2016年7月3日日曜日

だめな母親



ゆうべは、長女と一緒に、ダンスを観てきました。
とあるダンススクールの、発表会です。
モダンジャズ、バレエ、ヒップホップなど、
いろいろなダンスを、楽しめました。

ただいま里帰り中の、長女は、
バレエを習っていたことがあります。
そのせいか、
プログラムの中でも
バレエになると、
特に、注目しているように思えます。

すてきなホールで、
きれいなチュチュを着て、
ライトをあびて、
あごをちょっと上に向けて、
得意げに踊っている、バレリーナたち。
キラキラ輝いています。

それを見るたびに、
私の胸は、チクリとします。
となりにすわっている長女のことを、思います。

彼女は、こんなすてきな発表会で
踊ったことがなかったからです。

きっと、
こんなふうに、踊りたかっただろうと思います。

でも、
長女がバレエを習っていたころは、
こんな大きな、すてきなダンススクールはなかったし。

でも、ちょっと無理をすれば、
遠くの、バレエ教室に、連れていくこともできたけど。

それをしないで、
こじんまりとした教室に、行かせていたのです。
すぐ近くにあるから、便利、
というのが、理由です。
いい先生だったし。

でも、生徒さんの数が少なかったから、
発表会だって、古い教室で、こじんまりと、でした。
「晴れ姿」も、蛍光灯の下で、かなり地味でした。

だから、
私の胸は、ちょっと痛みます。
「ちょっと無理して」遠くの教室に連れて行けば、
よかったかな。

親というのは、
なんでも一番いいものを、子どもにあげたい、と
願うのかしら、と思いました。
少なくとも、私はそう思う。

だけど、実際、子どもたちに、あげられたものは、
ちゃちなものばかり、のような気がします。
「あぁ、私って、だめな母親」と、
悲しくなります。

でも、まぁ、いいか。
私は、
自分の精一杯を、やったんだから。


けさ、
ツイートで、ある方が、
東京「としまえん(豊島園)」の写真を、のせてくださいました。
夏の豊島園といったら、
私にとっては、なつかしい思い出ばかりです。

遠い、昭和のころの思い出です。

母も父も、仕事で忙しくしていました。
でも、夏休み、ということで、
母が、友人にたのんで、
豊島園の「一日フリーパス券」というのを、
借りてきてくれました。
ほんとうは、その方の会社の、社員慰安用の、パスでした。
それを、子どものために、と、
貸してもらったようです。

それを持って、
私は弟をつれて、自転車で、豊島園まで行きました。
朝から、いろいろな乗り物にのりました。
なにしろ、フリーパスを持っているのです。
うれしくてたまりません。

思いっきり、たくさんのりました。
いっきに乗りすぎて、
お昼にならないうちに、乗り物酔いでしょうか、
ふらふらしてきました。
弟と2人で、げらげら笑いました。
それでも、もう、くたびれて乗れない、というところまで乗りました。

そして、早めのお弁当を食べて、
午後は、プールで、たくさん遊びました。

そんなすばらしい券を、借りて来てくれた母。
忙しいのに、借りて来てくれて。
あの時だって、
子どもたちに、いい思いをさせてあげたい、と思って、
一生懸命だったのだろうなぁ、と

とても、なつかしく思い出しました。

いつも、ぶきっちょな母です。
私も、ぶきっちょです。
母娘、口げんかばかりしています。

でも、きょうは、
そんなことを思い出しては、

私は、
母親からも、
いろいろなものを、
もう、じゅうぶん、もらっているんだなぁ、
と、
あらためて思って、胸があたたかくなりました。



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