2016年12月29日木曜日

スローな、インスタント食品


きのうの朝は、寒すぎました。

毛糸の帽子をかぶって、
厚めの手ぶくろをして、
散歩に出たのですが。
吸う空気が、冷たすぎて、鼻がいたくなってしまいました。
そこの角まで行っただけで、進めなくなりました。
家まで、もどってきました。
そんなことは、初めてです。

ところで、
おとといは、半日がかりで、ある事を成しとげました。
一年に一度くらい、やることです。
おみそ作りです。

そんな話をすると、
「よく、やりますね」と、なかば、呆れられます。
もちろん、日本にいる方は、
そんな必要はないのでしょうが、
ここフランスに住んでいると、そういうわけにはいかないのです。

それに、
「手前みそ」とは、ほんとうに、そのとおりです。
家で作ると、おいしいみそができてしまうのです。
自分ちの味噌は、世界一おいしい、という錯覚をしてしまいます。



というわけで、
手間はかかりますが、半日がんばれば、
一年分のおみそが、できあがります。
一年間は、ラクできるわけです。

昔、高校の家庭科の先生が、
「おみそというのは、昔からあるインスタント食品ですよ」
とおっしゃっていました。
なるほど。

そして、
かつおぶしと、わかめといっしょに、
おみそを一人分丸めて、だんごにして、ラップにくるむ。
それを、お弁当と持って行きなさい。
あとは、職場でお湯をかければ、いいんですよ。
将来、仕事するようになったら、ぜひ、そうなさい、と、
アイディアを教えてくださいました。

それがいつも、頭にのこっています。
それで、今では、ほんとうに、そんなことをしています。
丸一日仕事がある日は、
ごはんと、それを持って行きます。

それに、このごろは、日本食の朝食をとる時もあります。

それにしても、
半日は、みそ作りに、けっこう、かなり、苦労しました。
さいわい、次女が手伝ってくれました。
彼女は、「おもしろい」って楽しんでいるようなのですが、
やっぱり、最後の方は、息を切らしていました。
なにが大変かというと、煮上がった大豆をつぶすこと、です。

ふくろに入れて、すりこぎでつぶすのです。
腕に力がないと、すぐ、つかれます。
私は、ピアノ弾きだから、けっこうその筋肉はあるのです。
でも、その、単調で、退屈なことと言ったらありません。

すぐに、いやになります。
長い、長い、作業です。
「こうすれば、あと、一年間は、ラクできる」と、心の中で念じて、
いっしょうけんめい、がんばりました。




やっと、できあがって、
ペーストを、深い壷につめていきました。
その時の、
達成感、
開放感、
充実感、
幸福感、
満足感といったら!!


材料の大豆は、フランスで買った、中国製。
米麹は、はるばる北海道から。
里帰りのとき、スーツケースに入れて帰りました。
お塩は、フランスのあら塩。

この作業が終わって、一段落です。
あとは、地下室に入れて、ねかせておけばいいだけです。
来年の秋、冬くらいに、できあがる予定です。

話はかわりますが、
先日、ある工作の店にはいったところ、
きれいな紙の売り場に、
西洋の紙と、
日本の千代紙が、たくさん売られていました。
ちょっと、びっくりしました。
私だったら、あねさま人形を思い浮かべてしまいますが、
さて、フランスの方は、なにを作るのかな、と、
興味をもちました。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。
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