2021年12月28日火曜日

ノエルの後は、サスペンス


ノエルのお祝いは、今年も、少人数でした。
フランスのウイルスの状況は、
日本の人が見たら、びっくりすると思います。
もう、私のまわりにも、
ウイルスにかかった人は、います。
特に、若い人に多い。
それでも、みなさん、あまり気をつけていないと思います。

もう、慣れっこになっています。
たちの良くないカゼ、のように思えます。
それでも、
街には、マスクをつけている人であふれていますから、
考えてみれば、
これは、フランス人のみなさんにとっては、
かなり、気をつけている部類に入るのだと思います。


 

 






この、ウイルスのことは、
この先、歴史の本に、のることでしょう。
その昔、
学校で、歴史を習った時、
日本史の中には、「疫病」や「ききん」というのが、
よく出てきました。

歴史の苦手な私は、
はいはい、「ききん」ですね、と、
年号を、まる暗記していました。
なんの感情も、同情の気持ちも、なしで、です。
そして、すぐに忘れてしまいました。

でも、
今、思ったら、
そのすごさが、よくわかります。
病院も、あまり薬もなかったころ、
どんなに大変だったか。
今だって、薬がなくて、困っているのです。
こんなに、宇宙に、ちょこっと行かれるような時代にも。

























さて、ノエルが終わると、
あまり、おもしろいこともなく、
お天気もはっきりしなくて、まっ白な空が続くはずです。
ノエル、楽しかったなぁと、思いながら、
きのうは、
蚤の市を、ぶらぶらしに行きました。

ノエルで、プレゼントされた、
毛糸の帽子をかぶって、歩きました。
クリーム色のポンポンが、てっぺんについている帽子。
あまり、寒くないのですが、
新しい帽子をかぶるのは、楽しいですので、
かぶりました。

ノエルの翌日だったせいか、あまり商人は出ていませんでした。
そこで、
顔見知りの商人に、ボンジュールを言いました。
なかなかいいものを、売っているのです。
絵だとか、
置物だとか。
もう、長いことの顔見知りです。

とはいうものの、
「元気ですか?
そういえば、ダニエルは、今、いないんですよ。
どこか、旅にでたようなんですよね」と、話が展開して行きます。
そして、
うしろの建物を指さして、
ダニエルの話をしています。

ええっ?
お互いの知り合いに、ダニエルという人はいません。
マスクをして、
新しい帽子をかぶってでは、
人ちがいになっても、不思議はないかもしれない、と思えてきます。

でも、どうしよう?
話の腰を折るのも、なんだか、、、と迷っているうちに、
別のお客さんがきましたので、
彼も、そちらに体が向きます。

自然と、私も、次の商人のスタンドに行くことになります。


















すると、そこでも、
ボンジュールと言われます。
こちらも、ボンジュールと言います。
そして、ヤァ、その後いかが?と聞かれてしまいます。

その商人は、私は、見たことも、
買ったことも、ないのです。
あぁ、これは、なにかのマチガイがおこっている、と
気づきます。
でも、マスクをはずす気もしませんし、
言葉で、それを解明する気もしません。
いい雰囲気の会話なのです、
真相を説明して、がっかりされたら、
損をしたような気持ちになりそうです。

ですので、
「ええ、元気で〜す」と言って、
そのまま、次のスタンドに移ります。

そして、
あぁ、私は、誰になってしまったのだろう?
私の名前は、なんというのだろう、と、
心配になってきます。

できたら、
その商人たちに、その人の名前を聞きたいくらいです。
でも、それをやったら、
私が、記憶喪失、ということになります。
話が長くなりそうになります。

だから、
そのまま、通りすぎるしかないです。

















それにしても、
私と同じ帽子をかぶって、
私と同じ髪の毛をして、
私と同じ格好をしている女性が、この町にいるなんて。

できれば、
会ってみたいです。
そして、へぇ、あなたも蚤の市が好きなんですね、
などと、
おしゃべりをしてみたいです。

























毎年、ノエルのころには、
ヒヤシンスが、出回ります。
私は、小学校の時の、ヒアシンスの水さいばいで、とても
楽しい思いをしたのです。
香りも、とってもステキです。
そのためか、
毎年、いくつも、苗を買います。

