2023年5月30日火曜日

4年ぶりの日本、その2


コロナがしずまって、
日本にも、手続きなしで、行けるようになりました。
こんなに、おめでたいことはないです!
あまり、そのことを祝う人はいないのですが。

私は、ほぼ4年間待ちました。
ですが、
その間にも、
友人の中には、まぁ、めんどくさい書類手続きをして、
ひんぱんに里帰りをしていた人は、あります。
ずいぶん、ご苦労さまなことだと思います。
私には、とうていできないことです。

一番、これはムリと思ったことは、
こんなことです。

めでたく書類が通って、
飛行機に乗れて、
パリから東京に行くとします。
けれども、もし、その飛行機に乗っていた人の中に、
空の旅の最中に、
一人でも、コロナ発病をした人がいたら。

そうしたら、
その飛行機に乗っていた人は全員、
東京の飛行場で、2週間隔離される、ということです。
そういうかわいそうな知人が、実際いるのです。

私は、たいてい2週間の予定で行きますから、
結果は、
東京まで行って、ホテルにこもって、
そして、誰にも会えずに
パリに戻ってくる、ということになります。










ですので、
これはトライしない方がいい、と思いました。
その間、フランスで、旅をしました。
でも、ホームシックの気持ちは、つのるばかりです。

それが、やっと
解除になったのです。
めでたし、めでたし、です。

その分、
会いたい人の数は増えていますし、
買い物の数も、増えています。

ただ、
減ったこともあります。

親類の人が、いく人か天国へ行ってしまいました。
これは、コロナの最中だったのです。
私が会いに行けなかったのは、もちろん、
近くにいる人たちでさえ、
なかなか会いに行くことができなかったのです。
さびしい、さびしい状況のなかで、
旅立っていった人たちです。

いつもだったら
その人たちに会いに行く予定が、
その分、減りました。


ところで。

その買い物の中に、
とってもいい買い物をしたと思うものがあるのです。
日本の誇りだと思っています。
なかなか、本気にしてもらえませんが、
私は、すごい発明だと思います。

それは、「空調服」というものです。
みなさんは、ご存知と思いますが、
小さな扇風機が、埋めこまれている洋服です。

私は、夏に日本に行ったことがないので、
使っている人を見たことはないのです。
日本のテレビで紹介されているのを、
見て、知りました。

これを発明した方は、
とても苦労して、開発を重ねられたそうです。
まがい品が出たり、
いろいろなご苦労があったようです。

私は、ぜひ、これを使ってみたいと思いましたし、
この方のご苦労に、
お礼を言いたい気持ちで、買いました。

どうして、
私がこの発明がすごいかと思うか、と言いますと、

*冷やすのに、自然に出てくる汗を使っているところ
(仕組みがシンプル)、
*電気代がとてもわずかなこと、
*クーラーのない場所で労働なさる方々にとって、
ものすごい救いであること、です。

ますます暑くなる地球にとって、
いいのでは?



すぐに、
日本で、それを組み立てて、
着てみます。
すると、
まぁ、涼しいのなんのって。

数秒スイッチを入れただけで、
体が冷えてしまいます。
ちょっと風邪気味だったせいか、
もう、寒くて、体が悪くなりそうです。
すぐに、止めました。

これは、この夏、重宝しそうです。
私は、すごくいいと思うのですが、


見ている、まわりの人たちは、ゲラゲラ笑います。
そうでなくても、
その話をすると、へぇ、何に使うのと、
不思議そうにします。
それは、「おドカタさんが使うものですよ」と、
教えてくださった(?)方もありました。

さて、
私が何に使うかといいますと。
私の住むロワール地方は、もともとは、
涼しかった場所なのですが、
このごろは、ずいぶん暑くてしかたがない。
とはいうものの、
クーラーはどうも気が進みません。

ですので、
庭仕事をしたり、
家の中で、
たとえばお料理、
おそうじの時など、
使えるような気がします。



 


フランスの友人にもためしに着せて、
自慢しましたところ、
やっぱり、ゲラゲラ笑いました。

「ホントに、寒いね」ということでした。
でも、このモーター音と一緒に、
ピアノ弾けるかな、と
心配していました。
たしかに、
ピアノを弾くには、ちょっと困るかもしれません。

そうそう、
ほんとうは、
来年のパリで開かれるオリンピックに、
来て行きたいのです。
夏の暑い時期に、競技を見に行くのですから、
これは、重宝すると思います。

でも、
夫が、
きっと、入り口で、身体検査をされて、
あぶない人とされるか、
バクダンの疑いで、
取り上げられるかもしれない、と言っています。

たしかに。
着られないのは残念ですが、
取り上げられるのは、もっと残念です。
着て行かないことにします。



話は、飛びます。

西伊豆で、お寿司やさんに入った時のことです。
江戸前のお寿司を、
伊豆でいただくのは、どうなのだろうと
いう考えが頭を横ぎりました。

とはいうものの、
お寿司は大好物です!
ここは、お魚は新鮮だし、
おいしいに決まってると思いながら、
入りました。

もちろん、おいしかったです、とびきり。
(しらすのなま、
トロトロのとろ、
上等の卵焼き、
そして、
あぶりのお寿司も)

そして、お寿司を握りながら、
大将がおっしゃるには。

「この西伊豆には、
外国人観光客が来ない。
テレビで見ていると、
なんでこんなところが、と
不思議に思うようなところが人気なんです。
それは、アニメで有名な、なんとか、と
そういう理由があるから」
ということです。

その点、
この西伊豆は、ただ美しいだけ、ということです。
そうですねぇ、
本当にいいところですよね、
フランスへ戻ったら、まわりの人に宣伝しておきます、と言いました。

ですが、
私は、心の奥では、
(あまりたくさんの観光客に来てほしくないな)
と思っています。

この方たちの商売、ハンジョウしますように、と
思いますし、
この自然なままの、素朴な感じのままでいて、
とも思ってしまいます。



ところで、久しぶりの日本の春。
東京にもありますが、
伊豆には、ヨモギがたくさん青々としていました。
あぁ、うちにもヨモギがあったら、
すぐに、草餅を作れるのに、と
思ってしまいます。

ヨモギを持ってこられないのは残念ですが、
それでも、
今回は、さんしょうの木を持ってこられました。
ちょうど、季節で、
お花屋さんには、とても勢いのいい
鉢植えが、たくさん売られていました。

大きな声では言えませんが、
トランクにそっと入れて帰るのです。
ですから、
青く、しげった葉っぱは、
荷物の中に入れる前に、
大胆に刈ってしまいます。
刈った葉っぱは、日本のみなさんに、
置いていきます。
とてもいい香りです!




そして、
パリに着いたさんしょうの木は、
ちょっとしわくちゃで、
疲れ気味でした。
ちょっぴり心配しましたが、
今では、
うちの庭で、元気になりました。
また新芽を、しゅうしゅうと吹いています。

ようこそ、
元気になったね!という気持ちです。




きょうもご訪問、ありがとうございました。







Chiyo





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