今週は、
ピアノのクラスでは、
学年末の、おやつ会をひらきました。
毎年、お菓子とお茶をだして、
生徒さんたちと、だべります。
今年は、
なんとなく、イヤな予感がしていました。
お別れのとき、でもあるからです。
10年来の生徒さんが、数人、発っていく。
その瞬間が、この、おやつ会なのです。
さよならを言う、飛行場みたいに、
さよならを言う、おやつ会。
旅に発つ、楽しいはずの飛行場が、
とたんに、きびしく、イヤなものに見えてくる。
おやつ会は、のんびり、楽しいものなのに、
苦しいものに、感じられる。
お別れ、というのは、すごく苦手です。
だからか、
とたんに、おしゃべりになって、
あまり大事でもない、関係ないことを、
ぺらぺらしゃべっちゃったり、します。
一人、とてもなつっこい高校生がいらして、
午後いっぱい、私にくっついて、
連弾をしよう、とせがんだり、
おやつを出す、手伝いをしてくれたり、
かわいらしかったです。
でも、悲しみが、しんしんと伝わってきます。
「終わりじゃなくって、
これが、始まりなんだから」
「また、どんどん、遊びにおいで」と、
口で言って、きかせても、
なかなか、説得力はないです。
私も、すごく悲しくなってしまいます。
封筒をひとつ、差し出してくれたので、
なにかな、と思ったら、
口でしゃべって伝えたら、泣いちゃうから、
紙に書いてきたのだ、と言います。
今、読んでもかまわない、と。
中身は、それはそれは、最上級の、
お礼のことばでした。
心にしみます。
ありがとうと言いたいのは、こちらの方です。
こんなに、よろこんでもらえて、うれしいです!
さて、
泣きやまない生徒さんを、門まで見送って、
そのあと私は、ダンスをしに、出かけました。
おさらい会の、リハーサルです!
広いホールのステージは、
上から、横から、
ものすごく強いライトで、照らされています。
舞台効果の煙も、ふきだしていて、
マジカルな、ふんいき。
横からの、たくさんのライトは、
目が痛くなるくらい、強いです。
先生に、
これは、見つめちゃいけませんよ。
目が、くらむから。
でも、これが、ステージの、
ポジションのしるしとなってます。
これを頼りに、自分の位置を見つけて。
と、おそわりました。
なるほど!
みなさん、いつも、こうやって、
踊ってらしたのですか。
私は、
ピアノを弾くときと、
ぜんぜん違う、ワクワク気分で、
お仲間と一緒に、楽しく、
リハーサルをしました。
と、
私の気分は、コロコロとかわりました。
次の日、
家で、お茶をのんで、
ふと、ふりかえると、
風鈴にぶらさがった、「吉」という文字が、
大きな口をあけて、笑っている顔のように、
見えました。
口、という文字が、口に見えました。
心が、かるく、笑いたい気持ちでした。
つい数日前までは、
ここで、お茶をのんで、
沈んだ気分だったのに、
なんだか、適当で、いい加減な、
ちゃらんぽらんなものだな、
私の気分なんて、あまり、あてにならない、と
ちょっぴり、おかしく、
思いました。
きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。

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