今年は、
ステキなピンク色の花が、出てきました。
いつもは、バービー人形の飾りのようなピンク色ですが、
今年は、ちょっと落ち着いた、
桜の花のような色です。
めずらしく、うれしく思いました。

これから、
お正月がすぎれば、
新年3日から、仕事が始まります。
それだけでも、なんとなく、
そっけない感じですが、
そのあとの、1月、2月は、
ちょっと、まっ白な曇り空の、
つまらない日が続きます。

そういう時は、
私は、勝手に、色々なフランス伝統行事に、
力を入れます。

まずは、1月のギャレット。
そして、2月のクレープ。

プラス、日本の行事、
豆まき、
おひなさま、など。

そして、
そうでなくても、
リモートワークだとか、色々なことが、起こるかもしれません。
さぁ、どうなりますか。
フランス政府、ガンバってと、応援することにします。

みなさんも、どうぞ、
お気をつけて、新しい年を、おむかえください。










にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村



もうひとつのブログ
オンライン「ふだん塾」。
ピアノ教師として、上達の
ヒントを、書いています。

こちら↓










2021年12月20日月曜日

クリスマス、もみの木問題



 ここ、ロワール地方では、
毎日、毎日、くもりの日が続いています。
そして、空気は、とても湿っぽくて、
吸う空気は、
空気なのか、それとも霧なのか、よくわかりません。
湿度100パーセントで、
今にも、水分が、しぼり出てきてしまいそうな、
そういう空気です。

お昼になっても、そういう感じは続きます。
しんしんと、体が冷えてきます。
それに、なんとなく、うす暗い。
もう、すっかり気分も暗くなりそうです。

東京の冬のように、カラッとした青空に、
柿の実のオレンジ色が見える、そんな感じが、
ものすごくなつかしくなります。

ですから、
そういう時、ノエル(クリスマス)の飾りつけがあるのは、
ありがたく感じられます。
それだけでなくて、
クリスマスにまつわる、いろいろなことが、
楽しみでもあります。




街は、いろんな飾りや、明かりでいっぱい。

そんな中を歩いていると、
何も買う予定がなくても、楽しくなります。
あぁ、こういう色があって、よかった、と
思います。

毎年思いますが、
私は、クリスチャンではないですが、
でも、小さいころは、教会の幼稚園に行っていたので、
賛美歌を歌ったり、
キリスト生誕劇を、一生懸命演じたり、と、
楽しい習慣は、体が覚えています。

あの時、プレゼントや、お菓子の袋をたくさんもらったのが、
どうやら、
まるで、パブロフの犬のように、
今でも、この時期になると、よみがえってくるようです。

長いこと生きていますと、
もう、何をもらってうれしい、というモノも、
少なくなってきます。

シンプルではありますが、私は、ふだんから、
おいしいモノを、いただいていて、
大好きなモノに、囲まれている、と、
思います。
あまり、これ以上ほしい、というものも、特にないです。

それより、その、
プレゼントをくださる、ということが、
ものすごく、うれしい。

そして、ノエルだから、と、
会いにきてくれる、というのも、
ものすごく、いいプレゼントに思えます。
















さて、去年は、もみの木を、
ずいぶんおそくに買いに行ったのです。
そのため、
売り切れのお店ばかりで、ものすごく、あせりました。

そして、最後のお店で、
ただ一つ、残っていたもみの木を、買いました。
それは、さがしていた通りの、大きいサイズでした。
あぁ、よかった、と、ホッとしたのです。

ですから、今年は、ちょっと早めに、
買いに行きました。
郊外にある、ガードニング専門のお店。
もみの木は、まだまだ、たくさんありましたので、
私も安心して、それ以外のお花を見て回っていますと、

