2017年4月30日日曜日

心に、おしえてもらう


けさは、ちょっとした日曜大工をしました。
もみの木の板を、紙ヤスリで、みがきました。

バームクーヘンのような、木の目が見えます。
きれいな線です。
そして、
みがくごとに、すべすべになってくるのは、
ほんとうに、気持ちがいいです。

小さいころから、
木の家に育って、
ふとんにはいれば、天井の木の目が見えて、
外で遊べば、板戸の、木の目が見えていました。

今、
石の家に住んで、
石畳を歩いて、生活していると、
木の目を見たり、さわったりするのが、
めずらしく、
とても、やさしく、思えます。

こちらの人は、木には、すぐに、
ニスをぬったり、
ペンキを塗ってしまいます。
ちょっと、残念に思います。

はなしは、かわって。

私の父は、ちょうど、7年前くらいに、
旅立って行きました。

私のへやには、
写真が2枚くらい、立ててあります。
先日、
それを見て、

「いくら写真があっても、
おとーさんは、もういないんだし。
会いたいなあ。
どうしたら、会えるんだろう」と、

心の中で、
ひとり言を、言ってましたところ。



「だったら、鏡をのぞく。
おとーさんの顔がみえる」

と、
心の「ひとりごと」が、おしえてくれました。

私は、
「えっ?」と、びっくり。
そして、
鏡の中をのぞいてみると、

ほんとうに、
あの心配性で、恥ずかしがりやの父が、
照れながら、
こっちを見ていました。

そういえば、
私のまゆ毛の形は、父のに、似てるし、
この、照れた笑いも、似てるといえば、似ている。
それに、この顔は、
がっかりした私をフォローしてくれるような、
そんな、顔。
小さいころは、こわかった父でしたが、
こうしてみると、ずいぶん、やさしいです。

そうかぁ、
どんなに離れていても、
こうやって、別れてしまっても、
私の中に、
父は、住んでいるのだなぁと、
心強く、うれしく、思いました。


これから、
ときどき、鏡の中をみて、
父の照れ笑いを、見ることにしよう、
いつでも、見られる!と、
うれしく思いました。

心におしえてもらった、話でした。
きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。


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