2017年8月11日金曜日

けなげな、タグボート(貨物船の旅より)

タグボートが、お仕事にでる

コンテナ船の旅からもどって、日がたちました。

去年は、初めて貨物船に乗って、
とても印象が強かったです。
今年は、
2度目だということと、
夫と一緒に、というところが、大きな差でした。

私は、一人旅が好きです。
一人だと、緊張はしますが、
自分のアンテナを頼りに、行動できます。
夫とは、気が知れているから、
一緒にいて、
別に、遠慮もなにも、していないように思いますが、
やはり、自分は、マイペースで、やっていないのかもしれません。

旅は、一人旅の方が、強く味わえる、
というのが、今回の、感想です。
(夫よ、ゴメン)


とはいうものの、
海と船の印象は、かなり強いです。

空、
海、
船、の美しさと言ったら!

一日中、ながめていても、あきません。
今回、
フランスの港で乗り込んできた、
パイロット(水先人)の方と、お話しすることがありました。
元、船長をなさっていたそうです。

すると、
やはり、私と同じように、
海と船が好きでたまらない、という
感じでした。
どういう理由かは知りませんが、
遠乗りの、航海をやめて、
港の水先人になった、50才くらいの方です。

海の楽しさ。
航海のつらさがあっても、
まだ、船乗り業が、好きでたまらない、という感じです。
で、私は、ききたくなってしまいました。

「私は、海や空をながめているのが好きなんですが、
お仕事をなさっている、プロの方は、どうなんでしょう?
毎日、水平線ばかり見ていて、
飽きちゃったり、するんですか」


すると、答えは。

「とんでもない!
だって、毎回、同じ、ということはありえないです。
海は、いつ見ても、毎回、ちがうんですよ」

まぁ、うれしい答え!

私は、そう思ってますが、
こんなに経験の長いプロの方でも、そうなんですね。
やっぱり、来世は、船乗りに、なりたいです、

と、お答えしたら、

「そんな。
もったいない。
ぜひ、今世で、めざしてください」

と言ってくださいました。
でも、
まさか。この年で。



ところで、私は、タグボートを見るのが好きです。

タグボートというのは、
ご存知の方も多いと思いますが、
港で、大きな船が、パーク(?)したり、
出航したりするのを、
お手伝いする船です。
小粒なのに、ものすごく、馬力があります。

大きな船をひっぱったり、
岸にぶつからないように、
わきから、ちょんちょん、と押したり、
強い海流がきて、変な角度にならないようにと、
見守っていて、
いざという時に、フォローしてくれたりします。

見ているだけで、感動してしまいます。
肝っ玉母さんが、
「いってらっしゃい〜」と
玄関まで、送ってくれるような、感じです。

相手の船に、傷がつかないように、と、
まわりは、ゴムでできているように見えます。
そして、
ゴム靴のような、かっこうをしているのです。
その、小さなからだで、
けんめいに、大きなコンテナ船をぐいぐい押している、
その姿は、すごく、けなげです。

海の水は、
馬力を出している、そのがんばりのせいで、
ゴウゴウとかきまぜられて、
泥水が見えたりもします。



前、うしろ、と
たいてい、2そうの、タグボートに助けられて、
私たちの乗る、コンテナ船は、無事、
港に、着いたり、発ったりしました。

上の写真は、
お役目をおえて、帰って行く、タグボートです。

ありがとよ〜。
おたっしゃで〜。

と、手をふりたくなります。



実は、
私の部屋には、
雑誌の切り抜きの、
100年以上も前の、タグボートの油絵が、
はってあります。

やはり、
その馬力に感心した、絵描きの方が、
描いたのではないか、と
親しみを持ってしまいます。



こんな、感じです。

きょうは、タグボートの話でした。
きょうも、読んでくださって、ありがとうございました。

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1 件のコメント:

Chiyo さんのコメント...

ジャスミンティーさんからの、ツイートです。
いただいて、うれしいです、とっても。

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タグボート、そういう役割とは知りませんでした。
肝っ玉母さん!まさにそんな感じですね。
この小さいけれど働きもの二つに支えられて、
あの素敵なコンテナ船の旅は成り立っているのですね。

縁の下の力持ち。
タグボート、あっぱれ❗️

そして、一人旅の方が旅を強く感じる、私も同感です。😅

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