2022年8月25日木曜日

ものすごい、蚤の市屋さん

ふだんでしたら、フランスの8月といったら、
休みの店が多いのです。
どなたも、バカンスに行ってしまって、
町は、お留守、という感じになります。
ところが、今年は、ずいぶん生き生きとしています。

コロナ前の、いつもなら、
新鮮な野菜を手に入れるのだって、ひと苦労していました。
しかたなく、スーパーの、しおれた野菜を買っていました。
ところが。
今年は、
朝市には、農家のみなさん、たくさん来ています。

それに、
町中の店も、開いていて、
そして、人も出ています。
時代が変わったのか、
コロナで働けなかった分か、よくわかりませんが、
私の方は、ちょっぴり、
調子が狂います。
おぉ、フランス人、
勤勉になったんですか、と思ってしまいます。

まぁ、お店が開いていて、
野菜、くだものが手に入る、というのは、
ラクなことです。




 










きょうは、けっこう暑いですが、
それでも、だんだんと涼しくなっているのがわかります。
すると、
こないだ暑くて苦しかったことなど忘れて、
「あら、行水ができないわ」などと、
文句を言ったりします。

せっかく、子供用プールを出したのに、
あまり使えなかったわ、なんて、
思ってしまいます。

でも、
ほんとうは、涼しい方が、100倍くらい、
いいのです!
















先日、田舎道を走って(車で、です)、
となり町まで、買い物に行きました。

小さなテーブルが必要でした。
文机(ふみづくえ)というような、畳の上で使えるようなテーブルが、
欲しかったのです。

前に、
同じようなテーブルを手に入れて、
とても具合が良かったので、こんなのをもう1つ、と思いました。
もうこういうのは作られていませんから、
古道具屋さんで、さがします。

学校の机くらいのサイズで、
引き出しがあるもの。
足は、長すぎても、切ればいいのです。

と、
いろいろ、調べていましたところ、
となり町にある、ということです。

それが!

女の人がやっている古道具屋さんです。
といっても、お店はなくて、
そのアトリエで、買うことができます。
けれど、そのアトリエと、
品物が置いてある、その場所の広さと言ったら。

いくつも部屋があって、
いろいろな家具が積み上げられています。
その量と言ったら!
それをジロジロ見てまわる、おもしろさと言ったら!

それに、
気がつけば、
私が好きそうな家具ばかりなのです。
たとえば、引き出しのある小さなテーブル。
そんなのが、
いくつもあるのです。
こんなにたくさんあるなんて、珍しいことです。

しばらく見せてもらって、
予定していなかったものまで、
買うことにしてしまいました。
















こうやって写真で見ると、大きく見えますが、
実は、これは、みな、小さいのです。

お風呂ですわるような腰かけ、
子供用、机。
足を切ってもらった「農家のテーブル」
お人形の、タンス。

お人形のタンスは、
引き出しが、よくできていて、本当に可愛らしい。

そのほかにも、いくつも、
お人形用の家具や、
瀬戸物のおままごとセットも、ありました。

話をしなくても、わかってしまいますが、
話をすれば、
女主人と、なんとなくシュミが似ているのが、
解明します。

細かいところ、たとえば、
テーブルの板には、
両はしに、たての枠がある方が好き、とか、
ペンキより、素のままの木の方がいい、とか、
まぁ、どうでもいいことですが、
同じようなシュミなのです。















ゆっくり、
物置のような部屋を、
いくつも見せてもらいました。
ソファーなどがあったりすると、
もしかすると、のみがうつるかもしれない、と
ちょっとよけて、遠回りに通ったりします。

ほんとうに、「蚤の市」というのは、
こういうことなのだなぁと、あらためて感心したりします。

重なっているもの、
うしろにあるものを取り出して見ていると、
手は、ホコリだらけになります。
そして、
彼女が買い出してきたものは、例外なくみんな、
なんとなく、
私も好きそうなもの。
けれども、
食べ物なら、何回も買いに来られるけれど、
家具なんて、何回も買うものではないし、などと、
ブツブツ考えているうちに、
さよならを言う時になりました。

でも、きっとまた、来るかもしれません。

帰りがけに、
「日本には、よく行くの?
私は、本を読むのが大好きで、
川端なんて、とっても好きです。
川端なら、全部読みましたよ」と言っていました。

あら、また、共通点。
本を読むのは、私も大好きなのです。
















久しぶりに走った、田舎の道は、
暑くて、
カラカラに乾いていて、
畑も、
道ばたの草木も、
緑が、麦わら色になってしまっていました。
見ているだけで、のどがかわきそうでした。

ところどころ、
栗の木が、青い実をつけているのが見えました。

9月で学校がはじまるころには、
以前は、
栗拾いに、子どもたちとよく行きました。
子どもが巣立った今では、うちでは、
栗も、食べる人が少ないです。
ですので、
拾うこともない、買いましょう、と、
なります。

そんなことを考えながら、
車を運転しました。















きょうは、
うちに来た、あの家具たちを、
洗ったり、
ヤスリで磨いたり、
ワックスをぬったり、しました。

洗っていて、
よごれがとれるたびに、
子どもだから、きっと、
おやつの手でさわったりして、
よごれも、一層ついたのだろう、と思ったりします。

そして、その子どもは、
もう大きくなって、そして、
今、何才くらいかしら、
もしかすると、もうおじいさん、おばあさん。
それとも、
もう、お墓の中かもしれない、と
思い浮かべたりします。

フランスの、その、「一昔前」が、
うちに来ました。
日本の人が、こうして、
文机にして畳の上で使う、なんて、
そのおじいさんは、考えたことあったかな、
まさか、ないだろうな、と
これまた、ブツブツ考えながら、
作業をしました。
























夏休みも、終わりに近づいてきました。
宿題に追われて、あせってくるような、
そんな気持ちが、
ほんの少し、します。

きょうも、ご訪問、
ありがとうございました。








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2 件のコメント:

yspringmind さんのコメント...

chiyoさん、こんにちは。蚤の市は楽しいですね。私も昔はよく見て歩いたものです。そして新聞の片隅に乗る、蚤の市の情報を見つけると週末が楽しくてわくわくしたものですが、今はネットで簡単に情報収集するのでしょうね。購入された小さな家具はどのように使われますか。子供用の机とお人形のタンスは、私もきっと購入したと思います。
ところで立派な茗荷を収穫されましたね。うちは今年は収穫なしで来年に期待をかけることになりましたよ。

Chiyo さんのコメント...

yspringmind さん、こんにちは。

そうですね、私もです、蚤の市は楽しいですね。
ネットもいいですが、実物を見て歩くのは、
もっといいですね。

ところで、
小さな家具はどのように使うか、というご質問。
実は、小さな鏡台が必要だったので、
その方向に、今、工作(?)をしているのですよ。
昭和時代にあった、三面鏡のある鏡台が欲しいのですが、
もちろん、そんなものはここにはなく、
自分で工夫するしかありません。
それに使います。

そして、茗荷は。。
そうですか、あと一年辛抱しないと、ですか。
ザンネン。
こちらでは、
ちょうど今、とれる季節が始まったのです。
もう少しそばにお住まいでしたら、
差し上げられるのに。

いつか、あなたのブログで、
茗荷の世話の仕方を読ませていただき、
水やりを、いつもよりきちんとしました。
暑い時は、受け皿を置いて水をためておきました。
そのおかげでだと思います、とても豊作になりました。

来年は、yspringmindさんのお家でも、
きっと豊作になりますね。
おいしいおそうめんと、味わえますね。

きょうも、
ありがとうございました〜