2020年5月18日月曜日

コロナウイルスの、おかげ


どうやら、
フランスの音楽院は、
9月まで、開かないことになるようです。

私は、その方が慎重でいいと、思います。
いっときは、ピアノや弦楽器なら、
リスクはないから、
レッスンをはじめても大丈夫だろう、と
考える人たちがいて、
私は、ハラハラしたこともありました。

オンラインレッスンで、
このまま、続けることになり、
私は、ホッとしています。

ロックダウンを解除して、
一週間たちました。
知人友人が、ぱらぱらと、
たずねて来たりします。
このあたりの人たちは、
思ったとおり、おっとりしてらっしゃいます。

私は、どちらかというと、
外へ出るときなど、
慎重に、マスクをしますし、
なるたけ外へ出ないでいます。
けれど、みなさん、
そんなに心配もせず、
ふつうに、立ち話をしたり。

思ったとおり!



そういえば、
私は、このあたりの方々の、
なんとなく、ゆったり、おっとりした、
その温暖なキャラクターが好きで、
この地に、住むことになったのかもしれません。

もうあの世へ行ってしまった、
ある、マダムの声がきこえます。

「そ〜んなに急いで、どこへ行くんです。
あの世へいく時間は、たっぷりありますよ」

大きなからだを、ゆさゆささせて、
よく澄んだ、いい声で、
今、このウイルスのさわぎについて、
彼女なら、
何て、言うかしら。

「ぽっ、ぽっ、ぽっ。
人は、何かしらが原因で死ぬんですから。
(だから、ウイルスだって、まあ、そのひとつ)」

と、
笑って、
大して、気にもせず、
手を洗う、とか、
握手をしない、という新しいきまりを、
「あらまあ、そうしなくちゃね」と、
おこなう、という気がします。
ここ、ロワール地方の発音が、
きこえます。

彼女の、そのおっとりさには、
ずいぶん、助けられたことがあるのです。
今、思いかえして、
とても、そう、思います。

今の、若い方々も、
だいたい、
みなさん、こうして気楽にしてらっしゃる。



私は、長い時間、
ピアノの前で時をすごしてきましたので、
一人でいることには、慣れています。
それどころか、
一人でいるのも、好きです。

それよりも、
人の中にいて、話が通じなかったりする方が、
よほど、一人のみじめな気持ちがしますので、
このごろでは、
かなり、人や場所を、えらんでいます。

ですので、
このロックダウンは、
静かで、いい時間をすごせました。
これから、
9月まで、少し、退屈にも思えますが、
この
「一人」を楽しみたいと思っています。

本をたくさん読めましたし、
いつもは、人をはばかって食べない、
生タマネギのサラダや、
ニンニクも、たくさん食しましたし、
定年退職をしたら、
どんな生活になるか、思い浮かべましたし。


もちろん、
禁断になってしまっている、
大好きなことも、たくさんあります。

ダンス。
ヒップホップのクラス。
スポーツジムで、仲間と汗を流すこと。
レストランに行くこと。
海辺に行くこと。
旅をすること。

まぁ、しばらくは、しかたありません。



さて、
外からは、いろいろな音がきこえてきます。
職人さんたちの、声、
車の音、
しばらく聞こえなかった音です。
あぁ、フランスは、動き始めてるな、と
思います。

みなさん、
ゆったりと、
かつ、慎重に、じょうずに、
やっていかれますように。

読んでくださって、どうもありがとうございました。

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2020年5月16日土曜日

ぜんぜん意味がないことを、する



私は、
5月か6月になると、
花粉のせいで、鼻や目がつらくなります。
20年前くらいから、
悩んでいましたが、
このごろは、
ずいぶん、ラクになりました。

それは、
いろいろ試したので、
どれが一番効いているのか、
わからなくなりましたが、
おもに、
食事のしかた、と
ホメオパシーのおかげだと、思います。

ホメオパシーは、
フランスでは、昔からある民間療法のようで、
処方箋がなくても買えます。
私は、自分で、本で研究して、薬を選びます。
それは、
小さな、お砂糖の粒で、
いくらまちがってのんでも、
困ることはないそうです。

