2017年3月31日金曜日

個人的、ぜいたく


きのうは、スポーツジムでは、
ちょっと苦労しました。
足が痛かったです。

前の日に、自分のうちの前で、ころびそうになったのです。
足の指を、くじいたかもしれません。

そんなこと、あるかしら?

と、あまり気にもせず、ジムでは、
思いっきり踊りまくっていたのですが、
最後の方では、ちょっと、同じ部分が痛くなってきました。

足が痛いというのが、こんなにつらいものだとは。

というより、どんな痛みでも、
痛いというのは、
つらいことなのでしょうけれど。

心が痛むことはあっても、
体の方だけは、けっこう、がんじょうな私は、
あらためて、痛い人のお気持ちが、わかりました。

ですが、
また、これが治れば、ちゃっかり、元気になって、
痛みをもった方のことなど、
忘れてしまうかもしれないのです。
なんだか、申し訳なく思います。

当たり前すぎますが、
痛みがない、というのは、
いいことです。
ほんとうに、
とてつもなく、すばらしいことだと思います。

さて、数ヶ月かかりましたが、
フランスで作ってみた、日本式お風呂は、
スムースに使えるようになりました。

これが、すばらしいこと!

このすばらしさは、
日本で、ふつうに、お風呂に入っている方には、
わからないかもしれません。

湯船にはいって、あったまること。
そして、
湯殿で、お湯を、ざーっと体にかけること。
それも、派手に、勢いよく、
ざーっと、かける。

これが、心地よくてたまりません。
(バスタブでは、できないことです)

「みそぎ」という言葉が、うかんできます。
体をきれいにする、どころか、
清める、というレベルになっています。

30数年間、
こういうお風呂にはいっていなかったのです。
だからかもしれません。
ものすごく、良さがわかるような気がします。
もう、ガンガン、味わってしまいます。

私の、ぜいたく、です。

きのうは、とても気温があがって、
旧市街のテラスには、外でテーブルを囲む人が、いっぱいでした。

私たちも、外で食事をしました。
といっても、外にすわると、
なんだか冷えるような気もしました。
ですので、
韓国料理のテラスで、あつあつの、ぎょうざスープをいただきました。
とても、おいしかったですし、
痛い足に、じーんと、しみる感じでした。

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2017年3月27日月曜日

サマータイムで、目がちくちくする


フランスでは、また、夏時間がやってきました。
春になると、睡眠時間を一時間きりあげて、
夏時間にうつります。

夏時間は夜更かしモードです。
夕ご飯を終えても、
まだ、外は、明るかったりします。
子どもも、大人も、
つい、床に就くのが、遅くなるのではないか、と
思ったりします。

というわけで、
土曜日の夜は、睡眠時間が、
一時間少なくなりました。
といっても、起きたのが日曜だから、
あまり、さしつかえがない。

問題は、その次の日くらいから始まります。
夜、床に就こうと思っても、あまり眠くないです。
なんとなく、いろんな用をしたくなって、
結局、おそくなります。
次の日の朝、いつも通りの時刻に起きようと思うと、
体が、きかないです。

たとえば、6時に起きようとしても、
体にとっては、まだ、5時です。
それでも、無理に起きます。
けさ、目がちくちくするなぁと、鏡を見たら、
やっぱり、目は赤っぽかったです。

どうして、夏時間にするのか、
私には、わかりませんが、
でも、そのおかげで
夏のふんいきは、とってもいいです。

夏も本場になってくると、
夜10時半ころにならないと、暗くなりません。
外で夕飯をいただいたりすれば、
夏の夜の、いい香りが、ステキです。
刈ったばかりの、草のにおいや、
遠くのおうちの、お料理のにおい、など。

それに、一日の仕事がおわっても、
まだ、明るい。
なんだか、理由もなく、明るい気持ちになります。


というわけで、
体には、無理を承知で、時差のしわよせを、
がんばって、のみこんでもらっています。
あと、一週間くらいは、こんな感じになるかもしれません。

そして、
時はめぐりめぐって、秋になると、
こんどは、冬時間にもどります。
睡眠時間は、一時間よけいに、もらえます。
得した気持ちになります。
すると、欲張って、いろんなことを計画したりして、
結局、夜更かししたりします。
でも、そちらの時差の方が、なんとなくラクです。


