年も、ずいぶん暮れてきました。
大みそかは、戒厳令がおりたまま、ということですので、
みなさんパーティなど、あまり、しないのかと思っていました。
ところが、
市場へいくと、なんのその。
いつもの年と同じように、
みなさん、ごちそうの材料を、せっせと買い込んでいます。
お花とか、
プレゼントらしきものも、かかえているのが見えますから、
やはり、
人の集まりが、ありそうな予感です。
さて、
私は、あるものをとりに、
市場へ行きました。
注文しておいた、チーズです。
これは、イタリアのyさんのブログを拝見していて、
あ、そうだ、と
つい、欲しくなったものです。
彼女は、イタリアにいながら、
パリから取り寄せたものを買っているそうです。
私は、フランスにいながら、フランス産の、
こんなおいしいものを、食べずにいるなんて、
と、
ちょっとあわてて、買いに行きましたところ、
クリスマスのあとのせいか、品切れでした。
また、作りますから、ということでした。
それで、約束のきょう、行ってきました。
それが、
上の写真の「トリュフ入り、ブリー」です。
たしか、クリームも入っていて、
おいしいのです。
あした、
おごそかに、いただくことにします。
ボローニャのyさんと一緒に、
いただいている気持ちになるかもしれません。
そして、毎年のことですが、
ヤドリギを、とりに行きました。
家の中にこれをつるして、
その下で、キスをするのが、フランスの、
新年を迎える儀式です。
けさ、
朝市で、ジプシーの人が、いくつか、
地べたで、ヤドリギを売っていました。
いくらか、聞いてみると、
どうも高すぎます。
当然です。
値札がまだ出ていないのに、値段を聞いちゃったのです。
そうしたら、
高値をつけられるに決まってます。
うーん、と
しぶって、しばらくのらりくらりしていましたが、
ぜんぜん、展開がありません。
しかたないので、
では、また、あとで来ますね、と
引き返しました。
それを見ていた夫が、
きょうは、天気が良くなってきたから、
田舎へ車を走らせて、
ヤドリギ狩りをする、と言いだしました。
そうしよう、ということになりました。
というわけで、
いつもの場所に、車を走らせて、
泥んこの中を、ゴム長靴で、ベコベコ歩いて、
いい形のを、選びました。
下から見ると、小さく見えますが、
実は、とても大きいのです。
車に入らないかもしれない、くらいです。
一つ、手ごろなのを見つけて、
のこぎりで、切りました。
無事、ヤドリギが、取れました。
これで、
新年を迎えられます。
あしたは、年越しそば。
気が向いたら、天ぷらを揚げるかもしれません。
毎日、毎日、
いただきものの、甘いものや、
アルザスのクグロフ、
イタリアのパンドーロ、というような、
ブリオッシュの上等品を、食後につまんでいるのです。
もう、お腹も、よくなって来ます。
さっぱり、あっさりしたものが、いい、と
思ったりします。
こんな不幸な年の、年の瀬に、
それでも、元気で、ごちそうがいただけるのは、
本当に、ありがたいと思いました。
近くの教会のわきには、
カゴがいくつか並んでいて、
お菓子を入れたり、野菜を入れられるように、
なっていました。
好きな人がいれて、
とりたい人が、とる、というカゴでした。
ニンジンやセロリが、いくつも、残っていました。
お菓子は、飛ぶように、なくなっていました。
みなさん、元気で年の暮れを、おすごしください。
きょうも、読んでくださって、ありがとうございました。
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