いずれにしても、
私は、
それを毎朝、寝起きに、4種類、
一粒ずつ、
口に入れます。


その粒の入れ物は、
日本の、ハンコくらいの大きさで、
ふたの部分を、くるりと回転させると、
ころりと、
小さな粒が、おりてきます。
まだ、ふたは、あけてはいけません。
このキャップは、
何個おりてきたか、確認してから、
おもむろに、あけて、
口の中の、舌の下に、粒をほうりこみます。

理由は、手でさわってはいけない、
デリケートな薬だからです。

ふたを、くるりと回転させるごとに、
小さな玉ころが、おりてくるのを見ていますと、
私は、福引きを思い出してしまいます。

遠い昔、
昭和時代に、
年末の、にぎやかな福引き会場に行って、
あの大きな木の箱を、ぐるりと回して、

「ころり」

と、
小さな玉が出てくる、
あの時のことを思い出します。

重くて、大きな木の箱。
苦労して回して、
いったい
何が出てくるかと思えば、
小さな、小さな、玉が、
勢いもなく、
忘れたころに、
ころり、と出てくる。

その感じを、毎回、
思い出します。

さて、
前おきが、長くなりましたが、

ところで、
きのうは、その、
「ころり」をしましたところ、
ハンコ大の、その入れ物が、カラになりました。

あ、
終わったな、
新しいチューブを、出しましょう、と
思いながら、
寝起きの、メガネもない目で、
カラのチューブを、
あっちの方にある、くずかご目がけて、
投げます。

スコーン、と
落ちたので、
(メガネがないので、よく見えませんが)
その音からいいますと、
命中!したようです。

その気持ちのいいこと!
やった〜、といいながら、
いい気分で、起き上がりました。

これは、
私のクセです。
くずかごに何かを入れるときは、
だいたい、ちょっとうしろにさがって、
投げ入れます。
はずれたら、やり直します。
もう、何年も、ずっとやっていますので、
少しは、腕があがって、
ますます、おもしろくなります。

腕があがっても、
何の役にもたちませんし、
これで、賞をもらえるとか、
お金がかせげるということはないかと、
考えたこともありますが、
それは、ないです。
おもしろいだけです。
命中するときの、
スカーッとする感じが、
とても、やみつきになります。

きのうも、
なにか、その余韻でか、
一日、いい気分ですごしました。


それでは、みなさん、
お元気でおすごしください。

きょうも、
読んでくださって、どうもありがとうございました。


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2020年5月12日火曜日

雲ゆき、あやしい


フランスでは、
5月11日から、ロックダウン解除となりました。

これで、
安全な世界は、おわりです。
これから、外へ出て、
自分で、自分の身を、まもらなくては、
いけません。

私のつとめる音楽院では、
まだ、オンラインレッスンを続けています。
でも、
小学校や、
お店、
工場、
など、少しずつ、活動がはじまりました。

私は、
はっきり言うと、
心配です。

東京で育った私は、
駅や電車で、やたらに手すりにさわらない、とか、
カゼのはやる時にすること、とか、
小さい時から、
そういう教育をうけていますので、
ここフランス人の方々を見ていて、
その、おっとりさに、
イライラします。

マスクをつけることを、勧めない、
フランス政府にも、
文句を言いたいです。
フランスの、お医者さん、科学者の方々は、
声をそろえて、
マスクをしろ、と言っています。

ですが、
数ヶ月前に、
政府は、「マスクなんか、しなくたっていいさ」、と
言ってしまったのです。
たぶん、そのときは、
色々な理由があったのだと思います。

でも、
この期におよんで、
まだ、それを言いはっているのです。
どうも、
ひっこみがつかなくなっちゃったみたいです。
まるで、
子どものケンカみたいで、
なんとなく、
かわいらしくも思えます。
(私も、こういうことは、あります)
が、こればかりは、
命にかかわるのです。

意地っ張りなんか、
どうでもいいから、
早く、国民を救ってほしいです。


外へ出る、みんながみんな、
マスクをすれば、
他人を守れるのに。
ぜんぶの他人を守れるということは、
自分も、守られる、ということです。

ちっぽけな、
完ぺきではない、手作りマスクだって、
いいのに。

と、
私が、こうして日本語で書いても、
しかたない。
フランスの人に、知ってほしいのです。
あぁ、もどかしい。

別の場所で、
そういう内容のメッセージを、
発信したこともありますが、
日本の方々から、
「そのとおり」と、反応をいただくだけです。
フランスの方々に、
メッセージは、伝わってるかしら。
フランスの新聞にも、
メッセージを、送ってみたのですが。