こちらは、だんだん暖かくなってきました。

けれど、ビミョウな時期でもあります。

外が暖かくなると、暖房のサーモースタットが切れます。
自然と、暖房は、きかなくなってきます。
そして、家の中が、ひんやりしてきます。
石の家は、冷えると、しんしんと、冷えます。
体に冷えがしみこんできます。

仕事場でも、家でも、
冬の方が、うす着ができたかもしれない、という、
おかしなことがおこる時期です。
春の服を着たくてたまらないのに、
ちょっぴり残念といえば、残念です。

それでも、やっぱり、
ちょっぴり無理して、春ものを、着ます。
さもなければ、色を、春にします。

外も、草木の緑が、若々しくて、とてもきれいです。

季節のかわりめ、みなさん、ご自愛ください。
きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。

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2017年3月24日金曜日

いいことひとつと、悲しいことひとつ



きのうは、一人でお昼ごはんの時、
ラジオをつければ、
例の悲しいニュースの話が、きこえました。
ロンドンで、また。
悲しくて、涙がでてきてしまいました。

フランスの高校生が、修学旅行で、
ちょうど、ロンドンに行っていたそうです。
かわいそうに、けがをした生徒さんが。

そして、私も、あるピアノの生徒さんのことを思います。
うれしそうに、
「来週は、ロンドンに、学校で旅行するので、
お休みしま〜す」と言っていました。

さいわい、彼女は、大丈夫そうだけれども、
その時、ロンドンのどこかに、いたはずです。
きっと、その学校でも、旅程をきり上げて、
急いで、帰ってきたのだと思います。

あんなに楽しみにして、目がキラキラとしていたのだから、
その帰り道は、
どんなだったのだろう、
楽しみにしていた分だけ、心はざわざわとしているだろう、
親御さんは、どんなに心配しただろう、
などと、
想像すればするほど、
悲しいですし、くやしいです。

人を傷つける、というのは、
ほんとうに、いやなことです。
そういうことが、なくなったら、いいのに。

とはいっても、
私だって、言葉などで、
傷をつけているかもしれない、です。

*****

悲しいこと、ひとつ、
それから、
きのうは、いいことも、ひとつありました。

長めの、巻スカートを縫ったことです。
それが、うれしくてしかたないです。

私は、縫いものはしますが、
テクニックが、いまいちです。
だから、外に出て着ていくものは、
作ったことがありません。
あまりにも、「でき」が、いまいちだからです。

ですが、
どうしても、巻きスカートが欲しかったのです。
どこをさがしても、売っていないので、
作るほかありません。
この私にも、かんたんに作れるように、
そして、ラインがきれいに出るように、
知恵をしぼって、設計しました。

そして、
どうして、こんなに着ごこちが、いいのか、
気づいたことがあります。
巻きスカートは、着物の感じがするのです。
またしても、日本的。
着物。

あの足さばき、
やさしくお腹を支えてくれる感じ。

それに、ちょっとくらい太っても、
ごはんを、たくさん食べたあとでも、
お腹が、きゅうくつにならないです。
ちょっと、ひもをゆるめればいいのです。

あぁ、そうか、
これは、いい、
これからも、どんどん作ってみようかと、
思いました。


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2017年3月20日月曜日

日本的、フラワーパワー


この地方では、
どんな季節でも、だいたいお花は咲きます。
年中、お花のある生活ができます。
花の好きな私にとっては、うれしいことです。

でも、今は春。
花の季節です。
まだ寒いですが、
いろんなところで、花、花、花が、
咲き始めています。
私は、うれしくてたまりません。

そういえば、
きょうは、春分の日ですね!


