寒い、けさのロワール川。氷玉ができていました! |
一週間ほど、ネットにつながれませんでした。
そのため、
ブログも更新できませんでした。
ネットがなくて、困ることは、ほとんどありませんでしたが、
ブログを更新できないことは、
かなり、不満足でした。
といって、
書いたものを、ためておく気にも、なれませんでした。
やっぱり、できたてアツアツを、
配達するのが、一番のように思えてしまうのです。
それは、さておき。
私は、音楽学校でピアノ教師をしています。
このごろは、
職員会議とか、
教育委員会に出るたび、
腹が立ってきます。
たぶん、私の勤める学校が、
たまたま、そうなのかもしれませんし、
他でも、似たりよったりなのかもしれません。
なんだか、同僚の先生たち、
ものすごく、ふきげんです。
たしかに、
最近では、フランス全般で、
音楽、スポーツ、と、お稽古ごとをする若者の数が、
減ってきているそうです。
教える側としては、さびしいことです。
だから、といって、
イライラ、心配したり、
対策を立てたりしても、
そういう流行を、私たちが止めることなんて、
できるのでしょうか。
ロワール川を、木の枝で、
流れを止めようとするようなものだと、私は思ってしまいます。
と、私が、そんな、のんきなことを言えるのは、
ピアノのクラスは、
まだまだ人気があって、
たくさんの生徒さんが、来てくれるからかもしれません。
ありがたいことです。
フランス中の、国鉄駅では、
どこでも、アップライトのピアノがおかれ、
だれもが、好き勝手に、弾いてもいいようになっています。
みなさん、楽しんで、流行の曲など、弾いてらっしゃいます。
これは、ヤマハのアイディアだと思います。
私の仕事に、加勢してくれてるかのようです。
ラッキーです。
とはいうものの、
私だって、水面下では、アヒルのように、
水かきで、いっしょうけんめい、研究してはいるのですけど。
どうやったら、生徒さんを、
励ませるのか。
どうやったら、モノ、コト、が売れるのか。
つまり、「やる気」にさせられるのか。
などなど、
毎日、毎日、自分なりに研究しています。
あの人には、こんな曲がいいかな、
とか、
そんなことも、たえず、気にしていたりします。
それを知ってか、知らないでか、
ピアノのクラスは、ねたみの的になることもあります。
会議では、
とげのある言葉も、たまに来ます。
腹が立ってきます。
私は、思います。
生徒数、という数字だけを見て、
焦って、
生徒さんや、親御さんに、甘い言葉をつかって、
腰を低くしても、
しかたありません。
逆効果だと、思います。
もっと、悠然としていたらいいと思います。
学校がわとしては、
音楽は、おもしろいよ、と
いうことを、わかってもらうことぐらいしか、
できない、と、私は思ってしまいます。
逆効果といえば、
ひとつ、おもしろいことがあります。
まだ、だれにも、言っていないことです。
学校がわは、折りあるたび、
「ピアノやギターのクラスは、希望者が多いから
空きがあるかどうか、わかりませんよ。
それより、オーボエはどうですか」
などと、誘っているらしいですが、
それは、まったくの逆効果のように、見えてしまいます。
時計や、自動車に、
「限定モデル」といって、数が、かぎられて、
売られることがあります。
数が限られている、と、
ただそれだけで、
値打ちが、出てきてしまうのです。
ピアノのクラスは、空きが少ないから、
ピアノは、あきらめてもらおう、とするたびに、
ピアノのクラスの宣伝を、してもらっていることになります。
「え?ピアノに、人がたくさん集まってるって?
え?きっと、いいものなんだろなぁ」と、
思ってしまう人も、いるかもしれないからです。
すると、ピアノの値打ちが、どんどんあがります。
ですが、
これを説明するのは、なかなかむずかしいです。
生徒数が、減って、
焦っている相手だから、なおさらです。
などなど、
こういう会議は、
私は、腹が立つだけで、
自分の経験をシェアできるわけでもなし、
まったくの「骨折り損のくたびれもうけ」だと、思いました。
来年は、
委員をお休みさせてもらうかもしれない、と思いました。
そして、教室にもどりながら、
会議は、苦手だけど、
やっぱり、
私は、若い人たちと一緒に仕事をするのは、楽しい。
つくづく、「この仕事をやれて、よかった」と
一人、思いました。
きょうは、こんな
グチを、読んでくださって、どうも申し訳けありませんでした。
どうぞまた、こりずに、おこしください。
↓ 応援クリックしていただけたら、うれしいです。
にほんブログ村
2 件のコメント:
ジャスミンティーさんから、コメントをいただきました!
*****
お稽古事のトップはやはり国、時代に関係なくピアノなのですね。
オーボエ…
オーケストラでは大事なパートかもですがなかなか人気がないのもわかる気が。。
だからと言ってその薦め方は確かにピアノ人気に益々一役買っちゃってるかも。
「ピアノは移動できないけど、オーボエならどこでも弾けますよ〜。
例えば素敵な海辺や湖のほとり!」とか、長所をアピールして欲しいですよね。
フランスの駅にはピアノが置いてあるのですか?素敵!
私、ユーチューブで良く空港や町中に置いてあるピアノで
プロ並みに普通の人が演奏しているのを聴いて、
その周辺にポツポツと 人々が集まって
感心して聴いている映像を見るのが好きなんです。
最後はみんなで拍手喝采して終わるとこなんて
感動ものですよね。
*****
Chiyo さんのコメント...
ジャスミンティーさん、こんにちは。
「長所をアピールして欲しい」って、まさに、そうですね。
そうだったらいいですね。
私たち、学校の人間は、だいたい、
すすめ方が上手とはいえないです。
ジャスミンティーさんのように、
さわやかに、言葉をつかえたら、いいのに。
オーボエだって、吹いてみたくなります。
駅のピアノは、
楽しかったり、
感動したり、
ほほえましかったり、です。
拍手がおこるのを、ユーチューブでごらんになって
エンジョイされてるなんて、ステキですね。
そういう楽しみ方も、あるんですね。
高校生の生徒さんが、
「きょうは、昼休みに、駅までひとっ走りして、
試験曲をさらってきたヨ」なんて、言ってたりします。
私も、ごくたまに、 人を待ちながら、
夜で、ひと気がなかったりすれば、 ひくこともあるんですよ。
でも、恥ずかしいので、ここだけの、話。
コメント、どうもありがとうございました。
うれしかったです。
コメントを投稿