もっとも、
マスクをしているフランスの方も、
けっこう、いらっしゃる。
それは、うれしいことです。
どんどん、増えてほしいです。



ロックダウン中には、
毎日、お天気がよかったのですが、
解除されたと思ったら、
とたんに、くずれました。
風は強いですし、
雨もふります。

それに、

毛糸のセーターを着るほど、
寒くなりました。
夫が、
それもそのはず、
5月11〜13日は、
Saints de glace 「氷の聖人」だと言います。
毎年、
寒くなるのだそうです。

ほんとうに、そうです!
つい、ちょっと前まで、
あんなに、あたたかかったのに。

それでは、
私は、ひきつづき、
家で、いろいろ仕事を続けようかと思います。

みなさま、
どうぞ、お大事におすごしください。
読んでくださって、ありがとうございました。


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2020年5月8日金曜日

お客さんは、もう帰った


うちに、
ルージュクという小鳥が、
しばし来てくれたことは、
お話しました。

また、もどってくるのでは、
と言ってくださった方も、ありました。
それが、
まさに、あたっていました。

次の日、
夫が、「いる!」と言うのです。

えええっ?

カメラをつかんで、
外へ出れば、
ツバキの木の下に、います。
こっちを見ています。
ほんとです、あの、小鳥ちゃんです。
うれしい。


ちょこまか、
土をつっついては、食べたりします。
カメラを向けると、
気に入らないのか、
木の上にのぼって、見ています。

あぁ、元気そうで、なにより。
君、もう、大丈夫ね。

それにしても、
家族が、むかえに来てたみたいのに、
一緒に、行かなかったの?

もしかすると、
ここに、住むのかもしれない、と
思ったのですが。
結論をいいますと、

2日、ここにいましたが、
きょうは、
もう、見あたりません。
お客さんが、帰ってしまったような、
がらんとした、気持ちがします。

また、戻っているかもしれない、と
外へ出るたび、さがしてしまいます。

その2日間は、
この小鳥と、一緒に、
私は、庭で、ぶらぶらしたりしました。
まだ、高くは飛ばずに、
だいたい、地べたをはね回っていました。
私は、
「もち」という名をつけて、
呼びました。

ポチという犬の名がありますが、
「もち」は、おもちのように、
上あがりに、発音します。
すると、
「ち」と言う時に、
なんとなく、鳥の声と似ていて、
あちらも、きょとんと、します。

「もち」、といいながら、そばに行くと、
きょとんと、見ていて、
ちょんちょん、と、
2、3歩は、こちらによってきます。
かわいらしいことです。

でも、まぁ、
1メートルくらいのところが、
限度です。
あっちに、行ってしまいます。


もしかすると、
ここに住んでくれて、
こうして、話(?)ができるかもしれない、と、
楽しみにしたりしました。
でも、
元気よく、旅立って行ったようです。

うれしいのと、
さびしいのと、半々。

ところで、みなさん、
この鳥をご存知かどうか。
日本では、見たことがなかったですが、
このあたりでは、
春、夏になると、よく見られます。
ルージュク=「赤いしっぽ」という名です。

その、おもしろいのは、
鳴き声です。
すごく、めずらしい鳴き声です。
ぴよぴよ、と、まず鳴いてから、
そのあとに、最後に、
紙をくしゃくしゃに丸めるときの、音が、するのです。

つまり、
「ぴよぴよ、ぴよぴよ、ぴよぴよ。くしゃくしゃ」と、なります。

そんな不思議な鳴き声を、
知りませんでしたので、
私はさいしょ、
だれかが、遠くで、
紙を丸める仕事をしているのだ、と思っていました。

「くしゃくしゃ」なんて!


