2016年2月29日月曜日

ほうきの柄に、花を咲かせる



きのう日曜日は、北風の吹く、とても寒い日でした。
里帰りしていた娘も、休みが終わって、
また学校へもどっていきました。
家は、がらんとしてしまいます。

だから、というわけではないのですが、
午後には、友人が来てくれることになっています。
楽しいひとときです。
そして、バラの剪定の手伝いをしてもらうのです。

彼は、草木の手入れがとてもじょうずです。
今までにも、いろいろ、うちの庭の手入れをしてもらいました。
そのたびに、草木がぐんぐん元気になるのです。

何やら、おじいちゃんが、どこかのお家の住み込みの庭師だったらしい。
そして、おばあちゃんは、
「ほうきの柄にも、花を咲かすことができる」と
言われていたらしいのです。
それじゃ、まるで、花さかじいさんです。

そんな人たちの孫です。
ともかく、
彼が手入れしてくれると、あとで、花がものすごく咲きます。

ただし、彼が来ると、バラの木も、
きれいさっぱり、遠慮なく、ばっさり切られてしまいます。
ちょっと心配になります。
本当に、「ほうきの柄」の状態になります。

ばっさり!
でも、暖かくなった日に
青々とした葉っぱがしげるのを、思い浮かべます。
きっと、大丈夫、と心を安心させます。

きのうも、寒い風の中、「こうやって、若々しくするんだよ」
と言っては、古い枝をばっさり切っていました。
と思うと、枯れたような枝を見ながら、
「この木は、元気がいいねぇ」とか
「このあたりに、芽が出るから」と言っています。
それを、よく見て、どこを切るか、決めているようです。

私には、どの枝も、ほうきの柄としか思えません。
どこから、芽が出そうなのか、ぜんぜん見えません。

でも、どうして元気がいい、と思えるのか、尋ねても、
あまり、ちゃんとした答えがかえってきません。

それに、「これこれこういう切り方をする」と、
能書きを言っておいて、
実際には、「この木は元気がなさそうだから」と、
別な切り方をしているのです。

ですから、何度、彼の剪定を見ていても、
私は、ちっともやり方を覚えることができません。
ぜんぜん上達しません。

ですので、いつになっても、
彼に来てもらって、剪定してもらうことになってしまいます。

でも、私はその方が、楽しいです。
お茶を飲んで、いろいろおしゃべりをするのも楽しい。

きのうは、あまりに北風が冷たすぎて、
途中で、家に入りました。
ですので、また再来週、来てくれることになっています。

楽しみにしています。


きょうも、見に来てくださって、ありがとうございました。

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2016年2月25日木曜日

ちょっと昔風の、タルト

今朝のロワール川(苔)


今朝は、仕事はオフ。
雑用はたくさんあるのですが、
あとまわしに、します。
今朝は、春を楽しむ、と決めました。

寒い雨もあがって、やっと春らしくなりました。
窓から、お日様が入り込んできます。

このごろ、日の暮れるのは、遅くなってきましたし、
朝も、どんどん明るくなってきました。
窓をがらりとあけて、
日に当たった空気を入れます。

気持ちいい!



















ロワール川に散歩へ行き、
帰りには、杏のタルトを買うことにしました。
そこの杏タルトは、皮も手製で、
アーモンドが入っていて、やわらく、おいしいです。

でも、お店の方を見ていると、
あすにでも、退職されるかもしれない、というようなお年です。
行くたびに、
このタルトは、もう2度と味わえないかもしれない、と、
思ってしまいます。

先日、行ってみたら、シャッターが閉まっていました。
来るべき時が、来てしまった、
と少し焦りました。
でも、よく見たら、
「また来週開けます」と張り紙がしてあったので、
胸をなでおろしました。

