さきほど、名前がわかりました!下に追加しました。 |
ふつうの民家のあるあたりを歩いていましたら、
とてもいい香りがしてきました。
女性の香水に似ていますが、
その、さっぱりした高貴さは、
ちょっと人工のものとは、思えません。
鼻をクンクンさせながら、
へいからとびだしている草木を、じろじろ見ます。
すると、
まさか、と思うようなジミな木が、
その香りの主、ということがわかりました。
日本では、
私はキンモクセイが、大好きです。
そのキンモクセイの色違い、といいたくなるような、
色柄です。
銀モクセイと言いたいです。
写真にとって、
家で調べてみましたが、
見つかりません。
銀モクセイでは、ありませんでした。
草木にくわしい人に、たずねてみようと思います。
ものすごく、
はれやかな気持ちになる香りです。
まるで、
研究に研究をかさねて、できあがった香水のようです。
それが、
こんなに、何げない姿の花の、なのです。
だれも、この花のことで、
さわぐ人もいません。
これをマネした香水も、ないかもしれません。
「ああ、○○の季節になったねぇ」
なんていう声も、きいたことありません。
実を言いますと、
いつか、千葉の鵜原海岸というところに行ったとき、
やはり、こんな花を見たのです。
たぶん、それと同じです。
その時、たしか名を調べて、わかったはずなのに、
どうも、思い出せません。
そして、
たぶん、そのとき、
そこいらに落ちていた、小さな実を、ひろってきたのです。
私は、種をとっては、
それをまいて、はやすのが好きです。
今年、ためてあった種を、なんだかわからずに、
いっぺんに、まきました。
そのせいか、
この、ジミな木も、はえてきたような気がするのです。
もしかすると、
この夏はえてきた、あの小さな木は、
この名のわからない木の、「子ども」かもしれない。
キンモクセイといえば、
大きな声ではいえませんが、
去年、日本から苗を持って帰ったのです。
それが、ずいぶん元気に、大きくなりました。
そして、先週、花が咲きました。
楽しみにしていた花です。
ですが、
ちょっぴり、がっかりしたことがあります。
東京では、
秋のはじめに、雨などふって、
あのキンモクセイの花がこぼれ、道路にオレンジの淡い色をだすと、
とても、ステキな香りになります。
薄ら寒くて、秋の寂しい気持ちがあったりしても、
なんだか、すこし、楽しくなるような香りです。
それが、
ここロワール地方の、夏の終わりの、カラッとした空気に、
キンモクセイの香りがしますと、
ちょっと、ちがう種類のようにも思えます。
人工の、アプリコットの香料のようです。
いっしょうけんめい、
水をかけて、
湿り気をだしてみましたが、
日本の秋のふんいきとは、
ちょっと、ほど遠い感じでした。
その点、
オシロイバナは、
とてもいい香りです。
夕方、とくに。
なつかしい、日本の夏を、思い出します。
これも、種をどこかからいただいてきたものです。
でも、
オシロイバナは、フランスにもありますから、
これは、日本のだったか、フランスのだったか、
わからなくなりました。
きのうは、秋分。
ずいぶん涼しくなりました。
けさは、厚手のセーターを着ました。
みなさまも、
季節の変わりめ、お体大切になさってください。
読んでくださって、どうもありがとうございました。
追記
草木にくわしい方が、さっそく教えてくださいました。
よび名は、Chalef de Ebbing
学名 Eléagnus ebbingéi
ヤナギバグミの一種ということです。
説明をみますと、
ジャスミンの香り、とあります。
私は、ユリの香りに似ていると思っていましたが、
たしかに、ジャスミンの香りにも似ています。
それより、やや甘い感じがします。
Arbuste épineux de 2-3 m de haut, capable d'atteindre 6 m, sur 2 de large.
Feuillage coriace, persistant, vert foncé à reflets gris sur le dessus, au revers argenté, de 5 à 10 cm de long.
Fleurs en clochettes crème, au parfum de jasmin, en septembre-octobre, mellifères.
Fruits rouges comestibles en fin d'hiver.
Obtention hollandaise très courante : hybride entre Elaeagnus macrophylla et pungens.
Croissance rapide.
Tolère toutes les expositions, les embruns.
Craint les fortes gelées à l'état jeune. Résiste à -20 °C.
Plante de haie facile, idéale en bord de mer, en isolé, en topiaire, palissée…
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2 件のコメント:
Chiyoさん、こんばんは。
香りにつられて。。いいですね!
一見、何の変哲もない、どちらかと言えばみすぼらしい?木なのに、
そんないい香りを放つなんてステキです。
小さな金木犀の木が、以前住んでいた家に植えてあり、季節になると
何とも言えぬ良い香りを漂わせていました。お向かいには
それは大きな銀木犀。
金木犀と銀木犀では、葉っぱが全然違うと知り、驚きました。
名前がわかるまで、ちょっとした楽しみが出来ましたね。
そうそう!イブ、という名の香料入りガムが、昔むかしありました。
金木犀のような香りで、チビだったくせに、私のお気に入りでした。
愉しいお話、有難うございました。
たま
たまさん、こんにちは。
銀木犀、金木犀のおはなし、
とても楽しく、読ませていただきました。
それから、
「イブ」というガム!
ありましたね。
あの、独特、かつ画期的な味!
好きか、きらいかが、はっきり2つに分かれる!
とてもなつかしく、
また、たまさんが、
遠き昭和の時代を、おなじようにご存知だということが、
うれしく思えました。
ちなみに、
私は、好きだったように思いますが、
でも、ちょっと大人になりたくて、
ムリして好き、と言っていたような気もします。
コメント、ありがとうございました。
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