2019年5月27日月曜日
ぺんぺん、という音
さて、ごぶさたしておりました。
日本は、とても暑いそうです。
こちらは、といえば、
涼しいです。
もやか、霧が、かかっています。
ロワール川に散歩に行きますと、
なずなが、いっぱいはえていました。
しゃがんで見ると、
小さいとき、よく庭で遊んだ、
そういう目の角度になります。
ござをしいて、おままごとをする。
雑草を、菜っぱに見立てて、
それをきざんで、お味噌汁をつくる。
はこべだの、すずめのかたびらは、
いつでもどこにでもある、菜っぱです。
そんな、
しゃがんで、草をじろじろ見ていたときのことを、
思い出します。
土のにおいもします。
草の色が、くっきり、きれいに見えます。
きのう見たのは、
なずなでした。
ぺんぺん草といって、
三角になっている実のほうを、
ちょっと下にひっぱる。
全部、ひっぱって、だらんとさせる。
そして、でんでん太鼓のように、
両手にはさんで、くるくる回します。
それが、「ぺんぺん」という音なのだそうです。
私はまた、でんでん太鼓のように、
威勢のいい音が、でるのかと思って、
いっしょうけんめい、力強く回しますが、
出てくるのは、わりと小さな、ぱらぱら、という程度の音です。
まさか、
これで、小さい子をあやしていたのだろうか、と
貧しく、静かで清らかな生活を、想像してしまいます。
それにしても、
この音に注目するなんて、
なんて、静かだったのだろうと、思います。
音の大きさからいったら、
かなり、段差のある話にうつります。
きのうは、ヒップホップのダンスパーティーがありました。
自由に、みんなで輪をつくって、
自由に、踊りたい人が真ん中に出て、
即興で、一人でおどる、という形式です。
それは、初めてのときは、かなり勇気がいりましたし、
大して踊れないのに(技術がないのに)、
即興なんて、まぁ、恥ずかしかったです。
それに、輪になっていますから、
四方八方から、みなさんが見ている。
それでも、
先輩たちが、やさしく応援してくださったので、
とても助かりました。
暖かい気持ちでした。
今でも、恥ずかしいですが、
ずいぶん慣れてきました。
音楽に集中して、それを、そのまま表そうと思うと、
恥ずかしさどころか、
何もかんがえていない自分があります。
踊り終わってから、恥ずかしくなりますが、
ほんのちょっとだけです。
それに、
今は、
新しい方々がやってきます。
やはりみなさん、恥ずかしそうです。
まずは、ビールを飲んだり、
おしゃべりばっかりしたり、
なかなか、まん中にでません。
でも、かなり踊りたそうでもあります。
その感じ、わかるような気がします。
だから、私は応援する側にまわります。
あの恥ずかしい感じというのは、
ほんとに、いやなものです。
パーティのあと、夜中に目がさめて、
恥ずかしくなってしまったこともあるくらいです。
けれども、
いったん、それを抜けてしまうと、
いったいあれは何だったんだろうと、思うくらい、
どうでもいいことのようにも、思えます。
でも、私の場合は、
まだ、恥ずかしさと、恥ずかしくないときとが、
シマ模様のように、両方、あります。
まだまだ、です。
考えすぎると、絶対恥ずかしくなります。
あ、先生が見てる、何といわれるかな、と
思ったら、もうおしまいです。
輪の中に出て行けなくなります。
ですから、
なるべく、考えないようにしています。
こんな感じです。
きょうも、
読んでくださって、どうもありがとうございました。
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