2016年12月31日土曜日

スキーに行ったような気分

中央右、木の中に宿っているのが、ヤドリギです


今年も、ホワイトクリスマスにはなりませんでした。
ここロワール地方では、ほとんど雪はふりませんから、
そうなる確率は、低いのです。
ですが、毎年、そのことで、がっかりするのは、
だいたい、小さい生徒さんたちです。
「さぞかし、きれいだろうな」と、
楽しみにしているようです。

そして、この冬は、
山には、まだ、雪があまりない、ということです。
スキーの好きな人は、がっかりしているようです。

なのですが、
きょうは、車を走らせて、ちょっと街をはずれてみたところ、
霜が一面におりていて、
まるで、雪景色のようでした。

きれいでした!



ロワール川には、
水面から、霧が、モクモクとけむっていました。
「スモーク オン ザ ウォーター〜」という歌詞が、
どうしても、うかんでしまいます。
(みなさん、ご存知かしら)

むこう岸は、よく見えません。
今にも、中世の「湖の騎士」が、あらわれそう、
という、おもむきでした。

そして、寒いこと!
シャッターを切るたびに、
手ぶくろに、手をもどすのですが、
すぐに、かじかんでしまいます。


さて、きょうの目的は、
ヤドリギという植物を、とることでした。
フランスでは、新年があける時、夜中12時に、
ヤドリギの下で、キスをする習慣が、あります。
そうすると、幸せな一年になるということです。
家の中につるします。

私も、夫も、ちょっぴり迷信深い(?)のか、
それとも、フランスのお正月が、
あまりにも「何もなさすぎる」から、何かしなくては、
と、思ってしまうのか、
毎年、ヤドリギをかざりたくなります。



今年も、ヤドリギがととのいました。

あとは、あした、おおみそかのドリンクを用意して、
年越しそばを作れば、
しずかに、年が明けます。

みなさんは、どのように新年をむかえられるのでしょう。
お仕事の方もいらっしゃるかもしれません。
お家に帰られない方もあるかもしれません。
いろいろ、想像してしまいます。

いずれにしましても、この一年、
はるばる訪れてくださり、読んでくださって、
どうも、どうも、ありがとうございました。


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2016年12月29日木曜日

スローな、インスタント食品


きのうの朝は、寒すぎました。

毛糸の帽子をかぶって、
厚めの手ぶくろをして、
散歩に出たのですが。
吸う空気が、冷たすぎて、鼻がいたくなってしまいました。
そこの角まで行っただけで、進めなくなりました。
家まで、もどってきました。
そんなことは、初めてです。

ところで、
おとといは、半日がかりで、ある事を成しとげました。
一年に一度くらい、やることです。
おみそ作りです。

そんな話をすると、
「よく、やりますね」と、なかば、呆れられます。
もちろん、日本にいる方は、
そんな必要はないのでしょうが、
ここフランスに住んでいると、そういうわけにはいかないのです。

それに、
「手前みそ」とは、ほんとうに、そのとおりです。
家で作ると、おいしいみそができてしまうのです。
自分ちの味噌は、世界一おいしい、という錯覚をしてしまいます。



というわけで、
手間はかかりますが、半日がんばれば、
一年分のおみそが、できあがります。
一年間は、ラクできるわけです。

昔、高校の家庭科の先生が、
「おみそというのは、昔からあるインスタント食品ですよ」
とおっしゃっていました。
なるほど。

そして、
かつおぶしと、わかめといっしょに、
おみそを一人分丸めて、だんごにして、ラップにくるむ。
それを、お弁当と持って行きなさい。
あとは、職場でお湯をかければ、いいんですよ。
将来、仕事するようになったら、ぜひ、そうなさい、と、
アイディアを教えてくださいました。