夫が、もう、一本選んで、
ネットに包んでもらっています。
包むと、細く、小さくなりますので、
「あぁ、よかった、今年は間に合った」と、
喜んで、家に戻りました。

「今年は、ちょっとチビデブ」と、
夫が、日本語で言っていました。
ヘぇ〜、「チビデブ」っていう言葉を知っているの、と
思います。

私は、
大好きなヒヤシンスの苗も、いくつか買って帰ります。
















それが。

家に着いて、そのネットをはずしてみますと。
うちに来たもみの木は、ホントにチビデブ。

部屋の中の、場所を食うわりには、
あまりかっこいいとは言えないです。
でも、
まぁ、香りもすっごくいいですし、
なんと言っても、クリスマスツリーなのですから、
これでよし! とします。

さて、そこまではいいのですが、
問題は、それをどう支えるか、
どう立てるか、です。

細長い2等辺三角形になるのが、ふつうですが、
このツリーは、ほぼ、正三角形。
絵に描けば、大した差はないですが、
実際の木は、
ものすごく場所をとりますし、
あともう一つの困ることは、
ものすごく重たいことです。

いつもの台では、とても支えきれません。
以前の、十字型になっている金属の台を出してきて、
そこに入れようとしますが、
それには、木の幹が太すぎ。
ノミで、削るしかありません。
















カナヅチをふり上げて、
木の幹を削る作業をしたのは、私です。
時間はかかりますが、
やっていれば、必ず細くなる、と思って、やりました。

単純で、つまらなくても、
やっていれば、必ず結果が出る、という展開は、
ピアノを弾いていると、よく、そういうことがあります。
ですので、
あんまり気にせず、そういうことを、します。


そして、結果の出るときは、やって来て、
ついに、めでたく、
ツリーは、立つことになりました。
堂々と、立つ、いい香りのもみの木。
チビデブでも、なんでも、いいのです。
ステキです。

よくがんばったね、と、
夫がおどろいていますが、
そんなの、大したことないわよ、と、言います。
でも、心の中では、ちょっと誇らしく思います。


そして、いろいろ飾りをつけます!
ふもとには、プレゼントが置かれます!
あ、ぁよかった。

























ですが、問題は、そこでは終わらなかったです。
次の日になって、
右腕が、なんとなく、痛いです。
力を入れないで、叩いたので、
筋肉痛ではないと思います。
でも、どうやら、スジの方が、
叩くときのショックを受けたようです。

それは、1週間たった今でも、ちょっと残っています。
いっときは、どうしよう?!と、
心配になりましたが、
でも、少しずつ良くなっています。
時間の問題で、消えていくと思います。

それにしても、
あぁ、やはり、無茶はよくない、と思いました。

















きのうは、朝市で、お飾りを買いました。
ジプシーの人たちが、
森でとった植物で、飾りを作って、地べたで売っていました。

それを、うちの玄関につけました。
そして、
ツボミをつけたシンビジウムの鉢植えを、2つ、
家の中に入れました。
ホースで、水で洗ってから、
取り入れました。
この寒さの中、
水で、手が、すぐ、かじかみました。

日本も、寒くなっているようです。
みなさんも、それぞれの土地で、寒かったり、
いろいろだと思いますが、
どうぞ、お体大切に、おすごしください。





にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村



もうひとつのブログ
オンライン「ふだん塾」。
ピアノ教師として、上達の
ヒントを、書いています。

こちら↓










2021年12月7日火曜日

ヘンな、買い物

先日、ヘンな買い物をしました。
こんなことは、初めてです。

なにが、そんなにヘンかと言いますと。

ふつうなら、これが欲しい、
今、必要だから、と考えて、買います。
ところが、今回は、
必要なのは、あと何年くらいだから、
これこれこれだけの数を、買う、と計算したのです。

その計算の最中に、
私の、人生が、どのくらいで終わるか、というのを、
想像してしまったのです。
これは、ホラー小説とまではいきませんが、
とても、ヘンな感じがします。
その先は、無、という、
とても、新しい感覚(?)です。

トイレットペーパーならば、
必要な時に、てきとうな数を買います。
卵を買うときも、
ノートを買うときも、です。
それが、今回の買い物は、
ちょっと、違いました。




 








品物は、ガウン。
私が買いたいガウンというのは、
ちょっと、古めかしくて、
ウールで、できているのです。
でも、最近は、ウールではなくて、化繊になりました。
それでも、ふっくらしていて、気持ちいいです。
冬は、朝起きると、
まずは、それをひっかけて、朝食にします。
たっぷりの、フカフカに、くるまれて、
大好きな、朝ごはんをいただく。


朝は、

耳も、
目も、
肌も、
舌も、
すべてが、敏感です。
だから、肌ざわりだって、とても気にします。
その点、
こういうガウンは、とってもいいのです!

