先日、仕事場で、
引退する方の、お別れ会がありました。
その方は、
とっても、やさしいおじさんです。
フィリップといいます。
私の働く学校で、去年くらいから、
用務員のようなお役を、していました。
定年退職。
その、お別れ会というのが、
シンプルで、シンプルで、
フィリップのやさしさが、ただよっていました。
とても、私には、まねできないです。
もともと、フィリップが、
ぜひ、お別れ会をしたいから、と
提案してくれたのだそうです。
火曜日の、夜、
授業を終えた教師たちが、
集まってきました。
授業のない人も、わざわざ、やってきました。
職員室のテーブルに、
フィリップが、用意したお皿をならべています。
小さくほぐした、なまのカリフラワー。
プチトマト。
ニンジンの、細長く切ったもの。
ビーツ(お庭でとれた)の、煮たもの。
サラダ菜。
それをつける、チーズクリーム。
パテ。パン。
奥さんが焼いたお菓子、などなど。
たくさん。
そして、ワイン。
そして、フィリップと奥さんの、静かなふんいき。
ただ、それだけです。
それが、ものすごく、心地よかったです。
(その分、これから、
さびしくなるなぁ、という気持ちがふえましたけど)
私だったら、
これぞと、こってしまうでしょう。
こったアペリチフを用意して、
気をきかせようとして、ピリピリしてしまうかもしれない。
フィリップは、静かで、
やさしい目をしています。
学校で、困ったことがあると、私はすぐ会いに行きます。
解決しないのに、もう、フィリップに話しただけで、
解決したような気持ちになります。
別に、大したことないや、と思えてしまいます。
そんな用務員のおじさんが、いなくなるというのは、
ほんとうに、さびしいです。
きのうは、庭の、これこれという花を苅ったよ、と、
写真を見せてくれたり。
きのうは、孫たちが、遊びに来てたよ、と、ぽろっと、
話してくれたり。
これからは、
毎日、時間ができるから、
庭仕事と、大工仕事を、楽しむ予定だそうです。
そういえば、
庭仕事と、大工仕事をかねているお店なら、あります。
なんだか、とてもシンプルで、
ふつうの趣味に、見えます。
そのシンプルさは、
私には、うらやましいです。
フィリップのそばにいると、
なんでもが、シンプルに思えてしまいます。
きっと、
ふつうの、淡々とした人生を、生きてきたんじゃないか、と
思ってしまいます。
ほんとうは、ちがうかもしれないですが、
そんな感じがしてしまうのです。
私とは、ちがうな、
ちょっぴり、うらやましい、と思いました。
そして、
これからは、
心が、ざわざわするようなことがあったら、
心の中で、フィリップを思い出せば、
ほっとするかもしれない、と思いました。
きょうも、訪ねて来てくださって、どうもありがとうございました。

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