そこに、買いに行く予定です。





タルト2きれ、また、買うことができました。
よかった。

おばさんが、大きな紙にくるんで、
ヒモで、むすんでくれました。
こういう包みをしてくれる人は、
今では、少ないです。

ヒモかけ作業のさいごには、
指をかけて、ぶらさげられるように、
輪っかに結んでくれます。
そこを持って、ぶらさげても、絶対ほどけない、
信頼のできる結び方です。

こういうヒモ包みを見ると、日本の、
おみやげ包みを、ぶる下げている酔っぱらい、を思い出します。
遠い、昭和時代の話です。

日本でも、
最近では、こういうヒモ結びは、
めずらしいのかもしれません。







というわけで、
素朴な味の、タルトを持ち帰って、
春らしい時間を、ゆっくりすごしました。

みなさんも、いい一日をおすごしください。

見に来てくださって、ありがとうございました。


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2016年2月22日月曜日

フランスの落書き



ロワール地方では、冬休みが終わりました。
今朝は、子どもを学校へ送る車でにぎわっていました。

春らしくなってきたからなのか、
冬のあいだ中、できなかった工事が始まっているようです。
うちの前では、屋根に乗って、煙突修理をしている人が見えます。

ちょっと向こうの方には、
落書きを消す係の人が、仕事に精を出しています。
落書きを消すのは、町の仕事なのです。
たしかに、自分のうちの塀に、
ペンキや、スプレーで落書きをされると、
消してもらいたくなりますが、

工事現場の、仮のつい立てにされた落書きなら、
わざわざ消さなくても、と私は思ってしまいます。
中には、ほんとに楽しい色の落書きもあります。

まぁ、散歩する私は、
消す人と、
落書きをする人が、永遠に追いかけっこをしているのを
見ることになりそうです。


今朝は、
こんな猿を見つけました。
フランスにも、「見ざる、聞かざる」の三猿があるなんて。
ちょっと、びっくりです。

でも、
「見ざる、聞かざる」ではなくて、
「見て、聞いて、よく話す」猿です。
三猿を、逆にしてしまった人がいるようです。

私は、見てみぬふりをする猿よりも、
どちらかといえば、
こういう猿の方がいいかな、と思いました。

(話す猿、がちょっとこわい顔をしています)
















サングラスをはずして、よく見ようとしている猿が、
よく見えなくて、ちょっと残念でしたが。


きょうも、お越し下さってありがとうございました。
よい一日を、おすごしください。


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2016年2月20日土曜日

おじいさんの、クロッカス

今朝のロワール川


きょう土曜日は、だいぶ暖かくなりましたが、
ぐずついた天気です。
ロワール川は、水かさも増しています。
近ごろ、雨が多いというのがわかります。


でも、きのうは、ポカポカのいい天気でした。

田舎の方に、車で行ってきました。
ちょっとした工事現場を見に行きました。
ある人が、ふつうの住宅を、仕事場に改築する、というのです。

その家というのは、古くも新しくもない、小さな家。
ごくふつうの、住宅地の家です。
住んでいたおじいさんが、亡くなられたそうで、
このたび、改築されることになりました。

現場には、セメントの人、木工の人、そうじの人、と
いろいろな専門の人が、働いています。

ガレキや、くずも、外に出ています。

木くずが、じゃけんに放りだされている庭を見ていますと、

それにもかまわず、

吹き出している花があります。
クロッカスでした。

クロッカスといえば、
小学校で、球根を植えたことがあります。
なつかしい花です。

おじいさんが植えたのでしょうか。
ひとりでにはえてきたとは思えません。
おじいさんが植えたのでないとしても、
おじいさんは、この花を見ていたはずです。

おじいさんは、もういなくなりましたが、
クロッカスは、今年も、ぐんぐん吹き出ています。

木くずに、倒されそうですが、
もし、倒されても、大丈夫そうです。

来年も、また、きっと生えてくると思います。

クロッカス
ムスカリ






















と、そんなふうに、
おじいさんや、クロッカスのことを思いながら、
また田舎道を車で、家へ戻りました。


きょうも、見にきてくださって、ありがとうございました。


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2016年2月18日木曜日

どら焼き、フランスに来たる



私の住むフランスの町にも、映画「あん」が、やってきました。

とても、とても、いい映画でした。

映画が終わって、帰ろうと立ちあがった時、
友人にばったり会いました。

彼女も、私も、映画に心をゆさぶられて、
心がバクバクしていたのか、
あいさつも、ぎくしゃくしてしまいました。
友人は、しきりに鼻をすすっていて、
「カゼ、ひいちゃって」なんて、ごまかしています。

(というふうに、私には見えます。
だって、あわてて、バッグの中をかきまぜて、
ティシューをさがしてるんですから)

そして、
すばらしい、と大絶賛しています。

私も、とてもよかったと思いました。
どの場面もきれいですし、
静かで、味わいがあって、
数少ないセリフは、どれも、印象的でした。
思い出すたびに、
さらに、もうひとつ、メッセージがあるようにも
思えます。

噛めば噛むほど味が出てくる、スルメか昆布のようです。

さて、
どこが気に入ったか、たくさんありすぎて、
どこから書いていいやら。

3つだけ書くとしたら。

1 「えぇ、なんで?(なんで、既製品のあんこなんか使うの?)

