8月も、この時期になると、
日はどんどん短くなっているのが、わかります。
夕ご飯あとに散歩に行くと、気がつきます。
それに、朝ごはんの時は、外はまっ暗です。
ススキだって、出てきました。
いつもでしたら、
ああ、もうそろそろ秋、と、
夏をなごりおしく思うころです。
ですが、
今年の夏の、暑いことと言ったら!
きょうは、33度。
あすは、36度、という予報です。
この地方は、涼しいから住みやすいと思っていたのに、
ぜんぜん話が、ちがいます。
こんなはずではなかったのに。
去年、
子ども向けプールを買いました。
庭にそれをしつらえて、
行水をするのです。
これで、暑さをしのぎます。
今年は、その出番が多いです。
ロワール川には、朝早くに散歩に行きます。
すると、
水かさが低いのです。
いつも水がたっぷりあるところは、
干上がっています。
いつもは見えない魚がたくさん見えて、
おもしろいのです。でも、
これは、かなり深刻です。
朝市で野菜を買うときにも、
農家の人たちの、困っている話を聞きます。
水やり制限がある、とか、
そのせいで、
ナスは、1週間おきにしか収穫できない、とか。
そういえば、
ニンジンは、とても小さいですし、
トマトは、たまに、中に水分がないのがあります。
切ったら、ピーマンのように、部屋の中がからっぽでした。
ラディッシュも、毎週は、ありません。
きゅうりは、大きいのですが、
身がしっかりしていて、
切る時の感じは、
少し、かぼちゃに近いです。
水が足りない、というのが、わかります。
あまり暑いので、
私は、とうとう日傘を買ってしまいました。
まだ、日傘をさす人は、フランスでは見かけません。
乳母車に、赤ちゃんのためについているくらいです。
パリに行く用事がありましたので、
パリは、どうか、と興味を持っていましたが、
やはり、パリでも、
さしている人は、私一人だけのように感じました。
それでも、
これは、フランス製なのです。
そして、ちゃんとUVカット、と書いてあるのです。
黄色の、楽しくなるような日傘。
ずっと昔、
昭和時代に、母が、木綿の、刺しゅうのある
折りたたみ日傘を
持ち歩いていたのを、思い出します。
私のは、ナイロン製で、
それとは、ちょっと感じがちがうのですが。
私は、生まれて初めて日傘を使うのです。
ですが、
母と同じようなしぐさで、
日傘をたたんだりしてしまいます。
バッグと一緒に持つしぐさは、自分でも、
あ、これは、母そのものだ、と気がつきます。
これは、
どういう風に遺伝するのだろうか、と
不思議に思います。
さて、パリでは、
ある人に教えてもらって、
リヴォリ通りの現代アートを見に行きました。
59Rivoli というところです。
30人ほどの芸術家が、そこで作品を創って、
それを展示しています。
ふつうの空き住居に、
勝手に芸術家が住み始めたのが、
コトの始まりだったらしいです。
今では、ちゃんとした権利を得て、
展示しています。
なかなか、すごい場所です。
中には、とても心にグッとくるものもあります。
自由に、心の言うとおりに創作しているところは、
本当に、すばらしい。
それと比べて、
私は、どれほど、自分の心に耳を傾けてあげているか。
ちょっと気になります。
少しぐらいは、
耳を傾けているつもりですが、
これほど、心の奥底まで、
ちゃんと聞いたり、
見てやっているかどうか。
それは、ギモンです。
そんな気持ちになります。
ところで、話は、わが家に戻ります。
毎年、忘れてしまうのですが、
今年こそは、と、がんばってってみたことがあります。
旅先で、集めた種を、
箱に入れてあるのです。
それは、食事の時に見つけたくだものの種、とか、
道ばたでとれた種です。
朝顔、
オシロイバナ、のように名前がわかるものから、
よくわからないものまで、いろいろです。
毎年、まくのを忘れていましたが、
今年は、やっと、まきました。
その中に、どうやら瓜っぽいものがありました。
昔、
ひょうたんや、ヘチマを育てたことがあります。
出てくる芽が、
それと似ていたのです。
でも、一体何のタネを拾ったのか、忘れていたのです。
それが。
どうやら、スイカのようなのです!
それが、可愛らしいこと。
はじめは、米粒くらいの実でしたが、
今では、親指の頭くらいになっています。
うぶげが生えています。
ちゃんと、あのシマシマ模様があります。
小さいのに、よくできている!
スイカのプロの方に写真をお見せしたら、
「盆栽ですね」と言ってくださいました。
大きいスイカがとれるのかと思っていましたけれど、
そうではなく、
小型のができそうです。
可愛いらしいです。
それに、毎日、大きくなっていくのを見るのは、
とても楽しいです。
だから、草木を育てるのは、
やめられないです。
毎日、
どれどれ、と見にいってしまいます。
ロワール川沿いには、
ざくろの実も、大きくなり始めています。
冬になると、
だれも取らなかった、
木になったままのざくろが、いくつか、凍って、
シャーベット状になったのを、私は見たことがあります。
その寒い冬が、早く来てくれればいいのに、と
思います。
この暑さでは、
ほんとうに、冬は来るのだろうか、と
ちょっと信じられない気持ちです。
毛糸の帽子、
ダウンコート。
ほかの国のおはなしのように思えますが、、、。
早く、秋が来ますように。
きょうも、ありがとうございました。
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