2016年9月2日金曜日

「ガンコじじぃ」



月が、変わりました。
近くの学校も、はじまったようです。
朝、窓をあけて、机にむかっていると、
イキイキとした町の音が、はいってきます。

私たち、音楽院の授業も、
そろそろはじまります。



ところで、
大したことではありませんが、
困ったことがあります。
朝ご飯に、いつも食べるチーズが、手に入らないのです。

フランスには、チーズが400種類くらいあるというのに、
この私は、どうしても、
「この」チーズがいい、というものがあります。
ごくふつうの、大量生産的チーズ。
おいしくて、おいしくて、
毎朝食べても、あきないです。

なんど、店に足を運んでも、
棚の、その位置は、からっぽ。
もう一週間以上になります。
牛乳会社の、ストのせいかもしれません。

他のチーズでも、いいのですが、

すると、なぜか、
調子が、くるってしまいます。
味のせいか、
成分のせいか、
よくわかりません。
そのせいで、
体調まで、おかしくなってくるような気もします。

自分でも、情けなくなります。
柔軟性がない、というか、
頭が固い、というか、
考えが固い、というのか。

つまり、
頑固、っていうことです。

頑固といえば。

その昔、
小学生のころ、
近所の狭い道ばたで、缶ケリなどをして、大勢で遊んでいると、
「うるさい〜!」と叱られたりしました。

そんな時はよく、
「ガンコじじぃ〜!」と言い返して、
一目散に、逃げてきました。

今、思えば、
たしかに、子どもたちの遊ぶのは、うるさいです。
缶ケリなんて、なおさら。
もっと遠くで、遊んでくれ〜と、言いたくなるのも、わかります。

けれど、そのおじさん、
どういうお年だったんだか。
もしかすると、
私は、もう、その「ガンコじじぃ」さんの年を、
超しているかもしれません。

それは、わかりませんが、
もし「ガンコ」と、はやしたてられたら、
返す言葉がないです。
子どもは、口答えが、じょうずだな、と思いました。
うまく、弱みをついています!

今でも、そういう言い方、するのかしら。

などなど、
このチーズの件は、
昔の自分に、「ガンコ〜」と言われているようで、
ちょっと、イヤな気持ちになりました。

けさの朝顔は、「たたみじわ」がついていて、
なんだか、かわいらしく思いました。
こんな大きいものを、広げるのは、けっこう大変なのかもしれません。
よっこらしょ、と風呂敷を広げたような、感じでした。
























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