2016年7月2日土曜日

ほんとうに死ぬ、ということはないのかもしれない



先日、実をたくさんつけた、
わが家のビワの木のことを、書きました。
種から育てた、ビワの木です。
日本で食べた実の、種からです。
ちょっぴり、自慢の木でした。

今年は、
これでもか、というほど、たくさん実をつけてくれました。
ただ、ちょっと元気がなかったので、
ちょっぴり心配していたのです。

でも、でも、
やっぱり、枯れてしまいました。
町中の、塀のそばに植えた、ビワの木。

なにか、わけがあるのでしょうか。
20才なんて、木としては、若いのに。
あっさり、枯れてしまったです。

とっても、残念。
枯れた木は、まだ庭のすみに、立っていますが、
その姿を見るのは、
ちょっとつらいです。

私にできることと言ったら、

よく生きてくれたね、
日本から、はるばるやってきて。
ありがとうね、
ステキな、葉っぱ、
おいしい実、
ありがとうね、

と、
いたわることぐらい。

枯れるということが、わかっていたのかどうか。
今年は、とてもたくさんの実をつけてくれたです。
小さい実で、
種は、一人前に大きくて、
食べるには、めんどくさかったですが、
とっても甘かったです。
種も、たくさんとれました。

種は、一部、お酒につけました。
来年あたり、
夏バテしそうになったら、飲む薬になるはずです。

のこりの種は、蒔くために、とっておきます。

枯れることがわかっていたから、
こんなに、実をつけて、
子孫を残そうとしたのかもしれません。

いずれにしても、
私は、のこりの種をだいじに、とっておきます。
この木だって、私のまいた種からうまれたのです。
私は、また、まこうと思います。
これから、たまに、まいては、
苗を、育てて、
ふやそうと思います。

元気な苗は、もっと大きく育てて、
庭の地面に、植えかえます。
そして、また、大きな木になると思います。

もう一本の木




というわけで、
枯れてしまったビワの木は、
やっぱり、生き続けているようにも、思えます。

と、
そんなふうに考えてみることが、
ゆいいつの、なぐさめです。

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