『あん』は心だよー!」

というセリフ。


どら焼き屋さんが、皮は、まぁまぁだけど、あんこがまずい、と
おばさんに言われている場面です。

皮も大事だけど、中身も大事。
既製品なんか使わないで、自分で時間かけて作った方がおいしい。

そして、おばさんが作り方をおしえてくれます。
やさしく、あずき豆を歓迎するように、
どういう道のりをあゆんできたか、耳をすましてきいてあげる。
ゆっくり、ゆっくり、煮あげる。
実際、おどろくほどおいしいあんこができあがります。

なるほど。。。

中身は大事だけど、
そして、いい中身にしたいけど。

でも、それは、そうむずかしいことでもない、
という気もしてきます。
何かをする、のではなくて、
そのまま、を歓迎する、のでしょうか。

深いお話のようでもあります。

2 どら焼きやさんが、皮を焼く時、失敗することもあります。
それを捨てないで、とっておき、
母子家庭の女の子に、差しあげているところ。
そんな皮を「できそこない」と呼んでいる。

「できそこない」でも、
喜ばれて、ちゃんと役にたっています。

3 あずきを煮る時の、アク抜き場面。

その抜き方が、すごく美しいです。
ごしごし抜くのではありません。
水道の蛇口から、細くたらした水が、
スルンと、アクを流してくれるのを待つのです。

そのやさしさが、印象的です。

私だったら、もし「アク」を見つけたら、
がんばって、腕まくりをして、
戦いモードになってしまうはずです。

そうではなくて、
やさしい、やさしい、やり方です。
ちゃんと「アク」は抜けていきます。

などなど。


どんなセリフも、やさしく、
あとあとまで、
話しかけてきてくれます。


フランスのお客さんも、
気に入ってくれたことでしょう。

きょうは、はるばる、フランス日記に来てくださって、
日本映画の感想をよんでくださり、
どうもありがとうございました。


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2016年2月17日水曜日

あなた日本人でしょう、と言われる



学校が休みだと、町もなんとなく静かです。
私も、つられて、買い物をするのにも、
のんびりテンポになっています。

さきほど、買い物のついでに、公園のある方まで
足をのばしました。
すると、桜のような花が咲いていました。
きょうは、特別寒いのですが、
こんな季節に桜が咲くのでしょうか。

その花を、カメラにおさめようと、
私は懸命になって、アングルをねらいます。

なかなか、思うようにいきません。
苦労していますと、

「あなたの国の桜ほどは、きれいじゃないですけどね」
という、おじさんの声が。

ええっ?
あぁ、そういえば、本当にこの花は
桜なのかもしれない、という気がしてきます。

「今ね、妻に言ってたところなんですよ。
遠くから、後ろ姿を拝見してたんですが、
あの木の写真とるなんて、日本人にちがいない、と」
「ね、あなた、日本人でしょう」

おじさんも、奥さんもニコニコしています。

そんなふうに声をかけてくださって、とてもうれしい!

考えれば、これも、偏見、人種差別の一種です。
ありがたい「偏見」です。
これも、先代、そして今現在の日本の方々の努力あってのことだなあ、
と、とても心があつくなりました。

きょうも、見に来てくださってありがとうございました。
みなさまも、よい一日をおすごしください。


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2016年2月16日火曜日

腰痛しらずのフトンを、どう作ったか






以前に、どのように、部屋のすみに畳を2枚置いたか、
というお話をしました(こちら)。

きょうは、かんたんなフトンの作り方を、お話します。

夏は涼しく、冬はあたたかい、敷き布団です。
日本のようにフトン干しができなくても、大丈夫です。
材料は、ヨガマットとウールの毛布。
ミシンが要りますが、ない方は、
知り合いの中にさがしてみてください。

それに、いいおまけもついています。
腰痛がなくなるかもしれない、ということです。

私の夫は、若いころから、よく腰痛に悩んでいたそうです。
ですが、このフトンを使うようになってから、
腰痛になっていません。
これで、20年近くになります。

必要なもの。  

*ヨガマット(厚みは1センチ)2~3枚
*ウールの毛布(安ものでよい)1〜2枚
*カバーにする木綿布
*ガムテープ
*ミシン直線縫いをする人

作り方。

1 フトンの大きさをきめる(210×120センチくらい)
2 ヨガマットを、望みのフトンの大きさになるよう並べる
3 ガムテープでつなぐ
4 その上に毛布を二重におき、同じ大きさになるよう、
  はさみでざくざく切る
5 布でカバーを作る
6 中身がずれないように、糸で6カ所くらい、×印に縫いとめる
7 できあがり!毛布の面を上にして、寝る