それがいつも、頭にのこっています。
それで、今では、ほんとうに、そんなことをしています。
丸一日仕事がある日は、
ごはんと、それを持って行きます。

それに、このごろは、日本食の朝食をとる時もあります。

それにしても、
半日は、みそ作りに、けっこう、かなり、苦労しました。
さいわい、次女が手伝ってくれました。
彼女は、「おもしろい」って楽しんでいるようなのですが、
やっぱり、最後の方は、息を切らしていました。
なにが大変かというと、煮上がった大豆をつぶすこと、です。

ふくろに入れて、すりこぎでつぶすのです。
腕に力がないと、すぐ、つかれます。
私は、ピアノ弾きだから、けっこうその筋肉はあるのです。
でも、その、単調で、退屈なことと言ったらありません。

すぐに、いやになります。
長い、長い、作業です。
「こうすれば、あと、一年間は、ラクできる」と、心の中で念じて、
いっしょうけんめい、がんばりました。




やっと、できあがって、
ペーストを、深い壷につめていきました。
その時の、
達成感、
開放感、
充実感、
幸福感、
満足感といったら!!


材料の大豆は、フランスで買った、中国製。
米麹は、はるばる北海道から。
里帰りのとき、スーツケースに入れて帰りました。
お塩は、フランスのあら塩。

この作業が終わって、一段落です。
あとは、地下室に入れて、ねかせておけばいいだけです。
来年の秋、冬くらいに、できあがる予定です。

話はかわりますが、
先日、ある工作の店にはいったところ、
きれいな紙の売り場に、
西洋の紙と、
日本の千代紙が、たくさん売られていました。
ちょっと、びっくりしました。
私だったら、あねさま人形を思い浮かべてしまいますが、
さて、フランスの方は、なにを作るのかな、と、
興味をもちました。

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2016年12月28日水曜日

どうやったら、ケンカがなくなるか



クリスマスも終わりました。
ごちそう、
プレゼント、
うれしい顔、
たくさんのいいものを、
いただきました。
まだまだ、お祝い気分は、ぬけません。
友人に会いにいったりする予定が、あります。

それでも、
朝は、ふだんと同じに、
散歩に行きます。

きのうは、かなり寒かったです。
行きがけに、
ロワール川のあひるたちが、仲良く泳いでいたと思ったら、
帰りに見たときは、
なにやら、ケンカが広がっていました。

いったいどういう理由でか、と、目をこらして見てみても、
さっぱり、想像がつきません。

だれとだれがケンカしている、というのではなくて、
みんなが、それぞれ、だれかをつっついているようです。
全体が、そういうムードになっているようです。

こんな広い川で、領土の争いか、
それとも、三角関係か、
エサをとりあっているようでもないし、
いくら考えても、想像はつきません。

それに、
あひるの世界でも、人間の世界でも、
いったいどうやったら、ケンカがなくなるのか、
なんて、考えてしまいます。
でも、
私が考えても、答えは出そうにありません。
あの、有名な人が言ったように、
右のほおをたたかれたら、左のほおを出せばいいのかしら、

だけど、

私にそんなことができるかしら、
できそうにない。
でも、
それくらい、トッピョウシもないものでないと、
解決しそうにありません。

それにしても、
左のほおを出したら、さて、いったいどうなるのか、

などなど、
大それたことを考えながら、家路につきました。

そうしたら、
案の定(?)
夕飯のときに、
長女と、次女が、大げんかをはじめました!

まぁ、いっか。

もうちょっと、おだやかに話せるのなら、その方がいいけど、
それでも、言いたい事をちゃんと言い合えるのなら、
まぁいいか、
とは思うのですが。

それにしても、

あひると、同じに、
ああやって、つっつきながらも、
一緒に、群れて、暮らしているのは、
なんとも、ふしぎなものだなぁと、思いました。



今、わが家では、ビワの木の花が、満開です。
私は、この香りが、大好きです。
桜餅の香りが、します。

それにつられて、ハチも、来ていました。
ビワの花のハチミツなんて、あるのでしょうか。
見たことないです。
もしあったら、
桜餅の味がするかもしれないな、などと思いました。