街の中では、
桜だか、リンゴだか、スモモだかよくわかりませんが、
たくさんの木が、お花を、咲かせています。
くもった空の下、
ぼーっと、うす光るような、花は、
まさに、「かすみか雲か」という感じです。

日本だったら、
絶対に、お花見の対象になるはずです。
その木の元に、ゴザをしいて、
お酒を飲む人だって、いそうです。
お菓子やさん、パン屋さんだったら、
お花をテーマに、
いろんな売り出しをするのではないかしら。


こちらの人たちは、そういう習慣はありません。
みなさん、素通りしています。

私は、ことあるごとに、カメラを取り出しては、
シャッターを切ります。
それが楽しくてしかたないです。

先日も、そんなことをしていると。
すると、
じろじろ見ている人がいるようなのです。
あっ、と気がつくと、
それは、友人でした。

「いったい、なんでまた、
花の写真なんか撮る人がいるのかな、って、
見てたんだよ。
あ、日本人だなぁ、やっぱり、と思ったら、
なんだ、君だったか」と。

それにしても、
「花の写真なんか」っていうのは、おもしろいです。
そのあたりが、カルチャーギャップです。
「日本人だなぁ、やっぱり」というところも、
おもしろいです。

これは、一種の人種差別です。
でも、こんな風流で詩的な差別なら、どうぞ、どうぞ、
どんどんしてください、と言いたくなります。


街中には、
あまりステキとはいえない、近代の建物もあります。
それをバックに、
それでも、毎年、毎年、変わらず、
だれから見られていなくても、
見られていても、
木々は、ステキな花を咲かせてくれます。

頼もしくて、敬服してしまいます。
それに、見ているだけで、わくわくします。



けさは、
植え込みの、花の手入れをしました。



すると、
ナメクジが、花の中にでれんと眠っていたりします。
花をやられてしまって、口惜しくなるのですが、
考えれば、
花を食べて生きる動物なんて、
ほかに、あるのでしょうか。
呑気ですし、風流なようにも思えます。

それに、
日本では、花泥棒は、罪にならない、と、
聞いたことがありますよ、ナメクジ君。

(でもまぁ、うちでは遠慮してね)



それでは、
これから仕事に行ってまいります。

みなさん、ステキな春分の日を、おすごしください。
きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。

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2017年3月16日木曜日

おせっかいな、フランス人


ご存じの方も多いでしょう、
フランスでは、あいさつの時は、
握手をするか、
さもなければ、
左右のほっぺに、チュッ、チュッ、と、キスします。

チュッ、チュッ、と2回の時もあれば、
場所によっては、チュッ×3かもしれないですし、
ロワール地方なんて、×4です。
パリとちがって、のんびりしてるのかもしれません。

さて、
カゼをひいた人が、チュッ、とやるのは、
うつしてしまったりしますから、申し訳ないです。

私は、まだセキをしているので、
「遠くから、ボンジュールを言いますね」と、
キスをお休みしていることを伝えます。
すると、

どうしたの?
カゼ?
あらまぁ。

と、すぐ話題がそっちに行きます。

ちゃんと、お医者さんにみせたか、
とか、

自然療法でやってるか、
(抗生物質はいけない、という意見らしい)
とか、

さらには、
「ニガリ」をのんだらいいわよ。
免疫がつくから。おかげで、
うちの子たちは、ぜんぜんカゼひかなかったわ。
と教えてくれる人までいます。
へぇー、豆腐のニガリ?!と感心しちゃいます。

ちょっと独特なタイプでは、
ちゃんと、レントゲンを撮ったか、と
心配してくれる人もいます。
この人は、肺炎か結核を心配してくれてるみたいです。
まさか、そこまでしなくても〜と、思います。

ひょっとすると、家族に、
こっち方面をわずらった人がいたのかもしれない、
などと、想像してしまいます。

みなさん、
おしゃべりで、
ほんとうに老婆心というか、
おせっかいというか、
ありがたいというか、
くたびれている時は、ちょっぴり苦笑してしまいますが、

ですが、ですが、

今でこそ、
フランスの生活に慣れてきて、
素知らぬ顔をしていますが、
初めてこの地をふんで、しばらくは、
このフランス人の「おせっかい」が、どんなにありがたかったか、
思い出します。
しばらく、といっても、
何年間も、です。