コツ、その1
毛布は、化繊ではなく、ウールがいいです。
そうすると、夏は涼しく、冬はあたたかくなります。
肌触りや色がいまいちでも、ぜんぜんかまいません。

コツ、その2 
フトンの柄は、毎日、目に入ってきます。
ですので、カバーの布は、
大好きなものを選んだ方が、がぜん楽しいです。
布地屋さんで、あなたにぴったりなものを選んだ方がいいです。
ゆかいな柄。おちつく柄。眠くなる柄。など。

私は、「心がポカポカする柄」を選びました。
ピンク地に白の水玉。

以上です。
私は、材料をそろえてから、2~3時間で、作れました。
裁縫が苦手な私にも、意外とかんたんでした。

でも、ここに至るまで、ものすごく時間がかかっています。
何年もかかっています。

そのことは、またお話します。

さて、幸い、私は夫とちがって、もともと腰痛の悩みはないです。
でも、このフトンで寝て、朝起きる時には、
体がとても元気です。
これから何マイルでも歩けそう、という感じです。

ふかふか感はなく、
どちらかというと、はなから「せんべい布団」という感じです。
慣れるのに、一週間くらいは、かかるかもしれませんが、
朝のさわやか感は、すぐ体験できるかもしれません。

きょうは、海外で、腰痛しらずフトンを作った話でした。


ロワール川の朝(もうじき春)




















きょうも、見に来てくださってありがとうございました。

(作り方の質問、ありましたら、どうぞ。できる限り、お答えします)


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2016年2月13日土曜日

目がさめたら、世の中がちがって見える


本などで、一夜にして、人生観がかわった、
というような話を読んだことがあります。
そんなことがあるのだろうか、
私もそんな経験をしたい、と思ったりしました。
でも、そういうことが、ちょっとだけですが、
私にも起こりました。

ノルマンディ海岸に、
ヴァッシュノワールの崖(黒牛の崖)という
ふしぎな場所があります。
引き潮のときに、粘土の地層がむきだしになり、
アンモナイトだとか、貝の化石が採れるのです。
それも、ざくざく採れるのです。

化石地層は、べつに保護されているというふうでもなく、
制限も何もありません。
お金を払うところもありません。
子どもから、お年寄りまで、拾いに来ています。
私は、よくわからず、いくつかのかたまりを家に持ち帰りました。

こびりついた粘土をはがすと、
本当に、貝の化石が、出てきました。

それが、ジュラシック時代の牡蠣だというではないですか!
恐竜の時代の、です。

そのあと、地球は氷河期にはいって、
そして、それが解けて、
原始人が生まれて、
と、長い長い歴史がありました。
この化石は、それを見てきた(?)のです。
私は、この貝殻をさわりながら、
その時の長さに、とても感心しています。
それから、自分は、この世を去る時、
たぶん、化石にはならないだろうと思いました。

いくらがんばっても、私は消えます。
この貝殻は残ったけれど、私は、化石にはならないはずです。

と、そう思った時、力がぬけてしまいました。
お腹の底から、クックックッと、笑いがこみあげてしまいました。

それ以来、
いくら、歴史の話をきいても、
授業中に、ベートーベンよりバッハの方が古い、と話しても、
その古さが、軽々しく思えてしまいます。

亡くなった、私の先祖の人たちが、若々しく思えます。
仲間のように感じられます。
私の人生も、がくぜんと、かろやかに思えてきます。

私は、化石にもなれない。
なーんだ、と
軽く、気楽な感じがします。

それ以来、何かあるごとに、
化石のことを思い出します。
そして、何億万年というスケールの年表を、思い浮かべます。
地球が海におおわれていて、大きな貝が泳いでいるのを
思い浮かべます。
すると、肩の力がぬけてしまいます。

人生観が変わる、というほどではありませんが、
でも、ちょっと、あれ以来、
かなり気楽になった感じです。

それにしても、あの化石海岸はふしぎです。
今回のノルマンディー旅行(記事はここ)でも、立ち寄ってみました。
やはり、マニアックな人が、
ピッケルを持って、採りに来ています。
あんなに採り放題にしておいて、大丈夫なのでしょうか。
ちょっと、気になります。



