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2016年12月23日金曜日

カナディアン サンタクロース



数年前に、
カナディアン サンタクロースというものを、
次女に、おしえてもらいました。
学校で、プレゼント交換をするとき、
こういうやり方を、したそうです。
(英語では、「シークレット サンタ」だそうです)


私は、遠い昔、
お習字の塾で、クリスマスの、プレゼント交換をした覚えがあります。

150円くらいのものを、買ってくる。
きれいに包む。
クリスマス会の日、みんな、輪になって、
プレゼントを、右手から左手へ、と、
回す。

どんどん、回しているうちに、
先生が、「止まれ〜」と、合図します。
その時、手の中にあったものが、
自分へのプレゼント、となります。

回してる最中に、
「あ、この包みは、良さそう。
これに当たったらいいのにな」と、
思ったりします。
でも、まだ「止まれ」の合図は、かかっていませんから、
だめです。
あれよ、あれよ、と、となりの人に、流れていきます。



さて、カナディアン サンタクロースのやり方は、
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
どういうのかといいますと、
前もって、全員が、ひそかに、くじをひいて、
だれにプレゼントをするか、決めるのです。

用意するプレゼントは、ひとり、一人分です。
みんなが、もれなく、もらえます。

ひそかに、だれかが、自分のためにプレゼントを
何にしようか、と
考えてくれている、というところが、
とってもフレンドリーだと、思いました。

ですので、
さっそく、そのやり方を、使わせてもらいました。
学校で、ピアノのクラスの生徒さんたちに、
その話をしてみますと、
みなさん、乗り気になってくれました。
おととしのことです。

ただし、
私の企画では、
プレゼントは、買うものではありません。
音楽を一曲、プレゼントするのです。
ユーチューブで、さがして、
相手の人によろこばれそうなものを、選ぶ、というものです。

ジャンルは、まったく自由です。
クラシックでも、エスニックでも、ポップでも、
ラップでも、
歌謡曲でも、なんでも。

きいて(見て)もらいたい動画のタイトルを書いて、
自分でカードをつくる。
そして、プレゼント風に、包む。


あのとき、生徒のみなさんは、
うれしそうでしたけど、
いったい、
どのくらい喜んでくれたのでしょうか。

私には、わかりませんけれど、
でも、
とてもきれいな包みが、たくさん集まって、
クラスのピアノの上をかざったのは、
きれいでした。

そして、その翌年は、
すっかり、その企画を忘れていました。
すると、クリスマスが終わってから、
「どうして、あれをやらなかったんですか」と、
ある人に、残念そうに、きかれました。

あぁ、そうですか、
喜んだ人も、いたのですね!
それならば、来年は、またやりましょう!
ということになったのです。


さっそく、12月にはいると、準備をはじめました。
でも、
今回は、ちょっぴり、説明に、苦労しました。

買わなくてもいいプレゼント、という説明をすると、

「?」

と、なってしまう生徒さんが、少し。
それじゃぁ、意味がないじゃないですか、
という顔をしています。

ちがいます、カードをプレゼントするんですよ、

というと、
「あ、それは、商品券カードですか?」

と、きかれたり。

でも、どうにか、わかってもらえて、
みなさん、ちゃんと期限までに、
それぞれ、工夫して作って、
きれいな包みを、持ってきてくれました。

私は、サンタクロースです。
この包みは、いったん、あずかっておいて、
バカンス明けに、みなさんに、配ります。

私は、
音楽が贈り物になることもある、という、
ヒントになってもらえたら、と思うのです。
長い人生のあいだに、いつの日か、そんなことを
思い出してもらえたら、と、思います。

(でも、実は、
「なんだか、ケチな企画をする先生が、いたっけな」なんて、
思い出されるのかもしれないです)

