今、フランスでは、スキー休みです。
フランス中がいっぺんにスキー場に行っては、
混雑するでしょう、と心配したのか、
フランスを3つに分けて、ゾーンごとに、じゅんぐり
休みになります。
といって、
フランス人全員がスキーに行くわけでもありません。
スキー場を盛り上げようと、
いつの日かの政治家が、工夫したのだと思います。
私は、このごろではスキーに行くこともなく、
ただ、休みをとります。
今年は、パリを回って、
ノルマンディーに来ました。
だんだん、旅行者も増えてきました。
パリも、にぎわってきています。
お天気が良かったので、
用があると、てくてく足で移動しました。
タクシーではなくて、
てくシー。
パリでは、ロワール地方と比べると、
なんとなく、車の運転のしかたが、
スピーディです。
それに、道路工事だの、
職人さんの車が道路をふさいでいたりします。
だから、ちょっとしたことで、
すぐ、車がつっかえます。
そのせいか、
仕事中の人は、せかせかしてしまうと思います。
これは、ラクじゃないな、と思います。
パリでの仕事をやめて、
ロワール地方に来た人たちのことを思い出します。
その点、
ツーリストの私は、気楽なもんです。
お天気がいいのをめずらしく思いながら、
あちこち、キョロキョロ見ながら歩きます。
そして、ノルマンディーに向かいます。
もともと、ノルマンディー地方にバカンスに出るのは、
パリジャンが多いのです。
私も、その道を通っていきます。
パリの街を出るのに、
ずいぶん時間がかかりますが、それを超えてしまえば、
だんだん車の数も少なくなってきます。
あぁ、いい空気のバカンス、と
うれしくなります。
パリは、お天気が良かったのに、
風がなく、
空気の状態があまり良くなかったとのことです。
これは、とてもざんねん。
不思議なことですが、
フランスの冬には、そういうことが多いのです。
アルプスの山に行っても、
そういうことになります。
ロワール地方では、
ぶどう畑の農家のみなさんが、
霜がおりないようにと、
ちょっと寒くなると、
いろいろなものを燃すので、街まで煙が
回ってくることもあります。
いろいろな苦労があるのだと、気がつきます。
さすがに、海辺では、
風もあって、
空気はとてもいいです。
地元の人と話をすれば、
「あらざんねん、きのうまで、
とってもいい天気だったのに。
きょうは、くもりですねぇ」ということです。
私は、雨がふると聞いていたので、
それに、
この地は、雨がよくふるので有名ですから、
ふらないだけでも、かなりいいと思います。
雨でも、そうでなくても、
浜辺では、馬の練習をしている人がいました。
水の中を走ると、
少し、難儀になって、
スピードが落ちます。
馬も、ご苦労さまだと思います。
馬車を引いている人、
馬に乗ってる人。
私は、浜辺の、
水と砂の境目を歩きます。
海鳥たちが、エサを探しているのを、
どかしながら、進みます。
人の出てない浜。
いい空気。
海の音。
頭の肌に風が当たって、冷たいです。
そのあとは、
海水プールにつかって、
海に入っている気になります。
もう少し暖かければ、
無理して本物の海に入って、
30秒くらいで出てきたら、
サウナに直行する、という手もあります。
最近流行っている「クリオセラピー」だな、と
一人で笑ってしまいます。
氷点下150度だったか、ものすごく低い温度の
ところに数秒入って、
リウマチを治療する、というものです。
それが、クリオというから、おもしろいのです。
語源はちがいますが、
クリエというのは、
フランス語で、「叫ぶ」なのです。
マイナス150度だったら、叫んでしまいます。
私だって、
今日の海に入ったら、冷たくて
叫ぶだろうな、
クリオセラピーだな、と思いました。
そのあと、
街に出て、ショッピングをしました。
そして、おもしろいことに出会った話は、
また。
きょうも、
ご訪問、ありがとうございました。
Chiyo