今、
南フランス、モンペリエに、います。
きのう、
街中をぶらぶらしていましたところ、とても、楽しい目にあいました。
街のまん中にある、広場で、
ヒップホップのダンサーたちが、
ショーをしていたのです。
前にも、見たことがあります。
さて、どんな風かしら、と
見ていますと。
ショーの初めは、
小さい子供たちを、誘って、
円の中に入れて、
一緒に、踊ったりして、
雰囲気作りをしています。
話の上手な、司会者のようなダンサーが、
いろいろ、観衆に、話しかけたり。
楽しく、笑いの多い、ふんいきです。
さて、
子供さんたちの、踊りも終わりましたし、
さて、本番が始まるかと待っていますと。
なんだか
「そこの、シノワーズさん!」と、聞こえます。
シノワーズというのは、中国女性、という意味です。
私は、中国人ではないですが、
アジア人です。
そして、女性です。
なんだか、そういえば、司会の方は、私の方を見ているようです。
ええっ、と思いましたが、
それに、
本当のことを言いますと、
私も、踊りたかったので、
あの、ちいちゃな子供さんたちが、
ちょっぴり、うらやましかったのです。
ですから、
もし、それが私だったらいいな、という気持ちが、少しありました。
けれど、
まさか、とは、思いました。
その、アクセルと、ブレーキが、
一緒にかかった状態で、
私は、
体が、あ然としてしまいました。
あら、どこかにシノワーズさんがいらっしゃるのかしら、と、見回したいのに、なんとなく、皆さんがこちらを見ているような感じがして、
見回すこともできずに、
両手を口にもっていったまま、つっ立っていますと、
もうひとりのお兄さんが、
こちらへやってきて、円のまんなかに、連れてってくれました。
!
うれしいのやら、
びっくりなのやら、
恥ずかしいのやら。
でも、
その恥ずかしさは、
昔の私とくらべたら、ほんのちょっとだけでした。
とにかく、踊るのが、うれしい!
お兄さんが、
「フランス語、大丈夫?
あぁ、よかった。
僕のマネして、踊って」
と、やさしく、言ってくれました。
音楽は、サイの、ガンナムスタイル。
(ご存知の方も、多いかもしれません)
楽しい!
けれど、
こんな大勢のみなさんの前で踊るなんて、信じられない、
楽しいなぁ、
まあ、お兄さん、難しい動きをして。
できない、そんなこと、
えぇと、それなら、できる範囲で。
はい、こんなふうに、と、
やってみたり。
いつも、私は、がんばりすぎて、
口元をしぼった顔で踊るから、カッコ悪い。
もっと、笑顔で踊ろう、と
思って、
がんばって(?)笑って踊りました。
それにつられて、自分でも、
もっと楽しくなってきました。
観衆の皆さんも、楽しそうに笑ってらっしゃるのが聞こえる。
(というふうに思えました)
私も、楽しくってしかたありません。
ありがとう〜。
などなどと、いっしょうけんめい、
お兄さんのマネをしているうちに、
拍手につつまれて、終わりました。
ブラボーなどと、言ってくださる、やさしい声もありました。
そのあとは、
プロダンサーの、本番でした。
見事でした。
それにしても、
びっくり。
楽しい、びっくり。
家の人に、どうやって、説明しよう。
びっくりするかな、と
思いうかべながら、また、一人、
散歩を続けました。
50をすぎて始めた、ヒップホップダンスです。
始めるまで、ずいぶん迷ったけれど、やっぱり、よかった、
こうやって、知らない方たちと、
ダンスを通して、楽しいひと時を、
ご一緒できた、と
うれしく思いました。
きょうも、
読んでくださって、どうもありがとうございました。
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