もう思い出せないほど、
細かい毎日のこと、
お役所のこと、
言葉のこと、買い物、食べ物、
自動車の乗り方、などなど
何から何まで、
みなさんに教わって、
手を貸してもらったのです。

だから、私は今でも、
あっさりと、
「おかまいなく」なんて、
なかなか言えないです。

ところで、冷蔵庫に、こんな物を見つけました。
「ポピーのジュレー」。
ずっと忘れていたのです。
長女が、父親に、とプレゼントしたものです。
一口、スプーンで味を見てみると。

ほのかな、やさしい味が、のどにぴったりきて、
体が、じーんと温かくなりました。
いったいこれは何、と、
あわてて、調べてみれば。

セキに、よく効く、ということです。
ここからそう遠くない「レ島」産です。
ひなびた島。
朱色のポピーがたくさん、雑草みたいに
畑をおおっている「レ島」。

おぉ、
我が娘よ。
私たちは、
あまり味のしないジャムだと思ってました。
健康を思って、プレゼントをしてくれたのに、
知らなかった。
ごめん。

朝晩、スプーンで一口。
なんとなく、
セキは、出なくなったような気がします。


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2017年3月14日火曜日

また、やりなおし

日曜日は、
縫い物をして、楽しみました。
とってもいい生地があったので、
それを使って、春らしいバッグを作ったのです。

ところが、
できあがってみると、
自分が想像していた形ではないのです。
気のせいかと思っていたのですが、
しばらくして、設計図とくらべてみると、
10センチ足りない部分が!

バッグの底辺が、10センチ足りないというと、
かなりの誤差です。
それじゃあ、思っていた形にならなくて、あたりまえです。

と、納得すると、少しは気がおさまるのですが、
でも、つまらない気持ちはのこります。
月曜日は、生地屋さんは、お休みだから、
次の日まで待って、
また、やりなおす、ということになります。
一からやりなおし、です。

がっかりしますし、めんどくさいです。
それでも、やりなおします。

ずいぶん、執念深い、と自分でも思います。
でも、もともと、
自分の自由な勝手なシュミでやってることです。
「これ!」
というものができあがらなくては、意味がないのです。


あまりに、がっかりなので、
どこで、どう、まちがえたのか、
いろいろ、さがしてしまいます。
あれこれ、思いめぐらしてみますと。

どうやら、
例の、50センチものさしを、
ちゃんと、使えてないようなのです。
竹の、あの、日本のものさし、です。
あそこで、読みちがいをしたようです。
自分でも、情けなくなります。

遠い昔、
ランドセルには、
いつも、竹の30センチのものさしが、飛び出ていました。
毎日、使ってたかもしれない、あの、ものさし。

数字が書かれてなくても、
サイコロの目のように、赤、黒、と印があって、
それが、リズミカルに並んでる、竹ものさし。
10センチ単位で、じょうずに読んでいたのに。

その「10センチ」を読みまちがえたようなのです。



まちがい、といえば、
ぬいもので、私はすぐ、まちがえます。
しょっちゅう、やりなおしをしています。

まちがいに気づく。
がくぜんとする。
ほどかなくてはならない。
そして、また、やりなおし。

これほど、じれったいものはないです。

それでも、やりなおすのですが、
まぁ、
どこにも売っていない、自分だけのシュミで、
いろいろ作れるのは、楽しいです。



カゼも、ようやくぬけてきました。
きょうはこれから、おでかけです。
お向かいのおうちには、モクレンの花が、
開き始めています。
春らしい一日になりそうです。

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2017年3月10日金曜日

木の卵は、もう見かけない


きのう、とてもがっかりしたことがありました。
春のセーターを、久しぶりに着ようとしたら、
すそのあたりに、穴がいくつかあるのです。
虫にやられたようです。

とても薄くて、なかば、透きとおっているセーターです。
ですので、
ブラウス類といっしょに、
ハンガーにかけておいたのです。
それが、いけませんでした。
ブラウスのゾーンには、
虫よけの薬を、入れてないからです。

その下の方には、靴みがき用の、
古セーターの、はぎれがあるのです。
それを食べてくれれば、ぜんぜんかまわなかったのに。
でも、その厚手のセーターではなく、
このやわらかいセーターを、食べたのです。

