2017年1月9日月曜日

「配管ボーイ」に、「タイル ガイ」


寒さはゆるみましたが、
曇りで、湿り気が、あたりにたちこめています。
散歩道は、白っぽい景色です。
木々は、枝しかありません。
なんとも退屈なかぎりです。

さて、私が
このクリスマスにもらったプレゼントというのは、
お風呂です。
日本式のお風呂。

わざわざフランスに来てまで、
日本式のお風呂を作るなんて、
あまり賢いとは、言えないのかもしれません。
フランスにも、ちゃんと洋式バスがあるのです。
それを使えばいいのですから。

でも、
寝るようにではなく、座るように入るお風呂。
そして、
体をゆすぐ時、
お湯を、ざーっとかける音。
あれは、何ともいえません。

そう思い続けて、何年もたちました。
そして、
いろいろ工夫して、考えて、
ちょっとした「お風呂まがい」も
作ったりしたのですが、あまり納得できません。
それで、とうとう、
本格的に、風呂場を作ることにしました。

今、
その工事が、進んでいるところです。
家の中は、細かいセメントの粉で、いっぱい。
いくらそうじをしても、しても、
細かいざらざらは、どこまでもつきまといます。

でも、これをがまんすれば、
晴れて、お風呂にはいれます。
ざーっと、派手に、お湯をかぶることができます!

この工事では、

石工、
タイル職人、
配管工、
木の職人、
電気の人、

と、
いろいろな職人さんに、お世話になります。
個人で、営業している方たちです。

それが、
みなさん、チームワーク抜群に、
仲良く、仕事を進めているのです。
いつも、一緒に仕事をしている、仲間なのだそうです。
見ていて、楽しいくらいです。

はじめは、いつもうちに来てくださる、電気工の方がありました。
とっても、親身になって仕事をしてくれます。
その方と話をしているうちに、
次々に、
芋づる式に、他のメンバーを紹介してもらえたのです。

波長が合う、というのでしょうか。
どの人とも、ツーと言えばカー、というふうに
コミュニケーションが、うまくいきます。
気持ちいいです。

私がする注文は、日本式のことですから、
職人さんにとっては、そのつど、目新しいことです。
ですが、みなさん、ちゃんと、
私の説明をきいてくれます。

「いい仕事をしたい。そして、喜んでもらいたい!」
と思ってくださるのが、よく伝わってきます。
ありがたいことです。

おもに、
配管の人と、タイルの人が、よく来ます。
見ていておもしろいのは、
2人の仕事ぶりが、ずいぶんちがっていることです。

水をあつかう、配管の人は、
せかせか、よく話して、よく動きます。
いつも、家の中を動き回って、水の出るところを、調べています。
また、
すぐ、びっくりして、とびあがります。
忘れ物をしたり、まちがえたり、します。
すごく親切です。

タイルの人は、ものすごく、几帳面そうです。
四角くて、堅い物を毎日扱っているからでしょうか。
たとえば、
ぬいだ作業服は、きちんとたたんで、
壁に平行に、置いて、帰ります。
道具は、じべたに、なんでも直角に、おいてありますし、
何か出すと、必ず、もとの所に、しまいます。
やらかい「巻き尺」は、使いません。
今どき、折りたたみの、「木の尺」を使っています。

でも、彼だって、まちがうことは、あります。
そういう時は、すごくがっかりして、
腹を立てているのが、わかります。
たまに、ぜんぜん笑わずに、おもしろいことを言います。

この2人は、仲がよいです。
口ゲンカも、よくやっています。

いずれにしても、いい仕事をするのが、好きそうです。
何かあると、時間外でも、飛んで来てくれるのです。

こんな職人さんたちに出会えて、
私は、かなりラッキー者だと、思います。
これからも、よろしく、
という、気持ちです。

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