2016年8月2日火曜日

クラゲ海岸

夏のバカンスで、今、イタリア、エルバ島に、来ています。

お宿の朝ごはんは、8時から。
でも、めったに来ない、海です。
8時まで、部屋で待っているなんて、もったいない、と思います。

ので、
朝ごはん前でも、外にでます。
海岸の方におりていくと、
パンが焼けるにおいが、します。
海岸の風景は、日本と大して変わりがないですが、
このにおいには、やっぱり、西洋にいるのだな、と思い知らされます。

きゅうりのかおり、
魚の干物が焼けるかおり、は、
しません。

お日さまが顔を出す前の、海には、
ほかけ船が、プカプカと浮いています。
じつに、静かな、海水浴場です。

さて、
きのうは、
島の、反対がわの海岸に、行ってみました。
浜の色が白いから、水の色も、淡い緑で、とてもステキだというのです。

たしかに、
きれいな色の水でした。
こんな色の水に、つかれるなんて、
うれしい!

と、
大急ぎで、水に入ろうとすると。

こんなにたくさん人がいるのに、
水に入る人が少ないのは、変です。
あぶない海岸なのかしら?
と、いぶかっていると、

クラゲがいる、ということが、わかりました。

たしかに、茶色い、3本足のクラゲが、
ごくたまに、見えます。

波にゆられて、
どこへ行くという計画も、何もなさそうに、ひたすら、浮かんでいます。

しかたがありません。
海は、私のすみかでは、ありません。
私が、クラゲ君のうちに、来ているのです。

クラゲ君は、どう思っているか知りませんが、
ひょっとすると、
人がたくさん来て、
迷惑に思っているかもしれません。

クラゲ君の、いないところで、
少しばかり、水につかって、遊びました。
そして、早めに、引き上げてきました。

そういえば、
今、私は、「海底二万マイル」という本を読んでいます。




遠い昔、小学生のころ読んだお話です。
とても、気に入った本だったです。が、内容は、あまりおぼえていません。
それに、
貨物船の旅のあと、海のことが、とても好きになったので、
こんどは、子ども向けのではなく、全文を、読んでみたくなりました。

海べで、ねそべって、
海底のお話を読んでいて、
ふと、目を上げる。
すると、
すぐそこに、ノーチラス号がいて、
空気を吸いに、ひと休みしていても、
ちっとも、不思議はないような、気になります。

お話の中には、
お魚のいろいろ、とか
クラゲ、イカ、
など、たくさん出てきます。

やっぱり、
本に出てきたクラゲが、
実現してしまった、
と、
そんな気持ちもしました。

本と、
現実の、区別が、
よくつかないような、そんな心地です。



ところで、
スーパーマーケットで、
こんなクリームを見つけました。

なんだか、日本っぽい、パッケージです。
材料を見ると、メンソレータムと、
ちょっと似ています。
興味しんしんで、
さっそく、買いました!

丁字(クローヴ)やら、
カンフルやら、
とても、いい香り。
蚊に刺されにぬると、
スーッとして、
やわらぎました。

ずいぶん、古くから愛されている、
クリームのようです。
出会えて、うれしいけれど、
こんなに気に入ってしまって、
今後、
イタリア以外でも、
かんたんに、
手に入るのかしら?

まぁ、いいか。

では、みなさんも、暑い夏、お元気で、おすごしください。
きょうも、
はるばる、来てくださり、おつきあい、ありがとうございました。


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