ですが、なかなか、こういうガウンが、見つからなくなってしまったのです。
最近では、同じ化繊でも、
毛足が長くて、「ぬいぐるみ」のようなのが多い。
かわいらしいのですが、
肌ざわりからいったら、
がぜん、昔風の方が、勝ちます。
それを探すのに、ここ数年、苦労していました。

























それが!
いいのが見つかったのです。
ネットで買えます。
そして、割引になっています。

そこで、私は、考えます。
ここで、「買い置き」をすれば、
ふかふか、ぬくぬく、冬の朝ごはんを、
ずーっと、この先、
保障されることになるはずです。

それに、これは、流行っていませんから、
この先、2度と買えないかもしれない。
絶対、買い置きをするのがいい、と思ってしまいます。

で、
いったい、いくつ買えばいいのか。
くさるわけではないですし、
とても安くなっています。
いくつも買うのはいいのですが、どれほど買えば、足りるのか、
見当がつきません。

どうやって、計算したらいいのでしょう?
こんな計算は、初めてですが、
まぁ、小学生にでもできそうです。
一つのことさえ、わかれば。

その一つのこと、というのは、
「なん才まで、生きるか」。

う〜ん。

















さて、いくつ買ったか、その点は、さておき、
大事に使って、
これだけあれば、大丈夫、という数を算出しました。

それにしても、
こういう計算をする人は、あまりいないかもしれません。
鬼が笑うかもしれません。
それに加えて、なんだか、
私は、人生の秋の季節に来ているのかもしれない、と、
思ってしまいます。
ちょっと、あせりが出てきます。

まぁ、
長くても、短くてもいいですから、
元気で、いろいろ楽しみたい、と思います。
買いすぎたガウンが、残ってしまってもいいです。
もうちょっと、毎日を、よく味わって生きよう、という気持ちが、
わいてきます。
















庭では、シンビジウムの鉢植えが、
たくさんのツボミを、シューシュー吹き出しています。
これが咲くと、ノエル(クリスマス)!
毎年、このお花で、家の中が、はなやかになるのです。

そして、
街中では、すっかりお祭りの雰囲気です。

その一方では、
また、ウイルスが、あばれ出しています。
閉鎖になった学校もありますし、
小学生が、よく、かかっています。
もしかすると、ノエル休みが、1週間早くなるかもしれない、と
言われています。

このモンダイ、
こんなに長引くとは、思っていませんでした。
しかたありません。
できることをして、楽しむしかありません。

ノエルは、我が家では、
また、静かに、お祝いする予定です。
今年は、生徒さんのお母さんにお願いして、
アラブの、甘いお菓子を用意する予定。
お母さんの手作りで、とってもおいしいのです。
それを、注文します。
楽しみです。



















どうぞ、みなさんも、
おからだ大事に、おすごしください。




にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村



もうひとつのブログ
オンライン「ふだん塾」。
ピアノ教師として、上達の
ヒントを、書いています。

こちら↓










2021年11月29日月曜日

「これで終わり」と思っていたのに!

コロナウイルスの制限が、少しは軽くなったので、
いろいろ、行動も広がりました。
パリに行ったり、
あちこち動いていましたら。

なんと、また、ウイルス関係で、
別なモンダイが。。
いったい、いつになったら、これは終わるのでしょう。

それとも、
このウイルスと、一緒に生活する知恵を、
だんだん身につけて、やっていけるでしょうか。

音楽会など、
しばらくお休みになっていたことを準備したり、
少しずつ、ふつうの生活になってきていたのです。
もう、これで、ウイルスも弱まってきたかな、
しめしめ、と思っていたのです。





 










パリでは、
久しぶりに、レストランに入りました。
寒い日でしたが、テラスに座りました。
おそいお昼でしたし、
予約もしていなかったのですが、
いいですよ、と言ってくれました。

