引き潮の大西洋です。むこうの方に、ヒラメをとる、しかけが見えます。 |
きのう、日曜日は、
数百キロメートル、離れたところへ、
移動しました。
目的地は、大西洋岸にいる、歯医者さんのところでした。
今、フランスでは、
数日前までは、10㎞が限度、
今では、20㎞以上離れたところへは、
行ってはいけないことになっています。
問題は、
私の歯医者さんは、
数百㎞のところにいる、ということです。
古い友だちです。
わざわざ行く価値がある、のです。
さて、
この規制の中、そんなに遠くに行ってもいいのかどうか?
規則では、
医療の診療には、行ってもいいのです。
でも、
もし、ポリスに止められて、
「歯医者に行きます」と、言ったら、
なんで、そんなに遠くに行くのか、と言われるに決まってます。
それも、日曜日に。
キリスト教の文化では、
日曜日には、休むものなのです。
日曜日に開いている診療所なんて、
どこを探しても、ありませんから、
とうてい、信じてもらえそうにありません。
実は、
本当は、その前の木曜日に、行くことになっていたのです。
電車に乗って。
その友の診療所は、今、超満員となっています。
それなのに、
すぐに、予約を取ってくれて、
昼休み時間をけずって、私を診てくれることになっていました。
ところが。
今、フランスの国鉄は、
いつもの2割も走っていない、と言われていましたが、
そのとおりでした。
私が乗ろうとしていた電車は、3日前に、
キャンセルになってしまいました。
!
ですが、
私は、車を長いこと運転するのが、苦手です。
行き帰り、6時間も、運転する気になれません。
それも、歯の治療のあとに。
しかたなく、夫にお願いして、
次の日曜日に、
車で連れて行ってもらうことになりました。
と、
このように、まわりの人たちの助けのおかげで、
ようやく、私は、
歯医者さんに行けることになったのです。
その、問題の、
ポリスに信じてもらえるかどうかの件は、
歯医者さんに、
証明書を送ってもらうことになりました。
これがあれば、
安心です。
運転手の夫のためにも、
(架空の)治療予約の証明書を、
作ってもらいました。
結果、
歯の治療は、ぜんぜん、必要がなかったです。
がっくり!
びっくり & うれしい!
では、あの痛みは、なんだったのか?と、
文句を言いたくなりますが、
その一方で、
おおごとにならなくて、よかったという気持ち。
友も、
「なんだ、せっかく遠くから来たのに、
何にもできなくて、わるかったね」と、苦笑いします。
いえいえ、とんでもない、
おおごとにならなくって、うれしい。
それに、顔が見られて、よかった。
マスクをして、お話。
レストランにも行けませんし、
会食も、できません。
しばらく立ち話をして、
証明書に書いてある、
時間を気にして、帰り道につきます。
そして、
高速道路が、ものすごかったです!
ガランガランなのです。
20㎞しか動けない、というのを、
みなさんきちんと守っているようです。
だから、
高速道路など、使えないのでしょう。
プロの人は、使ってもいいのですが、
日曜日は、大型トラックは、走れないことになっています。
ですので、
だれも、いなかったのです!
こういう道路だったら、
私も、ドライブは、好きです。
こういう風に、
「私専用の道路」になってほしいと、
いつも夢見ていたことが、
実現してしまったのです。
信じられないことです。
前代未聞です。
ウイルスのおかげです。
アメリカ映画を見ていますと、
たまに、だれもいない、
砂漠の中の一本道のようなところを、
のんきに車を走らせているシーンがあります。
そんな感じです。
3時間ぐらい走らせて、
出会ったのは、車4台くらいでした。
なんてラクチンなこと。
これなら、私がやるわ、と、
夫に休んでもらって、
ハンドルを、とりました。
帰り、とちゅうの町で、
ハンバーガーのお店に寄りました。
駐車場で、ひなたぼっこしながら、いただきました。
そこでは、
かわいいワンちゃんが、
大人しく、ちょっとはなれて、
こちらを見ていました。
じっと、こちらを見ていますので、
どうしても、ポテトのひとつや二つ、
あげたくなります。
聞けば、
ハンチングをするような種類の犬だそうです。
森の中を、かけまわって、
獲物を捕まえるのが、得意なはずです。
それが、
ハンバーガーのお店の駐車場で、
ハンチングをしていました。
ちょっぴり、体重が、気になりそうな、
ワンちゃんでした。
単調さが吹き飛んだ、
気持ちのいい、日曜日でした。
ポリスの尋問を受けることもなく、
早めに、家へもどりました。
きょうも、読んでくださって、
どうもありがとうございました。
にほんブログ村
もうひとつのブログ
オンライン「ふだん塾」。
ピアノ教師として、上達の
ヒントを、書いています。
こちら↓