2020年5月1日金曜日

むずかしい仕事復帰


フランス政府は、5月11日に、
ロックダウン解除と決めています。

けれど、
その決断と実行のむずかしさは、
非常に非常に、高度です。

私は、
首相の説明を聞いて、
よくがんばってる、と、拍手したい気持ちです。

それでも、
批判する人もいますし、
私も、すべてに
賛成はできませんが、
「いつまでもロックダウンしてるわけにゃいかない」
という、
大前提は、よくわかります。


私は、
仲間とダンスや、スポーツができない、
ということをのぞけば、
家にいられることは、好きです。

本を読んだり、
ゆっくり料理をしたり、
さいほうをしたり、
庭いじりをしたり、
だらだらしたり。

つくづく、
自分は、そういうのが好きなのだなぁと、
あらためて、
よくわかりました。

ネットでレッスンするのも、
なかなか、調子がいいです。
生徒さんとの、やりとりは、
なかなか密です。
内容も、密になっています。

これから、
音楽院にもどって仕事をするのかどうか、
まだわかりませんが、
私は、
少なくとも夏のバカンスまでは、
ネットでレッスンする方がいいです。

それにしても、
同僚の人たちと話していて、
みなさん、
あまりリスクを考えていないように
見えます。

若いから?

日本では、
3つの密をさける、と
ゴロのいい、フレーズを見つけたと思います。
その、
密集した場所のところまでは、
フランスと同じですが、

そのあとの、
「換気」という考えは、
あまり、ここフランスに、ないように思えます。
そこが、
私は気になってしかたありません。

もともと、
この地方のフランス人は、
家の中の、すきま風というか、
空気が移動すること、を
とても、いやがります。
(courant d'air)

ですから、
電車やバスや、仕事場の窓をあけましょう、という
キャンペーンは、
無理なように思えます。

それから、
フランスでは、
マスクをつけるという習慣は、ないです。
ここでは、書きませんが、
マスクの効用について、
いろいろ誤解があるように、
思いますし、
政府のやり方にも、私は、
注文をつけたいところがあります。

たとえば、
今回の規則で、小学校では、
マスクを生徒さんにつけることを
義務にしていません。
理由は、
「小学生は、ちっちゃいから、
マスクを使えないから」です。

マスクを食べてしまって、のどにつっかえる、という
リスクがあると、考えたのでしょうか?

私は、
小学生の利口さは、
マスクをちゃんと理解して、
ちゃんとつけられる、と思っています。
ちゃんと、教えれば。

ということを、
考えますと、
私は、仕事復帰が、
どうも、気になってしかたありません。

これは、
カルチャーショックなのですが、
趣味や好みのはんいを超えて、
命にかかわってきています。
フランス人の、なんとなく、
ケセラセラ的な部分は、
いつもは、とてもチャーミングに思うのですが、
今回は、
とても、気になります。

換気をしないのが好みでない、というのなら、
がまんしても、いいですが、
たとえ小さくても、
命のリスクがあると思うと、
私は、
心の中は、
ぶるぶる震えてしまいます。

そんなに私の命を、
バーゲンしたくない、と
思ってしまいます。


私は、
今のところ、
仕事を失わずにすんだので、
それは、
とても、ラッキーです。

今後のことは、
わかりません。

早く、
この、よくない夢が、終わりますように。

みなさん、
お元気で、おすごしください。
読んでくださって、ありがとうございました。

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