「もち」は、
まだ、子どもですので、
そんなふうには、鳴きません。
音は、しません。

もしかすると、
いつか、
また、「くしゃくしゃ」ができるころになったら、
ここへ、遊びにくるかもしれません。

だと、いいなあ。




でも、そのころには、
大人になって、みちがえてしまうはずです。
「もち」なのか、
ふつうの、ルージュクなのか、
区別がつかないはずです。

でも、
もしかすると、
私を見て、きょとん、とするかもしれません。
そうしたら、
「ああ、『もち』かもしれないな」と、
思うでしょう。

などと、
ロックダウンで、
ヒマがすぎて、色々なひとりごとを、
頭の中で、おこないました。

このロックダウンも、あと2日で、
終わります。
解除、うまく、いきますように。
みなさんも、お元気で、お大事におすごしください。

読んでくださり、ありがとうございました。

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2020年5月5日火曜日

思ったより、賢い


きのう、
いつもの朝の散歩は、
とちゅうで、やめになりました。
Uターンして、家にもどりました。

ロワール川には、まだ着かないころ。
小物屋さんの、ウインドーの下に、
外側に、
小物が、ある。

ウインドーから、はみでたのかと、
近くによって、見ます。
小鳥の置物があるのだと、思いました。
ちっとも、動きません。
でも、よく見ると、
ほんとうの、生き物の小鳥です。

おやおや。

春には、よく、
小鳥のこどもが、
地べたに落ちていたりします。
今まで、ひろっては、
家に連れて帰って、世話をしても、
たいていは、
うまくいきません。

という、経験があるので、
家に連れて帰るのも、
あまり気がすすみません。
が、
やっぱり、手にとってみます。

すると、
ちっとも、もがいたりしません。
あぁ、それほど、弱っているのかしら。
だめかしら。
大きな目で、じーっと見ています。
たまに、ぱちくりします。

よく見ると、
まつげがあって、
羽は、とってもステキに模様が描いてあって、
なんてよくできてるんだろうと、
感心します。

生まれたての娘の、指と爪をみて、
小さいのに、なんんてよくできてる!と
びっくり、見とれたのを思い出します。


とはいうものの、
私の頭の中のダイアログとは、
ぜんぜん関係なく、
私の手は、小鳥ちゃんを抱いて、
足は、Uターンをして、
家の方に、向かってしまいます。

きょうは、散歩の量が、少なくなりますが、
かまいません。
ロワール川を見て、リフレッシュするつもりでしたが、
そんなこと、どうでもよくなります。

手の中、
小鳥ちゃんは、もがくこともなく、
すっかり、安心したように、
抱かれています。

力がないのかな、
あぁ、だめかな、と、
足が、はやまります。
ときどき、
目をつむったりします。
これは、まずい。

それにしても、
このあったかい体。
このエネルギーは、どこからくるんでしょう。
いつか、エネルギー切れになってしまうのかしら。
その前に、
何とか、栄養補給せねば。

家に着き、
どこに置くか、箱をさがします。
いいのが、ない。
しかたない、
巣を作りましょう。
枯れ葉と、やわらかい枯れ草を集めて、
いい具合に、お皿の形を作ります。

そこに小鳥をのせて、
守るために、
大きなふるいを、かぶせるのです。
ちょっとした、鳥かご風になります。
さて、と、
枯れ草にのせようとしたとき、
かすかに、小鳥ちゃんの足が、
私の手に、しがみつきます!
はなさないで、と言ってるみたいです。

あらら、
私の手の中に、ずっといたいのかしら。
かわいらしい。

昔、
子どもを、ナースのうちに預ける時、
子どもが、私にしがみついたことを、
思い出します。


さて、
砂糖水は、あまり、人気がありません。
しかたなしに、
口ばしをぱくぱく、していただけです。
これは、もうだめかもしれない、と
私は、
また大きなふるいをかぶせて、他のことをしていました。

時々見ると、
疲れたのか、目をつむったり。

逃げ口も、作っておきましたので、
万が一、元気になったら、
外へ出られることになっています。

そして、
夕方ごろには、
即席に作ったその巣は、
空っぽになっていました。
あぁ、よかった。
少し、さびしいですが、
そこで元気がなくなるより、ましです。

自力で、外へ出られたのだと思いました。
そこいらをさがしても、
小鳥ちゃんは、いませんでしたから、
きっと、
飛べたのだと思います。
よかった、よかった。


そして、
夕ご飯のあとのことです。
洗い物をしていましたら、
外から、何やら、鳥の声がたくさんしますので、
夫に、
見に行ってもらいます。

「まさか、さっきの小鳥ちゃんじゃないでしょね」

それが!

夫が言うには、
この鳥は、ルージュクの子どもだけれども、
大人のルージュクが、むこうの高い所から、
何やらかんやら、大きな声で、
言ってる、というのです。
迷子ちゃんをさがしに来たんだ、と。
めんどう見てるにちがいない、と。

えーっ?
あんなに遠い所から、
探し当てたのかしら!
子どもを?

