ぼんぼり? |
毎日、家でゆっくりしなければなりません。
たしかに、まだ馬力がでない感じです。
何もしないで時をすごす、なんて、めったにありません。
全然、そういうのに慣れていません。
結局、
いろいろなことを思いついて、
けっこう楽しく、すごしました。
そのなかで、
実に、感激した、というか、
人生観もほんのちょっと変わってしまった、という本*があります。
それは、
日本史を、一冊の文庫本に書いたものです。
別に分厚くはありません。
まず、それだけで、すごいと思います。
ですが、内容は、もっとすごいです。
これを読んだだけで、
私の、
貧しく、
無味乾燥で、
ぽろぽろに乾いてしまった冷やご飯のような、日本史の知識(?)が、
突然、味わいたっぷりの、湯気のたつ、ほかほかご飯になって、
登場人物も、動き出したのです。
顔の表情も出てきて、
私にほほえみかけたり、
にらんだり、
フン!と、そっぽをむいたり。
これで、いっきょに、
私の「歴史」コンプレックスは、なえしぼんだのです。
今まで、日本史を、何度読み返しても、
ちっとも頭に入ってこなかったです。
暗記した言葉は、ざくざくあるのに、ちっともわからない、
という妙な感じがします。
それが、
その暗記してきた言葉の意味が、
やっと、イキイキしてきて、
すごく、おもしろい!
聖徳太子も、人間だったです。
二枚舌ではないけれど、使い分けがうまかったり。
庶民の苦労、貴族の苦労も、よくわかる。
台風のおかげで、元寇には勝てたけれど、
はじめ、負けそうになっていた理由は、
実にギャグだったり。
などなど。
歴史というのは、人間の生きてきた記録だから、
登場人物も、
私と同じで、喜んだり、怒ったり、さびしがったり、
と、当たり前なことのかもしれませんが、
それに気づいたら、
なんだか、気がぬけたですし、
肩の力もぬけてしまいました。
今まで、私はなにを考えていたのやら。
それから、歴史の本を書いたのも、人間でした。
だから、間違いもあります。
証明されていないものもあれば、
いろいろな説がある、とも、ちゃんと書かれています。
なんだか、この科目が、
がぜん、親しみのもてるものになります。
それにしても、
「歴史」という名は、立派に聞こえるのです。
でも、じっさいは「けんか史」と呼んだ方が、
あたってると思います。
これだけたくさんの「けんか」が出てくる本も、
あまりないと思います。
なぜ、そういうことに
今まで気がつかなかったかしら、
歴史のおもしろさを、この年になるまで、味わえなかったのかしら。
教科書や、暗記制度(?)に、
ちょっぴり文句を言いたくなります。
でも、この世を去る前に味わえたのだから、
まぁ、いいか。
ところで、話は、かわって。
先週、
蚤の市でぶらぶらしていたところ、
写真のような、文箱をみつけました。
ウルシは、ちょっと、はげたりしています。
それだからか、
小雨がしとしと降って、ぬれてしまっているというのに、
市の人は気にしているふうでもなく、
タダ同様で、売られていました。
私はといえば、
別に必要はないのですが、
どうしても、このまま放っておくことができなかったです。
日本のもの=自分がなんとかしなくちゃ、という、
おせっかいな気持ちから、かもしれません。
甘いものでも詰めて、どなたかにプレゼントする時に使おう、
などと、こじつけを考えて、買いました。
けれど、家へ着いて、
きれいにふいてみると、
手描きの、鳥の絵が、とてもかわいらしく、
もしかすると、自分の手元に置いておくかもしれない、
などと、思ったりしました。
きのうは、おひなまつりでした。
みなさんは、お祝いなさったのかな、と思いつつ。
きょうも、読んでくださってありがとうございました。
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p.s.
* そのすごい本というのは、
「読むだけですっきりわかる日本史」 後藤武士著 です。
著者に、感謝と拍手をいたします。
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