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2016年12月21日水曜日

引き算の、クリスマス



私は、クリスマスが、大好きです。

遠い昔のことです、
私は、教会の幼稚園に行っていました。
別に、クリスチャンの家庭に育ったわけではありません。
そこしか、空きが、なかったのだそうです。

幼稚園では、12月になると、
もう、それはそれは、たくさんの催しがありました。
子どもも、親も、先生たちも、
生誕劇だの、バザーだの、おやつだの、コーラスだの、
楽しい催しばかりです。

それに、
いろんなお菓子をもらえたり、
プレゼントをもらえたり、
手品や、曲芸の催しを見たり、
賛美歌を歌ったり。

なかでも、
生誕劇で、天使の役をやらせてもらったことは、
かなり、うれしかったようです。
白い衣装が、ライトをあびて、まぶしかったことは、
いまだに、覚えています。

そして、
家では、サンタクロースが来てくれました。
こんなに昔のことなのに、
よくまぁ、心に残っているなと、感心します。

と、こんなわけですから、
いまだに、クリスマスは、楽しみです。

なのですが、
ここフランスに住んでいて、
ちょっと、うんざりすることもあります。
それは、
クリスマスプレゼントを買いに行く時です。

街がにぎわっているのが、楽しい、というのを通り越して、
人がたくさんいすぎて、
さわがしくて、イライラする、というレベルになります。
その中で、「何を贈ろうかしら」と、考えることは、
私には、無理です。

それに、みなさん、同じように、
イライラ、うろうろ、しているようです。
何を買おうか?
と、悩んでいるような気がします。
それが、伝わってきてしまうのです。


ところで、フランスのみなさん、
サンタクロースに、何を注文されたのでしょうか。

私が注文したものは、
お風呂、です。
日本の、お風呂です。
ただいま、ちょっと工事中です。
そのことは、また、書くかもしれません。

それから、
もうひとつ、自分あてのプレゼントは、
大そうじ、です。
これは、私には高価なプレゼントです。

いらない書類、本、道具が、ちょっとあります。
ので、これを処分する予定です。

めんどくさがりの私にとっては、
大そうじは、値段が高いです。
お金の値段ではありません。

そうじなんて、
なんだか、地味で、あまり魅力がないですし、
モノを手ばなす時には、
ちょっぴり、エネルギーがいります。
あぁ、こんなこともあったな、と、
思い出がもどってきたり、します。
時間も、かかります。

これをプレゼント、と言うのは、
まぁ、一種の、こじつけです。
よっこらしょ、と、自分に言いきかせているのです。

でも、やっぱり、それが終わったら、
かなり、すっきり、うれしい気持ち、にもなると、思います。


けさの散歩では、
松ぼっくり(杉?)に、黄色い小鳥が
朝ご飯を、食べにきていました。
ちょんちょんと、枝から枝へと、動いていました。
せわしなく枝がゆれるので、
写真がブレてしまいます。
しばらく待って、やっと、写真がとれました。

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2016年12月14日水曜日

「もっと」は、「よろしい」の敵



英語でいうと、
「ベター」は、「グッド」の敵、となりましょうか。
これを、きのう、
フランス語で、ある人に、言われました。

あまりにも、私にぴったり、のことわざです。

欲を出して、「もっと、もっと」と、
がんばるのは、やめましょう。
うまくいかないですよ、というようなことだと思います。

たしかに、そうです。
そういうことは、よくあります。

「もっと、うまくいくかも」と、
がんばりすぎて、
苦しくなって、
ますます、下手になってしまう、ことです。

料理をしている時も、
遊びで、絵を描いている時も、
ピアノを弾いている時も。

それにしても、このことわざを、
今まで、一度もきいたことがありませんでした。

夕ご飯の時、その話を、夫にしたら、

たしかに、フランス語に、そういうことわざは、ある。
自分も、このごろは、気をつけるようにしている、

と、言っていました。
なかば、「白状する」というふうに。

なるほど!
私のまわりには、がんばりやさんが、多いのでしょうか。
だから、このことわざを、
今の今まで、一度も、聞いたことがなかったのかもしれません。



けさは、とても天気がいいです。
雨戸をあけて、びっくり、見とれました。

実は、
雨戸をあけるちょっと前に、絵の本を見ていました。
いろいろな絵を見て、
きれいだなぁと、ため息をついていたのです。
そして、雨戸をあけたら、
絵よりも、もっともっと、すてきな色の空が
広がっていました。