きょうも、読んでくださってありがとうございました。

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追伸 ここで採れる化石の写真を見たい方は、このサイトがきれいです。Gendry Damien というフランスの学者の方のサイトです。


2016年2月10日水曜日

タラソテラピーなら、あれもそうだったかもしれない




休みを利用して、夫とノルマンディー海岸に来ました。
もっぱら、のびのびと、のんびりするのが目的です。

本当は、日本の温泉にでも行きたいところです。
まぁ、そうはいかないので、
代用品、といった「タラソ」に泊まりに行きました。
タラソテラピーというのは、訳せば「海セラピー」となります。

海をテーマに、海水マッサージ、海藻パック、海水プールと、
体にいいことが、たくさん待ち受けている場所です。


いくつかマッサージを試してみましたが、
私が一番好きなのは、全身海藻パックです。

1、まず、温かなドロドロにした緑の海藻ペーストを、体にぬってくれます。
2、次に、ラップで、全身をつつんでくれます。
3、あとは、熱いお湯に浮かんだ、マットレスに横になり、
温かな布をかけてもらい、20分ほど、休みます。

それが、なんとも説明しようのない、気持ちのよさです。
日常生活で、まずそういう感覚はありません。
「みたらし団子」になったような気分です。
ラップにくるまれた、みたらし団子です。
体が、もちもちしたお餅になったような心地です。

ドロドロの海藻パックには、とうがらしが少し入っているのでしょうか。
ほんのちょっと、ピリピリと、体が熱くなるような気もします。

薄暗い部屋で、のんびり目をつむって横になっていると、
たったの20分が、ものすごく長く、深い時間になります。
体の重心をちょっとでも動かせば、お湯の上のマットレスに寝ているので、
体は、変なふうにゆらゆらと動いたりします。

それが終わると、温かいシャワーで体を流し洗います。
そのあとは、気分が、しっとりとした感じになります。
本当は、肌がしっとりするのかもしれません。
でも、私は、気分までしっとりしてきます。
目に入るものまで、つややかに見えます。
さっきまでの、カサカサした気分は、なくなっています。
落ち着いて、ゆったりした気分。

肌からは、日本人なら知っている、ひじきの香りがただよっています。

あとは、温泉のかわりに、海水プールに行くのもよし、
食事に行くのもよし。

ここでは、なんでも、海づくしです。
海を見て、海の風をすって、海水を泳いで、お魚を食べる。

そう、海づくしといえば、
私の小さいころは、(50年くらい前の昭和時代の話です)
朝から、めざしを食べて、
ビンづめのイカの塩辛、ノリのつくだに。
でんぶ、しらすぼし、かつおぶし。

夕ご飯は、焼き魚が多かったです。

夜、のりかえの、品川駅ホームに立てば、
風によっては、海のにおいがしてきたこともあります。
そして、東京湾は近くだな、と思ったりします。

ずっと忘れていました。

小さいころは、毎日のように、一種のタラソテラピーを
やっていた、ともいえるかもしれません。

まぁ、海藻パックはちょっと別です。

そんなことを思いながら、
ノルマンディーの海づくしを楽しみました。



ノルマンディー産の生カキ



休憩室にあったランプです

























きょうも、おつき合いありがとうございました。
また旅の続きを書きますので、よろしかったら、またいらしてください。(こちらへどうぞ)










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2016年2月9日火曜日

ノルマンディー海岸でタラソテラピー



学校が冬休みになりましたので
教える身の私も、バカンスとなりました。

フランスの子どもの休みは、スキー場やら、
旅行目的地の都合にあわせているようです。
フランス国を3つのゾーンにわけて、
休みが始まる時期を、一週間ずつ、ずらしてあります。
そうすれば、道路渋滞など、混み合うことを
ふせげるからです。

今年、私のゾーンは、やけに早い時期に休みとなりました。
まだ、クリスマス休みから5週間しかたっていません。
その分、最後の学期が、とても長くなる予定です。
ので、今のうちに、前もって休んでおくのがいいのかもしれません。
でも、前もって休んでおく、なんていうことは
できるのでしょうか。

せっかくですから、
夫と二人で、海を見に行くことにしました。
行き先は、
何度か行ったことある、ノルマンディー、カブールです。
お天気がよくなくても、温水プールもあるし、
タラソテラピー、つまり海セラピーもやってもらえます。
それに、海と対話するのは、どこの海でも、楽しい!