本当は、もう少し先のお店に行きたかったのです。
ところが、
バスは、そこまで行ってくれません。
デモの最中、ということです。
それで通行止になって、そこまで行けません、と言われます。

お腹はすいてきますし、
日本料理の予定にしていたのに、その代わりに
フランス魚料理は、どうも、、と思ってしまいます。
目の前にある、ビストロは、
生ガキや、お魚もいいですが、
お肉も良さそうですので、そこに決めます。

しばらく待っていると、
ウェイターのお兄ちゃんが、
テキパキと、テーブルをセットしてくれます。
暖かい暖房のついたところに、
2つのテーブルをくっつけて、
白いクロスをかけてくれます。

レストランに行くのは、2年ぶりくらい??

















その、ウエィターの、プロフェッショナルぶりには、
うれしくなります。
なるべく、暖かいところに。
なるべく、広いテーブルになるように。
なるべく、早くに、
と、一生懸命やってくれます。

そして、
付け合わせの野菜は、これこれをお願い、といえば、
「それだと、ちょっと多すぎになりそうです。
まずは、これくらいにして、
それでも足りなかったら、また注文したらいかが」と
言ってくれたりします。

さらには、
デザートの時。
頼んだのは、私一人。
すると、夫にまで、
おさじとフォークを持ってきてくれます。


夫が、
「いえ、僕は食べないんです」と言っても、

「ムッシュウ、そんなこと言ってもダメです。
あなたに、そんな権限はないのです。
(食べることになってるのです)」と、ジョークを言います。

大笑い!

















私は、もう、お腹いっぱいなのですが、
どうしても、せっかくのデザートをいただきたくなります。
そして、
それは、パーフェクトに、おいしかったです。
考えてみれば、そのデザート名は、
「パルフェ」なのです!
完全。パーフェクトという意味です。
日本語で言ったら、「パフェ」でしょうか。

コーヒー味の、(たぶん手作り)アイスに、
おいしいクリームソースがかかっていました。
その甘さの加減が、
パーフェクトでした。

さて、
そんな楽しい思い出は、
今から数日前のことです。
ですが、とつぜん、また、ウイルスが、
新しい株を出してきています。
この、規制のゆるいヨーロッパは、
たちまち、やられてしまいそうです。
















音楽院では、
マスクをして、レッスンをしています。
すると、
だれだれという生徒さんが、欠席、という
知らせがきます。
コロナ、ということです。

ドキッとして、
あの時、レッスンの合間にお茶お飲む時、
マスクをはずした時、
あの生徒さんと、近いところにいたっけ?と、
心配になります。

大丈夫だったようですし、
私の方も、なんともないようです。
これからは、もう少し、気をつけよう、と思います。

それにしても、
スポーツジムで、マスクなしで、
あんなせまい空間で、みんながスポーツをしている、というのは、
不思議なことです。
ただ、私一人が、マスクをして、
スポーツをしているのです。


















これは、もう、お国柄、というしかありません。
この先、地球上には、

1)ちゃんと気をつけて、いい状態になっているアジアと、
2)それ以外の、ちょっとやばい国々、という

2つのゾーンができ上がってしまうかもしれません。

もしそうなったら、
集団免疫、という見方からは、
どういうことになるのか。
興味しんしんです。

日本は、今、ほぼ「鎖国」のようになっています。
いつになったら、
日本の地を踏めるようになるのか、
わかりません。

もう、
こういう時は、目の前にある、できることを、
楽しむしかありません。
















話は、パリに戻ります。
ルーブル美術館のそばの、画材屋さんを見ていましたら、
なんだか、とてもなつかしい、
ノリのチューブがありました。

ウインドーには、
日本の彫刻刀も、たくさんありました。
彫刻用のリノリウムもありました。
それを見て、遠い昔、
昭和時代に、年賀状を、リノリウム彫刻で、
作ったことを、思い出しました。

今年は、どういうカードを送ろうか、と、考えてしまいます。
飛んでいる飛行機が少ないせいか、
航空便は、うまくいっていません。
もしかすると、ネット上のカードになるかな、と
思いました。