それでは、これから、散歩に行ってきます。

きょうも読みに来てくださって、ありがとうございました。
みなさまも、よい一日を!

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2016年12月13日火曜日

フランスの郵便屋さん



きょうは、2度、郵便局に行きました。
それほど、並ばなくてもすんだのは、よかったです。
でも、
「まだ、準備ができていないから、
また、あとで、来てください」
と、言われたのは、がっかり。

30年ちょっと、フランスに住んでみて、
郵便で、困ったことは、ほとんどありません。
ただ、郵便局に行くときは、
前もって、かなり緊張します。

ちょっとでも、やり方がちがっていると、
やり直しをさせられます。
それに、窓口の人によって、
やり方がちがったりもします。

それに、

なんだか、のろいのです。
もっと、てきぱきやってください、と言いたくなります。
30分以上並ぶことも、あります。

でも、まぁ、
それでも、郵便物は、迷子にもならずに、
ちゃんと届いてくれるのです。
正確さは、ばつぐんのようです。

ところで、
2度目に行ったときは、
おどろきと、ありがたい気持ちで、いっぱいになりました。

実は、
日本のある方が、
パリに下宿している私の娘あてに、ちいさな小包を送ってくださいました。
でも、住所が、まちがっていました。
もう、その下宿は、ひきはらってしまったのです。
もう、2年くらいたちますので、
郵便物の、転送の時期も、すぎました。

引越をすると、しばらくは、もとの住所に届くものを、
新住所に転送してくれます。
でも、もうとっくに、それは、終わりました。

あぁ、しかたないね。
その小包、迷子になって、どこかに、消えてしまうね。
残念だね。
送ってくださった方も、かわいそう。
さぞかし、がっかりしているでしょう。
などなど、言い合っていたのです。

それが、
郵便局から、身分証明をもって来なさい、という
知らせが、きたのです。
企業向けの、窓口に、と。



いったい、なんだろう、まさか、あの小包?
と、きょう、
2度も、足をはこんでみれば。

それが、やっぱり、
その小包だったのです!
ちょっと奇跡っぽいです!

転送の時期はすぎているのですが、
転送用のシールに、
実家の住所が、手書きで、書かれています。

郵便局のどなたかが、過去にさかのぼって、
パソコンをあけて、
さがしてくれたのでしょうか。

ほかにも、赤の大きなシールが、いくつかはられていて、
まぁ、おおげさに、
特別扱いになっています。

ありがとう!

見れば、日本からの、きれいな切手が、
たくさんはられていました。
ステキです。
何か、ステキな物が入っているにちがいない、
ぜひ、この宛先の人に、届けたい、と、
郵便屋さんは、思ってくださったのでしょうか。


そういえば、
以前にも、こういうことは、ありましたっけ。

どうやら、

「どうしても、これは、届けなくっちゃ」

と、いっしょうけんめい仕事なさってる、
職人気質の、郵便屋さんが、いるような気がします。

ありがたいです。

きょうの、うれしい、できごとでした。

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2016年12月9日金曜日

タイプライターを知ってる人、知らない人



きのう、「信じられない!」
というような手紙をもらいました。

まず、これは、広告の手紙だと思いました。
クリスマス近くになると、
チャリティーで、寄付してください、という手紙が、
多くなります。

これもまた、貧しい国から来たようにみせかけた、
手紙だと思っていました。

ところが、夫が、
「よく見て、
ドイツから手紙が来てるよ」と言います。

ドイツから、寄付の手紙?
変だなと思いながら、
ちょっとらんぼうに、封を切りはじめましたところ。

おやおや?

