2016年1月22日金曜日

通信簿を書くのは、めんどくさい


私は、音楽学校でピアノを教えています。
年2回、通信簿を書くことになっています。
点数とコメントを書くのです。
締切は月末なので、そろそろとりかからねばなりません。
わかっているのに、後回しにしてしまって、毎回ギリギリになってしまいます。

去年は、やろうと思っていた最後の週に風邪で熱を出してしまいました。
そのため、締切に間に合わず、事務室のおかんむりをいただいてしまいました。

思えば、さほどむずかしい作業ではないです。

でも、生徒さん一人一人のことを考えながら、どう思うかな、と想像しながら書くと、けっこう時間がかかります。

もし私がその生徒さんのことを「リズム感がないなぁ」と思っていても、そのことは書かない方がいいと私は思ってしまいます。
今はそうでも、しばらくするうちに自然解決してしまうことは、けっこうあります。
それに、
先生から、そんなことを言われたら、一生その言葉がつきまとうかもしれないので、かわいそうです。

じゃあ、何を書こうか。いや、あれを書いたら、くじけるかも。これを指摘したら、得意になって、もっと練習するかも。
でも、得意になって、昼寝をするウサギになってしまうおそれもある。
などなど、キリがありません。

まるで地雷の道を歩んでいるような、そういう作業になってしまいます。
結局、時間も残り少なくなり、「それでよろしい。その調子で続けよ」という決まり文句のコメントにしてしまうことも、多いです。

もうひとつ、フランス語で書く、ということもめんどうです。

私は、ここで生活して30数年になります。
日常生活の中で、言葉で苦労することはあまりありません。

でも、文章を書く時には、少し緊張します。
どんなに文法ミスがないと思っていても、
その単語の意味がわかっているつもりでも、
自分で作った文章が、本当に意味をなすのかは、自分ではよくわからないのです。

へんてこな文章の通信簿では、説得力が出ないはずです。
ですので、コメントは毎回下書きをして、夫(フランス人)に添削してもらっています。

それでは、作業にとりかかることにします。
外は、ぐずついて、ひたすら寒いです。
暖かい家の中で、通信簿を書くのがぴったり、という日よりかもしれません。

きょうも、お付き合いくださりありがとうございました。


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