もうそろそろ、年の瀬も近いです。

みなさん、
どうぞ、お体大事に、おすごしください。







にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村



もうひとつのブログ
オンライン「ふだん塾」。
ピアノ教師として、上達の
ヒントを、書いています。

こちら↓










2021年11月8日月曜日

フランス、カントリーロード

先日は、
お墓まいりに行こうと、
田舎の道を走らせました。

一昔前は、
よく行っていたのです。
でも、
このあたりの、親せきの人たちは、みな、
天国に行ってしまいましたので、
しばらく、行っていませんでした。

車を走らせていると、
日曜日に、お呼ばれをして、
お昼から、夕方まで、えんえんと続くランチ、
そんな思い出が、もどってきます。

食前酒から始まって、
前菜、
主菜(主菜が、肉と魚、2つあることも)
チーズ、
デザートと、出てきますし、
そのつど、別なワインを開けます。

すると、
もう、最後の方は、
どうして食べているのかわからなくなるくらい、
お腹がいっぱいになってきます。
そうと分かっているので、
はじめの方で、調節をして、
少しだけいただくようにしていますが、
それでも、かなり、お腹いっぱいになります。
「もういいです」とお断りするのが、
もうしわけないですので、いろいろ工夫するのです。

お腹はいっぱいですが、
なにしろ、雰囲気は、楽しい。
おかしいことを言っては、みんなで笑って、
時が、すぎていきます。


そんな思い出もありますし、

また、
そんなにおめでたいことがなく、
ふつうの、
日曜日の、ちょっとしたごちそうでも、
ずいぶん、立派な、
手作りの食事が、美味しかったです。
こちらの方は、量がぴったり私にあいます。
デザートのぶんも、お腹に余裕がありますから、
おいしく、いただける、などなど、

と、
思い出が、わいてきます。
そんな、ひと昔の人たちは、
もう、いません。

こんな、たっぷりの食事は、
もう、流行っていないようです。
















また、
その人たちの話は、おもしろかったです。
たとえば、
実は、ひと昔前は、
馬を使って生活をしていた人たちなのです。

それが、ある日、突然、
自動車というものがあらわれて、
農業も、馬や牛ではなくて、
トラクターでやるようになりました。

それで、遠くに行けるようになったり、
街に出て暮らすようになったり、と、
ずいぶん、変わった、ということです。
そんな話を聞くのは、めずらしくて、
興味津々になってしまいます。

そんな人たちのところへ、
週末、お泊まりに行ったりすると、
それは、もう、古くて、古くて、骨董品のような、
おもてなしを受けます。

白地に白い刺繍のついた、テーブルクロス、
お料理は、薪のストーブのようなレンジで。
ベッドは、
白い、これまた、白の刺繍のついた麻のシーツ。
寒くないように、と、
炭を入れた、アンカのようなもので、
寝る前に、あっためてくれます。

夕ご飯は、
電気のランプはありましたが、
まるで、ろうそくか、
灯油ランプのように、うす暗い、部屋です。
一世紀くらい前の生活のようでした。

ご飯のあとは、
寝るまで、かぎ針などで、編みながら、
暖炉を見守ります。
寝るときには、ヴィッシーという、
ハッカ砂糖をすすめられます。
えーっ、そんなの歯にわるいですよ、と
言いたくなりますが、
そんなの、考えていないようです。

そんな人たちのお話、
ごちそう、を、思い出しながら、
カウントリーロードを、走らせました。
















たぶん、もう、
田舎には、あまり人がいないと思います。
昔、さかえていた店も、閉まっていたりします。

草むらには、
ひたすら、野生のシクラメンが、花ざかりでした。
白いのと、
赤いのがありました。

木のあるところは、
枯れ葉の香りだか、モミジの香りだかわかりませんが、
毎年のように、いい香りがしました。
日本でも、
フランスでも、秋の、この香りは、同じでした。

野原にあった、コスモスの花を少し、つんで、
帰りました。

















さて、
秋というのに、この地方ではめずらしく、
お天気がいいです。
おとといなどは、
霜が降りたりしました。

ですので、このあいだの日曜日には、
思い立って、
また、ちょっとはなれた、
ロワール川沿いに行ってみました。

葉の色は、変わってきて、
きれいといえば、きれいですが、
日本のような、モミジの華やかさはありません。
赤い色が、足りないのです!

