どうやら、
本当に、私あての、手紙のようです。

あ、これは、コンテナ船で出会った人です!
この夏、貨物船の旅をした時の、
「旅の友」。
ブレーメンの、おじいさんです。
ちょっとした理由があって、
そのお姉さんが、代筆してくださったのです。

それは、
私の出した、夏の手紙への、お返事でした。
とても、的を得た、きれいな英語で書かれていました。
こんなにおそくなって、ごめんなさい、と。

そして、
それは、タイプライターで、書かれているのです。
今どき、ものすごく、めずらしいです。


よく見ると、
文字が、はんこのように、紙に押されているのが、見えます。
一文字、一文字が、軽く押されて、
やわらかい紙が、谷のようになっているのは、ステキです。
カタカタ、というあの音も、きこえてくるようです。
リズムも。
カタカタ、カタカタ、チーン!

しかし、タイプライターなんて、
使う人が、まだいるのでしょうか。
あの、リボンも、まだ売られているのでしょうか。

そういえば、
私だって、30年くらい前、
はじめてフランスに来る手続きをしていたころは、
タイプライターを、使っていました。

まちがえたら、消すために、白い修正紙を使うのです。
でも、それでは、ちょっと目立つので、
正式の手紙を打つときなどは、
ミスはしないように、と、
緊張して、打っていました。
ちょっとまちがえたら、アウト。
また、やり直しです。

それにくらべたら、
今は、パソコンで、便利になりました。
自由に、カット、修正、できます。



でも、タイプライターの手紙には、
ちょっとした、味わいがあると思います。
そして、私は、
あの、おじいさんのことを、思い出します。

ムダな事には、お金を使わないで、
お金をためて、
コンテナ船の旅をする。
車や、飛行機の速さより、
船の、ゆっくり、エレガントなところが、好きな、
おじいさん。
やはり、タイプライターで、
旅行記をつづっている、ということです。

ちょっと、ガンコ。

私も、そういうところがあるから、
よく、わかります。

体の具合があまりよくなく、
もう、これが、最後の旅、ということでした。

そして、おじいさんは、
インターネットを使えない(使わない?)ために、
知らないことが、たくさんありました。
一緒に乗った貨物船のことも、
私は、ネットから知ったことがたくさんあったのに、
おじいさんは、ぜんぜん知らなかったです。

なんだか、世の中から、取り残されているような気も、しました。
それが、ちょっと、かわいそうな気がしました。

でも、そんなこと、
どうでもいいのかもしれません。

などなど、
そんなことを思いながら、
タイプの文字を、手でさわっています。

そろそろ、おじいさんに、
クリスマスカードを、送ろうと思います。

きょうは、信じられない手紙、の話でした。
読んでくださって、どうもありがとうございました。
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2016年12月7日水曜日

ますます、暗くなる



きのうは、仕事で、くたびれました。
バリバリと、自己主張してくる人たちと一緒の、
仕事でした。

それでも、
なんとか、自分の意見も言えて、
聞いてもらえました。
それに、どういうふうに、そうなったのか、
自分でもわかりませんが、
結局、プロジェクトは、自分の理想どおりに、進んでいます。

でも、そこにいたるまでの話し合いが、
ちょっと、苦しかったです。

たぶん、私が、傷つきやすいのだと思います。
反対されても、いやな顔されても、
そんなの気にせず、
どんどん自分の意見を通せる人に、なりたいです!