そして、
これが、一番びっくり、うれしかったのですが、
さっきの即席の巣のあったところを見ましたら、
その、小鳥ちゃんが、
残った枯れ草のところに、来ていたのです。
そして、
私の方を、見ていたのです!

大きなふるいは、
もう、かたづけましたが、
枯れ葉は、まだ残っていました。
そこに、
来ていたのです。

巣だと思って、
寝に来たのでしょうか。
でも、
そのあと、飛んで行ってしまいましたから、

もしかすると、
私に、さよならを言いにきたのかもしれない、
とも、思いました。

昔話とか、
子どもの童話を読みすぎてか、
そういう解釈になってしまいましたが、
もしかすると、
そういうことも、
ありえるかもしれない、と、
思ったりしました。

きょうも、
読んでくださって、どうもありがとうございました。

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2020年5月1日金曜日

むずかしい仕事復帰


フランス政府は、5月11日に、
ロックダウン解除と決めています。

けれど、
その決断と実行のむずかしさは、
非常に非常に、高度です。

私は、
首相の説明を聞いて、
よくがんばってる、と、拍手したい気持ちです。

それでも、
批判する人もいますし、
私も、すべてに
賛成はできませんが、
「いつまでもロックダウンしてるわけにゃいかない」
という、
大前提は、よくわかります。


私は、
仲間とダンスや、スポーツができない、
ということをのぞけば、
家にいられることは、好きです。

本を読んだり、
ゆっくり料理をしたり、
さいほうをしたり、
庭いじりをしたり、
だらだらしたり。

つくづく、
自分は、そういうのが好きなのだなぁと、
あらためて、
よくわかりました。

ネットでレッスンするのも、
なかなか、調子がいいです。
生徒さんとの、やりとりは、
なかなか密です。
内容も、密になっています。

これから、
音楽院にもどって仕事をするのかどうか、
まだわかりませんが、
私は、
少なくとも夏のバカンスまでは、
ネットでレッスンする方がいいです。

それにしても、
同僚の人たちと話していて、
みなさん、
あまりリスクを考えていないように
見えます。

若いから?

日本では、
3つの密をさける、と
ゴロのいい、フレーズを見つけたと思います。
その、
密集した場所のところまでは、
フランスと同じですが、

そのあとの、
「換気」という考えは、
あまり、ここフランスに、ないように思えます。
そこが、
私は気になってしかたありません。

もともと、
この地方のフランス人は、
家の中の、すきま風というか、
空気が移動すること、を
とても、いやがります。
(courant d'air)

ですから、
電車やバスや、仕事場の窓をあけましょう、という
キャンペーンは、
無理なように思えます。

それから、
フランスでは、
マスクをつけるという習慣は、ないです。
ここでは、書きませんが、
マスクの効用について、
いろいろ誤解があるように、
思いますし、
政府のやり方にも、私は、
注文をつけたいところがあります。

たとえば、
今回の規則で、小学校では、
マスクを生徒さんにつけることを
義務にしていません。
理由は、
「小学生は、ちっちゃいから、
マスクを使えないから」です。

マスクを食べてしまって、のどにつっかえる、という
リスクがあると、考えたのでしょうか?

私は、
小学生の利口さは、
マスクをちゃんと理解して、
ちゃんとつけられる、と思っています。
ちゃんと、教えれば。

ということを、
考えますと、
私は、仕事復帰が、
どうも、気になってしかたありません。

これは、
カルチャーショックなのですが、
趣味や好みのはんいを超えて、
命にかかわってきています。
フランス人の、なんとなく、
ケセラセラ的な部分は、
いつもは、とてもチャーミングに思うのですが、
今回は、
とても、気になります。

換気をしないのが好みでない、というのなら、
がまんしても、いいですが、
たとえ小さくても、
命のリスクがあると思うと、
私は、
心の中は、
ぶるぶる震えてしまいます。

