2021年4月13日火曜日

フランスは、また、ふんだりけったり


 













ご存知かもしれませんが、
フランスでは、学校のバカンスが、いくつかのゾーンに分かれています。
夏休みと、秋と、クリスマス休みは、全国同時です。
ですが、
冬休みと、春休みは、3つのゾーンが、1週間ずつ、ずれます。

(それにしても、
夏、秋、クリスマス、冬、春、と
5つの休みがあるなんて!)

スキー場に、みんながいっぺんに行くと、
混むから、バカンスをずらす、という話を聞いたことがあるのですが、
本当でしょうか。
それほど、みんながスキーに行くとも思えないのですが。

それはいいとして、
今年は、この春休みが、
全国、同時始まり、になりました。
ウイルスのせい、です。
パリジャンが、パリの休みを中心に考えたからなのか、
パリジャンにとっては、いいリズムになりましたが、

私の住んでいるゾーンでは、
こないだ冬休みが終わったと思ったら、
また、この春休みに直入することになりました。

まだ、ちっとも疲れていないのに、
休み、と言われても、
ありがたいのか、どうなのか。
私の仕事は、リズムがくずれて、
ちょっと、やりにくいですけれど、
まぁ、いいか、
と考えることにします。



さて、
この間、ロワール川を渡って、北の岸を歩きましたことろ、
日が当たって、
草木も陽気な感じがして、気に入ったので、
また、行ってみました。

マスクをしていたので、
よくわかりませんが、
煙が、町中をおおっていました。
あ、あれだな、と思います。
それは、
今、歴史的な寒波が来ていて、
農業の方々は、ものすごく困っているということです。
この近くでも、
ワインのぶどう畑は、霜をおそれて、
火をもして、少しでも被害をとどめようとしています。

その煙だな、と思います。
まるで、モヤがかかったように、
遠くは、ボヤッとしか見えません。

「ぶどうの木たち、がんばって」と応援したくなります。

信じられないやり方ですが、
霜よりも、
氷の方が、まし、ということで、
わざと水をかけて、樹氷を作る、ぶどう畑の人もあります。
ろうそくを、ともす人も。
そして、
この煙のように、何かを燃やして、温めるやり方。

テレビで見る写真は、
それだけ見ると、
樹氷や、
たくさんのロウソクの火が、畑に、
ものすごく素敵に見えます。
そんな呑気なことを言っている場合でないのですが。

うまくいきますように。




うちのおとなりでは、
姿は見えませんが、いい香りを、はなっています。
藤の花、です。
毎年、いい香りがします。
その、ゼイタクなこと!
こんな香水があったら、ぜったい、すぐに貴重品になりそうです。

もう、4月も半ば。

この休みが終わって、
一仕事したら、
また、夏休みになります。
いったい、どういう夏になるでしょう。
そして秋は?

などなどと、
考えれば考えるほど、
私の頭の中にも、例の煙のようなモヤがかかっていて、
先は、見えません。



話は、とびます。
先ほど、
ある方から、「雪駄」を、いただきました。
畳表と、厚い皮でできた、
上等な、はきものです。
浅草のお店から、はるばるロワール地方にやって来ました。

ようこそ!と、
うれしくなります。
ハダシになって、はいてみれば、
まるで、フーテンの寅さんになった気分です。
でも、これは、女物なのです。
鼻緒には、黒地に、かわいいトンボの柄が、見えます。

これをはいて歩いたら、
実に、元気に歩けそうです。
大地からのエネルギーを、
じかに、体に取りこめそうな感じです。

ありがとう。
そして、日本の素敵な伝統に、ありがとう。
と、言いたくなります。

まだまだ、ハダシで外を歩くには、寒いのですが、
「赤い鼻緒のじょじょはいて、
おんもに出たいと待っている」ことにします。

(「春よ来い」の歌詞です)

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。






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