それでも、
川の方におりていきますと、
大きな木の、てっぺんの方が、
さわさわと、いい音を立てています。
これは、ポプラの木の音、と思うのですが、
木の形は、ポプラ独特の形ではありません。

ちがうようですが、
でも、葉っぱを見ると、太ったひし形をしていて、
やはり、ポプラとよく似ています。
あぁ、これは、
いい音の出る葉の形なのかもしれない、と思います。
ちょっと、軽い、ぺんぺん草のような、音です。

なんとも、いい音です。
そして、
お日様が、肌に当たって、ポカポカ気持ちいい。
それに、
ロワール川の水は、とても澄んでいて、
浅い底まで、よく見えます。
砂の色も、ぬれて、うす茶色になっています。

































































見れば、
小鳥が食べられそうな、木の実や、
タネは、いっぱいあるようです。
鳥の声も、いろいろ、聞こえてきます。
元気いっぱい!

ここは、植物園ではないので、
そう、華やかに、花は、咲いていません。
それでも、ちゃんと、ステキに、
個性の色をしていたり、
形をしています。

















そして、
家へ帰って、
お茶と、秋のくだものを、いただきました。

この次、あのロワール岸に行くのは、
きっと、暮れのお飾り「ヤドリギ」を取りに
行く時だろうな、と思ったりしました。

街中では、気がはやいこと、
もう、クリスマスのイリュミネーションの準備が、
なされています。
「クリスマスには、何が欲しいの?」と聞かれたりもします。
あぁ、そういう時期だな、と思いました。
















きょうも、読んでくださって、
どうもありがとうございました。

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村



もうひとつのブログ
オンライン「ふだん塾」。
ピアノ教師として、上達の
ヒントを、書いています。

こちら↓











2021年11月1日月曜日

テクノロジーで、永い夢がかなう

このごろでは、ロワール地方にはめずらしく、
カラッと晴れた日が続いています。
青空が、こんなに楽しいものだとは、思っていませんでした。

それに、
お日様に照らされた空気、というのは、
独特の、いいにおいがします。
干した、おフトンのようなにおいです。
窓をあけておきますと、
しばらくすると、そういうにおいになります。

それは、
胸いっぱい吸いたくなるような、いいにおいです。

先日、
田舎の方まで、足をのばしました。
木々は、まだモミジの色、とまではいっていませんでした。
でも、だんだん、黄色くなっている様子、
落ち葉が落ち始めている様子は、
ステキでした。






 






それから、
こないだ植物園に行って、ギンナンを見つけたのですが、
ひろう道具を持っていませんでした。
ので、
こんどは、ばんかいしようと、
もう一度、出かけて行きました。

とても、がっついていて、ちょっと恥ずかしいのですが、
何十年も、ギンナンを食していないので、
こういう行動になってしまいます。
一度、アジアスーパーで、一袋買ったことがあるのです。
でも、
中が空っぽだったり、食べられなかったことがあります。

入ってはいけない芝生の中に、
ちょっと足をふみ入れなくては、なりません。
キョロキョロしながら、
ビニール袋で、急いで、ひろいました。
手がかぶれないように、気をつけて、
バッグに入れて、持ち帰りました。

小さすぎるのもあったので、
食べられるのは、8個だけでした。
それでも、
洗って、
おナベでカラカラと炒って、
最後に、やわらかい中身が出てきたときは、
とても、うれしくなりました。

うす皮をとると、まあ、宝石のようにきれいな、
黄みどり色をしていました。
味も、最高でした。
















話は、変わります。

先日、「折りたたみピアノ」という話を聞きました。
それで、海外旅行に行く方がある、というのです。
いったいどんなものか、と、
興味が出てきました。

ピアノ弾きは、
バイオリン弾きや、フルートの人とちがって、
自分の楽器を持ち運べない、という悲しさがあります。
それで、
旅行の時は、いろいろ、ピアノのあるうちに寄せてもらったり、
ピアノのあるレストランの、営業時間外に、
使わせてもらったりしています。