ところで、
今、フランスでは、
朝、8時でも、暗いです。
夕方は、5時には、暗くなります。
昼間は、ほとんどくもっています。

このさき、冬至までは、
ますます暗くなっていくのです。

そんな中、
先日、お花をいただきました。
この季節に、地元フランスでは、育たないようなお花。
あたたかいアフリカで育ったお花かもしれないです。
きれいな色です。
あまりにきれいすぎて、ほとんど造花のように見えます。


おっと、先日のことです。
とってもいいことを、発見しました。

うちには、2本、梅の木があります。
けれど、そのうち1本しか、花を咲かさなかったのです。
ずいぶん前からです。

きっと、私の剪定が悪いのだろうと思って、
ネットで、いろいろ研究したのですが。
1本だけが、ちっとも、咲きませんでした。

研究すればするほど、
剪定のやり方が、わからなくなりました。
とうとう、
今年は、剪定をするのがいやになって、
そのまま、なにもせずに、おきました。

そうしたら、です!
咲かない方の木に、
つぼみが、たくさん〜!
そして、木は、ものすごく元気そうです。

ということは、今まで、
私が、お花の可能性を、
カットしてしまっていたのでしょうか。
だったら、ごめんなさい。

どうりで、この木は、
今年は、元気いっぱいで、うれしそうです。
イキイキしています。

運よく、霜にやられなければ、もうじき、
たくさん花が、咲くはずです。
1月の終わりころ、です。

いい香りの、梅の花!
今から、楽しみです。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。
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2016年12月1日木曜日

もうじきノエル


けさは、アプリに、
氷点下一度、と、出ていました。

ずいぶんと寒くなりました。
でも、青い空は高く、お日さまが見えて、
東京の冬のようです。
さわやかで、気持ちいいです。

おつかいがあったので、
けさは、朝早く、
いつもとちがった道を歩きました。
商店街は、ノエル(クリスマス)のかざりが、きれいです。

あるカフェの、ひさしの上の方の、
ノエルのかざりが、とてもきれいでした。
写真にとっていましたら、
ボーイさんが、

という顔をして、ふりかえって
私とおなじ方角を、見ます。

そして、
「そうなのよ。いいでしょ、これ」
と上きげん。

「そうなんですよ、ステキですよ!」と私。


お花やさんも、すっかりノエル色になりました。

それにしても、寒い朝は、
ちょっとおつかいをしただけで、
すぐに、
あたたかい物を、のみたくなります。

まだ、商店街は、店があまりあいていませんが、
こういう、食べ物やさんは、
もう、あちらこちらにあいています。
実に、あたたかい感じを、かもしだしています。

パンと、お茶やコーヒーを飲める喫茶店です。
学生さんたちが、休み時間に、
楽しみにあそびにくる、お店です。

でも、私は、
すぐ自分のうちに帰れば、いい、
同じものが飲めるんだから、と、
それを通りすごします。

でも、心は、
その茶色っぽい、あたたかい色と、
パンのいい香りに、
すっかり、気をとられてしまいます。


帰りに、
ノエル用の、お人形の店を、見に行きました。
毎年、
キリスト誕生のシーンを描いた、
サントン(土人形)が、ならびます。

それが、
数年前から、おもしろいサントンもあるのです。
キリストが、
メキシコ人になったり、アラブ人だったり、
さらには、日本人だったりするのです。

それも、ちょんまげのヨセフお父さんと、
高島田に結った、マリアお母さんが、
おフトンに寝ている、キリストを見ているのです。

そんなギャグな、サントン人形を、
いったい、だれが買うのでしょうか。
いつも、興味をもっていました。
私も、買おうかと、思ったりもしました。

それを、きょうは、写真にとろうか、と思って、
いざウインドーの前にたってみれば。



いくらさがしても、さがしても、
ちょんまげヨセフも、
高島田マリアも、
見つからないのです。

3年間くらい、売れなかったのですが。
とうとう、売れたようです!

それにしても、いったい、
どんな方のおうちに、もらわれていったのやら。

日本人?
フランス人?
日本カルチャーのファン?

などなど、
おもしろおかしく、
思いをめぐらせながら、
あったかい家に、もどりました。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。
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