「むしゃむしゃ。
うすくて、やわらかくて、おいしい〜」
なんて、思いながら、虫は食べたのでしょうか。
にくたらしいです。


けさは、それをつくろいました。
苦心して、いったん、できあがったのに、
糸の色が明るすぎて、目立ってしまって。
それで、また、やり直したり。

ずいぶん時間のかかる作業ですけれど、
どうしても、このセーターは着たいのです。
がんばって、やりました。

そして、
遠い昔、昭和時代の、
くつしたのツギあてを思い出しました。
どうしてか、私のくつ下は、すぐに穴があきました。
親指の爪のところです。
ですので、ほとんどのくつ下に、
ツギあてが、ありました。

私は、それがイヤでしかたなかったです。
日本では、お友だちの家にあがれば、
くつをぬぐわけですから、
そのたびに、恥ずかしくてしかたありませんでした。

でも、今、
ツギあてをしてくれた母のことを、思います。
苦労かけてたんだな、と思います。

これも、どうしてか、わかりませんが、
今では、くつしたに穴があかなくなりました。
もし、あく時は、本体も古くなっています。
オダブツになります。
ですから、ツギあては、しません。
やり方も、知りません。

フランスでは、土足でよそのお宅に入りますから、
ツギがあって、恥ずかしいことは、もうないのに。

とはいうものの、
フランスでも、一昔前は、ツギあてをやっていたな、と、
思い出しました。
さいほう箱には、たいてい、
木でできた卵が入っていました。
それで、ツギあてをやるのです。

お世話になった、
夫のおばあちゃん、おかあさんたち、
みなさん、もういなくなってしまったけれど、
その卵で、なつかしく思い出したりしました。

もう、お店では
木の卵は、見ません。
時代が変わったな、と思いました。


しぶとかったカゼも、だいぶ治ってきました。
けさは、久しぶりに、
ロワール川ぞいを歩きましたところ。

カエデかなにかの種が、芽をふいていて、
これは、まるで「トトロ」の世界だと思ってしまいました。
(映画「となりのトトロ」)

かわいらしいですし、
元気が、シューシューわき出てくる感じで、
とってもステキでした。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。
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2017年3月8日水曜日

桃やアンズの節句 


もう3月になるというのに、
まだまだ寒いです。
おまけに風がふいたり、雨がふったりして、
しんしんと冷えます。

久しぶりに、電車に乗ってみたところ、
窓からは、桃だの、アンズ、野生の梅、スモモのたぐいが、
すっかり満開でした。

とってもきれい!

濃いピンクや、
淡い白、
ぼやっとした桃色など、それぞれちがって。

女の子らしい、と思います。
「桃の節句」を、思いだします。

「なんとかの節句」なんて、
東洋では、
ずいぶん味わい深いコトを決めて、
きれいなものを、めでていたのだなぁと、感心します。

わが家にも、
お花が咲きました。
梅と似ていますが、でも、香りは、
ぜんぜん、違います。
「西洋らしい」と思ってしまう香りです。
(ハチミツのような香り)

梅のあの香りは、まねできない(?)。

マリュースといって、
運よければ、
さくらんぼのような形で、
歯ざわりはリンゴ、というような実がなります。

といっても、食べる部分は少ないです。
丸ごと、お菓子に入れて、焼いたりすることもあります。
実がなるのは、夏。
あのお菓子の味を、思い出します。

夏のひざしが、ちょっと恋しいです。

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2017年3月6日月曜日

カゼの効用


カゼをひいて、
それが治って、
体が、リセットされたような気持ちになったことがあります。

ですから、今回のカゼも、
すっかり治れば、リセットされた、すがすがしい気持ちに、
なるかもしれない、と、楽しみにしています。
今回のは、ずいぶんしつこいみたいですが、
もうだいぶ、よくなりました。

カゼをひいて、
体を動かすのが難儀なとき、
いつも、ふつうにやっていることが、
ものすごく大変に思えました。
生活するために、しなくてはならない、
あたりまえのこと、
たとえば、洗濯にはじまって、週一回の肥料やりなど、
あらためて、
いつも、こんなにたくさんのことをやっていたのだ、と
びっくりしました。