そして、何といっても、
家事をはなれて、おさんどんをしない。
これこそ、私にとって本当のバカンスです。

夜着きました。
次の日、朝ごはんを終えて、海辺に出ると、
天気予報とはちがって、天気がよかったです。
風はちょっと強くて、波はエネルギッシュでした。
あまり、寒くはないです。

私は、波を見ていると、見とれてしまいます。
何がおもしろいのか、自分でもわかりませんが、
くりかえし、くりかえし、こっちに来ては、向こうに帰る波。
見ているだけです。
ずいぶん長いこと、ながめてしまいます。

(ちなみに、パンこねくり機でパンをこねる時も、
そういう心地になって、見とれてしまいます)

↓ 海岸への小道。


















↓ カブールの砂浜。くりかえし、くりかえし、波の音と風の音。




















↓ 海の家はひっそりとしていました。
目の前の海は、人がいても、いなくても、ひたすら波をうち続けています。






午後には、マッサージをしてもらう予定です。
そのことは、またあした、続きを書きます。

きょうも見に来てくださって、ありがとうございました。

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2016年2月4日木曜日

フランス朝市で農家の花を買う


きのうは、朝市で花を買いました。
わが家では、野菜や果物は、ほとんど朝市で買います。
産地直送、農家の人たちが、
朝早くから売りに来てくれています。

だいたい日曜日の朝に行っています。
けれど、ちょっと前から、水曜日に立つ市にも行くようになりました。
水曜日は、朝、仕事の前に行くことになります。
そうすると、かなりあわただしくなりますが、
それでも行きたい理由があります。

そこには、ちょっとステキな花が売られているからです。
野菜売りの農家のおじさんが、売っている花束です。
町の花屋さんとは違って、花の型がそろっていません。
自分の庭の花、という感じです。

市では、けっこう大きいスペースに、
小さい花束、中くらいの花束がたくさん並んでいます。
私が買うのは、3.8ユーロの小さい花束です。
ほぼ毎週買いに来ます。

お嫁さんと、お姑さんが、畑のすみで花を育てているのだそうです。
たしか、お姑さんがバラを育てていて、
それ以外はお嫁さん。
そして二人で、お花をミックスして花束をこしらえているそう。

私は、どのミックスを選ぶか、毎回、迷います。
一度選んでは、また別なのに目がいったり。
迷うのも、楽しみのひとつです。
その間、おじさんは、ニコニコ待っていてくれます。

毎週、どんな花束が来ているか、それを見るのも
楽しみです。


毎週といえば、
小学校のころ、(昭和時代の話です)
教室には、必ず、花瓶に花が生けられていました。
一輪ざし、といった程度で、まぁ2、3本の花でした。
「花係」というのがあって、
学校が用意する花をとりに行ったり、
古い花をすてて、花瓶を洗ったりしました。
毎週、花が変わるのです。

そんなことを、覚えているのも、
私はその「花係」になったことがあるからです。
今から思うと、あんなふつうの小学校でも、
ずいぶん風流なことをしていたと、感心します。

他の小学校でもそういう係はあったのでしょうか。

などなど、そんなことを思いながら、
ちょっぴり無理してでも、出勤の前に買いに行っています。

きのうのは、冬の花、ヒヤシンスがいい香りをはなっていました。
そして、チューリップ。
もう、そんな季節になりました。
月日のたつのは、早いなあ、とちょっと焦りました。

野菜も、春らしくなってきました。



きょうも、見に来てくださって、どうもありがとうございました。

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2016年2月1日月曜日

モスグリーンに、疲れ目を癒してもらう 



















けさは散歩に行ってきました。
ロワール川沿いの道です。
ほぼ毎日出かける、おなじみのコースです。

きょうは、
苔のグリーンがとてもきれいでした。
苔の季節になったのだと思ってしまいました。
苔に季節があるのかどうか、よく知りません。
何しろ、まわりは、
葉っぱも花もあまりない冬の景色ですから、
苔の色だけが、目立って見えます。

かなり、きれいです。
ビロードのような感触ですし、
色は、蛍光色のようでもあります。

だじゃれを言うつもりはないのですが、
とてもコケにはできません。
でも、日本には苔寺なんていう美しい所があるのです。
そうコケにされているわけでもない
植物かもしれません。

このごろパソコンの前にすわることが多く、
目は、ちょっぴり疲れています。
その目にしみていく心地でした。
のどがかわいた時に飲む、お茶のような心地でした。

写真をアップします。
少しでも、その心地をお伝えできたら、うれしいです。
































きょうも読んでくださって、ありがとうございました。


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