのは、きっと普段からのChiyoさんの暮らしぶり、心がけが
あらばこそ、だと思います。よかったですね。
たま
たまさん!
おひさしぶりです。
私のきまぐれ日記を読んでくださり、
一緒に感動してくださり、
とっても、うれしいです。
ルージュクは、
そのあとも、気にして、さがすのですが、
いません。
いなくなって、さびしいですが、
あの、かわいらしさの感じは、
いまでも、
はっきり残っているんですよ。
ルージュクのように、
たまさんが、
もどってらして(というふうに思えました)
うれしかったです。
お元気でおすごしください。
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