もう少し、自分に感謝(?)
というと、おかしいですが、
その苦労を、認めてやってもいいかな、と思ったりしました。

体が難儀なときのこと、
もうひとつ。

そういうときは、
何でも、ゆっくりやらねばなりません。
せっかちな私には、かなり、じれったいことです。
が、それに慣れてくると、
静か〜な気持ちになるのもたしかです。

家にいて、大したストレスもなかったので、
だんだん、お風呂につかったような、
のんびりした気持ちになりました。
肩の力がぬけて、いい感じなのですが。

さて、仕事に戻って、
ふつうの生活に戻ったら、この肩は、どうなるのかしら。
できたら、このまま、のんびりした肩のまま、
やっていきたいけれど。


家にいるあいだに、今回は、
たまっていた縫い物を、しました。
それが終わって、すっきり。
そのことは、また、書くかもしれません。

きょうは、雨ふりで、風もよくふきます。
窓辺の植物が、そわそわ、落ち着かない様子です。

あしたは、また、ふつうのリズムに戻る予定です。
きょうもまた、
読んでくださってどうもありがとうございました。
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2017年3月4日土曜日

「歴史」コンプレックスがなくなる本

ぼんぼり?
ドクターストップがかかったせいで、
毎日、家でゆっくりしなければなりません。
たしかに、まだ馬力がでない感じです。

何もしないで時をすごす、なんて、めったにありません。
全然、そういうのに慣れていません。
結局、
いろいろなことを思いついて、
けっこう楽しく、すごしました。

そのなかで、
実に、感激した、というか、
人生観もほんのちょっと変わってしまった、という本*があります。

それは、
日本史を、一冊の文庫本に書いたものです。
別に分厚くはありません。
まず、それだけで、すごいと思います。

ですが、内容は、もっとすごいです。

これを読んだだけで、
私の、
貧しく、
無味乾燥で、
ぽろぽろに乾いてしまった冷やご飯のような、日本史の知識(?)が、

突然、味わいたっぷりの、湯気のたつ、ほかほかご飯になって、
登場人物も、動き出したのです。
顔の表情も出てきて、
私にほほえみかけたり、
にらんだり、
フン!と、そっぽをむいたり。

これで、いっきょに、
私の「歴史」コンプレックスは、なえしぼんだのです。



今まで、日本史を、何度読み返しても、
ちっとも頭に入ってこなかったです。
暗記した言葉は、ざくざくあるのに、ちっともわからない、
という妙な感じがします。

それが、
その暗記してきた言葉の意味が、
やっと、イキイキしてきて、
すごく、おもしろい!

聖徳太子も、人間だったです。
二枚舌ではないけれど、使い分けがうまかったり。
庶民の苦労、貴族の苦労も、よくわかる。
台風のおかげで、元寇には勝てたけれど、
はじめ、負けそうになっていた理由は、
実にギャグだったり。

などなど。

歴史というのは、人間の生きてきた記録だから、
登場人物も、
私と同じで、喜んだり、怒ったり、さびしがったり、
と、当たり前なことのかもしれませんが、
それに気づいたら、
なんだか、気がぬけたですし、
肩の力もぬけてしまいました。
今まで、私はなにを考えていたのやら。

それから、歴史の本を書いたのも、人間でした。
だから、間違いもあります。
証明されていないものもあれば、
いろいろな説がある、とも、ちゃんと書かれています。
なんだか、この科目が、
がぜん、親しみのもてるものになります。

それにしても、
「歴史」という名は、立派に聞こえるのです。
でも、じっさいは「けんか史」と呼んだ方が、
あたってると思います。
これだけたくさんの「けんか」が出てくる本も、
あまりないと思います。

なぜ、そういうことに
今まで気がつかなかったかしら、
歴史のおもしろさを、この年になるまで、味わえなかったのかしら。
教科書や、暗記制度(?)に、
ちょっぴり文句を言いたくなります。
でも、この世を去る前に味わえたのだから、
まぁ、いいか。

