2021年4月20日火曜日

めずらしく、「大移動」

この週末には、海へ行ってきました。
3時間くらい車を走らせて行きました。

10キロメートル以上の移動をしてはいけないフランスで、
どうして、そんなに遠くまで行けたのかと言いますと、
それは、「医学上の理由」です。
はっはっは!と、愉快になります。
私の歯医者さんは、海辺に住んでいるのです。
歯の治療に行くのは、許されます。
ですから、堂々と、
証明書をいくつも持って、ドライブできます。

その歯医者さんは、友人でもありますから、
会えるのが、楽しいです。
一緒に会食はできないとしても、
マスクをして、おしゃべりができます。

そして、
いったん、海辺に行ってしまえば、こっちのものです。
ほんとうなら、
治療が終わったら、すぐに家へ帰らないといけないのかもしれませんが、
あまり調べもないようですので、
のんびり、ピクニックをします。



 












地元の人は、
海辺に来て、いくらでも遊べるのです。
10キロメートル以内なら、
なんでもできます。
6人以内なら、集まることもできます。

それにまじって、
私たちも、砂の上に、毛布を敷きます。

とはいうものの、
浜辺には、それほど人は出ていません。

私たちは、
持って来たお弁当と、
その場で買ったお菓子で、
ピクニック。

久しぶりに、外へ遊びに来ました。
その、うれしいこと。
その、新鮮なこと。
こんなにシンプルな楽しみが、
ものすごく豪華に思えるのは、コロナのおかげ?
と、思ってしまいます。



もう一つ、
ラッキーなことがあります。
お弁当は、ホームベーカリで作ったブリオッシュです。
それが、いつもならニワトリの卵で作りますが、
今回のは、
アヒルの卵で、作られています。

これは、朝市の人の、エラー(のおかげ)です。
農家の人から卵を買った時、
まちがって、アヒルの卵の箱も、まざってしまったのです。

どうやって食べようかと、インターネットで調べても、
なかなか、いいのが見つかりません。
バイキンがある恐れがあるので、
よく火を通す、と書いてあります。

私は、ゆで卵なら、半熟、
オムレツなら、それも半ナマが、大好きです。
それができないとなると、
どうしたらいいのか。
それなら、ブリオッシュを作りましょう、と
いうことになったのです。

そのアヒルの卵は、
わりと小さくて、ニワトリのと同じくらいでした。
でも、からは、つるつるしています。
中身は、とてもどろっとしていて、
特に白身などは、つーっと、長い糸を引きます。
混ぜようとしてても、なかなか黄身がとけないです。

そんな卵で、
どういうブリオッシュができるか、楽しみにしていました。
結果は、
味は、あまり変わりませんでしたが、
いつもより、しっかりした生地になりました。
よくふくらみました。

それから、
インターネットによると、
栄養が、たっぷりだそうです。

その、
アヒルブリオッシュで、
生ハムと、野菜の煮物を、いただきました。
デザートは、
カラメルムースのお菓子。
これは、プロの作品。

歯の治療のあとは、
こういう甘いものが、ごほうび。
口の中は、
まだ、ショック中ですから、
やわらかくて、甘いのが、
なぐさみに感じられます。


 














砂の上の毛布に、寝っ転がります。
目をつぶると、波の音が聞こえてきます。
なんだか、なつかしい音だなぁと、思います。
東京に生まれ育った私は、
よく、海辺に連れて行ってもらいました。
その音と、まったく同じです。

何回も、何回も、
何十年たっても、
くりかえし、くりかえし、
ざざーん、とやっているのだな、と思います。
そして、そのまま、
うとうと。
















この海は、
ロワール川が、大西洋に注ぐところです。
ですので、
ロワール川をつたって、車を走らせれば、
自動的に、着きます。

極端な話では、
自転車で、ロワール川(沿い)下りをする人もいれば、
実際、カヌーで、ロワール川を下る人もいます。

私は、まだ、そこまではやりませんが、
もしかすると、いつの日か、
そんなことをするかもしれません。

今回は、
ちょうど、菜の花畑が、満開でした。
それも、きれいですが、
そのタネが、風に乗って、およんできたのか、
それとも、小鳥が何かしたのか、
道路のはしにも、菜の花が雑草のように、
たくさん、はえています。

それが、花を咲かせています。
誰も、その「雑草」を抜くわけでもなく、
そのままになっていて、
これまた、とてもかわいらしいです。




スカスカの高速道路を走って、
わが家にもどってきます。

街中では、藤の木の花が、咲き始めています。
ものすごく甘くて、いい香りです。
そして、
もうそろそろ、
バラの木も、ツボミを準備中です。

草木だけは、
同じように、営みを続けています。

お店は、ほとんど閉まっていて、
静かな毎日です。
子どもたちは、どこへ行ったのか、
学校が休みですから、
静まりかえっています。

静かで、
お天気もよくて、
なんとも、のんびりしています。




家へ帰って、
鏡を見たら、
顔は、ちょっぴり、日焼けしていました。
お日様から、少し、力をもらったかもしれない、と
思ったりしました。

どうぞ、みなさんも、お気をつけて、お元気でおすごしください。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。





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2 件のコメント:

高兄 さんのコメント...

Chiyoさん、こんにちは


フランスも、季節の巡りの早い春となったのですね

藤の花まで、咲いているとは


もっとも、京都も、桜に始まり

既に、石楠花も散りはじめ、山吹も散り始め


藤の花も見頃を過ぎています

何とも、忙しないなぁ^^;

Chiyo さんのコメント...

高兄さん、こんにちは。

そうですねえ、季節は巡っていますね。
京都も、
桜はとうに、
そして石楠花、山吹も、藤の花も、
フランスより一足先に、見頃を過ぎているんですね。

なんとも、うれしい、せわしなさです。