きのう、仕事に行く電車の中で、
いいことがありました。
ほんのちょっと混んでいる中、
私は、すわっていました。
そこへ、体の固そうな、年配の方が、
よっちら、おっちら、入ってきました。
ラッキーにも、すわれている人は、
とっさに、気になります。
私も含めて、です。
でも、目だけ動かして、きょろきょろと調べてみると、
私より若い人も、けっこういます。
ですので、私は、すわり続けることに決めます。
(ごめんね、私、仕事前に、ちょっと休みたいの)
その方は、手すりに、つかまって、立っています。
うーん。
困ったな、私が立とうかな、と思っていると、
幸いなことに、
ちょっと太った、若い女性が、
その方を、うしろからぽんぽん、とたたいて、
「マダム、すわりますか?」と申し出ました。
その場の空気が、ちょっとゆるみます。
しかし、そのあとが、肝心。
耳をすまして聞いていると、
その方、ていねいに、
どうもありがとう、
でも、大丈夫です、
あとすぐで、降りますし。
と、あつくお礼を言っています。
一気に、その場が、ゆるみました!
ああ、よかった。
若い女性は、ちょっと赤くなって、うれしそうですし、
そのとなりにいた、とてもおしゃれで、ちがう方を見ていた女性も、
ほっとして、よろこんでいます。
ただただ、成りゆきを見ていた、私も、
みんな、いっせいに顔を見あわせて、
一緒に、顔が、ほころびました。
胸が、じーんと、あたたかくなりました。
電車に乗っていると、こんなふうに、
若い人が、お年寄りをいたわる風景を、
よく、見ます。
けれど、
文句を言いたくなる、お年寄りもいます。
先日、
やっぱり、高校生の男の子が、
年配の女性に席をすすめました。
ちょっと、内気そうな男の子です。
しばらく考えて、やっと勇気を出して
声をかけたように、見えました。
ところがです。
その方、断ったのはいいのですが、
ちょっと、断り方が、あまりにも素っ気なかったです。
その男の子、ちょっと赤くなってました。
彼がどんな気持ちだったか、わかりませんが、
私は、かなり、つらかったです。
それに、
勇気をふりしぼって、声をかけたのだとしたら、
勇気をふりしぼって、声をかけたのだとしたら、
それなのに、いやな顔されて断られたのなら、
彼、もう2度と席をゆずるまい、なんて、
心に決めてしまうかもしれません。
私は、その方に、文句を言いたかったです。
たまに、そういうお年寄りがあるのです。
まぁ、私も、じき、そういう年になります。
気持ちばかりは、若いですが、
着々とそうなっています。
そして、ある日、
電車の中で、若い人に、席をゆずられるのかもしれません。
ちょっと、ショックかもしれません。
「来るべき日が、来てしまった」
という、感じになるのでしょうね。
もしかすると、その方、
その日は、初めて、席をゆずられたのかもしれません。
気持ちは、わからないことはないです。
そんなことを思い出したりして、
きょうのできごとが、なおさら、
うれしく、あたたかく、思えました。
きょうのできごとが、なおさら、
うれしく、あたたかく、思えました。
きょうも、読んでくださって、ありがとうございました。
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