2021年8月12日木曜日

ノルマンディーから、戻る


 ノルマンディーから、戻ってきて、しばらくたちます。
毎日、海べで散歩をしていたのが、
今度は、川岸を散歩することになります。

海の方が、好きです。
ざざーん、ざざーんと、あきずに、繰り返し繰り返し。
その波の音が、最高です。
2時間くらいで、また行ける場所ですので、
また、来ますよ、という思いで、
ロワール地方に戻りました。

8月になると、
日が短くなってきます。
朝、起きれば、まだ暗いですし、
夜は、夕食のあとに散歩に行こうと思えば、
ちょっと急がなくてはならなくなります。
ちょっと前までは、10時半まで明るかったのに。

それから、
日本の方には、信じられないことですが、
おとといは、朝13度でした。
冬のジャケットを着ている人もいます。
これは、ちょっと異常です。
実は、
フランスは、暑い夏が予想されていたのですが、
みごとに、はずれました。

暑さの苦手な私にとっては、
とても、いいことです。
















ノルマンディーに行っていた、というと、
お天気、よくなかったでしょう、と言われます。

ええ、よくなかったですよ。
涼しかったです。
でも、まぁ、晴れ間もありましたし、
毎日泳げました、と、

答えますが、
だいたい、フランスの人たちは、
暑さを求めて、
太陽を求めて、移動していますから、
「涼しくてよかった」という私の気持ちは、
理解できないのかもしれません。

涼しい、ということが、
こんなにいいことなのに!

























ところで先日、
生まれて初めて、生ダコを料理しました。
ロワール地方の魚屋で、
見つけたのです。
バカンスでお休みにする直前に、そのお店には、
いつもより、たくさんのものが並んでいたのです。

ムール貝も、季節ですので、
それを買っていますと、
となりに、生ダコが。

こんな珍しいことはありません。
さっそく、一つ買いますが、
どう調理していいのか、わかりません。
ネットで、調べます。
なんだか、手間がかかりそうですが、
買ってしまったのですから、やるしかありません。

中くらいの大きさですが、
やはり、かわいそうな気がします。
頭を洗っていると、
ふてくされたような目で、こちらを見ています。

ずっと前に、
地中海の、浅い砂浜を泳いでいて、
大きな、灰色のタコが、そばに泳いできたのを、
思い出します。
のびたり、ちぢんだりして、泳いでいます。
うわぁ、珍しい、と思って、
しばらく、一緒に泳いでいました。

今から考えると、あれは、危険だったのかもしれないです。
吸い付かれたら?

などと、灰色のタコを洗いながら、
思い出します。

















思い切って、足の方から、
煮立ったお湯に入れます。
すると、とたんに、色が赤くなります。
そして、くるくると足が丸まります。
8本の足が、全部、きれいにカールします。
その具合は、
おもちゃのタコ、
風船のタコ、そのものです。

正確に測って作ったように、
完全な形をしています。
吸盤は、みごとに、「規則的に」ついています。
まるで、レゴのブロックキャップのように、
きれいに並んでいる。
自然の作ったものは、すごい、と感心してしまいます。

(私の髪の毛だって、このくらい、
きちんと、パーフェクトに、
なってほしい、と思ってしまいます)

そして、
ゆでたタコは、
少しは、わさびじょうゆ、
あとは、ニンニクとパスタ。
とても久しぶりの味です。

















話は、変わります。

3月ごろに、
ノミ市で、買った時計があります。
古い、置き時計です。
動きませんでしたので、修理に出してありました。
ですが、
この修理屋さんは、いつも注文があふれていて、
なかなかでき上がらないのです。
今回も、いつ、サイソクに行っても、
まだです、とか、
何日までに、仕上げます、と言うだけで、
ちっとも、でき上がりません。

おまけに、親方のことが、気になります。
ここの親方とは、たまに、立ち話をすることがあります。
その親方が、
病気で入院してしまっていたのです。
その後、どうなったのか、気になるのですが、
聞く勇気が出ません。
もしかして、
天国に行ってしまったのだとしたら、
ものすごく、さびしい、と考えてしまいます。

それが、
グッドニュース!
もう一人の、修理屋さんがバカンスに出る前に、
がんばって、仕上げてくれました。
そして、
親方は、大丈夫で、お家で休んでいる、ということです!

あぁ、よかった、と思いました。

修理の終わった時計は、
とても小さな、細かいチクタクの音がします。
1秒に4回の拍です。
それは、それは、上品な音です。

一回、ゼンマイを巻くと、
1週間くらい、持ちそうです。
今、それを観察中です。
ちょっと進んだりしていますが、
それも、観察中です。
必要があれば、
その整備も、してもらうことになります。

ようこそ、
これから、よろしく、という気持ちです。
















きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。


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2 件のコメント:

reico さんのコメント...

気になっておりました!蚤の市で購入された、かわいらしい時計。ちゃんと動くようになったのですね。素晴らしいです。どんな場所に置かれるのでしょうか。どこに置いても調和しつつ、さりげなく目立ちそうです。最近は電波時計もデザイン性があるものが増えてきましたが、やはりこういう古い時計を見ると心が動きます。

Chiyo さんのコメント...

reico さん、こんにちは!

はい、蚤の市の時計、やっと動くようになりました。
どこに置こうか、
どこに置いたら、一番しっくりくるか、、、
それを考え中です。

暖炉の上に置くようなものではなく、
といって、目覚ましでもなく、
書斎のようなところに置くものだと思います。

電波時計ですか。
そうですねぇ、きっとそれまた、違った味わいが。
おばあちゃんの古時計も、また、
その味わいが。
そういえば、
ボンボン時計も、なつかしいものです。
いろいろ、楽しいですね。

きょうは、ありがとうございました。