2021年2月12日金曜日

フランス、真っ2つに分かれる

もう、梅の花も満開ですし、
ジンチョウゲも、我が家にやってきましたし、
「光のお祭り」のクレープもう焼いて、
すっかり、春のことを思っていましたら。

なんだか、すごい寒波がやってきています。
この冬、初めて、ブルブル寒くなりました。
ダウンコートを着ました。

天気予報を見ると、
フランスが、真っ2つに分かれています。
北が、ものすごい寒波。
南は、ぽかぽか。
そして、
その境界線がどこにあるのかといえば、

私の住むあたり、ロワール川が、さかい目です。
つまり、
この町の北側、ロワール川の向こうは、寒くて、
南は、まぁまぁということになります。
確かに、ふだんからでも、差はあるのです。
町の北側に住んでいる友人たちは、かなり寒いはずです。
私は、南側にいます。
それでも、寒さは感じてしまいます。






 






寒波が来ることを、ちょっと前に知りました。
しかたなく、鉢植えのゼラニウムとか、
シンビジウムは、家の中へ入れました。
肉っぽい葉っぱの植物は、鉢が小さくて、
いちいち、めんどうでしたが、
これは、凍ったら、ダメになる、と思いましたので、
入れてやりました。

その寒いこと。
鉢をさわると、冷たいこと。

その昔、昭和時代、
小さい時は、寒くても、
オーバーも着ずに、外で遊んでいたことを思い出しました。
霜柱の上を歩いたり、
金魚の入っている火鉢の氷を、たたいて遊んだり。

寒くていやだなぁ、と思ったのか思わなかったのか、
ずいぶん外で、遊んでいました。
家の横にある、
木の樽に、白菜が漬けてあるのを、
母が、取りに行く時は、
なんだか、冷たくてかわいそう、なのを思い出します。
赤くなった手で、白菜を取り出しています。

そのせいか、
白菜のお漬物は、貴重に思えました。
特に、葉っぱのちりちりとした薄い部分は、とてもおいしい。
お茶わんの、あったかいごはんの上に、
2本のおはしで、器用に広げて、
お寿司のように包んでいただくのが、
ごうかなお食事!
透きとおって、ご飯つぶが見える、
その薄い色も、ステキなのです。

そんな白菜のお漬物は、しばら〜く食していないな、と
そんなことを思い出しながら、
植木をせっせと、家の中に運びました。


















夫は、
ずいぶん鉢があるねぇ、と文句を言っています。
そう言いながらも、
大きな鉢植えの、みかんの木だとか、
日本の夏みかんの木も、大事に、
運んでいます。

一つ一つ、
思い出がつまっている、植木なのです。
ここで、枯らしてしまっては、タイヘン。
たったの一晩でやられちゃうことだって、あるのです。

そして、問題は、
今、満開の、梅の花。
土に、じかに植わっています。
これが凍ったら、
木は枯れませんが、
今年の実は、つかなくなります。

これには、シートをかけてやりますが、
こんなので、効果はあるのでしょうか?
念のために、ランプもつけてやります。
夜は、これで少しは温かくなるかもしれません。

もう、植物が、
かわいいペットのようになってきます。
風が吹いても、大丈夫なように、と、
よしずをかけたりもします。
シートが飛ばないように、と、
洗濯ばさみで、止めたり。


今晩が、寒さの山だから。
がんばってね。
















ところで、きのうの朝は、
ちょっと、雪が降りました。
たくさん降ったら、大人は困る、とはわかっていても、
やはり子どもは、喜びます。
私も、うれしい、うれしい!
外へ出て、空気を吸います。

雪の匂いがするような、しないような。

でも、あまりつもりませんでした。
写真を撮っても、
ぜんぜん、このステキな気持ちは、写せません。
まっ白になって、
世界が、生まれ変わりそうな気持ち。
世の中の欠点が、
ぜんぶ見えなくなって、ちょっと、おとぎの世界になるような気持ち。

お菓子だって、
ちょっとくらい失敗しても、
パウダーシュガーをかけてやると、
まっ白になって、見ばえがします。
グッとステキになります。
そんな風に、
世の中が、パーフェクトになるはずなのですが。

それでも、家に入って、
お風呂場に行きましたら、
ものすごく明るくなっていました。
となりの屋根に、うすくつもった雪の光でした。
それが照りかえしていました。
まるで、
目が、光をごくごく飲んでいるみたいに、
体にいいような、そんな感じでした。

このごろの、うす暗い毎日をすごす私には、
この光は、とてもうれしい光でした。


きょうも、読んでくださって、
どうもありがとうございました。





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