おととい、仕事がおわって、電車を待っていた時。
小学生の男の子が、つきそいの女性につれられて、
やはり、電車を待っています。
やさしそうな、若い女性です。
ふと見ると、その女性は、
日本の絵のついたカバンをさげています。
それが、かわいらしいので、
うしろにまわって、じろじろと、見てしまいました。
(うしろから、こっそり、写真をとってしまいました。ごめんなさい)
雰囲気からいって、どうも、
男の子の、お母さんではなさそうです。
アルバイトの、学生さんかもしれません。
男の子の手を、しっかりにぎっています。
そういえば、私も、覚えがあります。
私は、自分の娘たちが学校から帰ってくる時間に、
仕事に出なくてはならない日がありました。
学校に、自分の娘を迎えにいきたくても、
いけません。
ですから、やさしそうな学生さんにお願いして、
かわりに、迎えにいってもらっていました。
そんな時がありました。
今では、娘たちは、もう大きくなって、
きっと、そんなアルバイトでもするような年になりました。
電車の中で、すぐ近くにすわったので、
耳をすましていると、
ふたりとも、ほとんど、話もしません。
やっぱり、親子ではなさそうです。
もしかすると、
きょうが、アルバイトの初日で、
ふたりとも、少し、緊張しているのかもしれません。
降りる駅でも、やはり、
女性は、男の子の手を、しっかりにぎって、
だいじに、だいじに、男の子を守るようにして、
一緒に、おりていきました。
私は、もし、その男の子のおかあさんに会ったならば、
言いたいです。
「この女性は、しっかり、やさしく付き添っていましたよ」と。
「安心してください」
私は、
子どもを預ける時、
その学生さんは、信頼できるのか、
大丈夫か、やさしいか、
などなど、とても心配でした。
何しろ、仕事ぶりが、見えないのですから。
本当は、私は、その女性に、
「そのカバン、日本の柄ですね。いいですね。
写真、撮ってもいいですか」などと、話しかけたかったのです。
でも、
しばらく、迷ったのですが、
話しかけませんでした。
なんか、じゃまをしては、悪いような、
そんな気が、してしまいました。
そして、
彼女の、きもの女性の絵がついている、
カバンのことを、考えながら、
昔、あねさま人形を作ってもらって、
すてきだな、と、
あこがれたことを思い出したり、
また、
フランス人形や、
ロングドレスのぬりえで遊んだりしたことを
思い出して、
そのお姉さんも、同じように、
静かで、やさしいなぁ、と
心が、ちょっと、あたたかくなりました。
きょうも、読みにきてくださって、どうもありがとうございました。
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