ところで、話は、かわって。

先週、
蚤の市でぶらぶらしていたところ、
写真のような、文箱をみつけました。
ウルシは、ちょっと、はげたりしています。
それだからか、
小雨がしとしと降って、ぬれてしまっているというのに、
市の人は気にしているふうでもなく、
タダ同様で、売られていました。

私はといえば、
別に必要はないのですが、
どうしても、このまま放っておくことができなかったです。

日本のもの=自分がなんとかしなくちゃ、という、
おせっかいな気持ちから、かもしれません。
甘いものでも詰めて、どなたかにプレゼントする時に使おう、
などと、こじつけを考えて、買いました。

けれど、家へ着いて、
きれいにふいてみると、
手描きの、鳥の絵が、とてもかわいらしく、
もしかすると、自分の手元に置いておくかもしれない、
などと、思ったりしました。

きのうは、おひなまつりでした。
みなさんは、お祝いなさったのかな、と思いつつ。
きょうも、読んでくださってありがとうございました。

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p.s.

* そのすごい本というのは、
「読むだけですっきりわかる日本史」 後藤武士著 です。
著者に、感謝と拍手をいたします。

2017年3月1日水曜日

家に、軟禁状態になる


カゼをひいて2週間たつのに、まだ、抜けきりません。
何か手はないものかと思って、
いつものドクターに診てもらいましたところ。

仕事は休んだ方がいい、というお見立てでした。

えっ。

いつも、楽観的な先生。
「そんなの、すぐ治るよ」とおっしゃると思っていたのに。

それに、
仕事はまぁいいとして、
あさっての夕方、ジムダンスは休みたくありません。
ならば、2日くらいならいいかしら、と
お伝えすると、

「そんなに少し?
いや、もうちょっと休んだ方がいい」と、
一週間の休み、というおふれになってしまいました。

書類手つづきをして、
仕事場にも、そう伝えます。
自営業の方だったら、このくらいのカゼでは、
仕事に出るはずです。
だから、とても申し訳ない気持ちになります。
でも、社会保険の規則なのだから、
まぁ、しかたありません。
ありがたく、利用させてもらいます。

目をこらして、書類をよく読むと、

9時から11時まで、と、
14時から16時までは、家にいなくてはいけない、

とあります。

この時間帯に、
社会保険のお役人が、見張りに来るかもしれないのです。
ですから、
私は、この書類を2日以内に、届けなくてはならい、とあります。

なるほど。



私は、家で休んでいるので、
書類を届けるには、出向くのではなくて、郵便ポストを使います。
それが、無事あちらに届くのに数日。
封が切られて、係の人の手にわたり、
その方が、私の書類を読んで、
私の所に見張りにくる、という決断をして、
上司に願いを立てる。
上司の許可が出る。

それまでに、どのくらい時間がかかるかしら。
日が暮れちゃう、どころではなく、
私の仕事停止期間は、とっくに終わってるはずです。

などなど、想像してしまいます。
すると、
お役人が、抜き打ちで、
うちのベルを、ピンポーン、と鳴らす、
ということは、ぜったい、ありえないように思えます。

というわけで、
私は、家にいます。
ひとりで家にいる、というのは、静かなことです。

お役人は来そうにありませんが、
でも、やっぱり外へは、出ません。
気持ちは、
「あそこに買い物にいかなくちゃ」とか、
「生地やさんで、あれを買って、どうのこうの」と、
かなり積極的ですが、

もし、お店をふらついていて、
高校生の生徒さんとか、
父兄の方にばったり出会ったら、ということを考えると、
どうも、行きたくなくなります。
規則では、例の時間外なら、出てもいいのです。
でも、やっぱり、
どうあいさつしていいか、わからないですし。


というわけで、
部屋で静かにして、
ひたすら、窓の外をながめたりします。
すると、だんだん、肩の力も抜けてきます。


きのうも、きょうも、
晴れたり、
強い風がふいたり、
雨が、らんぼうに降ったり、
わかりにくい、お天気です。

そのかわり、
空がとってもきれいでした。



きょうも、読んでくださってどうもありがとうございました。
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