このごろでは、ロワール川の散歩に、
ようやくアキアキしてきたので、
ちょっと遠い、植物園に行くことにしました。
植物園ですので、
きれいな花が植わっていて、当たり前です。
それが、あまりにきちんとせいとんされて植わっていると、
見ていても、当たり前の気持ちしか、しません。
それよりも、
アスファルトの割れ目から、勝手にはえてきた、
雑草などが、きれいに咲いているのは、
私には、もっともっと、ステキに見えます。
ですので、
行きがけに、石畳の割れ目から、
踏まれても、
上を歩かれても、
肩を寄せて、
背を低くして咲いているタンポポが、かわいらしい、
と、思わず、写真に撮ってしまいました。
でも、まぁ、今の季節に、植物園はどんな感じなのかしら、と
興味を持って、見に行きます。
行きがけには、
藤や、あやめが。
どちらも、いい香りです。
さて、
植物園に着きますと。
実にきれいです。やっぱり来てよかったです。
気候もいいですし、
人もちらほら、さびしくない程度に、人出がでています。
ふむふむ、
ボタンの季節になったな、と咲きかけのを見ます。
いろいろな種類があります。
エリザベス女王、という種類もあります。
その名を見て、
でも、
今の女王様は、今は、こんな色の服は着ないだろう、と
思ってしまいます。
大事な方を亡くしての、あのがっくりのお姿は、
拝見するだけでも、つらいくらいです。
となりには、ツツジが咲いています。
日本でも、東京、駒込の駅では、満開なのかもしれない、と
想像してしまいます。
マスクを取って、そっと、子供のころの、イタズラをします。
(お花を一つ、つんで、蜜を吸う)
そして、
ツツジ、いえ、これはサツキかもしれない、
でも、違いはなんだろう?と考えているうちに、
花の名を見て、びっくり。
「日本のツツジ。命名『アラジン』」
日本のアラジンって、え、それは、なんですか?!
だれなんですか?
ちょっと、エラーがありますよ、と言いたくなります。
さて、
そんなことを、一人で考えていますと、
また、大きな古い藤の木がありましたので、
そばまで寄ってみます。
その下には、すみれの種類が、たくさんあります。
「香りすみれ」、とあるので、
マスクを取って、ジロジロ見て、
香りもかごうとします。
でも、香りはありません。
そして、そんなことに夢中になって、
写真を撮ったりしていますと、
突然、おじさんの声がしてきます。
「マダム!花壇の中には、入らないでください!」
あーっ、すみません!
たしかに、
小みちから、ほんのちょっと出て、
すみれの方に、体をかがめていましたし、
そのアングルから、藤の木の写真を、撮っていたのです。
これくらい、いいじゃないですか、
という気持ちが、少し、します。
でも、
やっぱり、よく考えてみると、
土から、
芽が出てくるものがあるかもしれないのです。
たとえば、うちのミョウガの芽が出てくるところに、
私のような人が、ズカズカ入ってきたら、
やっぱり、むむむむ、と思うでしょう。
そうですね。
ゴメンナサイ!
そして、ちょっとぶらぶらしたのち、
家へ帰ってきます。
そして、写真を見て、びっくり。
その中に、
さっきの、おじさんが、私に注意をしようとして、
こっちを見ながら、マスクをつけている最中、というのが、あるのです。
せっかくの写真が、台無しです。
それに、
その目は、かなり、きびしいです!
カメラの中まで、入ってきて、
「反省しているのか」と言ってるみたいです。
(ズームすると、おじさんが見えるかもしれません)
夢中になって、写真を撮っているときは、
気づきませんでした。
なんと、知らずに、
おじさんを、家まで連れてきてしまいました。
おじさん、すみませんでした。
もう2度と、いたしません。
そして、
植物園は、ちょっと、きゅうくつ、
という気持ちがしてきます。
やっぱり、そのあたりの雑草の方がいい、という気も、
してきます。
さて、皆さんのお住いのところでは、
今、何が咲いているのでしょう。
フランスでは、
5月が、一番お花のきれいなときだと思います。
気候も、いいです。
どうぞ、皆さんも、雑草やら、お庭を、お楽しみください。
きょうも、読んでくださって、
どうもありがとうございました。
にほんブログ村
もうひとつのブログ
オンライン「ふだん塾」。
ピアノ教師として、上達の
ヒントを、書いています。
こちら↓