そんなに私の命を、
バーゲンしたくない、と
思ってしまいます。


私は、
今のところ、
仕事を失わずにすんだので、
それは、
とても、ラッキーです。

今後のことは、
わかりません。

早く、
この、よくない夢が、終わりますように。

みなさん、
お元気で、おすごしください。
読んでくださって、ありがとうございました。

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2020年4月21日火曜日

あまりお礼を言われたことがない



朝、
散歩に行くのが、
だいたいの日課です。
たまに、
夕食後にも、散歩に行きます。

きのうの晩、
ルートをかえて、
こども病院の方に、行ってみますと。
車の入り口に、
大きな布がかかげてあって、

「あなたがたのメルシーに、
メルシーを言います」というようなことが、
書いてありました。

大学病院のメンバーが、
「あなたがたからのメルシーに、
感謝してます」と言っているのです。

なんだか、
かわいらしくて、
こんな大変な時に、
よくまぁ、こんなことをしてくれました、と、
また、それに、
メルシーを、言いたくなりました。

「ありがとうと言ってくれて、
ありがとう、なんて言ってくれて、
ほんとに、ありがとうネ」
という気持ちです。

ご存知かもしれませんが、
ロックダウンが始まってから、
フランスでは、
夜8時きっかりに、
窓をあけて、拍手をします。
毎日、です。

医療関係の携わっている方々、
その他の方々に、
感謝の気持ちを、「拍手」で、
あらわす、というものです。

それに対するお礼でしょう。
心がほろりとします。
こんなこと、
今まであったかしら、と
考えてみます。

私の知っているフランス人は、どちらかというと、
親切なくせに、
ありがというと言っても、
はにかみ屋なのか、くすぐったいのか、
「なになに、どってことないですよ」と、
素っ気ない答えをする人が、多いように、
思えます。

いえいえ、
もしかすると、
そういうことは、あったかもしれません。
お礼されて、うれしかったと、
素直によろこぶフランス人。
あります、あります、そういうこと。

あまり、メルシーと言われたことない人かもしれません。
そういう思い出が、よみがえってきました。

それから、
先日の土よう日も、
夕ご飯の後に、散歩に出ましたところ。

どこからか、大きなボリュームで、音楽がきこえてきます。
だれかが、窓をあけて、
ダンスパーティをひらいている模様です。
よくよく歩いて、
その窓とやらを見つけました。
大通りの、交差点の2階の窓。

音楽をつけて、お兄ちゃんが、
拡声器で、DJをやっています。
楽しそうです。
そういえば、きょうは、土よう日ですものね。
向かいの2階では、アパートの外に出て、
歩いては危なそうなところで、
踊っているカップルもいます。

バス停にいる若い人たちは、
うれしそうに、踊っていますし、
ちらほら見える、そこらへんの人たちも、
なんだか、踊っています。



もちろん、
私は、踊ってしまいます。
歩きながら、進みながら、
踊ります。
くるりと一回転します。

そばにいる夫は、すぐ恥ずかしがって、
「やめなよ」というジェスチャーをしますが、
かまわない、かまわない。

おどるあほうに、
見るあほう、
おなじあほなら、おどらにゃそんそん♬

あ〜、ゆかいゆかい。

その窓の下を通りますと、
私のようなおばさんが踊っているのを、見たのでしょう、
拡声器のお兄ちゃんは、
とたんに、ちょっと、盛り上がります。
何を言ってるのか、よくわかりませんが、
一緒に踊れて、お互い、うれしいのは、
たしかです。

このごろ、
家でひとり踊ってばかりです。
やはり、
だれかと一緒に踊るというのは、
とても、楽しいです。
あぁ、
早く、パーティや、バーに行きたい。
ダンスのレッスンにも行きたい!

そういえば、
今週の木曜日には、
ラテンダンスの講習会に参加することになっています。

もちろん、
ネットでなのですけれども。
私の大好きなボディジャムの先生は、
ヒップホップ系もうまいですが、
もともと、
ラテンダンスが専門なのです。
私はその先生が大好きなのと、
応援したい気持ちで、
参加することにしました。
(ラテンものは、はじめてです)

すると、
参加者みなさんが、
画面に映るのだと思います。
みなさんと一緒に、ダンスを習うことになると思います。
どうなりますか、
とても、楽しみにしています。

どういう服で、
どういう靴で参加するのか、
よくわかりません。
前日に質問するつもりです。

ラテンは、ヒップホップとは、
雰囲気はちがいます。
でも、
私のやっているヒップホップのボキャブラリーを、
豊かにしてくれるのではないか、と
ひそかに楽しみにしています。

きょうも、
お訪ねくださって、どうもありがとうございました。
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