ですので、
背中にしょって、自分の楽器を持ち運べたら、
どんなにいいか、とつねづね思っていたのです。
調べてみれば、
たしかに、折りたたみピアノというものが、
存在するのです。

どうせ、音は、おもちゃのような音かもしれない、
と、思いながらも、
ためしに注文してみることにしました。
















届いた、そのプラスチックピアノは、
とてもよくできています。
折りたためば、テニスのラケットケースくらいの感じになります。
ちょっと、ずっしりしますが、
背中にしょえば、旅もできそうです。
それは、私にとっては、すごいことです。
ながい、ながい、夢が、かなったのです。

肝心の音は、ちょっと、おもちゃっぽいですが、
タッチは、ものすごくよくできています。
いくら速弾きをしても、
ちゃんと、ついてきてくれます。

そして!

これは、
文明の利器、
テクノロジー発達のおかげ、としか言いようがないのですが、
ひと工夫をすれば、
いい音を出すこともできる、のです。

パソコンをつなげると、
質のいいグランドピアノの音を、
このプラスチックピアノで、
出すことができるのです。
これは、信じられないというか、
ちょっと、ギャグのように、おもしろいことです。

とても、満足です。
















ずっと前に、
CD を作っていた時に、
録音エンジニアと、ゲラゲラ笑った覚えがあります。
それは、
録音した音に、
コンピューターソフトで、いろんなことができるのです。

ちょっと技術的になりますが、
ふつうのピアノの、音に、
アムステルダムの、名高いホールの、あのすばらしい音響を使って、
仕上げる、とか、
名高いグランドピアノの音を、
小さな部屋の音響で、仕上げる、とか。

極端にすると、
名高いグランドピアノの響きを使って、
「電話ボックスの音響」で、仕上げる、というのも、
ためしにやったことがあります。
電話ボックスの中の、ほわ〜んとした音響。
それを使って、スタジオのピアノの音を仕上げるなんて。

ここで、
ゲラゲラ大笑いになりました。

電話ボックスなんて、
もう、古い、懐かしグッズです。
ご存知ない方も、あるかもしれませんが、
あの狭いボックスの中に、
グランドピアノが入るわけないのですが、
理屈では(機械では)、
その音響を使った、グランドピアノの音が出せるのです。


その音は、
アットホームな、なかなか、いい音でした。
















さて、
フランスでは、きょう11月1日は、
お墓まいりに行く日です。
フランスでは、
お墓には、菊の花をそなえるのが、習慣です。
ですので、
たくさんの鉢植えが売られています。

ですが、
これを、おうちにかざる人もいます。
ただし、人にプレゼントするのは、しません。
フランスに来たてのころ、それを知らずに、
プレゼント用に、とお願いしたら、
これは、お墓のイメージなので、
プレゼントはしないものなんですよ、と
花屋さんが、教えてくださいました。

今でも、
そのことを思い出します。

菊の花は、とても強くて、いい香りをはなっています。
これは、どこに行っても、同じです。

遠い昔、昭和時代、
小学生の時、
担任の先生が、菊の栽培を、させてくださいました。
菊の葉から、さし木(葉)をして、
クラスの生徒全員、
一人ずつ、植木鉢を持って来させて、
うら庭で、育てさせてくれました。
どんな色の花が、咲くのか、と、
みんな、楽しみに、水やりをしました。

私のは、どんどん大きくなって、
とても背が高くなりました。
どんな花になるかと、楽しみでした。
ですが、
ちっとも花が咲かなかったのです。
とても残念でした。

そのとき、あのやさしい先生が、
なんとおっしゃったか、覚えていませんが、
そのことで、つむじを曲げることもなく、
今でも、私は、植物を育てるのが大好きです。
ですから、
きっと、何か、やさしい言葉をかけてくださったはず、
と、思っています。

いったい、何て、おっしゃったのでしょうか?
今でも、ときどき、考えます。





私も、これから、お墓まいりに出かけます。
とてもいいお天気ですので、
いいドライブにも、なりそうです。

きょうも、読んでくださって、
どうもありがとうございました。




にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村



もうひとつのブログ
オンライン「ふだん塾」。
ピアノ教師として、上達の
ヒントを、書いています。

こちら↓