もう、梅の花も満開ですし、
ジンチョウゲも、我が家にやってきましたし、
「光のお祭り」のクレープもう焼いて、
すっかり、春のことを思っていましたら。
なんだか、すごい寒波がやってきています。
この冬、初めて、ブルブル寒くなりました。
ダウンコートを着ました。
天気予報を見ると、
フランスが、真っ2つに分かれています。
北が、ものすごい寒波。
南は、ぽかぽか。
そして、
その境界線がどこにあるのかといえば、
私の住むあたり、ロワール川が、さかい目です。
つまり、
この町の北側、ロワール川の向こうは、寒くて、
南は、まぁまぁということになります。
確かに、ふだんからでも、差はあるのです。
町の北側に住んでいる友人たちは、かなり寒いはずです。
私は、南側にいます。
それでも、寒さは感じてしまいます。
寒波が来ることを、ちょっと前に知りました。
しかたなく、鉢植えのゼラニウムとか、
シンビジウムは、家の中へ入れました。
肉っぽい葉っぱの植物は、鉢が小さくて、
いちいち、めんどうでしたが、
これは、凍ったら、ダメになる、と思いましたので、
入れてやりました。
その寒いこと。
鉢をさわると、冷たいこと。
その昔、昭和時代、
小さい時は、寒くても、
オーバーも着ずに、外で遊んでいたことを思い出しました。
霜柱の上を歩いたり、
金魚の入っている火鉢の氷を、たたいて遊んだり。
寒くていやだなぁ、と思ったのか思わなかったのか、
ずいぶん外で、遊んでいました。
家の横にある、
木の樽に、白菜が漬けてあるのを、
母が、取りに行く時は、
なんだか、冷たくてかわいそう、なのを思い出します。
赤くなった手で、白菜を取り出しています。
そのせいか、
白菜のお漬物は、貴重に思えました。
特に、葉っぱのちりちりとした薄い部分は、とてもおいしい。
お茶わんの、あったかいごはんの上に、
2本のおはしで、器用に広げて、
お寿司のように包んでいただくのが、
ごうかなお食事!
透きとおって、ご飯つぶが見える、
その薄い色も、ステキなのです。
そんな白菜のお漬物は、しばら〜く食していないな、と
そんなことを思い出しながら、
植木をせっせと、家の中に運びました。
夫は、
ずいぶん鉢があるねぇ、と文句を言っています。
そう言いながらも、
大きな鉢植えの、みかんの木だとか、
日本の夏みかんの木も、大事に、
運んでいます。
一つ一つ、
思い出がつまっている、植木なのです。
ここで、枯らしてしまっては、タイヘン。
たったの一晩でやられちゃうことだって、あるのです。
そして、問題は、
今、満開の、梅の花。
土に、じかに植わっています。
これが凍ったら、
木は枯れませんが、
今年の実は、つかなくなります。
これには、シートをかけてやりますが、
こんなので、効果はあるのでしょうか?
念のために、ランプもつけてやります。
夜は、これで少しは温かくなるかもしれません。
もう、植物が、
かわいいペットのようになってきます。
風が吹いても、大丈夫なように、と、
よしずをかけたりもします。
シートが飛ばないように、と、
洗濯ばさみで、止めたり。
今晩が、寒さの山だから。
がんばってね。
ところで、きのうの朝は、
ちょっと、雪が降りました。
たくさん降ったら、大人は困る、とはわかっていても、
やはり子どもは、喜びます。
私も、うれしい、うれしい!
外へ出て、空気を吸います。
雪の匂いがするような、しないような。
でも、あまりつもりませんでした。
写真を撮っても、
ぜんぜん、このステキな気持ちは、写せません。
まっ白になって、
世界が、生まれ変わりそうな気持ち。
世の中の欠点が、
ぜんぶ見えなくなって、ちょっと、おとぎの世界になるような気持ち。
お菓子だって、
ちょっとくらい失敗しても、
パウダーシュガーをかけてやると、
まっ白になって、見ばえがします。
グッとステキになります。
そんな風に、
世の中が、パーフェクトになるはずなのですが。
それでも、家に入って、
お風呂場に行きましたら、
ものすごく明るくなっていました。
となりの屋根に、うすくつもった雪の光でした。
それが照りかえしていました。
まるで、
目が、光をごくごく飲んでいるみたいに、
体にいいような、そんな感じでした。
このごろの、うす暗い毎日をすごす私には、
この光は、とてもうれしい光でした。
きょうも、読んでくださって、
どうもありがとうございました。
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