本当は、少しはダイエットをして、
ウエストを、ほっそりさせたいのです。
ですが、ここノルマンディーにいますと、
なかなか、そうもいきません。
およそ、食べること、と、
海につかること、しか考えない毎日を、すごしています。
すると、
どうしても、今回お初の、お寿司を食したくなります。
そして、例の、お菓子屋さんに、
何があるか、見にいきたくなります。
このお菓子屋さんは、
まったく、困りものです。
おいしいものに、あふれているからです。
こういうお店が、自分の住んでいる街にない、
ということは、いいことだと安心します。
(さもないと、毎日、毎日、通うでしょう。
そして、ダイエット計画は、ハタンするでしょう)
これは、梨の実を、生地に包んで焼いたものです。
たしか、りんごの実で、こういうのがあったと思います。
ここノルマンディーは、りんごの産地です。
それを、梨のバラエティにしたようです。
チョコレートガナッシュが、添えられていました。
私は、もともと、クロワッサンを頼むつもりでした。
それが、
ウインドーを見ていますと、
どうも、よさそうな、りんごパイが、あるのです。
いつもなら、
私の街では、ほとんど頼まないパイですが、
ここのは、なぜか、うまく焼けています。
それに、形も、
お魚を焼いたのと、そっくりです。
鯖の身を、おろして焼きました、というような形です。
表面も、砂糖をまぶして、カラメル状態にしています。
う〜ん、これは、頼むべきである、と
確信してしまいます。
大きな、大きな、一人前パイです。
最初の一口から、笑いが、出てしまいます。
バターの味が、たっぷりなこと。
バターの量も、たっぷりなこと。
まだ、りんごの具のところまで行っていないのに、
もう、十分、おいしいです。
(ノルマンディーの人は、
バターをたっぷり使うので有名です)
バターと、お砂糖のバランスが、
素晴らしいですし、
サクサクしています。
軽く、よく焼けています。
リッチなはずなのに、べっとりしません。
おいしいです。
そして、頭の中では、
こんなに大きなパイなのだから、
何回かに分けて、あとで、おやつでも、
楽しもう、などと、ケチな計画を立てます。
これで、何回も、楽しめる、とうれしくなります。
ですが、
りんごの具が出てくるパートに着くと、
これまた、りんごの煮え具合が、素晴らしい。
ここでも、また、バター味がします。
そして、その酸っぱさが、いい具合ですので、
リッチなバターと、
この酸っぱさが、よく合わさって、
食は、どんどん進んでしまいます。
何回かに分けて、
いただこうと計画していたはずの、
このリッチなパイは、あっという間に、
なくなってしまいました。
さて、
海辺では、割と涼しいです。
ですので、
人々は、あまり水にはつかっていません。
どちらかというと、フランス人は、
砂の上で、寝ころがって、
本を読んだり、
おしゃべりをしたり、
音楽を聴いています。
一日中、そうやって時間をすごす人も多いです。
私は、というと、
じっとしていることが苦手です。
それに、海にいて、
海の中に入らないなんて、考えられません。
よほど寒くない限りは、水につかります。
また、波があると、いやがる人も多いです。
私は、少しぐらいなら、波がある方が好きです。
というわけで、
もし、天気がイマイチで、
波があったりすると、海の中に入るのは、
この広い浜辺の中で、
私一人しかいない、ということもあります。
すると、
今まで、ヒマで仕方なかった(かもしれない)
監視のお兄さんが、出てきます。
そして、私のことを、見守ってくれます。
(私以外に、泳いでいる人がいないのです。
そうとしか、考えられません)
話は、オリンピックのことになります。
今年は、千葉、釣が先のサーフィンを、
テレビで、見ることができました。
なつかしの千葉の浜を見られるのは、楽しいですし、
台風がやってくるような時の波、
いいお天気の時の波、
それを、いろいろなアングルで見られるのは、
素晴らしいことでした。
カメラの撮り方は、見事です。
ドローンを使ったりもするのでしょうし、
モーターボートに乗って、
追っかけたりと、大変な思いをして撮っていると思います。
それから、もう一ついいことは、
コメントをする人がいないことです。
ですから、とても静かです。
音といったら、ひたすら聞こえてくる、
波の音だけです。
その、波の音を聞いて、
波を、ながめて、
そして、サーファーの素晴らしい演技を
楽しませてもらいました。
波を見るというのは、
むずかしいのです。
どこを見ていいのか。
あちこちで、動きます。
盛り上がったと思ったら、
それが頂上で破綻して、白くなります。
それが、ロールパンのように、くるくる巻かれます。
というのが、あちこちで、行われますし、
その瞬間が終わると、また、すぐに、
次の波になります。
それが、繰り返し、繰り返し、
えんえんと、続きます。
私は、それを見ているのが、楽しくてし方ありません。
いつまでたっても、あきません。
そして、サーファーは、どのように波に乗るのか。
そんなことを考えながら見ていましたら、
まるで、
サーフィンのやり方が、わかってきたような気持ちに
なってしまいました。
波には乗れそうにありませんが、
乗り方だけは、知ってるような気持ちになります。
今度、
ぜひ、試してみたくなります。
ずいぶん、体力を使いそうな、スポーツです。
ドッボーンと、落っこちたり、
波に飲まれそうになったり、
大変そうです!
ここ、バカンスの家では、
夜は、電子書籍の、本を買ったりします。
夕べは、
遠い昔、さんざん読んだ、星新一の、
ショートショートを、買いました。
中学の時に読んだものです。
今、この歳になって読んだら、
また違うことを思うかもしれない、と思って、
読みました。
やっぱり、思った通り、
違うことを、感じました。
大人の社会のこと、
大人の苦労のこと、が、書いてありました。
あのころ、よくわかっていなかったと思います。
ストーリーは、よく覚えていませんでしたが、
やっぱり、なんとなく覚えている、
そんな感じでした。
今の方が、もっと味がする、と思いました。
そのまた先日は、
レイ・ブラッドベリを読みました。
これまた、昔、読んだのに、忘れていました。
昔、読んだ時よりも、また、もっと、
美しい、と思いました。
歳を取るのも、少しは、いいことだ、と思ったりしました。
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2 件のコメント:
Chiyoさま、いつもブログをありがとうございます。
星新一さんはいくつか時代小説も書いてらして、中編の「とのさまの日」が大好きでした。「城のなかの人」も美しいお話です。
usatsubo さま、こんにちは。
星新一さんの時代小説ですか??
いいお話をありがとうございます。
「とのさまの日」、「城のなかの人」、
さっそく、電子本で、手に入れました。
usatsubo さんが、大好き、ということですので、
とても楽しみです!
いい情報を、ありがとうございました。
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