2016年12月23日金曜日

カナディアン サンタクロース



数年前に、
カナディアン サンタクロースというものを、
次女に、おしえてもらいました。
学校で、プレゼント交換をするとき、
こういうやり方を、したそうです。
(英語では、「シークレット サンタ」だそうです)


私は、遠い昔、
お習字の塾で、クリスマスの、プレゼント交換をした覚えがあります。

150円くらいのものを、買ってくる。
きれいに包む。
クリスマス会の日、みんな、輪になって、
プレゼントを、右手から左手へ、と、
回す。

どんどん、回しているうちに、
先生が、「止まれ〜」と、合図します。
その時、手の中にあったものが、
自分へのプレゼント、となります。

回してる最中に、
「あ、この包みは、良さそう。
これに当たったらいいのにな」と、
思ったりします。
でも、まだ「止まれ」の合図は、かかっていませんから、
だめです。
あれよ、あれよ、と、となりの人に、流れていきます。



さて、カナディアン サンタクロースのやり方は、
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
どういうのかといいますと、
前もって、全員が、ひそかに、くじをひいて、
だれにプレゼントをするか、決めるのです。

用意するプレゼントは、ひとり、一人分です。
みんなが、もれなく、もらえます。

ひそかに、だれかが、自分のためにプレゼントを
何にしようか、と
考えてくれている、というところが、
とってもフレンドリーだと、思いました。

ですので、
さっそく、そのやり方を、使わせてもらいました。
学校で、ピアノのクラスの生徒さんたちに、
その話をしてみますと、
みなさん、乗り気になってくれました。
おととしのことです。

ただし、
私の企画では、
プレゼントは、買うものではありません。
音楽を一曲、プレゼントするのです。
ユーチューブで、さがして、
相手の人によろこばれそうなものを、選ぶ、というものです。

ジャンルは、まったく自由です。
クラシックでも、エスニックでも、ポップでも、
ラップでも、
歌謡曲でも、なんでも。

きいて(見て)もらいたい動画のタイトルを書いて、
自分でカードをつくる。
そして、プレゼント風に、包む。


あのとき、生徒のみなさんは、
うれしそうでしたけど、
いったい、
どのくらい喜んでくれたのでしょうか。

私には、わかりませんけれど、
でも、
とてもきれいな包みが、たくさん集まって、
クラスのピアノの上をかざったのは、
きれいでした。

そして、その翌年は、
すっかり、その企画を忘れていました。
すると、クリスマスが終わってから、
「どうして、あれをやらなかったんですか」と、
ある人に、残念そうに、きかれました。

あぁ、そうですか、
喜んだ人も、いたのですね!
それならば、来年は、またやりましょう!
ということになったのです。


さっそく、12月にはいると、準備をはじめました。
でも、
今回は、ちょっぴり、説明に、苦労しました。

買わなくてもいいプレゼント、という説明をすると、

「?」

と、なってしまう生徒さんが、少し。
それじゃぁ、意味がないじゃないですか、
という顔をしています。

ちがいます、カードをプレゼントするんですよ、

というと、
「あ、それは、商品券カードですか?」

と、きかれたり。

でも、どうにか、わかってもらえて、
みなさん、ちゃんと期限までに、
それぞれ、工夫して作って、
きれいな包みを、持ってきてくれました。

私は、サンタクロースです。
この包みは、いったん、あずかっておいて、
バカンス明けに、みなさんに、配ります。

私は、
音楽が贈り物になることもある、という、
ヒントになってもらえたら、と思うのです。
長い人生のあいだに、いつの日か、そんなことを
思い出してもらえたら、と、思います。

(でも、実は、
「なんだか、ケチな企画をする先生が、いたっけな」なんて、
思い出されるのかもしれないです)

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